2016年03月09日

堀裕子「サイキック想像妊娠!」

卯月「ゆ、裕子ちゃん……」



凛「そのお腹……」



未央「どうしちゃったの!?」





裕子「ふふふ、みなさん驚きましたかそうですか……この中にいるのはユッコの赤ちゃんです!ばばーん!!」







3人「「「えっ!?」」」







裕子「というのはもちろん冗談です!これはサイキック想像妊娠です!!」



凛「さ、サイキック想像妊娠……?」



未央「えっと、よくわかんないけど、本当に妊娠してるとかいうわけじゃないんだね?」



裕子「ええ!ユッコは真っ新なバージンですのでご安心あれ!」



卯月「なんだびっくりしちゃいましたー」



裕子「ふふふ、驚かせてすみません!そして美少女ですみません……!」





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凛「本当にビックリしたよ、お腹の張り出し方とかそれっぽいんだもん」



未央「ちょっと触ってみていい?……うわ、感触も温度もすごいリアルだ。本当に妊婦のお腹を触ってるみたいだよ」



裕子「当然です!本当にお腹を触ってるんですからね!」



未央「えっ?」



裕子「言っておきますが詰め物は入っていませんよ!お腹にエイリアン的な物も入っていません!まあある意味胎児ってエイリアンみたいなものですが!」



凛「その発言はちょっとどうなの!?」



卯月「わかります!胎児ってまじまじと見ると意外とグロいですよね!」



未央「しまむーもそっち側に乗らなくていいから!」



裕子「妊娠してないのにまるで妊婦のようにお腹が膨れ上がる!これぞユッコのニューサイキック!その名もサイキック想像妊娠です!」



未央「えぇー……」



凛「ちょっと理解が追いつかないんだけど……とりあえずそれ大丈夫なの?仕事の時とか」



裕子「問題ありません!サイキック想像出産すればお腹はたちどころに元通りです!ムムム〜ン、ムムム〜ン……はいーっ!」



ベコンッ!





未央「ものすごい音がしたけど!?」



卯月「でも確かにお腹はへこみましたよ!」



裕子「うっ……」



凛「ちょっと裕子、どうしたの!?大丈夫!?」



裕子「ふふふ、少しサイキックへこませすぎました。肋骨をイったかもしれません……」



未央「ダメじゃん!?」



卯月「ど、どうしよう!えーと、救急車、救急車……」



裕子「ご心配なく!サイキックケアルをかけたのでもはや完全回復です!」



未央「サイキックケアル!?」



凛「サイキック想像妊娠よりそっちの方がすごいんじゃ……」



裕子「ふふふ、どうでしたかみなさんサイキック想像妊娠は!すごかったでしょう!」



凛「……いや、すごかったのはすごかったけど……」



未央「このサイキック、使いどころがないような……」



裕子「ユッコもそう思ったのでみなさんに相談に来ました!みなさん、このサイキックいりませんか!?」





未央「普通サイキック想像妊娠が必要な状況って無いと思うけど」



卯月「ドラマを参考にすれば需要があるかもしれませんよ。意中の相手に迫るときに大きくなったお腹を抱えながら「認知してよ!」って」



未央「ちょっとブラックすぎるんじゃ……」



卯月「そういう人って三角関係の相手に殺されたあげくお腹を開かれて「中に誰もいませんよ」って言われたりするんですけどね!」



未央「しまむーは普段どんなドロドロしたドラマを観てるの!?」



凛「認知……子供が出来れば、プロデューサーも……」



未央「しぶりんダメだからね!?」



凛「……はっ!?う、うん、大丈夫だよ未央。大丈夫、人の道を外れるようなことはしない……」



未央「しぶりんはたまにすごく危ういときがあるから心配だよ……」



裕子「ダメですかねー、サイキック想像妊娠」



未央「うーん、私達には需要がないというか、あったら困るというか……」



愛海「ならばそのサイキック、あたしが言い値で買おう!」





卯月「愛海ちゃん!?」



凛「いけない!この流れで一番出てきちゃいけない人物だ!」



未央「一応聞くけどサイキック想像妊娠で何をするつもり!?」



愛海「以前から妊婦の乳搾りに興味があった!!」



未央「やっぱりダメなやつだった!」



裕子「すみません、母乳はオプションに含まれてないので」



愛海「ならばコンデンスミルクでも良し!!」



凛「なにが良し!?」



卯月「雫さんなら搾れば普通に出てきそうですよね」



愛海「その手があったー!ちょっと雫さん揉んでくる!!」



未央「しまむー変な方向に煽らないで!」



凛「誰か!愛海処理班に連絡を!」



乃々「あのー……」





卯月「うひゃぁっ!?」



未央「乃々ちゃん!?なんでしまむーの股の下から!?」



乃々「最初からここにいましたけど……」



凛「全然気付かなかった……」



乃々「ステルス技術を磨いてきた結果ですし……でもプロデューサーさんには通用しなくて困りますし……そんなことより話を聞かせてもらったんですけど……」



卯月「えっ……まさか乃々ちゃん」



乃々「そのサイキック想像妊娠って他人にかけることもできるんですか……?」



裕子「当然です!ユッコのサイキックをお舐めでなく!」



未央「ってちょっと待って乃々ちゃん、まさかかけてもらうつもりなの!?」



乃々「はい……一刻も早くかけてもらってプロデューサーさんのところへ行きたいんですけど……」



卯月「プロデューサーさんのところへ?」



凛「へー、ふーん……なにを……しに行くのかな……?」



未央「しぶりん!抑えて!蒼のオーラは抑えて!」



乃々「スキャンダルを起こしてクビにしてもらうんです……」





凛「えっ?」



未央「えっ?」



乃々「もりくぼがどれだけアイドルをやめたいって言っても、プロデューサーさんは聞いてくれませんし……だったらスキャンダルを起こしてしまえば一発で引退できますし……」



未央「な、なんという悲壮な覚悟……」



凛「でもさ、スキャンダルを起こしたらあちこちで話題になって悪い意味で今以上に有名人になるんじゃない?」



乃々「うっ……」



未央「そうだねー、マスコミには追い回されるだろうし謝罪会見とかもしないといけないだろうし」



乃々「うぅっ……」



裕子「かけますか!?かけませんか!?私はどっちかと言えばかけたい気持ちの方が強いんですが!」



凛「裕子はちょっと黙ってて」



乃々「…………スキャンダルはもりくぼインポッシブルすぎたので……もりくぼは机の下に帰ってストライキをします……さよなら……」



フッ……



凛「消えた!?」



未央「しまむーの股の下はワープゾーンにでもなってるの!?」









「ただのステルス技術ですしー……ですしー………すしー…………」







裕子「むむむ、乃々ちゃんのサイキックステルスもなかなかのものですね!」



未央「ほ、本当にしまむーの股の下には何も仕掛けはないんだよね?」



卯月「うー、未央ちゃん、股をくぐるのはやめてください〜」



凛「未央、気になるのはわかるけどその格好はちょっと……」



まゆ「あら〜、みなさんなんだか楽しそうですねぇ……」





「「「「うわひゃぁっ!?」」」」





まゆ「どうしたんですかぁ、そんなに驚いて?」



凛「ま、まゆ、音を殺して背後から近寄るのは心臓に悪いよ……」



まゆ「あらあら、ごめんなさい、つい……ところで何を話していたんですか?」





未央「えーと、ユッコのサイキック想像妊娠っていう一発芸について、ちょっと」



裕子「はい!サイキック一発芸です!まゆちゃんもお一ついかがですか!?」



凛「そんなデパ地下の試食みたいなノリで薦めるものじゃないから」



まゆ「サイキック想像妊娠ですか……おもしろそうですけど、まゆには必要ありませんねぇ。だってそんなもの無くっても、もうまゆのお腹には……」





りんみおユッコ「「「えっ?」」」





卯月「お腹、って……えー!そうなんですかまゆちゃん!?お相手は誰なんですか!?」



まゆ「…………ニコッ」





りんみおユッコ「「「ヒッ」」」









まゆ「うふ、うふふっ、うふふ……」



卯月「……行っちゃった。妊娠かー、すごいなーまゆちゃん。あれ、でもこれから仕事はどうするんだろう?」





凛(……あれは)



未央(ガチで想像妊娠してる人の目だ……)





凛「……裕子、サイキック想像妊娠は封印した方がいいと思うよ」



裕子「はい!ユッコも薄々そんな気はしていました!」











 後日、花見の席の隠し芸として披露したところ大ウケだったとか。



                               終





23:30│堀裕子 
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