2016年03月18日
裕子「サイキック子作りです!」
※コレジャナイ感
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457510137
モバP「は?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457510137
モバP「は?」
裕子「サイキック子作りを覚えました!」
モバP「は?」
裕子「で、そのサイキックをプロデューサーに見せたいと思うので」
裕子「プロデューサーの精液ください」
モバP「は?」
裕子「プロデューサーの――」
モバP「いや、二回言わなくてもわかるから」
裕子「じゃあください!」
モバP「やだよ」
裕子「ええっ!?」
裕子「なんでですか、プロデューサーさん!?」
モバP「女子高生にそれを渡す趣味はない」
裕子「それって精液のことですか?」
モバP「女子高生アイドルが精液とか連呼するな」
モバP「恥じらいを持て、恥じらいを」
裕子「わかりました……」
裕子「じゃあプロデューサーさんの下半身からでる白濁液の話なんですけど」
モバP「むしろ悪化してるんだが」
裕子「えー?」
裕子「もう、注文の多いプロデューサーですね」
モバP「……」
裕子「それで、話を戻すんですけど」
裕子「サイキック子作りを覚えたので、プロデューサーの精液をください」
モバP「断る」
裕子「えぇっ!」
裕子「なんでですか!?」
裕子「プロデューサーはこのエスパーユッコの新しいサイキックが見たくないんですか!?」
モバP「まともな超能力だったら見たかったな」
裕子「まともですよ!」
モバP「名前からしてまともじゃないだろ」
モバP「なんだよ、サイキック子作りって」
裕子「サイキックで子供を作ります」
モバP「は?」
裕子「プロデューサーの精液と私の血を混ぜて念じることで子供ができます」
モバP「……ごめん、意味がわからん」
裕子「まあ、百聞は一見にしかずというやつですよ!」
裕子「というわけでください」
モバP「やだって言ってるだろ」
裕子「……えー」
モバP「そんな不満そうな目をされても承諾しないからな」
裕子「……しょうがないですね」
裕子「じゃあ、この前プロデューサーから採集したこれで我慢しますか……」
裕子「本当は新鮮なのがよかったんですけど……」
モバP「……おい、まて」
モバP「その小瓶の中身って……」
裕子「プロデューサーのですよ?」
モバP「なんでそんなの持ってるんだよ」
裕子「プロデューサーにもらおうとしたらプロデューサーが寝てたので……」
裕子「こう……手とか足とか、口とかで――」
モバP「思い出せ、お前はアイドルだ」
モバP「何してるんだアイドル」
裕子「いや、仕方ないんですよ!」
裕子「……」
裕子「あの、保健体育の授業で身近な人のを取ってこいっていう実習があってですね」
モバP「そんな嘘にだまされるか」
裕子「で、でも!」
裕子「プロデューサーも気持ちよさそうに――」
モバP「それ以上は聞きたくないからやめろ」
裕子「それに、プロデューサーも許可くれたじゃないですか!」
裕子「私の予知夢で!」
モバP「それは妄想かただの夢だ」
裕子「じゃ、早速このプロデューサーの精液と、私の血を混ぜますね」
モバP「……なぁ」
モバP「百歩譲ってサイキック子作りを見せてくれるのはいいとして」
モバP「俺も血じゃだめなのか?」
裕子「だって、この血って特別なやつですし」
モバP「……?」
裕子「女の子の日の――」
モバP「わかった、それ以上は何も言うな」
裕子「男の子の日ってあるんですか?」
モバP「知るか」
裕子「えー……プロデューサーさん男なのにー……」
モバP「……」
裕子「……さて、じゃあこの二つを混ぜますね」
裕子「コップと……スプーンでいいかな……」
モバP「お前それ使い終わったらちゃんと捨てろよ」
裕子「混ぜ終わりました!」
モバP「そうだな」
裕子「じゃ、続いてこれを電子レンジに入れます」
モバP「は?」
裕子「えーっと……時間は3分で……」
モバP「ラーメンかよ」
モバP「……」
モバP「いや、そうじゃなくて」
裕子「スイッチオン!」
モバP「なぁ、裕子」
裕子「なんですか?」
モバP「後で新しい電子レンジ買ってこいよ」
裕子「なんでですか?」
モバP「あんな液体をあっためたレンジを今後使いたくない}
裕子「……まあいいですけど」
裕子「別に爆発したり、においがこびりつくこともないと思いますよ?」
モバP「それでも嫌なんだよ」
裕子「……3分って微妙に長いですよね」
モバP「まあな」
裕子「というわけで、その3分の間に生まれてくる子供の名前を考えましょう!」
モバP「……」
裕子「あれ、ぜんぜん乗り気じゃない!?」
モバP「いや、そりゃあな」
裕子「なんでですか、プロデューサー!」
裕子「私とは遊びだったんですか!?」
モバP「そもそも遊んでないからな」
裕子「子供までできるのに……」
モバP「俺は勝手に作らされただけなんだが……」
モバP「しかも俺は何もしてないし……」
裕子「でも、私とプロデューサーの子供ですよ?」
裕子「認知してください!」
モバP「やめろ」
裕子「……はっ!」
裕子「今、プロデューサーさんからテレパシーが来ました!」
モバP「送ってないから」
裕子「結婚しよう……って……プロデューサー!」
裕子「私……すっごくうれしいです!」
モバP「送ってないから」
裕子「というわけで3分たちました!」
裕子「ここで電子レンジを空けてみるとー?」
裕子「じゃん!」
裕子「赤ちゃんです!」
モバP「」
裕子「どうですか、すごいサイキックでしょう?」
モバP「」
裕子「……プロデューサー?」
モバP「」
裕子「結婚してください」
モバP「」
裕子「……」
裕子「……よし、無言の肯定ってやつですね!」
モバP「しないからな」
裕子「あ、おきた」
モバP「……いや、いろいろ驚きすぎて放心してた」
モバP「すまん」
裕子「別にいいですよ」
裕子「ほら、見てくださいプロデューサー」
裕子「私たちの赤ちゃんですよ……ふふっ」
モバP「……」
モバP「……本当に赤ちゃんだ」
裕子「見てください……プロデューサーそっくりですよ」
裕子「ふふっ、元気になりそうな男の子ですね」
モバP「そうだなー」
裕子「なんて名前にしましょうか……」
裕子「……裕太とか?」
モバP「あー、うん、もうそれでいいんじゃないかな」
裕子「むぅ……反応がおざなりですよ、プロデューサー」
モバP「いや、もう、なんというか、追いつけなくて」
モバP「……本当に赤ちゃんなんだよな?」
裕子「私とプロデューサーの遺伝子を引き継いだ赤ちゃんです」
モバP「もはやサイキックなんてレベルじゃないだろ」
裕子「超すごい能力なら超能力です」
モバP「ああ……そう……」
モバP「……しかし、本当にすごいな」
モバP「これなら少子化とかなんとかなるんじゃないか?」
裕子「確かに私とプロデューサーとその子供だけの国を作るのもいい考えですけど」
モバP「よくない」
裕子「この子、寿命が2時間ちょっとくらいなので……」
モバP「えっ」
裕子「その代わり成長速度はすごいですよ……ほら、もう歩けるようになった!」
モバP「うわっ、ほんとだ」
モバP「……えっ、ちょっとまって、寿命2時間くらいってことは、2時間後にここに死体ができるのか?」
裕子「いえ、そんなことはないですよ」
裕子「光の粒子となって天に還ります」
モバP「えぇ……」
裕子「環境にもやさしい能力です!」
モバP「……」
裕子「……さて」
裕子「そろそろしゃべり始めるころですかね」
モバP「あ、しゃべるのか」
裕子「当然!」
裕子「私たちの息子ですから!」
モバP「その私たちのっていうのやめてもらえないですかね」
裕子「でも、私たちの息子ですし……」
裕子「ね、パパ?」
モバP「やめろ」
裕太「……ぱぱ?」
モバP「あ」
裕子「しゃべりましたよ、プロデューサー!」
裕子「始めての言葉は『ぱぱ』でしたね!」
モバP「そうだな」
裕子「見ててね、祐太このスプーンを……」
裕子「サイキーック!」
裕子「物理!」
裕太「わっ、すごい、曲がった!」
モバP「結局物理かよ」
裕太「すごいよね、パパ!」
モバP「……そうだな、すごいな」
裕子「息子には優しいんですね」
モバP「うるさい」
裕太「ねぇ、パパ、キャッチボールしようよ!」
モバP「……まあ、いいだろ」
裕太「わーい!」
裕太「行ってくるね、ママ!」
裕子「いってらっしゃーい」
モバP「……」
裕子「ほら、パパも早く行かないと!」
モバP「パパって呼ぶのやめてくれ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
モバP「ただいま」
裕子「おかえりなさーい」
裕太「ただいま、母さん」
裕子「おお……だいぶ大きくなりましたね」
裕太「そりゃあ……僕ももう社会人だから」
裕子「すでに私の年齢を抜いていました!」
裕太「今まで二人にはとてもお世話になったから……」
裕太「その恩返しができるように、社会に出てもがんばるよ」
裕子「しかも、すごく大人です!」
モバP「そうだな……」
裕子「プロデューサーさんも感慨深いものがあるんじゃないですか」
モバP「そうだな……」
モバP「……」
モバP(……ボールを投げるたびに成長していくこの子を見るのは)
モバP(正直不気味だった)
モバP(顔は変わるし、口調も変わるし、ボールを投げる場所も変わるし)
裕太「父さん、肩揉むよ」
裕太「キャッチボールで疲れたろ?
モバP「ああ、ありがとう」
モバP(……でも)
モバP(息子ができたらこんな感じなのかな……とは思った)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
裕子「……そろそろ時間ですね」
モバP「時間って?」
裕子「2時間経ちましたから、そろそろ……」
モバP「ああ……」
裕太「……」
裕子「裕太も寝たきりになっちゃいましたね」
モバP「急に倒れたときは何事かと思ったけどな」
モバP「……この病気が俺たちにうつったりはしないよな」
裕子「しないですよ」
裕子「そもそもこの子はサイキックチャイルドですし」
モバP「……なんだそれ」
裕子「サイキックによって生まれた子供です」
裕子「普通の人間と違って、サイキックで生まれたかサイキックに守られているんです」
裕子「外からの菌や攻撃を守ると同時に自分の菌や攻撃から外を守ることができるんですよ」
裕子「サイキックで」
モバP「サイキックって何だよ」
裕太「……と、父さん、母さん」
裕太「もう、わかってるんだ……そろそろ自分が死ぬって……」
裕子「ゆ、裕太!」
裕太「短い間だったけど……楽しかった……」
裕太「またいつか……二人の子供として生まれたいな……」
裕子「大丈夫、絶対に産んで見せるから!」
裕子「どんな手を使ってでも!」
モバP「待て」
裕太「よかった……」
裕太「じゃあ……またいつか……」
モバP「!」
モバP「本当に……光に……!」
裕子「裕太……裕太……!」
裕子「裕太ああぁぁっ!」
モバP「……」
裕子「……」
モバP「……」
裕子「……」
モバP「……」
裕子「以上、裕子のサイキック子作りでした!」
裕子「どうですか、プロデューサーさん、すごかったでしょう?」
裕子「さすがエスパーユッコって感じでしょう?」
モバP「台無しだよ」
裕子「どうですか、プロデューサー!」
裕子「すごいサイキックでしたよね!」
モバP「ああ、うん、そうだな」
モバP「確かにすごいことはすごかった!」
裕子「じゃ、今度テレビでこれやりますね」
モバP「やめろ」
裕子「何でですか!」
モバP「何で許可取れると思ったんだ……」
裕子「だって、すごいサイキックですし」
裕子「私とプロデューサーの子供も紹介できますし」
モバP「だからダメなんだよ」
裕子「そんな!」
モバP「もうちょっと普通の……わかりやすいサイキックなら許可するから、な?」
裕子「……わかりました」
裕子「ところで、プロデューサー、私たちの息子可愛かったと思いませんか?」
モバP「二時間で愛着も何もわかないわ」
裕子「ふふふ……口ではそういっててもテレパシーでは可愛かったって言ってますよ?」
モバP「送ってないから」
裕子「そうですよね、可愛かったですよね、うんうん」
モバP「……」
裕子「というわけで、プロデューサーさん」
裕子「裕太みたいに可愛い息子を作るために私とサイキックじゃない子作りしましょう!」
モバP「思い出せ、お前はアイドルだ」
裕子「アイドルにスキャンダルはつきものです!」
モバP「だからって、別に自分で作るものじゃないからな」
裕子「裕太にもう一度会いたいと思わないんですか!」
裕子「裕太は私たちの子供として生まれたいって言ってたじゃないですか!」
モバP「言ってたな」
裕子「じゃあ、裕太に会うために子作りしましょう!」
モバP「それとこれとは別だから」
裕子「しょうがないですね……」
裕子「むむむむーっ!」
モバP「……?」
裕子「……は!」
裕子「見えました、プロデューサー!」
裕子「そして聞こえました、プロデューサー!」
モバP「は?」
裕子「今、予知夢とか、テレパシーとか……その他もろもろでプロデューサーの心を察知しました!」
裕子「口ではあんなこと言ってたんですけど、本当は私と子作りしたいと思ってたんですね!」
モバP「は?」
裕子「さっきから、プロデューサーの声が聞こえます……」
裕子「裕子とセックスしたい……裕子とセックスしたい……って」
モバP「言ってない」
裕子「さらに、プロデューサーの心象風景も除いたんですけど」
裕子「裸の私でいっぱいでした!」
モバP「思ってない」
裕子「さらにさらに、将来の予知をしたんですけど」
裕子「ウエディングドレスをきた私がタキシードを着たプロデューサーと並んでました!」
モバP「妄想だな」
裕子「ここまでプロデューサーが私を思ってるなら……もう子作りするしかないですよね!」
モバP「……」
モバP「すまん裕子、用事を――」
裕子「――サイキック金縛り!」
モバP「!?」
モバP「か、体が動かない……!?」
裕子「あの子に協力してもらいました!」
裕子「テレパシーで会話できたので!」
モバP「すごいな、サイキック!」
モバP「……って、サイキックじゃないだろ!」
モバP「本物の金縛りだろこれ!」
裕子「細かいことは気にしないでください!」
裕子「……それじゃ、プロデューサー」
モバP「や、ちょ、ま――」
裕子「エスパーユッコとサイキックじゃない子作りしましょう!」
おわり
22:30│堀裕子