2016年03月25日
かな子「杏ちゃんのお見舞いに行こう!」 智絵里「う、うん・・・」
〜あんずのいえ〜
杏「ふぅ・・・大分熱も下がってきたかな・・・」
杏「ケホッ・・・まだ安心はできないか・・・」
杏「ふぅ・・・大分熱も下がってきたかな・・・」
杏「ケホッ・・・まだ安心はできないか・・・」
杏「ま、合法的に休める理由ができて嬉しい限りだけど」
杏「それにしても・・・」
シーン・・・
杏「暇だ・・・」
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杏「何だろ、折角の休みなのにこの虚無感は・・・」
杏「以前なら何もしない状況もそれなりに耐えられたのに・・・」
杏「これも皆と仲良くなってきた弊害かな・・・なんて」
杏「ハァ・・・誰か来ないかな・・・」
ピンポーン!
杏「お、きらりかな?」
かな子「杏ちゃーん?風邪大丈夫ー?」
智絵里「お、お見舞いに・・・来たよ」
杏「かな子ちゃんと智絵里ちゃんか〜」
杏「待ってて、今開けるから」
ガチャ
かな子「お邪魔しまーす」
智絵里「お、お邪魔します・・・」
杏「まぁ入って入って」
杏「来てくれたんだ、ありがとね」
かな子「どういたしまして」
杏「きらりかと思ったからちょっと意外だったよ」
智絵里「!」
かな子「きらりちゃんは今日とときら学園の収録あるから杏ちゃんによろしくって」
杏「そっか〜」
智絵里「・・・・・」
杏「どうしたの智絵里ちゃん?」
智絵里「あ、えっと・・・何でもない・・・よ?」
杏「ふーん・・・」
かな子「あ、そうだ!お見舞いの品があるんだった!」
杏「ホント?楽しみだな〜♪」
かな子「まずは飴玉でしょ〜」
杏「うんうん・・・」
かな子「それからリンゴでしょ」
杏「ありがとー」
かな子「それからシュークリームに、マカロンに、後ショートケーキも・・・」
杏「あ、あの・・・」
かな子「どうしたの?」
杏「お、美味しそうなんだけど杏今食欲そんなにないかな〜って」
かな子「美味しいから大丈夫だよ」
杏「いや、そういう問題じゃなく・・・とにかくそういうのは後で皆で楽しく食べたいな〜って」
かな子「そう?じゃあ冷蔵庫に入れておくね」
杏「そうしてくれる?」
智絵里「あ、あの・・・」
杏「ん?」
智絵里「わ、私からは・・・これ」
杏「これは・・・四葉のクローバー・・・しかもこんなに沢山・・・」
智絵里「は、早く良くなりますようにって・・・」
杏「あ、ありがとね・・・」
智絵里「えへへ・・・」
かな子「それにしても・・・」
ゴチャゴチャ・・・
かな子「す、凄い部屋だね・・・」
杏「ここしばらくロクに動いてないからね、しょうがないよ」
かな子「そうなんだ・・・」
智絵里「あ、あの・・・」
杏「ん?」
智絵里「よ、良かったらお片付けしてあげようかな・・・なんて」
杏「いいの?」
智絵里「う、うん・・・」
かな子「そうだね、それもお見舞いになるし」
杏「ありがとー!」
智絵里「え、えへへ・・・」
杏「いつもきらりにやってもらうのも悪いしね」
智絵里「・・・・・」
かな子「杏ちゃーん!この漫画ここでいいの〜?」
杏「オッケー」
智絵里「せ、洗濯物全部畳んでおいたよ・・・」
杏「サンキュー!」
智絵里「け、結構大胆な下着もあるんだね・・・」
杏「ど、どこ見てんのさ///」
智絵里「で、でも似合うと思う・・・よ」
杏「そっかな〜きらりが選んでくれた奴なんだけど・・・」
智絵里「・・・・・」
かな子「杏ちゃーん!ゲームソフトどういう順番で並べた方がいいかな〜?」
杏「ああ、それはね・・・」
かな子「ふぅ、こんなもんかな」
杏「おお〜部屋が見違えるようだ・・・」
智絵里「あ、杏ちゃん・・・」
杏「ん?」
智絵里「こ、今度は杏ちゃんを綺麗にしてあげるから・・・服・・・脱がせてもいい?」
杏「え・・・」
かな子「そうだね、まだ今日着替えてないんでしょ?」
杏「まぁそうだけど・・・」
智絵里「じゃあ早速・・・」スス・・・
杏「い、いや大丈夫だよ、その位は自分で・・・」ヌギヌギ
智絵里「そう・・・」
杏「ふぅ・・・」パサッ
智絵里「わぁ・・・白い・・・」
杏「智絵里ちゃんほどじゃないよ」
智絵里「そんな事は・・・とにかく拭いてあげるね・・・」
杏「お願いね〜」
かな子「私は着替え探しておくよ」
智絵里「どう?気持ちいい?」フキフキ
杏「ふ〜何だかさっぱりしてきたよ〜」
智絵里「良かった・・・ん?」
杏「どうしたの?」
智絵里「杏ちゃん・・・少し・・・胸大きくなった?」
杏「・・・馬鹿にしてる?」
智絵里「そんな事は・・・ほんの・・・ちょっとだけ膨らんできたような気がして・・・」
杏「気のせいじゃない?」
智絵里「じゃあ・・・ちょっと確かめさせて・・・」
モミッ
杏「ひゃっ!」ビクッ
智絵里「うーん・・・やっぱり少し大きく・・・」モミモミ
杏「ひゃはは・・・何かくすぐったいからやめて・・・」
智絵里「あ、ごめ・・・」
ガチャ
かな子「杏ちゃーん、この服でい・・・」
智絵里「あ・・・」
杏「あ・・・」
かな子「・・・・・」
かな子「お、お取込み中でしたか・・・それじゃ後で・・・」
杏「行かないでよぉ!」
智絵里「ご、ごめんね杏ちゃん・・・綺麗だったからつい・・・」
杏「まったく・・・クシュン!」
智絵里「あ・・・」
杏「ああ〜寒っ・・・早く服を・・・」
かな子「あ、そうだね、はい」スッ
杏「ふぅ〜」モゾモゾ
智絵里「ホントにごめんね・・・」
杏「いやいいよ・・・2人共杏の為に来てくれたんでしょ?それだけで嬉しいよ」
智絵里「杏ちゃん・・・」
かな子「うふふ・・・どういたしまして」
杏「きらりが来た時位賑やかだったよ、ありがとね」
智絵里「・・・・・」
かな子「智絵里ちゃん?」
智絵里「ねぇ杏ちゃん・・・」
杏「な、何・・・?」
智絵里「杏ちゃんは、本当はきらりちゃんに来て欲しかったの・・・?」
杏「え、何言って・・・」
智絵里「だってさっきからことあるごとにきらりちゃんきらりちゃんって・・・」
杏「そ、そんなに言ってたかな・・・」
智絵里「私達だって仲良いはずなのに・・・」
かな子「智絵里ちゃん・・・」
智絵里「やっぱり私たちじゃ、きらりちゃんの代わりにはならないの・・・」
杏「か、代わりって・・・」
智絵里「だって杏ちゃん、きらりちゃん以外とはあまり話さないから・・・」
智絵里「杏ちゃんとユニット組む事になって、話す機会も増えて、嬉しかったのに・・・」
智絵里「杏ちゃん頼りになるから、何度も助けてもらっちゃって・・・でもそれだけじゃダメだって気付いて・・・」
智絵里「かな子ちゃんと2人で頑張って、やっと杏ちゃんと胸張って肩を並べられるなって思ったのに・・・」
智絵里「そしたらまたきらりちゃんと一緒にいる事が多くなっちゃって・・・」
智絵里「やっぱり私達じゃ、杏ちゃんときらりちゃんの仲の良さには敵わないのかなって・・・」
智絵里「そう思ったら・・・悲しくて・・・悔しくなっちゃって・・・」グス
かな子「うん、そうだね・・・」
杏「2人共・・・そんなに杏の事を・・・」
杏「ゴメン、確かに早く杏離れして欲しいとは言ったけどさ」
杏「それは別に、杏と仲良くしちゃいけないって事じゃないからさ」
杏「だから・・・どっちが上かなんて決められないよ」
杏「2人は大切なユニット仲間だし、きらりとは長い付き合いだからさ」
杏「杏にとっては、どっちも大切な存在・・・なんてね?」
杏「ああほら、どっちも杏が楽するのに貢献してくれるから・・・って事だよ」
智絵里「杏ちゃん・・・」
かな子「あはは・・・杏ちゃんらしいね・・・」
杏「だからさ・・・2人共、これからも・・・よろしくね」
智絵里「あ、杏ちゃん・・・」
杏「ん?」
智絵里「う、うわあああああん!!!」
ガバッ
杏「うわっ!」
智絵里「うう・・・」ポロポロ
智絵里「こちらこそ・・・ふつつか者ですが・・・よろしくお願いします・・・」グスッ
杏「何か誤解されそうな台詞だなぁ・・・」
かな子「杏ちゃん・・・」
杏「か、かな子ちゃん助け・・・」
かな子「私もいいかな?」ギュッ
杏「うそーん・・・」
かな子「うふふ・・・」
智絵里「えへへ・・・」
ギュウウ・・・
杏「全く・・・杏病み上がりなんですけど・・・あはは・・・」
杏「ふぅ・・・何かさわいだら腹減ってきちゃった・・・」グウウ・・
かな子「あ、じゃあ夕食も作ってあげるね」
杏「いいの?」
かな子「任せてよ!」
杏「・・・甘さは控えめでね」
かな子「は、は〜い・・・」
智絵里「あ、あの・・・」
杏「?」
智絵里「せ、折角だから・・・お泊まりしていっても・・・いい?」
杏「・・・・・まぁいいけど」
智絵里「や、やった・・・」
杏「着替えとか大丈夫?」
智絵里「こうなると思って・・・お泊まりセットの準備は完璧だよ」
かな子「私も〜」
杏「ああそうですか・・・」
かな子「じゃあまずはご飯食べて〜」
智絵里「さ、3人でお風呂に入って・・・」
杏「寝る!」
智絵里「か、川の字でね・・・」
杏「そ、そうだね・・・」
かな子「あ、あとここにあるゲームもやりたいな〜なんて」
杏「ハァ・・・わかったよ、教えてあげるよ」
かな子「ありがとう!」
智絵里「フフ・・・楽しみだな・・・」
〜翌日 346プロ〜
杏「杏ふっかーつ!」ドヤァ
智絵里「うふふ・・・」
かな子「元気だね〜」
きらり「あ、杏ちゃん久しぶりだにぃ☆」
P「双葉さん・・・調子はどうですか?」
杏「ん・・・バッチリだよ」
杏「というわけでまずは・・・寝る!」ドサッ
杏「ふぃ〜」ムニャムニャ
かな子「あはは・・・相変わらずだね・・・」
智絵里「うふふ・・・可愛い・・・」
P「あの・・・これから仕事・・・」
きらり「しょうがないにぃ、ここはきらりが・・・」
智絵里「!」
智絵里「わ、私が運びます!」ヒョイ
きらり「え?」
智絵里「うぐぐ・・・」プルプル
きらり「智絵里ちゃんが杏ちゃんを肩車しようとしてるにぃ・・・」
P「緒方さん、そんな無理せずとも・・・ここは私が・・・」
智絵里「だ、大丈夫・・・です」プルプル
かな子「よいしょっと」ガシッ
杏「ん?」
智絵里「かな子・・・ちゃん?」
かな子「私が後ろから支えるから、大丈夫だよ」
智絵里「あ、ありがとう・・・」
かな子「智絵里ちゃん、確かに私達は1人ずつじゃ敵わないかもしれないけど・・・」
かな子「私達は2人いるんだから、私達にしかできないことをすればいいんだよ」
智絵里「うん・・・そうだね!」
きらり「にょわ〜?」
杏「ったく・・・何競ってんだか・・・」
智絵里「き、きらりちゃん!」
きらり「?」
智絵里「私は・・・私達は・・・負けませんから!」
きらり「にょわ?よくわかんないけど、皆仲良くした方がハピハピだにぃ☆」
かな子「あはは・・・やっぱり敵わないかもね」
智絵里「それじゃ行きましょうプロデューサーさん」
P「は、はい・・・」
杏「よし!かなちえ号はっしーん!」
智絵里「おー!」
かな子「お、おー!」
杏「じゃあねきらりー!」
かな子「それじゃ・・・」
智絵里「うふふ・・・行ってきます!」
バタン
きらり「にょわ〜」
きらり「一体昨日何があったんだにぃ?」
きらり「ちょっと寂しいかもだにぃ・・・」
きらり「これはきらりも負けてられないかもだにぃ!」ゴゴゴ・・・
杏「う、何だか嫌な予感が・・・」
かな子「どうしたの?」
智絵里「大丈夫、私も頑張るから、見ててね杏ちゃん!」
杏「何をだよ・・・」
〜おわり〜
08:30│双葉杏
