2016年03月30日

乃々「安息の地を奪われたんですけど…」

乃々「皆さんこんばんは。寒い日はまだまだ続くかと思いきや不意に暖かくなったりと寒暖の変化の大きい今日この頃、体調を崩したりしていないでしょうか、もりくぼです」



乃々「いつものように嫌々仕方なく事務所に出勤、嫌々仕方なく不本意ながらプロデューサーさんの机の下へと潜ったところで大事件です。緊急事態です」



乃々「魑魅魍魎跋扈するこの地獄変(芸能界)、無力でか弱いもりくぼの唯一の逃げ場所さえ奪い去るんですね…鬼ですか、鬼畜ですかちひろさんですか」





乃々「うぅ…いいです、いいんです…こうしてもりくぼはいや応無しに使い勝手のいい操り人形として売られていくんですね…」



乃々「そこにもりくぼの意思が介入する余地はなく、もりくぼの意思など意味は無く…」







モバP(以降P表記)「デスクの下にホットカーペット敷いただけなのに大袈裟すぎだろ」



乃々「もう出られません、出たくありません…もりくぼはもう一生ここで余生を過ごしますのでお構いなく」ゴロゴロ



P「足元でアイドルが生涯を終えるとかやめてください」



P「あとそれ、俺が足元寒いから買ってきたんであって森久保の暖房器具じゃねえんだけど」



乃々「ぬくぅーいー」ゴロゴロ



P「むぅーりぃー、みたいに言うな、返してっ?寒いっ俺足元寒い!」ブルブル









ちひろ(イチャついてないで働けよ社畜)



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乃々「うぅ…もりくぼが折角みんなにくつろいでいるのに、足蹴にして追い出そうとするなんて…プロデューサーさんの鬼ー、あくまー」



P「人の足元に毎日毎日入り込んで来る奴が何言ってんだ。あっコラ!毛布羽織るな!何を机の下でちょっとしたプチ炬燵作ってんだよ!」



乃々「むふぅ…ぬっくぬくなんですけど…」



P「足元寒いよー森久保踏まない様にしてるからホットカーペットに全然足下せないよー」ブルブル



乃々「ホカホカなんですけどぉ…」ズズーッ



P「あっ、しかも何か暖かいモノ飲んでやがるズルい!」



P「ちひろさーん、お茶下さいー!」



ちひろ「唾でも飲んでてください」



P「ひでぇ」



乃々「ひ、一口ぐらいならあげなくもない、ですけど…?」スッ



P「マジで?ありがとうな森久保。でもそんな気遣いしてくれるなら退いてほしい」



P「寒いから貰うけどさ」ズズーッ



乃々「こ、こんな寒い日にここから出たら、もりくぼみたいな脆弱な生き物は1分も持ちませんから…」



P「1分もあれば炬燵完備してる休憩室までいけるやん」ズズーッ



P「はぁー…砂糖たっぷりのホットミルク超美味ぇ…」



乃々「あ、あんまり飲むともりくぼの分がっ、もりくぼの分がっ」



P「はいはい、ご馳走様」スッ



乃々「あぅ…思いの外飲まれてるんですけど…まあ別にいいんですけど?」



P「ちひろさーん、エアコンつけていいですかー?」



ちひろ「さっき卯月ちゃんが壊しちゃったの忘れたんですか?」



P「あ、そうだった」



P「思い出したらまた寒くなってきた…森久保ー、俺凍死しそうだから退いてくれー」



乃々「すぴぃ…」



P「森久保ぉぉぉぉぉおお!!」

乃々「酷いです…お年頃の女の子を足で起こすなんて…もうお嫁にいけません…」



P「人の足元奪い取ってるほうが酷いと思うんですけど。見ろよ、俺もう椅子の上で胡坐かいてるんだぞ?」



乃々「プッ、おっさんくさいんですけど」



P「誰のせいなんですけど!?」



乃々「日頃から人のことを散々おちよくってる意地悪プロデューサーさんは、たまには酷い目に合えばいいんですけど」



乃々「かと言ってあんまり本当に酷い目にあってしまうのは可哀想ですし心が痛むので取り敢えずはこれぐらいのジャブからいきますけど」



P「だからそういう気遣いをしてくれるなら退いてくれぃ」



P「休憩室の炬燵のほうが大きくて広いだろ。中に杏がいるかもしれないけど」



乃々「そこまでたどり着く前に凍え死にます」



P「どれだけ弱いんだよ。ハムスターだって新聞紙で冬越せるぞ」



乃々「プロデューサーさんはもりくぼのひ弱さを甘くみています…もりくぼは皆さんが思っている以上に心も体も弱いんですけど」



P(部屋に入ってきてから机の下に潜るまで0.5秒もかからない奴がどの口で…)



乃々「と、言うわけでもりくぼはこの安息の地から退きません、振り返りません、顧みません。ここで冬はぬくぬく、夏はひんやり過ごします…」



乃々「どうかもりくぼの事は足下に置かれたハシビロコウだとでも思って静かにそっとしておいてください…でも時々構ってください」



P「暖かくしてるせいか思考が緩くなってるぞー森久保」



P「ええい、もう面倒臭い。実力行使じゃ」ムンズ



乃々「フヒッ!?」



P「そりゃっ、強制移動じゃあ!」ヒョイッ



乃々「あっ、あっ!ひ、酷いです…こんな力ずくで、森久保を安住の地から引きはがすなんて…」



P「休憩室の炬燵に放り込んでくれるわぁ」



乃々「ひぃぃっ、ゆ、誘拐されるんですけどっ!誰かっ、誰か助けて……ライダーっ!」ジタバタ





ちひろ(お姫様抱っこされてニヤけてるじゃねーか)

P「只今戻りました」スタスタ



ちひろ「はいお帰りなさい」



P「やれやれ、これでようやく足下ヌクヌクで仕事できるぜ」ガタッ



乃々「あぅっ」



P「」



乃々「い、いきなり足を突っ込まないでほしいんですけど…もりくぼは臆病だからビックリするんですけど…」



P「たった今休憩室の炬燵の中に放り込んできたのに何で!?」



ちひろ「意外と俊敏ですよねぇ、乃々ちゃんって」



P「俊敏って次元じゃないと思うんですが。もうクロックアップの世界じゃないすか」



乃々「足、邪魔ですけど…んっしょっと…こうして、こうやって…」



乃々「…ふう」



P「ふう、じゃねーよ」スッ



乃々「あぅっ」



P「机の下で人の足を背もたれにするな。どんだけ安住してんだよ机の下の妖精かお前は」



乃々「せ、背もたれじゃなくて抱き枕のつもりだったんですけど…」



P「どっちでもええわぁぁ。オッサンの足を抱えるんじゃありません、年頃の娘さんが」



乃々「ひ、酷いです…もりくぼは、どうすればいいんですか…」



P「まずは机の下から出ろぉぉい」



乃々「ひ、酷いです…もりくぼは、どうすればいいんですか…」



P「やり直すな」



乃々「くすん…やっぱり、もりくぼには何処にも居場所がないんですね…」



乃々「いいんです、どうせもりくぼなんかにアイドルなんて無理だったんです…ほんのひと時ですが、僅かな夢を見させて下さってありがとうございました」



P「逃げ腰系アイドルとか新ジャンル開拓した売れっ子が何言ってんだ。来週単独ライブだからな」



乃々「むぅーりぃー」ギュゥゥ



P「オッサンの足にしがみ付くんじゃありません。森久保の体温で若干足下暖かくなってきたけど」





ちひろ「いつまでイチャついてんだコラ」



乃々「ど、どうしてもりくぼだけ注意するんですか…机の下に入るのは、もりくぼだけじゃないじゃないですか…」



P「もちろんほかの娘にも注意しとるがな」



乃々「そ、それに木曜日はもりくぼのシフトですし…」



P「デスクの持ち主の許可もないままローテーション組んでんじゃねーよ」



P「あっ、だからか。曜日ごとに机の下がキノコまみれだったり編み棒や毛糸玉があったり少女漫画まみれだったりアッキーいたりとコロコロ変わってるの」



乃々「し、シフト外の時は休憩室に私物を置いてますから…」



P「休憩室ならずっと置いといていいよ!何でそこまで人の足元に居座りたがるんだよ足の臭い大丈夫か?」



乃々「そ、それは平気です…意外と匂わないです…プロデューサーさんの足…」



P「そりゃ毎日年頃の娘さんが足元に潜り込むからなぁ?人一倍気を使ってるよ!」



乃々「くんくん」



P「だからって嗅ぐな嗅ぐな。そのネタは渋谷凛ナントカさんのものだから」



乃々「消臭剤臭いです…プロデューサーさんのズボン」



P「だから嗅ぐなって」ガシッ



乃々「フヒッ!?」



P「言っとるだろーがぁ!」ポーイッ



乃々「ですけどぉーっ」ヒューンッ



ちひろ「器用ですね。足で挟んで放り投げるなんて」



P「毎日まゆや輝子にもやってますからね。この前試したらきらりも投げられました」



ちひろ「何やってるんですか」



P「さてと、これでようやくぬくぬくのカーペットに足を置け…」ギュムッ



乃々「あぅぅっ」



P「もはや瞬間移動じゃねーか!」



乃々「ひ、酷いです…女の子を踏む趣味でもあるんですか…この鬼畜プロデューサーさんは…」ゾクゾク



P「人聞きの悪いことを言わない」



P「あと頼むから上目遣いでちょっぴりうれしそうな顔するのやめてくれ。頼む」

P「あくまで、そこから退かないと言うんだな?」



乃々「ど、退きません…ここはもりくぼがようやく辿り着いた安息の地なんですから…」



P「そうか、そこまでの決意を仕事で見せてくれよと言いたいところだが、仕方あるまい」



乃々「よ、ようやく諦めてくれましたか…」



P「俺が休憩室に移動しよう」スッ



乃々「えっ?」



P「と言うわけでちひろさーん、俺休憩室の炬燵に入って仕事してますねー」



ちひろ「別にかまいませんけど仕事してくださいねー」



ちひろ「昼寝なんてしてたらスタドリの原料にしますからねー」



P「ハハッ、笑えない」



乃々「えっ、あれ、あれ…?」



乃々「に、逃げるんですか…?アイドルと正面から向き合うのが、プロデューサーの使命ではないんですか…」



P「そんな魔進チェイサーな人みたいな事言われても、そこにいるとどこかの森久保が邪魔してくるんだもんなぁ」



P「足元寒いし、かと言ってちひろさんみたいにダッサいモコモコスリッパとか履きたくないし」



ちひろ「おいコラ」



P「じゃ、そういうことで」ガチャッ



乃々「あ、あぅぅ…お、置いてけぼりにされたんですけど、見捨てられたんですけど…」



乃々「あれですか、もうもりくぼは用済みなんですか?遊びの関係でしかなかったんですか…?」



ちひろ(ある意味遊びの関係じゃないですか)



乃々「…」



乃々「……」



乃々「あっ」





乃々「も、もしかしてコレが噂に聞く放置プレイというやつなんですか…?」ゾクゾクッ



ちひろ「プロデューサーさーん!この乃々ちゃん若干おかしいです!責任とって持ってってくださーい!」

P「さてと、ちゃっちゃと終わらせますか。千川にドリンクの原料にされたら堪らんからなぁ」



P「うー寒い寒い…よし、炬燵ちゃんと暖まってる。中に杏もみくも泰葉も居ないな」ペラッ



P「ようやく暖まれるでごぜーますよ、よいしょっ…っと」モゾモゾ



乃々「あぅっ」ムギュッ



P「」



乃々「こ、今度は蹴られたんですけど…ぷ、プロデューサーさん、随分苛烈な趣向なんですけど…」



P「ちょっ、俺炬燵めくって中に誰もいないの確認したよ今!」



P「そっからそのまま足突っ込んだのにどうして中にお前がいるんだよ怖ぇっ!」



乃々「と、とりあえず足を曲げるか退けるかしてほしいんですけど…窮屈なんですけど…」



P「森久保ってテレポートでも使えるのか?困るよサイキックキャラ被るのは」



乃々「ちょっと何言ってるのかわかんないんですけど」



P「怖いよ、ある意味この事務所のアイドルで森久保が一番怖いよ…まゆだって隠れてるつもりでちょっぴりはみ出してたりするのに」



乃々「も、もりくぼも構われたい時はほんのりはみ出してるんですけど…」



P「うん知ってる。すんげぇ邪魔だし」



P「…まあいいや。深く考えてもハゲるだけだ、気にしない様にしよう」



乃々「あっ、みかん取ってほしいんですけど…」



P「自分で取りなさいな、横着者め」



乃々「炬燵の中から両手を出したくないです」



P「何様?」



P「ま、別にそれぐらいいいけどさ…」



乃々「何だかんだで甘やかしてくれるプロデューサーさんです…えへへ」



P「どれぐらい欲しい?2箱?3箱?」



乃々「2個3個でいいんですけど。そんなビタミン過剰摂取したらもりくぼ橙色になっちゃうんですけど。花道オンステージなんですけど」

P「…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ



P「うっし、終わり。これでちひろにコロされずに済むわ」ッターン



P「あれ、森久保?」



乃々「よ、呼びました?」ヒョコッ



P「炬燵の中に潜るんじゃない。干からびるぞ?」



乃々「お茶があるので水分補給できるんですけど…」ズズーッ



P「あっズルい。いつの間に」



乃々「では、もりくぼは水分補給もしたことですし…」モゾモゾ



P「だから何で潜る。どうしてそこまでして人様の足元に纏わりつきたがる」



P「お前は人懐っこいウサギか」



乃々「も、もりくぼの事はお構いなく…足元に転がっている備前焼とでも思っていてください…」



P「思えるかぁ」ムンズッ



乃々「あひゃん」



P「出てこいやっ」ズボッ



乃々「ひぃぃっ、む、無理やり引き摺り出されたんですけどっ…。もりくぼはこれからどんな惨たらしい仕打ちを受けるんです…?」



P「手ぇ離した途端人の膝の上に収まっといて何だその言い草は」



乃々「た、体勢的にたまたまなんですけど…」



P「じゃあ降りろぉい」



乃々「むぅーりぃー」



P「使いかた間違ってない?」



乃々「い、いいじゃないですか…足元に纏わりつかなければいいんですよね…?」



P「膝に乗られると完全に下半身の動き封じられるから余計タチ悪ぃんですけど」



P「まぁいいけどな、丁度仕事も一段落ついたとこだし」ポフッ



乃々「はぅっ、あ、頭に顎を乗せないでほしいんですけどっ!」



P「ちょうど良い高さと位置にあるもんで、すまんすまん」ポスッ



乃々「かと言ってお盆とみかんを乗せないでほしいんですけどっ!?」



P「冬のみかん世界一美味ぇ」モキュモキュ

P「はぁ…暖かぇ…」フニャァ



乃々「ぷ、プロデューサーさんが超蕩けてるんですけど…恐るべし、炬燵の魔翌力…」



P「誰も炬燵の魔翌力には抗えないのだよ…ブリュンヒルデの魔眼なんざ目じゃないよ…」



P「っていうか退かないの?オッサンの膝の上で懐に入ってると埼玉県民が感染するぞ」



乃々「け、県民性って接触感染するんですか…?」



P「日本国民全員感染してしまえー」



乃々「そしたらもう日本じゃなくて埼玉じゃないですか…」



乃々「お、お邪魔だというのなら、退きますけど…?」



P「邪魔っつーか、絵面的に早苗さん案件だからなー」



乃々「こ、炬燵の魔翌力で理性と思考が緩んだプロデューサーさんがオオカミになっちゃうんですか…?」



P「だからお願い、そういうセリフをワクワクしながら言わないで」



乃々「わ、ワクワクじゃなくてドキドキですけど…」



P「どっちでもええわ」



P「ま、森久保が嫌じゃないなら好きにしなさいな」



P「普段なんだかんだでちゃんと頑張ってくれてるし、まだまだ甘えたい年頃なんだし」



乃々「プロデューサーさん…」



P「今ならパパと呼んでもいいぞ?」



乃々「こんな心の闇の深い父親はちょっと」



P「おい、何故そこだけ真顔でハッキリとした口調に?」

P「うしっ、そろそろ戻るか。いつまでもここでダラダラしてると千川とかちひろとかカネゴンに何されるかわかんねぇし」



乃々「あぅぅ」



P「…どうせまたデスクの下に潜るんだろ?止めろとは言わないけど、くれぐれも風邪ひいたりしないようにしろよ?」



乃々「だ、大丈夫です…ホットカーペットがありますから…」



P「だからアレは俺の!」



乃々「で、では…またこれからも足元のもりくぼをよろしくお願いします…」



P「仕事の邪魔にならない程度にな」



乃々「だ、大丈夫です…もりくぼは…もりくぼ達アンダーザデスクはちゃんと用法容量を弁えていますから」



P「お前らって医薬品なの?」



P「まぁ、足元にいるだけなら大して支障も無いしなぁ…」



乃々「そ、そうですよ…ずっと背中にへばりついてる訳じゃありませんから…」



P「ハハッ、そうだよなぁ」



P「流石に朝からずーっとアイドル背負ってる事に比べたら机の下の住人達なんて無害だよ」



乃々「で、ですよねぇ…」











P「と、言う訳でそろそろ降りてくれ」



芳乃「やーですー」









アッキー「終わりだ」



21:30│森久保乃々 
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