2016年04月12日

二宮飛鳥「心……お姉さん?」

その日はあいにくの曇り空で、窓から顔を出すと湿気た空気が肌に触れるのがはっきり理解るほどだった。



こういう日は髪が湿気るから嫌いだ、と言う女性は多いが、ボクもその点に関しては大衆と同じ意見を抱いている。……もっとも、けして曇りや雨が嫌いなわけではない。暗い空を見上げて感じる風情もあるし、そういう日にはそういう日なりの楽しみ方があるのだ。



ただ、これでも髪型には気を遣っているし、こだわりもある。一時間もかけて納得いくようにセットした髪が萎びるのは、あまり気分のいいものじゃない。



頭の頂上付近にあるちょっとした癖っ毛は、なんとか周囲と異なる形であろうとするマイノリティーな自分自身と重なる部分があると密かに思っている。これは親にも話したことがない。



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……まあ、湿気で髪が萎びるなんて出来事はそれこそ日常茶飯事だ。慣れたことでもあるし、さほど問題にするつもりはない。



では、目下ボクにとっての問題とは何かというと。







「あっすかちゃーん♪ ちょっといいかな〜☆」



猫撫で声でボクを呼ぶ、今日もメルヘンチックでポップな私服を着こなすスウィーティーな女性の存在だった。



「ちょっとお願いがあるんだけどぉ♪ 聞いてくれないかなあ♪」



彼女がこういう声で何か頼みごとをする時は、たいてい面倒な案件を持ってきた時だ。本人もそれを理解しているからこそ、甘ったるい声をつかっているのだろうが……かえって余計に警戒心を煽ることには気づかないのか。

「……なに」



「おい☆ さりげなく距離をとろうとすんな☆」



「自己防衛の一環だ」



ソファーの上で腰をスライド移動するボクと、それを追って隣に座ろうとする心さん。そのうち端まで移動しきって逃げ場がなくなったので、観念して話を聞くことにした。



「今、はぁとはいつになくオシャレに目覚めているのだ♪」



「ファッションにこだわっているのはいつものことじゃないか」



「だから、そのいつも以上にこだわりの炎がメラメラしているわけよ♪」



「はあ」



「それで、自分のオシャレについて考えるだけじゃ物足りなくなってるっていうかー……ね?」



なにが「ね?」なのかは理解らないが、だんだんボクにも話が見えてきた気がする。

おおかた、ボクを着せ替え人形としてファッションコーディネートしたいといったところだろうか。

そろそろ新しい服を買おうと考えていたところだから、他者の意見をもらえること自体は悪くないのかもしれない。

ただ……その相手がこの人でなければ、だ。

「つーことで、飛鳥ちゃんのコーディネートさせて?」



「やはりそうきたか……」



「そんなため息つくことじゃないって☆ ちゃーんとプリチーに仕上げてあげるから☆」



「だからため息をついているんだ」



心さんの好みが反映されたファッションに身を包んだ自分を想像する。

……肩から天使の羽が生えていた。



「外に出られなくなるかもしれない……」



「オイオイ、なにを想像したらそうなるの。心配しなくても、飛鳥ちゃんのイメージからかけ離れたものは選ばないから♪ 似合う服を用意したげる☆」



「本当に?」



「うん♪ ちゃんとクールでスウィーティーにしてやんよ☆」



スウィーティーがくっついてくる時点で、ボクのイメージが守られるかどうか疑問ではある。



「大丈夫だって! 飛鳥ちゃん、絶対スウィーティーなのも似合うもん♪」



「なぜそう言い切れるんだい」



というより、そもそもなぜボクをコーディネートの対象に選ぶのか。

少し周りを見渡しただけでも、仁奈や薫など、スウィーティーな格好がボク以上に似合うであろう子はいくらでもいるのに。

中学生という条件なら蘭子でもいい。ボクよりは適しているはずだ。



そんな当然の疑問を口にすると、心さんはしたり顔でボクの首をちょんと指でつついてきた。

正確に言えば、首につけているチョーカーを。

「今日はここにハートマークがついてるでしょ? で、昨日は服の模様の中にハートがあったし……飛鳥ちゃん、実は結構ハートマーク好きでしょ」



はぁとと同じだね、とニコニコ笑う彼女の指摘は、まちがっているわけではなかった。確かにボクは、ファッションの中にハートを紛れ込ませることがそれなりに多いからだ。



「ハートマークが好きなヤツに悪いヤツはいない! そしてハートマークが好きなヤツは、絶対はぁととファッションの気が合う!」



暴論だと思えたけれど、あまりに自信満々に語るから否定することもできなかった。



「だから……ね? ちょっとはぁとに付き合っておくれ☆」



ウインクをしながら、心さんは改めてボクに付き合いを頼んでくる。



「飛鳥ちゃんだから、頼むんだぞ♪」



……案外、ボクのファッションとかを普段から見ているんだな、なんて思って。



「……仕方ないな」



結局ボクは、彼女の願いを聞き入れることにしたのだった。



後日。二人のオフが重なったある日に、ボクらはショッピングモールに足を運んでいた。

店に関しては心さんに一任することにしたので、ボクは彼女のあとをついて歩いているのだが……



「あっ、このアクセかわいい! ねね、飛鳥ちゃんどう?」



とか。



「甘い香り……この香水欲しいかも♪」



とか。



「このぬいぐるみ、はぁとに救いを求めている気がするぞ☆」



「UFOキャッチャーのケースを檻にたとえているのか……」



とにかくあちこちに目移りしてその都度寄り道をするので、一向に目的地の服屋にたどり着く気配がない。しかも毎度毎度いやーん♪とかきゃー♪とかリアクションが大仰なので、付き添いの身としては若干周囲の視線が気になりもした。

「ああもう、横の緑のブサイク人形のせいでとりづらい!」



……元気な人だとは思うが、さすがにそろそろ文句を言っても許されるだろう。



「心さん。ボクを誘った本題、忘れてないかい」



「ひょ?」



UFOキャッチャーに集中していたのか、なんとも形容しがたい返事がかえってくる。



「……あ、そういえば服買いに来たんだった♪ てへぺろ☆」



「はあ……」



「ごめんごめん♪ それじゃ、いこっか」



狙っていたぬいぐるみはあとで取りに来るつもりらしく、またねと手を振っている心さん。……位置取り的に、かなりゲットしづらいように見える。



「本命のお店はこっち♪」



「あぁ」



今度こそ目当ての場所へ歩き始めた彼女の隣に並び、歩幅を合わせる。

もう寄り道はなしだ。



「……ところで飛鳥ちゃん。その左手に持ってるのは?」



「さっきのアクセサリーショップで見つけたブレスレット」



「右手に持ってるのは?」



「さっきの店で買った香水」



「そのバッグにくっついてるのは?」



「さっきのゲームセンターで獲ったキーホルダー」



「……ちゃっかりしてやがる、この女」

……そして、ようやく目的地に到着。

少しだけ危惧していたのだが、特にファンシーすぎるといったこともない、普通の雰囲気の店だった。



「むしろこの落ち着いた内装はボクの好みですらある♪」



「勝手に代弁をしないでほしいな」



「でもそう思ってるっしょ?」



「……まあ、否定はしないさ」



「どやぁ☆」



胸をそらして偉そうにしている心さんを置いて、近くに並べられてある商品から順に目を通していくことにした。



「飛鳥ちゃん、スカートは短いほうが好きだよね?」



「あぁ」



「チラリズム狙い?」



「違う」



「違うかあ。あ、首元はなにかないと寂しいタイプ?」



「別になくても問題はないけど。気分次第だ」



「ほうほう」



ボクの返答を参考にしながら、心さんがあれこれ服を手に取ったり戻したり。

口のほうは冗談を飛ばしているものの、身体のほうはてきぱきと動いており、こういった作業に慣れているのがうかがえる。



なにせ自分で服を何着も作るほどだ。ファッションへの執着は、事務所の中でも指折りなのではないだろうか。

事実、彼女はライブの衣装にも人一倍こだわっており、プロデューサーや衣装担当の人とよく話し込んでいる姿を目にする。

結果口論になることもしばしばあるようだが、それらも含めて「シュガーハート」というアイドルを形作るファクターとなっているのだと思う。



「………」



形作る、か。

あれは、明確に作り上げたものであって……



「 ……ちゃん。飛鳥ちゃん?」



「え?」



「ふふ、ぼーっとしてた? ほら、こっちは良さそうなの選んできたぞ♪」



「あ、あぁ」



どうやら、思った以上に思考の海に深く潜り込んでしまっていたらしい。いつのまにか眼前に立っている心さんが、楽しそうな顔でこちらの表情を覗き込んでいた。



「……まともな服だ」



「一目見ての感想がそれってひどくない?」



ジト目で睨んでくる心さんだが、どうか今は許してほしい。

なにせ彼女の持ってきた服は、ポップ要素もメルヘン要素もない、至極真っ当な類のものだったのだから。



「普段着てるようなやつよりも、ちょっと落ち着いた雰囲気にしてみたんだけど……ま、とりあえず試着してみろ☆」



言われるがまま、試着室で着替えてみると。



「ほわあ〜、ばっちりばっちり♪ いやあ、我ながら自分の才能が恐ろしいわ☆」



「ん………」



鏡に映るボクの姿は、いつもよりも少し大人びて見えた。

チェーンの類もついていないし、スカートも長め。心さんの言った通り、落ち着いた雰囲気を感じさせる暖色系で固められたファッションだ。

こういった服はあまり着ないのだが……なかなかどうして、しっくりくる。

「たまにはこういうのもいいんじゃないかなあって思ったの♪ ちゃんとクールなイメージも残ってるしねー」



「……スウィーティーにするんじゃなかったのかい」



「派手なだけがスウィーティーじゃないんだぞぅ? こう、全体的に温かみをほわーんと出すだけでも十分甘さはあるし!」



グッとサムズアップをする彼女は、にこやかな笑顔を携えてボクの肩をぽんと叩いた。



「せっかくはぁとが選ぶんだから、飛鳥ちゃんが普段買わなさそうな服にしてみました☆ どうよ、こういうのもいいでしょ?」



「……あぁ。正直、期待の遥か上を行かれた気分だ」



ただ、この服には今日のエクステの色は少々ミスマッチかもしれないな……



「赤ではなく、もっと落ち着いた色にすべきか」



「お? エクステの色を考え始めてるってことは」



「……うん。これ、買わせてもらうよ。ありがとう」



おー! と小さく拍手を始める心さん。自分のコーディネートが受け入れられたのがうれしいようだった。

「これからも、服選びに悩んだらはぁとお姉様を頼っていいんだぞ?」



「……そうだな。また、機会があれば」



「うんうん♪」



実際、ボクひとりだとファッションが偏る可能性はあるから、たまには誰かに手伝ってもらうのも悪くないのかもしれない。

特に、今回で心さんは頼りになると理解ったことだし……



「ところで、ついでにさっき見つけた、ピンクでハート型でキラキララメのついたラブラブスウィーティーな帽子も一緒に」



「それはいい」



「チッ! 流れでかぶってもらおうと思ったのに」



……お姉様というより、騒がしい隣人だな。

なんて苦笑を浮かべたところで、自分が意外とこの人を近くに位置付けていることに気づいた。



「えーっと。それじゃ、このスペシャルジャンボイチゴパフェください♪」



「チョコレートケーキを。それと、ドリンクバー二人分お願いします」



「かしこまりました!」



買い物を終えたボク達は、心さんの提案でファミレスにてティータイムを過ごしていた。

ちなみに、例のハート型の帽子は彼女が自分用に買っていた。どうやらそのうちかぶってくるつもりらしい。



「ジャンボパフェ、かなり大きいみたいだけどいいのかい」



「へーきへーき♪ 今日は月に一度のスイーツ食べ放題デーだから☆」



たまには好きなだけ堪能しないとやってらんないよなー、とぼやく心さん。体型維持のために、普段は摂取カロリーを調整しているようだ。

……その割にはよくお菓子をつまみ食いしている気もするが、まあボクの干渉すべきところではないか。



「おまたせしました」



そう待たないうちに注文の品がやってきて、お互い自分のスイーツをゆっくり味わう。



「うん。甘い」



甘いものは好きだ。逆に苦いものは得意じゃない。

苦味を避けるのは人の本能だというのがボクの持論だが、とはいえ自分の味覚は少々お子様なのではないかとたまに思うこともある。

事務所で梨沙や蘭子が緑茶をすすっている姿を見ると、余計にそう思う。



「ん〜♪ おいしい☆ マジスウィーティーだな☆」



でも、こうして目の前でもぐもぐ幸せそうな顔でパフェを頬張っている大人を見ると、やはりそう気にするものでもないかと考え直すのである。



「ん、どうかした? 手が止まってるけど」



「あぁ。いや、なんでもない」



「ふうん」



まだ手元のケーキは半分以上残っている。もちろん残すつもりはない。

「さっきもぼーっとしてる時あったよね? なんか悩みでもあるんなら、お姉さんが聞いたげるぞ♪」



「………」



悩み、か。今しがた考えていたことは、悩みとも呼べないレベルの代物だ。

ただ、服を選んでいる時に考えていたことは……



「あれ。ひょっとして、マジな感じ?」



心さんのスプーンが止まり、ボクの顔に視線がじっと向けられる。

ここでボクがなんでもないと答えれば、それでこの話題は終わりになるだろう。普段はしつこく絡んでくることもあるけれど、こういう時の彼女は必要以上に干渉してこない。そこの線引きはしっかりしている人だ。



だからこそだろうか。

お姉さんではないけれど、騒がしい隣人に問いを投げかけたくなったのは。



「心さん。あなたにとって、シュガーハートとは仮面なのかい?」



「仮面……?」



首をかしげる彼女を見て、さすがに質問が抽象的すぎたかと反省する。



「つまり。佐藤心にとって、シュガーハートというキャラクターは」



「あー、ストップ! わかった、何言いたいのか伝わった」



バッと右手を差し出して、言葉の続きを制する心さん。そのまま、うーむと腕を組んで思考を始める。



「いつもなら、シュガーハートははぁとの素ですーって言うところなんだけど……真面目な話だしね」



普段の心さんは、明らかに猫を被っている。時々素の一面が顔をのぞかせて、おもにPを戦慄させている。



「まあ、仮面って言われるとその通りかな。実家でこのテンションってわけじゃないし」



そして、彼女はあっさりとその事実を認めた。

アイドルとして輝くために、佐藤心という人間は仮面をかぶっている。



……それは、他人事ではない。



ボクはアイドルとしてステージに立ち、歓声を浴び、時として応援のメッセージを受けとる。

彼らが言うには、ボクのクールなところが好きなのだそうだ。

そしてボク自身、ステージの熱気、勢いに任せて格好をつけるのは嫌いじゃない。

かくして「クールなアイドル二宮飛鳥」という偶像が生まれ、ボクも彼らもその存在に酔いしれる。



けれど、ふとした時に思うのだ。

歓声を浴びているのは、仮面をかぶったボク。果たしてそれでいいのだろうか?



人は生きる上で仮面を、ペルソナを身につけて日々を過ごす。それは理解している。

だが、ボクがアイドルとして、セカイに刻みたいと望んだのは……仮面ではない、自分自身の存在だ。



自分の存在を証明したい。その願いがあったから、あの時Pの手をとったんだ。



自分らしさすら曖昧な人間であるボクが、仮面をかぶり続けたままでは……余計に自分が理解らなくなるのではないだろうか。



「ボクも、仮面を身につけている……自分自身を、偽っている」



頭の中では様々な考えが循環しているのに、口をついて出たのはたったそれだけの言葉だった。

でも、心さんにはそれでなんとなく伝わったのか。いつもと違う微笑みを浮かべて、小さくうなずいた。



「さっきの答えにちょっと付け足し。シュガーハートっていうのは、はぁとにとって究極至高の大好きな仮面だな♪」



「……?」



「それをつけると、最高にスウィーティーなアイドルになれる。そして、それを演じている自分も好きだから。飛鳥ちゃんも、そうじゃないの?」



問いかけに、こくんと首を縦に振る。演じる偶像そのものは、ボクだって嫌いじゃない。



「だったらそれでいいじゃん♪ ありのままの自分を見せるのが一番、なんて言われることもあるけどさあ……それで輝けるならみんなシンデレラになれてるっつーの」



「けど、偽りがあるのは事実だ。そこに、真実はあるのかな」



「んー……あるよ?」



にべもなく答える心さん。ボクは気づけば腰を浮かしていた。

「輝きたいっていう想いというか、願い? キャラ作ってようがなにしようが、根っこのところはガチでマジだし☆」



「根っこ……?」



言われて気づく。確かに、ボクも彼女も、他のみんなだって、そこは等しく真実だ。



「そこさえあれば、それが自分! 自分の好きなことやってるなら問題なし! 自分らしさなんてものは、あとからいくらでもついてくるだろ☆」



たぶんな、と付け加えはしたが、彼女の口ぶりは確かなものだった。



「好きなこと、か」



クールで気取った自分を演じることは、好き。

ならば、その好きな仮面をかぶるという選択自体に、自分らしさを見出すこともできるのかもしれない。



でも、自分らしさを「なんてもの」扱いされるのは……

「それに、もひとつ!」



「ん?」



「普段仮面をかぶってると、それを外した時にギャップ萌えが狙えるぞ☆」



ニヤリと笑い、それが大変素晴らしいことであるかのように彼女は語る。

あまりに腹黒というか、あざとさを含んだその考えに、ボクは思わず吹き出してしまっていた。



「あー、笑ったな? これ絶対マジだからな!」



あぁ……なんというか、アレだ。少し難しく考えすぎているのかもしれない。

だって。



「パフェ、アイスの部分が溶け始めているよ」



「へ? ああっ!? やばい、はやく食べないとっ!」



堂々と仮面をかぶっているこの人が、仮面に口を塞がれ息苦しそうに見えるだろうか? 自分らしさを見失っているように見えるだろうか?

きっと、シュガーハートはこの人にしか務まらない。そういう仮面だ。

だったら、ボクもボクにしか務まらないペルソナを身につけよう。せいぜい気取って魅せようじゃないか。



「ふふっ」



「いいよなーケーキは溶けなくて!」



「自分で注文したんだろう」



「そうだけどさぁ」



恨めしげにこちらを見ながらも、スプーンは絶えず口へと運ばれていた。器用な真似をするものだ。



「……ありがとう」



「どういたしましもぐもぐ」



さて。ボクもケーキの残りを食べて英気を養うとしよう。

明日のレッスンのため。ひいては、その先にあるライブのため。



ボクは此処にいると、高らかに叫ぶため。空高く飛び立つための、その準備だ。



そして、いつかは見つけよう。ボクらしさ、その証というヤツを。

「心さん。この後、ゲーセンに戻らないかい」



「え?」



「さっき放ってきたぬいぐるみ。ボクなら獲れるかもしれない」



「え、マジ!?」



とりあえず、親愛なる隣人へのお礼も済ませておこうと思う。





おしまい





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