2016年04月18日
池袋晶葉「千川ちひろの夢舞台」
デレステのちっひのアレとブルマな晶葉の話
P「おいすー」
晶葉「来たな、助手よ」
ウサちゃんロボ「ウサっ!」
P「よっ。…また新しいビックリドッキリメカ作ったんだって?」
晶葉「うむ。聞いて驚け!本日発明したのはこちら!『夢の中覗けーるくんVer.2.03』だ!」ババーン
P「相変わらずなネーミングだな」
晶葉「良いだろう、分かりやすくて」
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P「で、聞く限りだと他人の夢が見える的な珍品で良いのか?」
晶葉「いかにも。この配線を耳の穴に差し込むとこっちのモニタに今見ている夢の映像が見えると言うわけだ」
P「見るだけ?」
晶葉「ああ。今のところはな。後々介入出来るようにするつもりではあるが、一先ずは閲覧機能が正常に作動するか確かめておきたくてな」
P「まあ見るだけでも十分楽しめるか…」
P「……ところで晶葉」
晶葉「なんだ?」
P「なんでブルマ?」
晶葉「これか?今練習しているスポーツ大会で着るものだ。知ってるだろう」
P「いや、そうじゃなくて。なんでここで着てるのかって事なんだけど」
晶葉「これはPの趣味じゃないのか?」
P「範囲ではある」
晶葉「ならば良し。まあそれを差し引いてもなかなかに無駄を省いた機能的な服装だと思ったからな。動きやすくて気に入ったぞ」
P「ブルマに白衣ってのもなかなかにマニアックで新しいな」
晶葉「白衣は私のトレードマークだからな。それに、流石に下半身のラインが少々気にはなるし…」
P「いや、晶葉はむしろもっと肉付けろ」
晶葉「……Pはその方が好みか?」
P「嫌いではないかな」
晶葉「熟慮しよう」
P「それはそうとブルマなら…」
晶葉「なんだ?」
P「…いや、白衣あるし大丈夫か」
晶葉「?気になる物言いだな」
ウサちゃんロボ「ウサウサ」クイッ
P「ん?どうした?」
ウサちゃんロボ「ウサウサ」ヒソヒソ
P「ほほう」チラッ
晶葉「?…何を話している」
ウサちゃんロボ「ウサウサウサ」ヒソヒソ
P「こっちの話だ。少し待ってろ」
晶葉「???」
P「やっぱりブルマと言えばこれだよな」ヒソヒソ
ウサちゃんロボ「ウサ?」ヒソヒソ
P「おお。これも良いな。さすがは心友、分かってるじゃないか」ヒソヒソ
ウサちゃんロボ「ウササ」ヒソヒソ
P「うんうん。普段の下からのアングルも良いけど、このはみ出てるのに気付いてない感も背徳的で良いよな」ヒソヒソ
晶葉「なあ、Pよ…」
P「ちょっと待ってろって。今漢同士の大事な話してるから」
晶葉「むう…」ムス
晶葉「てりゃっ!」ガバッ
P「うおっ!」
晶葉「………っ!?なんだこれは!」
P「バレたか…」
晶葉「いつの間にこんなの撮っていたんだ、ウサちゃんロボめ」ジロッ
ウサちゃんロボ「ウ、ウサー…」
P「何を隠そう、俺がウサちゃんロボのカメラアイに撮影機能を付けたのさ」
晶葉「何をやっているんだお前は!?」
P「全ては浪漫の為だ」フッ…
ウサちゃんロボ「ウサ」フッ…
晶葉「まさか、他の奴らにもやっているんじゃないだろうな」ジトー
P「安心しろ、晶葉だけだ」
晶葉「まったく。見たければ見たいと言えば、別にいつでも…。大体、毎日のように見ているだろうに…」ブツブツ
P「それとこれとは別なんだよ」
晶葉「理解しかねる…」
晶葉「とにかく、この写真は没収だ!それとウサちゃんロボはあとでAIも含めて総メンテだからな!」
P「そんな殺生な!」
ウサちゃんロボ「ウサッ!?」
晶葉「当たり前だろう!何が悲しくて自分のアレな写真を知らないうちにPに流されなければいけないか」
P「知ってたら良いみたいな物言いだな」
晶葉「……知ってたら、まあ。ではなくて!」
P「?」
晶葉「ほら、さっさと『夢の中覗けーるくんVer.2.03』のテストに行くぞ!」
P「あ、忘れてた」
晶葉「………はぁ」
P「じゃ、まずは…とりあえず仮眠室にでも行ってみるか?」
晶葉「そうだな。高確率で誰かしら寝ているし」
P「あとは…例のソファーとかも狙い目か?」
晶葉「ソファー?…なるほど。そっちの方が面白いかもしれないな。たまにレアな人が寝ているし。うむ。ではまずはそちらから行こう!」
P「うーい……あれ?」
晶葉「どうした?」
きらり「あ!Pちゃんに晶葉ちゃん!おっすおっす!」
P「おいすー」
晶葉「やあ、きらり。キョロキョロしてどうかしたのか?」
きらり「うん。杏ちゃん見なかったー?」
P「いや、見てないな」
晶葉「ああ。少なくともラボからの道すがらでは会わなかったが…」
きらり「そっかー…こっちから杏ちゃんの匂いがするんだけどにぃ」クンクン
晶葉「匂い…?」
P「なんだ?また逃げ出したのか?」
きらり「うん。もうすぐ衣装合わせなのに、杏ちゃんたらー…」ムエー
P「まあ、見かけたら捕まえておこう」
きらり「うい!きらりんももう少し探してみるぬぇ☆」クンクン
晶葉「なあ、杏の匂いなんてするか?」
P「あれはきらりの固有能力みたいなものだから。杏が脱走した時は重宝してる」
晶葉「私もPの匂いくらいは嗅ぎ分けられるようになった方が良いのか?」
P「なんでそうなるのかは別として、したいなら凛かまゆ辺りに弟子入りすると良い」
晶葉「むう…。あの二人はちょっと苦手なんだが…」
P「っと、着いた着いた。さて、誰がいるかなー」
晶葉「準備準備…」
P「おおっ!?」
晶葉「どうした?」ヒョコ
P「……これはこれはまたレアな人が寝てるぞ」ニヤ
晶葉「ほう。ちひろか。確かに滅多に見ないな、こんな無防備な姿」
P「杏のうさぎを枕にぴにゃぬいぐるみを抱きしめて…」
晶葉「こうして見る分には可愛らしいんだがな」
P「まあ、今の俺たちには飛んで火にいるなんとやら、ってやつか」
晶葉「狩人の目をした柚が遠くに見えるのは気にしない方が良いんだろうか…」
P「放っとけ。しかし、こいつはもう日頃の恨みも兼ねて実験台にしてくれと言っているようなものだよなぁ」クックック
晶葉「Pの恨みは知らないが普段頼んでも断られがちだからな。このチャンスは大事にさせてもらおう」
P「このプラグを耳の穴にぶっ挿せば良いんだな」スチャ
晶葉「ああ。こちらの準備は出来てるからあとは挿すだけだ」
P「よーし」ワクワク
P「さあ、お前の夢を数えろ!」プスッ
ちひろ「……んっ」ピク
晶葉「……うむ。成功だ…!」
P「さてさて、鬼が出るか悪魔が出るか…はたまたそれらを従えてるのか」
晶葉「…………」ジー
P「…………時間かかるのか?」ジー
晶葉「映像化に少しだけな…おっ、見えてきた………?」
ちひろ『みんなー!今日は私のために集まってくれてありがとうございまーす!』
P「!?」
晶葉「これは…ライブ会場か?」
ちひろ『さっそく最初の曲いっちゃいますね!聞いてください!お願い!シンデレラ!』
P「ブフォオッ!」
晶葉「うわっ、汚い!」
ちひろ『おーねがい、シーンデレラ♪』
P「ノリノリじゃねえか!」アッハッハ
晶葉「ダンスもキレキレだな。夢だから理想が多分に入っているのだろうが…」
ちひろ『えぶりでー、どーんなときーもー♪』
P「おい!よく見たら杏のうさぎとぴにゃ、動いてるぞ」
晶葉「バックダンサー的な位置付けなのか?おそらく寝る直前に見たから印象に残っているのだろうが……!?」
ちひろ『魔法がーとけなーいよーおーにー♪』
P「カメラ目線!?」
晶葉「馬鹿な。こちらの事は知覚していないハズだぞ…!?」
ちひろ『リアルなスキルめーぐるみらーくるー♪しーんじたい♪』
P「まだ歌うのか…」
晶葉「だんだん熱が入ってきたな…」
ちひろ『おーねがい、シーンデレラ♪』ウインク
P「ぶふっ!」
晶葉「ふ…ぐっ…」プルプル
ちひろ『こーころに…シーンデレラ♪』
P「まじでワンコーラス歌うつもりか…」
晶葉「だんだんうさぎとぴにゃがフリーダムに動き始めたな…」
ちひろ『また笑って、スマートにね、でも可愛くー♪進もー♪』
P「ふぅ…。今度ちひろさんのアイドル化の企画書書こう…」トオイメ
晶葉「歌も振り付けも完璧だったな…」
ちひろ「むにゃ…」スヤスヤ
P「……あれ?暗くなった…」
晶葉「ノンレム睡眠に移ったのか?これ以上は見られなさそうだな…」スポッ
P「まあ、きっちり一舞台歌い踊りきったからな。疲れたんだろう」
晶葉「それは関係ないと思うが…」
P「いや、それにしてもこれかなり楽しめるな」
晶葉「ああ。普段とは違った一面が見られるとは思っていたがここまでとは」
P「よし。次の獲物もとい実験台もとい犠牲者を探しに行こう。仮眠室に!」
晶葉「まったく言い直せていないではないか…。まあ、サンプルは多いに越したことはないしな」
P「くくっ。俄然楽しくなってきた。個人的には時子とか見てみたいな」
晶葉「バレたらどうなるか怖いんだが…」
P「見てみたくない?フリッフリな衣装着てキャピキャピ踊る時子様」
晶葉「まあ、都合よくいるとは限らないけど…」
P「いざゆかん!俺の愉悦の為に!」
ちひろ「ふわー…」クシクシ
杏「あ、ちひろさん起きた?」
きらり「ありゃりゃぁ。起こしちゃったかにぃ?」
ちひろ「いえ、そんな事はないですよ。ふふっ。杏ちゃん、見つかって良かったですね……?」クリクリ
杏「どうしたの?耳掃除?」
ちひろ「うーん。なんだか、少し違和感が……」クリクリ
きらり「きらりで良かったら耳掃除するよー?」
ちひろ「ふふっ。そこまでではありませんから大丈夫ですよ。…さて、仮眠も取れましたし、もうひと頑張りしましょうか」ムン
きらり「杏ちゃんはきらりと一緒に衣装合わせねー☆」
杏「めんどいー…」
おしまい