2016年04月27日
柚「ラズベーリーおどろーおーよー♪」
喜多見柚ちゃんのお話です。
書き溜めていますけれど、初めての投稿なので遅いです。
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柚「フンフフフフフーン、フンフフフフフーン♪」
ありす「……」
柚「ヘイ! ありすちゃん、オハヨー!」
ありす「おはようございます」
柚「ドーシタドーシタ、朝から元気ないねー?」
ありす「柚さんがはた迷惑なくらい元気なだけで、私はいたって普通です」
柚「いやいや、柚もへーじょーうんてんだよ。ヘイジョー♪」
ありす「午前中からそんなに飛ばして、一日持つんですか」
柚「もつかどうかじゃなくて、もたせるんだよっ」ドヤァ
ありす「そうですか」
柚「ドライッ!」
ありす「平常運転です」
柚「昨日のありすちゃんはあんなに素直だったのに……よよよ……」
ありす「本当、なんなんですか。今日のテンションは」
柚「いつも通りだよっ」
ありす「確かにいつも以上とはいえ、鬱陶しいことに変わりはないですね」
柚「うっ、うっとうしい……」ズーン
ありす「冗談です。タチバナジョークです。だから本気にしないでください」
柚「……」
ありす「あ、あの……柚さん……?」
柚「知ってたよー。もー、ありすちゃんったらすぐホンキにしちゃってねー、うりうり」
ありす「……前言撤回です。やっぱり」
柚「ある意味それが柚のよさってね!」
ありす「迷惑なポジティブシンキングですね」
巴「なんじゃ、朝から騒々しいのう」
柚「あっ、巴チャン、オッハー♪」
ありす「おはようございます」
巴「おはよう。柚は挨拶くらいきちんとせんか」
柚「年下に怒られるの結構つらいね!」
巴「まぁ、そのゆるさがプロデューサーがいう個性っちゅーもんなんじゃろうな」
柚「……ありすチャン」
ありす「なんですか」
柚「フフーン」ドヤァ
ありす「……ものまねでしたら、あまり似ていませんね」
柚「ちーがーうー」バタバタ
ありす「忙しい人ですね」
巴「意外といい線いってるじゃろ?」
ありす「巴さんの柚さんへの高評価はなんなんですか」
巴「おもった通りのことを言っとるだけじゃ。ありすはもうちっと素直にならんかのう」
ありす「ありのままです」
柚「それでこの扱い! ドイヒー!」
ありす「全然ショック受けてなさそうですね」
巴「ドイヒー……? 新しい助っ人外国人か?」
ありす「さっそく収拾がつかなくなってきていますから、他の話をしましょう」
柚「土曜日なのにみんな早起きだねー」
ありす「お仕事ですから。遅刻しないことは当然です」ドヤアリス
巴「ありすは午後からじゃろ」
柚「確かにそう書いてあるねー」
ありす「べっ、別にいいじゃないですか、早く来ても! 30分前より1時間前、余裕を見て動くのは人として当然です!」
巴「いうてまだ9時じゃ」
柚「予定には14時って書いてあるケドー?」
ありす「〜〜〜っ!」ジタバタ
柚「そんなに柚に会いたかったのカナ?」
ありす「そっ、そういうおふたりだって今日は随分早いじゃないですか!」
巴「ほうじゃの」
柚「おっと、すり替え〜?」
ありす「……」
柚「そんなにコワイ顔したらカワイイ顔が台無しだよっ」
巴「うちはPの机周りの掃除じゃ。我慢できんくてのう。誰もやらんのじゃったらうちがやる他ないじゃろうに」
柚「おぉー、女子力だね! ガルパ、ガルパ!」
ありす「確かに机の上からその横まで大変なことになっていましたからね」
巴「まだマシになった方じゃが、まったく骨が折れるわ」
柚「巴チャンはいいお嫁さんになるね!」
巴「女として当然じゃ」フフン
柚「柚も片付けとかニガテなんだよネー」チラッチラッ
ありす「自分でやりましょう」
巴「それくらい自分でせえ」
柚「やっぱり柚のあつかいヒドイっ!」
ありす「柚さんが一番不可解です」
柚「不可解って」
巴「ほうじゃの。ギリギリまで寝てそうじゃ」
柚「確かにフリスクのみんなと同じくらい柚とお布団の絆はカタイからねー、じゃなくて」
ありす「もしかして熱でもあるんですか? だからこんなにテンション高いと……」
柚「元気のメーター振り切れて、朝からごはんおかわりしたくらいだよ!」
巴「朝はきっちりしっかり食べんとな」
ありす「あぁ、だから柚さん最近……」
柚「ナ、ナナナニカナ? なんで柚のお腹見るの! ありすチャンのえっち!」
ありす「いえ、別に見ていませんけど」
柚「太ってないもん! ちゃんとダイエットしてるもん!」
ありす「ダイエットという言葉が出る時点で駄目だとおもいます」
巴「そうは見えんが」プニッ
巴「あ」
ありす「あっ」
柚「……」
ありす「……」
巴「……」
柚「もぉー! ふたりともキラーイ!」
巴「ス、スマン。うっかり……」
ありす「じ、女性的な柔らかさがあっていいんじゃないですか?」
巴「そ、そうじゃ。男は度胸、女は愛嬌言うくらいじゃし……」
ありす「巴さん、なんのフォローにもなってないです、それ」
巴「け、健康的なんが一番じゃ。のう?」
ありす「そ、そうですよ。柚さんスタイルいいんですから、そこまで心配することじゃ」
柚「……でもふたりともあっ、って言ったもん!」
ありす「そ、それは……」
巴「反射的なもんというか……」
柚「あーもーしらないしらなーい、なにも聞こえない聞かなーい」
巴「のう、ありす。どうするんじゃ」ヒソヒソ
ありす「どうするって……あやまるしか」ヒソヒソ
巴「それはそうじゃが……」ヒソヒソ
ありす「聞いてくれるかは話が別ですね」ヒソヒソ
巴「なにかいい案は……」ヒソヒソ
ありす「いい案……」ヒソヒソ
巴「おっ、そうじゃ」
ありす「どうするんですか?」ヒソヒソ
巴「うちに合わせ」
巴「そういえば」
ありす「そういえば?」
巴「Pはやせたモデル体型よりも、健康的な女の方が好きと言っとったのを思い出してな」
柚「」ピクッ
ありす「そうなんですか?」
巴「メシを幸せそうに食う姿がええんじゃとも言ってな、じゃから女は愛嬌っちゅうたわけじゃ」
ありす「確かに、自分が男性の立場なら楽しい食事ができる人がいいですね!」
巴「ちっとは自然にできんのか」ヒソヒソ
ありす「これでも必死なんです」ヒソヒソ
巴「なんだ、触ったことは謝る。スマン」
ありす「ごめんなさい」
巴「じゃが、気にしすぎるんもどうかとおもう。最近の女はやれダイエットじゃ節食じゃとやかましい。うちからしてみれば……」
柚「そうだよね!」
ありす「切り替えはや」
柚「気にしすぎも無理なダイエットもダメだよね! ありのままの柚が一番ってね!」
ありす「あんなに拗ねていたのに……」
柚「柚のセールスポイントのひとつは切り替えの早さだからねー」
巴「なんでもええ。なんでも気にしたら負けじゃ」
ありす「柚さんの機嫌が戻ったところで本題ですが」
巴「そうじゃったのう」
柚「早起きの理由? んーっとね、ありすチャンにお土産があってね」
ありす「私にですか?」
柚「ちょうどみっつあって、さらに巴チャンもいて、ナイスタイミング!」
巴「旅行にでも行ったんか?」
柚「そういうのじゃなくて、なんか新製品らしくてね。ふたりとも好きそうだなーって」
ありす「私たちが好きそうなもの……なんでしょう」
巴「ふむ……さっぱり見当がつかん」
柚「ふふふ〜、見ておどろけー。絶対気に入るとおもうよ!」
ありす「そう言われて余計気になってきましたね」ソワソワ
巴「クイズやないんじゃけえ、はよ見せえ」ソワソワ
柚「あわてなさんなご両人。いま出すから」ゴソゴソ
巴「……スーパーの袋か」
ありす「お菓子とかですかね」
柚「食べ物だから期待しちゃって! ジャジャーン!」
ありす「これは……!」
巴「ほう……!」
ありす・巴「ベリーベリー納豆」
柚「どう? どうカナ? おもしろそーでしょ!」
ありす「ついに時代が追いついたということですね」
巴「タカノフーズ……なかなか牙があるところみたいじゃな」
柚「え、なにこのテンション」
ありす「橘流イチゴパスタ、最後のピースが見つかりました」
巴「ほう! これを使って」
ありす「究極のパスタができあがります!」
巴「あれより、さらに……!」
柚「いやー、そんなに盛り上がるなんてびっくりだよ」
ありす「これ、普通に売ってるんですか?」
柚「売ってるみたいだよ〜。パッケージに期間限定って書いてあるけどネ」
☆イオングループで40万パック限定販売です
巴「せっかくじゃ。さっそく食うか」
柚「そのつもりで持ってきたしねー」
ありす「パンに合わせる新感覚……なるほど」
巴「ほう。ストロベリー、ブルーベリー、クランベリーか」
ありす「横に調理例がありますね。ベリー納豆ブルスケッタ」
柚「ブルスケッタ」
巴「なんじゃ、ブルドーザー?」
ありす「ブルスケッタ、です。イタリア料理ですね」
柚「へー、ありすチャン物知り〜」
巴「どうでもええわ。食うぞ」
ありす「……普通の納豆ですね」
柚「だね」
巴「からしが入ってないだけで、見た感じは普通の納豆じゃな」
柚「たれの色がちょっとだけピンク?」
ありす「言われてみればそんな感じしますね」
巴「どれ……確かに甘いな」
柚「あっ、イチゴっぽいにおいがする!」
ありす「甘いんですけど、やっぱり納豆のたれですね」
柚「納豆に入れるより先にたれの味を確かめるって、なんかプロっぽいね!」
ありす「しょうゆ、いちご果汁、クランベリー果汁、ブルーベリー果汁」
柚「名前だけ聞くとジンギスカンキャラメル感あるけど、ちゃんと納豆として食べられるっぽい?」
巴「じゃな。結局は納豆じゃ」モグモグ
ありす「でも食べたあとにベリーの風味がきますね」モグモグ
柚「うわっ、ヘンな感じー」モグモグ
ありす「風味はあってもしょうゆ味ですし、やっぱり納豆の味が強いです」
巴「正直、白米とは合わんな」
ありす「パンに合わせる、って書いてあるくらいですからね」
柚「あっ、そういえば一緒に食パンも買ってきたんだった!」
巴「なかなか気が効くのう」
チーン
柚「焼けた焼けた」
ありす「使っておいてなんですけど、なんで事務所にトースターがあるんでしょうかね」
巴「炊飯器もあるんに今更言うなや」
柚「納豆トーストってふつーにあるんだよね」
ありす「やったことはありませんけどね」
巴「納豆には白米じゃな」
柚「広島焼きにはかけないの?」
巴「あ?」
柚「ん?」
ありす「……柚さん、そこはお好み焼き、です」
柚「え? そうなの? ずっと広島焼きって言ってるんだけど」
ありす「詳しいことはあとで話しますから、とりあえず食べましょう。巴さんも」
巴「……そうじゃな」
柚「なんだかわかんないけど、まぁいっか。食べよ食べよ〜」
ありす「……単体で食べるよりベリーの風味が増した感じはありますね」モグモグ
柚「意外とイケるねー、好きかも!」モグモグ
巴「ただ、想像の範囲内じゃな。これなら普通の納豆を使っても同じにおもえる」モグモグ
ありす「たれだけ舐めるとしつこいくらい甘みがくるんですけどね」
巴「まぁ、納豆は強いっちゅうことじゃな」
柚「納豆は強い」
ありす「強い」
柚「……名言だね!」
ありす「いろいろ調理してみるのがいいのかもしれませんね。どうも普通の納豆よりマイルドに感じました」
柚「調べたらオムレツとかに合うって!」
巴「食えんわけじゃない。今度は自分で買うか」
ありす「私もいろいろ試してみたいとおもいます。そのときは味見してくださいね」
柚「え、えぇ……まさかそういう方向で切り込んでくるなんて……」
ガチャッ
モバP(※以下表記P)「あら、朝から揃いに揃って。おはよう」
ありす「おはようございます」
巴「おはよう」
柚「Pサン、おはよー!」
P「ちょうどよかった。今日はみんなにお土産があるんだ」
ありす「あれ……同じような展開をさっき」
P「ん、どうした?」
ありす「い、いえ。なんでもないです」
柚「お土産ー! ナニカナ、ナニカナ♪」
巴「……だいたい想像がついたわ」
P「ジャーン! これ、新製品!」
柚「……あっ」
柚・ありす・巴「ベリーベリー納豆……」
おわり
20:30│喜多見柚