2016年05月10日
グリP「赤面する朋花を見てみたい」
アイドルマスターミリオンライブのSSになります。
書き貯めなし。投稿速度遅め。のんびり書いていきます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459427692
グリP(以下P)「顔真っ赤にしてあたふたする朋花を見てみたい」
P「朋花だってまだ15歳だ。大人びた言動をしているが、まだまだ制服を着て学校に通っているいたいけな少女だ」
P「たまに見せる無邪気な笑顔もいいが、どうせならもっといろいろな朋花の表情を見てみたい」
P「というわけで、今日はよろしく頼むぞ。亜利沙」
亜理紗「なんでありさは呼ばれたんです?」
P「だって考えてもみろ朋花だぞ?」
亜利沙「朋花ちゃんですね」
P「朋花があたふたしているところが想像できるか?」
亜利沙「できません!」
P「そこで、亜利沙のアイドルデータベースの出番だ」
亜利沙「ふむふむ」
P「亜利沙のデータベースから導き出された、朋花が思わず照れてしまうような行動を俺がする」
亜利沙「なるほどです!」
P「ということで、朋花には事務所の談話室で待機してもらっている」
亜利沙「無駄に準備がいいですね!」
P「よし、では何をしようか」
亜利沙「むむむ…では!ハグなんてどうでしょう?」
P「ハグ」
亜利沙「はい!身近な異性から唐突なハグ…ムフフ、これならあの朋花ちゃんでも照れちゃうのではないでしょうか!」
P「なるほど、さすがは亜利沙だ!…ん、あんなところに絵を夢中で書いてるロコがいるし、朋花の前に試してみるか」
亜利沙「えへ〜♪それほどでも…ってプロデューサー!?」
P「おーい、ロコ」
ロコ「なんですかプロデューサー?ロコは今、自身のインスピレーションをエクスプレッションするので忙しいんです!」シュッシュッ
P「そんなこと言わずにさ、こっち向いてくれよ」
ロコ「もー、いいところだったのになんだっていうんです…」クルッ
P「ほい捕まえた」ギュッ
ロコ「」
亜利沙「」
P「なんかいい匂いがするな、シャンプーか?」
ロコ「…はっ!!」
ロコ「ぷぷぷプロデューサー!?何をやってるんです!?」
P「んー?ロコにハグしてるだけだけど?」ギュー
ロコ「そんなことはアンダスタンです!なんで急にハグしようって考えたんですか!」アタフタ
P「強いて言えばロコにハグしたくなったからだな」
ロコ「んなっ!?」
P「スマン、嫌ならすぐにでも離れるが」パッ
ロコ「あっ…」
P「悪かった、デリカシーがなかったな」ペコリ
ロコ「イヤってわけじゃ…」
P「ん?」
ロコ「イヤってわけじゃ、ないです…」カァァァァァ
P「よかった、嫌って言われたら俺のハートがブロークンしてたぞ」ギュッ
ロコ「ぷっ、ロコの真似ですか?全然似てないです♪」ギュッ
P「これなら朋花に対してもうまくいきそうだな」
亜利沙「プロデューサーさんはおバカさんなんですか?」ジトー
P「いや、どんなことにも予習は必要だろ」
亜利沙「はぁ…もういいです。朋花ちゃんのもとへ行ってきてください」
P「朋花ー?待たせたな」
朋花「自分から呼び出しといて待たせるなんて、ホントにダメダメプロデューサーですね〜♪」
P「スマン次から気を付ける」ギュッ
朋花「プロデューサーさ〜ん、なんのつもりですか〜♪」
P「反省の意思を0距離で伝えようかなーと」
朋花「プロデューサーさん♪」
P「はい」
朋花「そこに正座です〜♪」
P「いや、地べた…」
朋花「正座♪」
P「……はい」
P「めっちゃ説教された」
亜利沙「時と場合を考えられないんですか?
P「亜利沙、次のアイデアをくれ」
亜利沙「めげませんね…」
P「失敗は次に生かすためにあるからな」
亜利沙「なんでしょう、いい台詞のはずなのにプロデューサーさんが言うととても残念です…」
P「亜利沙、急いでくれ。朋花にまた説教されてしまう」
亜利沙「まだ待たせてるんですか!?朋花ちゃんもよく待ってくれていますね!?」
P「今度水族館に連れて行くことで手を打ってもらった」
亜利沙「水族館?…ムフフ〜、なるほどです!」
亜利沙「では次は、壁ドンなんてどうでしょう?」
P「少女漫画とかで取り上げられているあの壁ドンか?」
亜利沙「はいなのです!気になる異性との距離が急接近!これならあの朋花ちゃんでもきっとイチk…」
P「よし、向こうに昴がいるから試してみよう。昴ー!」
亜利沙「ちょっとプロデューサーさん!?」
昴「ん?呼んだかプロデューサー」
P「あぁ、昴に用があってな」
昴「用?あぁ、なんか仕事の話か。場所変えるか?」
P「いや、ここでいいよ」ドンッ
昴「…なにしてんだプロデューサー?これ、壁ドンってやつか?」
P「……」
昴「…なんで黙ってんだよ、プロデューサーにはこんなキザなこと似合わねぇぞ?」
P「昴…」スッ
昴「ちょっ、なんだよプロデューサーっ、顔近っ…」
昴「顔っ、近いからぁっ…!」カァァァァァ
P「今回こそいける気がする」
亜利沙「セクハラプロデューサーさんです」ジトー
P「いやぁ、昴の本気で恥ずかしがる表情もこう、グッとくるものがあったな」
亜利沙「さっさと朋花ちゃんの元へ行ってください!」
P「朋花、遅くなって悪い」
朋花「やっと来ましたか〜、聖母である私でなければ帰っていてもおかしくないのですよ〜♪」
P「あぁ、ありがとな朋花」
朋花「それで、今度はちゃんと仕事の話なんですよね〜?」
P「その話なんだが…」
グイッ
朋花「えっ」
P「ちゃんと目と鼻の先で顔を合わせて話さないとな」ドンッ
朋花「……」
P「朋花?」
朋花「うふふ〜…」
P「あの、朋花さま?」
朋花「この聖母である私を、強引に手を取りあまつさえ壁際に追い込み圧迫するなんて〜」ゴゴッ
朋花「少々おイタが過ぎましたね〜♪」ゴゴゴゴゴ
P「あ、あの…」
朋花「正座♪」
P「……はい」
P「これもうダメなんじゃなかろうか」
亜利沙「朋花ちゃん手ごわいですね!?」
P「水族館の後に夜景の見えるホテルでディナーに行くことを条件に、最後のチャンスをもらってきたが」
P「さすがの俺でも年下の女の子に2度も説教されるのは凹むんだが」
亜利沙「むむ…」
亜利沙(水族館デートの後にオシャレなホテルでのディナーを約束させてることからも分かるように)
亜利沙(朋花ちゃんがプロデューサーさんに好意を寄せてることは間違いないと思うんですけどね…)
亜利沙(もしかして朋花ちゃんなりの照れ隠しだったりするのでしょうか?)
P「ちょっと成功するビジョンが見えなくなってきたぞ?」
亜利沙「大丈夫です!ありさにお任せください!」
P「朋花に嫌われたくはないぞ、いやまぁ担当しているアイドル全員に言えることだけどな」
亜利沙「今度こそ成功に導いてみせますっ!」
亜利沙「試しに、あっちで本を読んでる百合子ちゃんに今から言うことをやってみてくださいっ!」
P(今更ながら自信なくなってきたな)
P「おーい百合子」
百合子「……」ペラッ ペラッ
P「本に夢中で気づいてないな…仕方ない」スッ
百合子「…あれ本が…あっ、プロデューサーさんっ!返してくださいよ〜」
P「まぁ落ち着け」
ポンッ
百合子「?? プロデューサーさん、私の肩に手なんて置いてどうかしたんですか?」
P「……」
百合子「あっ、もしかして肩にホコリとか付いてました?」
P「……」
百合子「うぅ、なにか言ってくださいよぉ…」
P「……」
百合子「……えっ」
百合子「えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」カァァァ
亜利沙(そうなのです!男性のほうから、女性の両肩に手を置く!)
亜利沙(これはドラマなどでよくある、キッ、キスの構えに他ならないのです!)
亜利沙(ありさから提案しておいてなんですが、見ているほうもドキドキしちゃいますぅ〜!)カァァ
百合子「えっ、えっと、これってそういうことなんですよね…?」
P「……」
百合子「はっ!?もしかして私とプロデューサーさんは、前世では姫と従者の結ばれぬ関係で、その報われぬ思いから現世のプロデューサーさんに記憶がフラッシュバックして、私にその記憶を思い出させるカギが2人の口づけだとか!?」
P「……」
百合子「な、なーんて、そんなことあるわけないですよね…アハハ…」
P「……」
百合子「え、えっと、その、、」
百合子「は、初めてなので、や、優しくしてほしいです…」カァァァァァァ
亜利沙「どうです?成功しそうじゃないですか?」
P「確かに、今までで1番うまくいきそうではあるな…百合子はトマトみたいになってるし」
亜利沙「そうでしょう!今度は、亜利沙も一緒に行って見守ってますから、頑張りましょう?」
P「そうだな…亜利沙もここまで協力してくれてるし、頑張るか」
亜利沙「はいっ!」
亜利沙(うまくいけば、朋花ちゃんもプロデューサーさんと急接近出来て、ありさも朋花ちゃんの貴重な照れ顔をありさカメラに収めることができる!うぅ〜、一石二鳥ですぅ〜!)
P「朋花、長い時間待たせて悪いな」
朋花「ホントですよ〜、しっかりと悔い改めてくださいね〜♪」
朋花「それで、今度はおふざけなしで仕事の話をしてくれるんですよね〜?」
P「あぁ、真剣だ」
ポンッ
朋花「…?? あぁ、そういうことですか〜♪」
朋花「プロデューサーさんが私と真面目に仕事の話をする気がないということがよくわかりました〜」
朋花「もう、帰らせてもらっていいですか〜?」ゴゴゴゴゴ
亜利沙(あっ、これもう完全にダメなヤツじゃないですか!?)
P「……」
朋花「プロデューサーさ〜ん、これ以上私を失望させないでくださいね〜?」
P「……」
P(もう、ここまできたらいけるとこまでいくしかないな)
朋花「プロデューサーさ〜ん?その2つの耳は飾りなんですか〜?」
朋花「…ちょっと聞いt、!!」
P「ん…ぷはっ」
P「…焦った顔も可愛いな、朋花」
朋花「んにゃっ、にゃにを、プロデューサーさんはっ」アタフタ
P「ん、キスだけど。もう1回いっとくか?」
朋花「!? な、なにを言って…んっ」
亜利沙「なぁぁぁぁぁぁにをやってるんですかぁぁぁぁ!!!」シュッ
@翌日
P「おはようございまーす」
亜利沙「! …おはようございます、プロデューサーさん」ジトー
P「なんだよ、その変質者を見るような眼は」
亜利沙「自分の胸の内にでも聞いてください!」フンッ
P「?? あ、そういえば、俺昨日気づいたら仮眠室のベッドの上でさ、昨日の事務所での出来事が思い出せないんだよ」
P「亜利沙、なんか変わったこととかなかったか…って、うわ!亜利沙のパソコンひどく壊れてるじゃないか」
P「勢いよく落としたりでもしたのか?」
亜利沙「プロデューサーさん、昨日の記憶が…」
亜利沙「って、そうですね、勢いよく投げつけましたからっ」
P「???」
ロコ「あっ、プロデューサー!グッモーニンです!」
ギュッ
P「…おぉロコおはよう。ところで何で抱き着いてるんだ?」
ロコ「ストロングに言えば、プロデューサーへのハグがロコのフェーバリットだからです!」ギューッ
P「なるほど分からん…あっ、昴おはよう」
昴「っ!」ダッ
P「おい昴!なんでダッシュで逃げるんだ!?おーい!」
P「行ってしまった…」
百合子「プロデューサーさん!」
P「おはよう百合子、どした?」
百合子「あの…キッ、キスシーンの演技の練習がしたいので!昨日みたいに、キスする仕草をしてもらえませんかっ!?」
P「えっ」
P「えっ?」
P「ちょっ、ちょっと、なんの話…」
ガチャ
朋花「……」テクテク
P「おっ、朋花ちょうどよかった。みんながなんか様子がおかし…」
P「!!!」
ロコ「ワッツ!?」
百合子「ふぇっ!?」
亜利沙「…あちゃー」
朋花「んんっ……はっ」
P「と、とと、朋花、今、何を」
朋花「聖母である、私を独占しようと言うのですから」
朋花「他の女性に目移りなど、許しませんよ〜♪」
20:30│天空橋朋花