2016年05月26日
まゆ「泰葉ちゃんまたプラネタリウムに行ってきたそうですね」
泰葉「……え? あ、うん」
泰葉(ずっと黙ってデレステやってるかと思ったら……)
まゆ「総選挙そっちのけで」
泰葉(ずっと黙ってデレステやってるかと思ったら……)
まゆ「総選挙そっちのけで」
泰葉「そっちのけではないよ」
まゆ「うっそだあ」
智絵里(始まった……)
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まゆ「行ったのは行ったんですね?」
泰葉「うん」
まゆ「ほら認めたぁ!」
泰葉「何もう、認めてるよ……」
智絵里「とりあえず落ち着いて……」
まゆ「だって智絵里ちゃん、まゆだって前回順位をキープ……もといちょっと順位上げたのに泰葉ちゃんが……」
泰葉「行ったのは発表前だよ?」
まゆ「えっ」
まゆ「なんだそうだったんですかぁ」
泰葉「もういい?」
まゆ「泰葉ちゃん冷たい」
智絵里「え、えっと……」オロオロ
智絵里「ほ、ほらっ、泰葉ちゃん見て。まゆちゃんの携帯……」
泰葉「? ……あ」
まゆ「たった今泰葉ちゃんの親愛度上げ終わったんですよぅ……」
泰葉「そ、そう……ありが、とう……?」
泰葉(今までかかってたんだ……)
まゆ「このプラネタリウムってアレですよね? スペースワールドの」
泰葉「よく似た別の所、だね」
まゆ「そうなんですかぁ?」
泰葉「うん。その為だけに北九州まで行けないし」
まゆ「修羅道ですもんねぇ」
泰葉「福岡県を何だと思ってるの?」
※福岡県北九州市には『スペースワールド』というテーマパークが実在しているんですよぉ
まゆ「で、本題なんですけど」
泰葉「うん」
泰葉(総選挙の話かな?)
まゆ「なんですぐハイライト取り戻してるんですかぁ!?」
泰葉「毎回何なのその執着心!!?」
まゆ「だって考えてくださいよ泰葉ちゃん」
泰葉「もういいよ」
智絵里「泰葉ちゃん、それじゃオチちゃう……」
泰葉「漫才の〆ではないよ!?」
智絵里「え……?」
泰葉「私達のやりとりそんな目で見てるの?」
まゆ「あ、あのう……話戻していいですかぁ?」
まゆ「泰葉ちゃん、ハイライトが安定するまでにどのくらいかかりましたぁ?」
泰葉「ええ……そんなこと言われても……」
まゆ「教えてあげます。事務所にきてまず特訓一回目、その後爛漫ひな娘、さらに特訓、第一回ドリームLIVEフェスティバル……」
泰葉「なんでそんなデータ持ってるの!?」
まゆ「Pさんの個人的ファイルです」
泰葉「個人的!? 仕事用ですらなく!?」
まゆ「まゆのファイルを探していたら先に見つかりました……」
泰葉「ああそう……」
まゆ「とにかく、今の泰葉ちゃんに至るまでに結構な時間を要しているってことですよぉ」
泰葉(なんで同い年の同僚の手によって黒歴史を掘り起こされてるんだろう……)
まゆ「加蓮ちゃんは特訓一回、ありすちゃんは特訓一回と親愛度達成で今の状態に相当近付くのに」
泰葉「そんな面倒くさい人みたいに言われても……って比較対象」
まゆ「そんな過程を全部飛ばしてあるからデレステの泰葉ちゃん、目を離した隙に即墜ちみたいになってるんですよぉ!?」
泰葉「言い方に悪意!!」
智絵里「ま、まゆちゃん……飛び火が……」オロオロ
まゆ「いいんですかそれで!?」
泰葉「いいよ別に!」
まゆ「せめてハイライトの無い状態でプラネタリウムに!」
泰葉「そっちの方が問題だと思うけど!?」
まゆ「まゆなんてまだハイライト抑えてるのに……」
泰葉「灯す気あるの?」
まゆ「ふぐぅ……」
まゆ「あともう一つ」
泰葉「何?」
まゆ「これはあくまで風の噂なんですが……」
泰葉「うん」
まゆ「幸子ちゃんをセンターに置くと泰葉ちゃんをドロップしやすいとか何とか」
智絵里「……?」
まゆ「浮気ですかぁ!!!?」
泰葉「何が!!?」
まゆ「幸子ちゃんまで囲う気ですかこの、えっと……じ、人脈オバケ!!」
泰葉「人脈オバケ!?」
まゆ「悠貴ちゃんに清美ちゃんにアヤさんに葵ちゃんに……それこそ乃々ちゃんもですよねぇ!」
泰葉「何が!?」
智絵里「あとドリームシープス、リトルチェリーブロッサム……」
まゆ「14歳以下の子とユニット組んでばかりですねぇ!?」
泰葉「詳しすぎない!?」
まゆ「Pさんのファイルからです」
泰葉「私的ファイルの情報量!!」
まゆ「普通こういうのって一度きりのユニットばかりだと思うんですが、ちょっと繋がりが濃いめなんですよね」
泰葉「うん、まあ……人と人との繋がりを何より大事にしないとね」
まゆ「ところで乃々ちゃんCDデビュー決まったんですね」
泰葉「ああ、うん……今回の選挙凄かったね」
まゆ「見てくださいPさんを」
智絵里「もうずっと二度見が止まらないみたい」
泰葉「二度見じゃ済んでないね」
まゆ「今331度見ですね」
泰葉「なんで数えてるの」
まゆ「当然」フンス
智絵里「あ、今また『そろそろボイス選挙だな……』って」
まゆ「52回目です」
泰葉「相当言ってるね」
まゆ「ところで、あの……泰葉ちゃん……」
泰葉「?」
まゆ「その……また……」
泰葉「ああ……まあ、ね」
泰葉「うーん……まゆさん、それに智絵里ちゃん」
まゆ「はい」
智絵里「……」
泰葉「……Pさんの投票券の行き先、知ってる?」
まゆ「」ピキッ
智絵里(前回もこうなってたような……)オロオロ
泰葉「私は昔、十分過ぎるほど表舞台に立った……」
泰葉「今の私は、一人でも多くの後輩がメジャーデビューしていくのが嬉しいんだって。よく分かったの」
まゆ「泰葉ちゃん……」ジーン
智絵里(とは言いつつ……)
泰葉「だから、いつか時が来るまで、Pさんが私のことをめいっぱい見てくれるなら……それで」
泰葉「ね? ほら、Pさんの投票券はこんなに」
まゆ「泰葉ちゃん」グギギギ
智絵里(内心すごく悔しいのかな……)
まゆ「ふ、ふんだ! まゆだってこの大混戦の中現状維持ですよぉ!」プルプル
泰葉「うん、Pさんもきっと褒めてくれる」
まゆ「そ、そうですよねぇ?」プル・・・
泰葉「あ、そうだ。またプラネタリウムに行く約束したんだ。残念会だって……ふふっ」
まゆ「ふぐううううう」プルプルプルプル
泰葉「(っと、つい言い過ぎちゃった)ね、今度はまゆさんも一緒に――」
まゆ「ふぐううぅぅ……」
まゆ「……」
まゆ「行きますっ」パアア
智絵里(いいんだ……)
泰葉(以前にもましてチョロくなってるような……)
完