2016年06月22日
みちる「八重歯に触れる恋の味」
モバマス・大原みちるのSSです。
プロデューサーがみちるの八重歯に触れるだけの話です。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466099227
みちる「♪」モグモグ
P「……」
みちる「どうかしましたか?」フゴフゴ
P「ん、いや……みちるはいつもおいしそうに食べるなぁと思って」
みちる「そうですか? えへへ、だって実際おいしいですから!」
P「……そうだよな。みちるは素直だし、おいしいからその笑顔なんだもんな」
みちる「そうですよ! フフッ。そのまんまの感想ですみません!」モグモグ
P「いや、でもそういう“おいしいですよ”とか“今幸せですよ”っていうのを魅力的に伝えられるのも大事なことだから、みちるはとっても才能あるんだぞ」
みちる「……そう言ってもらえると嬉しいです!」
P「ならよかった」
みちる「フゴフゴ……もっと食べよう、って思いますね!」
P「今食べてるのに?」
みちる「はい! 元気が出れば食欲も出ますから! 楽しいとおいしいは仲間言葉ですよ!」モグモグ
P「そっかー」ナデナデ
みちる「ふふふっ」
P「……みちるってさ」
みちる「? はい」モグモグ
P「ここの……八重歯、その、ちょっと特徴的だけどさ」
みちる「あ、そうですね!」
P「あ、もし気にしてることだったならごめんな」
みちる「いえいえ全然! この歯だけちょっと目立ってるなー、不思議だなーとは思ったこともありましたけど、別に嫌ではないですよ。というか、今はあたしの個性だって思ってます!」ムイー
P「そっか、ならよかった」
みちる「どうですか? なーんて」
P「……すごくきれい」
みちる「いつもちゃんと磨いてますからね」
P「みちるはいい子だな」ナデナデ
みちる「ふふ、ありがとうございます」
P「じゃあさ、ちょっと……」
みちる「?」モグモグ
P「ちょっと……その、触ってみたいなー、なんて思ったりするんだけど……」
みちる「……? え、八重歯をですか?」
P「……うん」
みちる「あたしの?」
P「……うん」
みちる「…………」モグ
P「……」
みちる「……えっと、まぁ、……いいですけど……」
P「……え、いいの?」
みちる「なんでプロデューサーが驚くんですか」
P「あ、いや、……普通は断るかなって」
みちる「……普通じゃないこと言ってる意識はあるんですね」モグモグ
P「うっ、いやまぁ、さすがにそれは」
みちる「じゃあ何で言ったんですか……」
P「いやだってほら、なんかこう、不思議な魅力があって」
みちる「……」
P「みちるのかわいさってたくさんあるんだけど、微笑んだ時に八重歯が見えるのもその一つだと思ってて」
みちる「……」フゴ
P「みちるの愛くるしさとか、こう、小動物的な人懐っこさとかととってもマッチしてて」
みちる「……///」
P「いい笑顔だなー、今日も笑ってるところ見たいなーって思えるというか」
みちる「も、もういいです。ちょっとさすがに恥ずかしいですよー。あはは」
P「あ、そうか、ごめん」
みちる「……え、でも、つまりそれで」
P「あ、うん、えっと……触ってみたいなぁ、って」
みちる「……」
P「……」
みちる「前から少しだけ思ってたんですけど、プロデューサーは変態さんなんですか」
P「なっ、ちょっと待て」
心「そうだゾ変態だゾ☆」
杏「その通りだね」
比奈「否定の余地などないっス」
みちる「……」ジトー
P「や、あのね……」
みちる「……まあ、ちょっとくらいならいいですよ?」
P「お、おう。なんか変な話でごめん」
みちる「あはは」
杏「なんかアレだね、最近みちるデレッデレだよね」
心「デレッデレでモグッモグやぞ」
比奈「なんなんスかそのフレーズ」
みちる「あ、えっと、じゃあちょっと待っててくださいね」
P「?」
みちる「いやその、ちょっと軽くうがい……とか、はい。やっぱり」
P「……気にするんだな、やっぱりそういうの」
みちる「え、そりゃだって、触るって言ってるんですから」
P「あはは、みちるはそういうの気にしないかなって思ってた」
みちる「え?」
P「え?」
みちる「……」
P「……?」
みちる「……」ポコッ
P「痛っ、ちょ、いきなりどうした」
みちる「……ふん、だ」プイッ
スタスタ
杏「ありゃ、みちるスネちゃったよ」
心「そりゃまあ、“気にしないと思った”ってのはさすがにねー」
杏「乙女心ってやつかねぇー」
比奈「小姑みたいな会話なんなんスか」
みちる「……うがいしてきましたよー」
心「してくるんかーい」
杏「平和だねぇ」
比奈「そっスね」
P「ごめんな、さすがに無神経だったか」
みちる「いえ、大丈夫ですよ。まあ、でもあたしも気にしたりはするんですよー、っていう、その」
P「みちるは普段からとっても女の子だもんな」
みちる「あはは。“とっても女の子”って何ですか」
P「服装とか小物とか、女の子らしいもんな」
みちる「そうですか?」
P「そうだよ」
みちる「えへ、それなら嬉しいです!」
みちる「んあー」
P「……」
みちる「……? どうぞ?」
P「あ、うん」
P「……」ツー
みちる「……」
P「……」サスサス
みちる「……」
P「……」
みちる「……」
P「……おお……」
みちる「…………」ムズムズ
P「なんか……こう……興味深い」サスサス
みちる「……///」カプ
P「あっ」
みちる「むーふごむご」モムモム
P「指かまれた……」
みちる「へも、いふぁくないへすひょね」
P「……まあ、痛くはない」
みちる「ふふ。ひゃえはあふぁらふぁいほうひひへまふはは」
P「くすぐったいからやめい」スポッ
みちる「あー」
P「……」
みちる「……」
P「……急にどうしたの。甘噛み。いや、痛くはなかったけどさ」
みちる「や、なんとなく、えっと、ちょっと恥ずかしくなって」
P「甘噛みしてる絵面の方が恥ずかしい気が」
みちる「あはは……いや、というかですね!」
P「うん」
みちる「長く触りすぎですよ! ……むずむずしました!」
P「ああ、ごめんごめん」
みちる「もー」エヘヘ
P「でも噛んだ時は八重歯当たらないようにしてくれてただろ、優しいな」
みちる「えへへ、まあ、はい」
心「みちるってちょっと犬っぽいよな」
杏「いや、もっと小動物的な……フェレット……ハムスター……違うな」
心「恐竜……いや、怪獣?」
杏「それだ」
比奈「小動物どこいったんスか」
みちる「……で」
P「うん?」
みちる「……どうでした?」
P「あ、えーと、なんというか……不思議な魅力だった」
みちる「え」
P「たぶんその、八重歯そのものだけじゃなくて、みちるの八重歯を触ってるっている感じ全体を含めて……その、ちょっと、何か、ね? こう……グッとくる感じがあって」
みちる「……」ポコッ
P「痛っ」
みちる「もー! ちょっと恥ずかしかったんですよ! なのにそんな感想なんですか! もー!」ポコポコ
P「あはは、ごめんごめん」
* * * * *
みちる「ねぇプロデューサー」モグモグ
P「ん」
みちる「甘噛みって、一種の愛情表現だって聞いた事があるんです」
P「ああ、動物の話でそういうのあるな」
みちる「噛むことが表現の一つになってる生き物は、そうなんですよね」
P「そうだな」
みちる「あたしはフツーの人間ですけど、その」
みちる「食べてることはあたしらしさですし、つまりは噛むこともあたしの表現の一つだなって思うんです」
P「……」
みちる「……ね?」
P「…………仕事終わったら、ごはん食べに行くか」ナデナデ
みちる「いいんですか?」キラキラ
P「その眼はずるいなぁ」
みちる「えへへ」
むりっ
みちる「このパンも、半分こしましょ! はいどうぞ!」
P「あんまり食べてばっかりだと、いくらみちるでも太るからな?」
みちる「あはは! レッスンも頑張ります!」
心「10年後おなかタプついてからじゃ遅ぇんだからな!!!!!」ワーン
比奈「落ち着いて落ち着いて」
杏「こんなに実感こもったツッコミ初めて見た」
みちる「法子ちゃんも言ってました。おいしいものって、仲良しな人とか、好きな人とかと一緒に楽しく食べたらもっとおいしいんだって!」
P「お、うん」
みちる「あたしもそう思ってます」
P「……そうだな」
みちる「だからきっと、今日のごはんも幸せですね!」ニパー
P「そうだな、ふふっ」
みちる「期待してます、プロデューサー!」
20:30│大原みちる