2016年06月23日
周子「泰葉の休日?」
ガチャ
周子「はよざいまーす……」フアア
泰葉「はどーけん!!」
周子「いたい!」ゴスッ
泰葉「からのしょーりゅーけん!!」グイッ
周子「アッパーはキツい!!」ガスッ
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周子「……」
泰葉「はどーけん……!」グリグリ
ヒョイ
周子「お疲れっした」スタスタ
悠貴「あれっ? 周子さん、今日仕事入ってませんでしたっけ?」
周子「そんな真っ直ぐな瞳で見ないでよ」
悠貴「あっ! もしかして現場に向かう前にわざわざ寄ってくれたんですかっ」
周子「っていうか時間潰しに来たんだけどねー。なんであたしいきなりカブトムシみたいな頭突きくらってんのさ」
悠貴「?」
周子「だからそんな純真な目で見つめられても。見るからに異常事態じゃん」
悠貴「あっ、泰葉さんのことですかっ!」
周子「ああよかった、あたし間違ってなかった」
周子「で、アレ何? しゅーこちゃんの事なかれ主義な本能が近付くなって叫んでるんだけど」
悠貴「もうそんな時期なんですねっ」
周子「そんな恒例の〜みたいに言われても」
周子「え、何? みんなスルーしてんのアレ」
悠貴「あれっ、去年もあったじゃないですか? 泰葉さんは毎年梅雨入りが来るとああしてハジけることによって一年分のストレスを発散するんですよっ」
周子「何それ初耳」
悠貴「たまたまオフと重なってたんですかねっ?」
周子「あたし知らん間にそんなところで幸運消費してたの?」
周子「えぇ……。あたしもう泰葉の前くらいしかボケてられる場所残ってないんだけど……」
悠貴「明日には元に戻ってますよっ」
周子「それはそれで情緒が不安」
泰葉「何の話ですか?」ヒョコッ
周子「のわっ」
泰葉「あ、いいですよ別に。当てますから」
周子「グイグイ来るね」
泰葉「分かった! ツチノコの捕獲についてです!」
周子「残念」
泰葉「ちぇ」
周子「『ちぇ』て」
周子「残念でした。そんなぶっ飛んだ話じゃなくて――」
泰葉「じゃあ徳川埋蔵金!」
周子「糸井か」
泰葉「早速探しに行きましょう!」
周子「あたし仕事の合間に見つけるようなものじゃないと思うな」
悠貴「また今度にしましょうっ!」
周子「やる気はあるんだ」
泰葉「必ず見つけきって見せます。エンディングまで泣いちゃダメですよ?」
周子「なんで糸井を引きずるん?」
周子「違う違う、あたしこの後仕事。オーケー?」
泰葉「じゃあカッパ捕まえるくらいにしときます?」
周子「『じゃあ』の基準が分からん」
泰葉「大丈夫ですよ。捕獲許可証ありますから」
周子「聞いたことあるけども」
悠貴「私も持ってますよっ!」
周子「やる気はあるんだ」
周子「悠貴までそっち側行くかね。何、モデルって皆それ持ってんの?」
悠貴「え? あー、楓さんは……」
周子(持ってそう……)
泰葉「持ってそうですね!」
周子「ハッキリ言うね」
悠貴「はいっ! 持ってると思いますっ!」
周子「泰葉にとことんついて行くね悠貴は」
周子「なに? その許可証去年の梅雨に取ったん?」
泰葉「サイコメトラーですか!?!?!?」
周子「そこまでのことかな」
悠貴「周子さん凄いですっ!」
周子「キラキラのお目々は堪えるなあ」
周子「もういいやその話は。今日ってやっぱり泰葉オフなの?」
泰葉「ハイライトが?」
周子「自分からそこ行くかね。そんでキラッキラやんか」
悠貴「午前中このまま撮影行きましたけどっ」
周子「このままで!?」
泰葉「はいっ!!!!」
周子「返事が良い」
悠貴「皆さんこの事は知ってますよ?」
周子「そこまで行くと逆になんであたしだけ知らなかったんって話になるけども」
泰葉「はいっ!!!!」
周子「返事が良い。そして情緒がすごい」
周子「そういや乃々は? 今日の仕事一緒なんだけど」
悠貴「もう現場に向かったそうですっ」
周子「コレやっぱり仕事優先するレベルの恐怖なんだ」
泰葉「そんなに怖いですか……?」
周子「いやいいんだけどね。年一のペースで済んでるんなら」
泰葉「慣らすためにも月一にしましょうか」
周子「振り幅」
周子「12倍のペースではっちゃけだしたらPaに行っちゃうよ」
泰葉「代わりに時子さんがCoに?」
周子「何そのトレード。『なんでPaなんかなー』とは思ってたけど」
悠貴「そして忍さんもCoに?」
周子「なんでもう一件トレードした?」
泰葉「じゃあ蘭子さんをCuに」
周子「やめたげて」
周子「本人が望んでCoに入ってるからね」
泰葉「でも川島さんは」
周子「そこは放っといたげて」
周子「一年分溜まってるからかな。ガンガン言うね」
泰葉「ガンガンいこうぜ!」ゴンッ
周子「波動拳はドラクエじゃない!」ガスッ
泰葉「P.K.サンダー!」グイッ
周子「なんで!?」ゴスッ
周子「糸井じゃん!!!!」
悠貴「あっ! 周子さんお仕事の時間って」
周子「え? あ、本当だ」
周子「じゃ、ちょっと早いけど行こうかな」
泰葉「やだ!」
周子「二文字で駄々こねないでよ」
周子「じゃあもう行くからね」
ガチャ
周子(泰葉にあんな一面があったとはなあ……)テクテク
周子(ま、ああやることで休めてるんならいいか。あれが芸能生活元気で続ける秘訣なんかなー……)テクテク
ガチャッ!
泰葉「周子さーん! 落ち込んだりもしたけれど、私は元気です!!」
周子「心読んだ!?!?」
周子「なんで魔女宅!?」
泰葉「糸井重里さんのコピーです!!」
周子「糸井はもういい!!」
劇終