2016年07月07日

奈緒「加蓮が拘束された……?」


『神谷奈緒様』



『北条加蓮ちゃんを誘拐した。取り返したくば指定した場所まで来い』





『この事は貴女のプロデューサー、および警察などあらゆる大人や仲間には決して伝えず、単身で来い』



『特にしぶりんは、現在しまむーとお楽しみ中のご様子なので邪魔しないであげてほしい』





『P.S.奈緒! ついでにマックのポテト買ってきて♪ by加蓮 とのことです』







奈緒(……っていう内容のメールが、加蓮のアドレスからあたしの携帯に送られていた)



奈緒(そのメールに添付されていた写真には、手足を縛られて寝転んでる加蓮の姿が写っていた)





奈緒(……凛が卯月とお楽しみ中? 追伸のメッセージは加蓮本人から?)



奈緒(これ……脅迫文なのか?)







奈緒(なんか釈然としない気持ちのまま、あたしはとりあえずポテトを買って指定された場所に向かった)



奈緒(そこで車に乗せられて、なぜか普通に346プロまで連れていかれて……普通に346プロの一室に通された)



奈緒(目の前に写真通り縛られた加蓮がいたことも含めて、ワケのわからないことだらけだった)



奈緒(その後も……)







誘拐犯A「じゃあ自分たちこのまま営業行ってくるんで……」



誘拐犯B「ポテト代はあとで請求してくれていいんで……」



誘拐犯C「盗撮略なんで……」



誘拐犯D「加蓮ちゃんには縛略なんで……」



誘拐犯E「俺らは略なんで……」



誘拐犯F「あ、雑ですんません……」



誘拐犯G「俺らはしがない百合厨のプロデューサー達なんで……」



誘拐班H「その立方体型の氷の中にハサミとカギが入ってるんで……」



誘拐犯I「万が一の時は氷が溶ける前でもドアは開けられるんで……」





奈緒「お、おう……?」





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誘拐犯A「なおかれ最高なんで……」



誘拐犯B「どうあがいても奈緒は受けなんで……」



誘拐犯C「鰯さんのなおかれイラストにはいつもお世話になってるんで……」



誘拐犯D「8月のアタポンイベントには『story』が来ると踏んでるんで……」



誘拐犯E「しぶりん旧SSR欲しいんで……」



誘拐犯F「次のフェス限は142'sが来ると予想してるんで……」



誘拐犯G「俺ら社畜には女の子同士のイチャイチャが最高のオアシスなんで……」



誘拐班H「次スカチケが来たらきらりお迎えしてあんきらんこ揃えるって決めてるんで……」



誘拐犯I「カギ使わなくてもドアは開けられるけど、その代わり奈緒ちゃんが仕事のオマケに収録したけど結局発売しなかった『もし奈緒がメイドだったら』のドラマCDの内容が社内放送で流れるようになってるんで……」







奈緒「え……はぁ!? 何でドラマCDのこと知っt」





誘拐犯A「解散! 解散! 撤収!」







奈緒(意味不明なことを言いまくったかと思ったら、誘拐犯達はあたしが文句を言い終わる前に部屋を出て行ってしまった)



奈緒(部屋から出られる唯一の扉には、これでもかと思うくらいに赤く光るランプがくっついていて)



奈緒(あー、これにカギをささないで部屋を出たらあたしが恥をかく羽目になるってことかー、じゃあカギの入ってる氷が溶けるまでここにいるしかねーんだなーと言う事だけは理解できた)





奈緒「……」





奈緒「……」スゥ







奈緒「―――なんでCDのこと知ってんだよ!!!」





藍子「未央ちゃんが拘束された……?」



凛「卯月が拘束された……?」



の続編で、とりあえず今シリーズ完結編です。





あの後残ったジュエル使い切ったけどボウズでした。でも限定音葉さんは手に入れられたからいいや。





――――――――――――――――――――





加蓮「ねえ奈緒! ドラマCDってなに!? アタシ聞いてないんだけど!? アタシにも聞かせて!」ズイズイ



奈緒「やだ! 絶対やだ! 忘れろ!」



加蓮「お仕事のついでだっけ? アニメ関係の仕事?」



奈緒「そうそう、あたしの好きなアニメの宣伝イベントに呼ばれてさ! 戦うメイドさんの話なんだけど、ついでに発売されるドラマCDのボーナストラックに『もしあたしがメイドだったら』ってコンセプトであたしが声を入れる企画があったんだけど」



奈緒「アフレコは楽しかったけど、やっぱ恥ずかしくなってトラックからは消してもらって……」



奈緒「……って違う! メイドなんて知らない! 持ってなんてないからな!」



加蓮「きーきーたーいー!!」ギッシギッシギッシ



奈緒「 や だ よ !! 」





奈緒「それより加蓮! なんでお前縛られてんだ!?」



奈緒「あいつらプロデューサーとか言ってなかったか!? 普通に犯罪だよなこれ!?」





加蓮「あー、あの人たち?」



加蓮「なんかね、『縛られて奈緒といちゃいちゃしてください。俺らはその妄想だけで毎日の仕事を頑張れます』って土下座されちゃって」



加蓮「ちょうど今日オフでヒマだったし、奈緒だし、346プロの人達が頑張れるならまあいっかーって思ってOKしたんだ」



奈緒「ええ……訳分かんねえよ……あたしだしって何だよ」







奈緒「まったく……バカな事やってないで縄ほどくぞ。ハサミが無くたって……」グイグイ



加蓮「あんっ」ギシッ



奈緒「……硬っ!? 全っ然解けないぞこれ!?」



加蓮「『頑張りました』って言ってたよー。もうハサミで縄切らないとほどけないようになってるってさ」



加蓮「あと、痺れとかは特にないから安心していいよ?」



奈緒「いや……ハサミっつったって、あれも氷の中に閉じ込められてるし……」チラ



加蓮「うん。だから氷が溶けるまで待つしかないね」



奈緒「ほんと何なんだよこれ……」





加蓮「だから……なーおっ♪」ポスン



奈緒「何だよ?」



加蓮「時間が来るまでヒマだから、奈緒で遊ばせて?」



奈緒「えー……」



加蓮「ほらほら! リクエスト通りポテト買ってきてくれたでしょ? 冷めないうちに食べさせてよー♪」アーン



奈緒「まあ、確かに買ったけど……ほら」コトン



加蓮「!」





加蓮「……ちょっと奈緒ー。まさかアタシに犬食いしろっていうの?」ムッ



奈緒「へ? い、いやそんなつもりないけど……だって縛られてるしそれしかないだろ!?」



加蓮「奈緒の手から食べたいの! ほら、あーん!」アーン



奈緒「!?」





加蓮「なーおー。はーやーくー。アタシがみっともなく犬食いしてるとこ見たいのー?」アーン



奈緒「わ…わかったよ。ほら……」ヒョイ



加蓮「ん、よろしい♪」パクッ



加蓮「……おいしー♪ やっぱ奈緒の手から食べると違うね!」モグモグ



奈緒「っ……バカな事言ってんなよ。ほら」ヒョイ



加蓮「ん〜♪」モグモグ



奈緒「ほい」ヒョイ



加蓮「うまうま」モグモグ



奈緒「ほれ」ヒョイ



加蓮「幸せ〜♪」モグモグ





ペロッ





奈緒「!? うひゃあっ!?」バッ





加蓮「もー、指舐められたくらいで奈緒ってば可愛いんだからー」アハハ



奈緒「ふっ……不意打ちすぎるんだよっ!」ドキドキ



加蓮「ダメえ? 奈緒の指おいしかったのに」



奈緒「だ、ダメに決まってんだろ! もう!」



奈緒「もうやらせないからな! さっさと残り食べちゃえよ!」プンスカ



加蓮「ちぇー」モグモグ





加蓮「……あ、そうだ! なーおっ♪」クイ



奈緒「ん? ……ん!?」



加蓮「なほほはべる?(奈緒も食べる?)」クン



奈緒「は、はぁ!? なんでわざわざ加蓮の口から……あたしが自分で食べればすむ話だろ!?」



加蓮「なーほー」ブンブン



奈緒「……ううううううっ!!」スッ





パクッ





加蓮「わーお、奈緒ってばだいたーん♪」



奈緒「もうやんない! もうやんないからな!」





――――――――――――――――――――





加蓮「……はー、色んな意味でご馳走様でしたー♪」ニコニコ



奈緒「色んな意味ってなんだよ……ほら、口元汚れてるから拭くぞ」スッ



加蓮「ありがとー」フキフキ







加蓮「あー……やっぱ奈緒にお世話されるのっていいなー。ずっとこのままでもいいかも?」ニコニコ



奈緒「バカ、氷が溶けたらすぐにほどくっての」ハァ



加蓮「えー? 奈緒にとっても悪い話じゃないと思うけどなー。こんな美少女を好き放題に出来るんだよ?」



奈緒「なっ……!?」





加蓮「ほらほら、私今縛られてるんだよ? 襲われても何も抵抗できないよ?」ギシギシ



加蓮「手は後ろに縛られてるから、胸もお腹もおしりも触り放題だし?」



加蓮「足も縛られてろくに抵抗できないし、抱き枕には最適だと思うなー?」



加蓮「奈緒、実はすっごい羨ましい立場にいると思うんだけどなー?」スリスリ



奈緒「まっ……そう言いながら体スリスリすんのやめろよ!///」カアア



加蓮「冗談! もう奈緒ってば耳まで真っ赤になっちゃってー」カプッ



奈緒「みっ、耳を噛むなあ!///」





――――――――――――――――――――





奈緒(……それからというもの、氷が溶けるまでにはかなり時間がかかって)



奈緒(あたしはそれまでの間、加蓮のワガママやスキンシップやからかいにずっと突き合わされ続けた)





加蓮「奈緒ー、膝枕してー?」



加蓮「奈緒ー、ほっぺたにキスしてあげる♪」



加蓮「奈緒ー、眠いから抱き枕になって! こう、思いっきり抱きしめて!」



加蓮「奈緒あったかーい♪」スリスリ



加蓮「奈緒ー、頭撫でてー?」



加蓮「もう、奈緒ってばくすぐったがりなんだから♪」ペロッ



加蓮「奈緒ー」



加蓮「奈緒ー」







奈緒(……)





奈緒(……加蓮、手足縛られてるよな? 身動き取れないよな? 圧倒的に不利な状況だよな?)



奈緒(あたしがその気になったら加蓮を好きに出来るよな? あたしの方が断然有利な状況だよな?)





奈緒(……なのに何で、あたしの方が好き放題されてるんだ……!?)







加蓮「……ふふっ」









加蓮「ほんっとに奈緒は可愛いんだからー♪」スリスリ





奈緒「可愛いとか言うなよお……!」





〜おしまい〜





誘拐犯A「なおかれ最高なんで……」



誘拐犯B「どうあがいても奈緒は受けなんで……」



誘拐犯C「某お魚氏のなおかれイラストにはいつもお世話になってるんで……」



誘拐犯D「8月のアタポンイベントには『story』が来ると踏んでるんで……」



誘拐犯E「しぶりん旧SSR欲しいんで……」



誘拐犯F「次のフェス限は142'sが来ると予想してるんで……」



誘拐犯G「俺ら社畜には女の子同士のイチャイチャが最高のオアシスなんで……」



誘拐班H「次スカチケが来たらきらりお迎えしてあんきらんこ揃えるって決めてるんで……」



誘拐犯I「カギ使わなくてもドアは開けられるけど、その代わり奈緒ちゃんが仕事のオマケに収録したけど結局発売しなかった『もし奈緒がメイドだったら』のドラマCDの内容が社内放送で流れるようになってるんで……」







奈緒「え……はぁ!? 何でドラマCDのこと知っt」





誘拐犯A「解散! 解散! 撤収!」







奈緒(意味不明なことを言いまくったかと思ったら、誘拐犯達はあたしが文句を言い終わる前に部屋を出て行ってしまった)



奈緒(部屋から出られる唯一の扉には、これでもかと思うくらいに赤く光るランプがくっついていて)



奈緒(あー、これにカギをささないで部屋を出たらあたしが恥をかく羽目になるってことかー、じゃあカギの入ってる氷が溶けるまでここにいるしかねーんだなーと言う事だけは理解できた)





奈緒「……」





奈緒「……」スゥ







奈緒「―――なんでCDのこと知ってんだよ!!!」





08:30│北条加蓮 
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