2016年07月21日

拓海「…」夏樹「…」涼「…」

アニメ準拠はほとんどありません

草は生えてませんが気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありません





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468844209





PM8:00



夏樹「…」



涼「…」



拓海「…」



夏樹「…何かさ」



涼「ん?」



拓海「?」



夏樹「…いや、アタシらって結構長い間こうやってやってんじゃん」



涼「こうやってって…?」



拓海「あー…ファミレスでってことか?」



夏樹「そうそう」



涼「別に良いじゃん。ファミレス」



拓海「言ってもなー…アタシらそんな美味いモン食いてーって感じでもねーし…」



涼「こんなぐらいが丁度良いんだよ。…なら吉野家行くか?」



夏樹「いや吉野家って…そういうことじゃなくてさ」



涼「?」



夏樹「何つーか…レパートリーがさ…」



拓海「…」



夏樹「なんだかんだでさ、休日はツーリングで色んなとこ回ってんじゃん」



涼「ん…」



拓海「結局中までは入らねーんだけどな」



夏樹「たまには行かね?」



涼「行ってどうすんだよ」



夏樹「いや、コンビニとカラオケはもう行き飽きたんだよ。コーヒーもう飲み飽きたんだよ」



涼「…今日何処行った?」



拓海「…とりあえず神奈川まで行った…けど何かあったか?」



夏樹「あっただろ。喫茶店」



涼「それ結局コーヒーじゃね?」

夏樹「何でだよ。別にクリームソーダとかでも良いだろ」



涼「クリームソーダは…何かなぁ…」



拓海「…紅茶か?」



涼「喫茶店行って紅茶飲む奴いる?」



拓海「…」



夏樹「…」



拓海「…いねーなぁ…」



涼「だろ?」



夏樹「…っつか喫茶店以外にもあったろ。ほら…」



拓海「…」



涼「…」



夏樹「…」



拓海「…何だよ?」



夏樹「…いや、川…とか」



涼「…」



拓海「…」



夏樹「…さ」



涼「…じゃあさ、まあ…アタシらが三人で川に遊びに行ったとするか」



夏樹「ん」



涼「バイクを停めてな?川で…まあ、石切り?」



拓海「水切りじゃね?」



涼「水切り…をして…っつかそれしか無いし…」



夏樹「ん」



涼「…どう?それを見られたら…」



夏樹「…」



拓海「…」



涼「妙な噂が立つだろ?」



拓海「…」



夏樹「…」

拓海「…釣り」



夏樹「…釣りか…」



涼「やるは良いとしてさ、アタシ虫とかダメだからな?」



拓海「アタシだって無理なんだけど…」



夏樹「…」



拓海「お前は?」



夏樹「アタシは…意外と…」



涼「あーいける感じなんだ…」



夏樹「…」



拓海「じゃあ夏樹に虫つけてもらって…」



夏樹「…あ、やっぱダメだ」



拓海「ダメか…」



涼「…ってかアタシら釣竿持ってないし…」



拓海「そもそもバイクに釣竿って大丈夫なのかって感じだしな…」



夏樹「…」



涼「…」



拓海「…」

夏樹「…里奈とかどうなんだろうな」



拓海「アイツはぜってーに大丈夫だろ」



涼「いや、案外ゴキブリとか見たら卒倒すんじゃね?」



夏樹「たまにアタシらと一緒にツーリング行くけど、そんな感じしないぜ?」



拓海「アイツこないだもセミ素手で掴んでたしな」



涼「あ、そうだったっけな…」



拓海「ゆってもさ、アイツ元土方だろ?虫とかその辺はアタシらよりよっぽど逞しいぜ?」



夏樹「ゴキブリ普通に潰しそうだよな」



涼「『ギャーギャーうるさーい』ってな。アタシらに呆れながら」



拓海「…そういやさ、知ってるか?」



夏樹「何?」



拓海「ゴキブリってよ、何か…出すだろ?潰れると…」



涼「うわ…おばあちゃんが潰してたの思い出した…」



夏樹「うわー…」



拓海「…あれってよ、生存本能で卵を出してるんだってよ…」



夏樹「…」



涼「…」



拓海「…やばくね?」



夏樹「…やべーなぁ」



涼「…まあ、やべーな…」

拓海「…カラオケ…ってよ」



夏樹「ん…」



涼「…」



拓海「そろそろ、レパートリーを増やしたいよな。さっきのアレじゃねーけど…」



夏樹「いんじゃね。別に歌いたいもん歌ってりゃさ」



涼「まぁ…なぁ」



夏樹「別にさ、行くのアタシらくらいだろ?…1、2、3、4……最近は亜季も来たから5人だよな?」



涼「アイツこそ歌わないけどな。全然」



拓海「ひたすら盛り上げ役に徹してるもんな。…あ、いや別に良いぜ?」



涼「ありがたいもんだろ。本当はサバゲー行きたいだろうし」



拓海「まーなー…」



夏樹「…あ、サバゲーかぁ…」



涼「…サバゲー…うん…」



拓海「やったことねーからなぁ…」



夏樹「何かな、やりたくねーってわけじゃねーんだけど…」



涼「あ、分かる分かる」



夏樹「うん、何かな?何か…な?」



拓海「…あー…」



夏樹「食わず嫌いじゃねーけど、やらず嫌い…っつーのかな…」



拓海「まー…やってみたら何か意外とおもしれーのかもしんねーけど」



涼「走って撃って走ってとかアタシのキャラじゃないっつーか…」



拓海「当たったら終わりってのが嫌だな。ケンカとかなら殴られたところで倒れねー限りは負けじゃねーじゃん?」



夏樹「…いやケンカはダメだろ」



拓海「…今は違うぜ?」



涼「…流石に殴り合いとかはねーかなぁ…」



夏樹「痛てーだけじゃん。何の得にもならねーし…」



拓海「…何つーか…本気でぶつかって生まれるもんもあんじゃねーかなってよ…」



涼「…まぁ人それぞれだしなぁ。その辺はなぁ…」



夏樹「まあ、そう…かなぁ…」

夏樹「…で、サバゲーの話に戻るけどさ」



涼「ん…」



夏樹「アタシらでサバゲーにすぐ順応しそうなのってさ、誰だと思う?」



涼「…アタシは…まあ、拓海かな…」



拓海「え?アタシか?」



涼「拓海以外ねーだろ。ウチらの中だと」



夏樹「…いや…里奈は?」



涼「…んー…」



拓海「アイツは…あー…でもやりそうだな。普通に」



夏樹「何の抵抗も無しに着そうだよな。上から下まで迷彩服」



拓海「寧ろ着こなしそうだよな」



涼「…少なくともアタシと夏樹はねーな…」



夏樹「…ん…ねーな…」



拓海「…いや、でもよ…」



涼「ん…」



拓海「アクション映画とかでよ。黒のランニングに迷彩ズボンとかの女いんだろ?」



夏樹「…あー…いる…」



拓海「あれだったらさ、着ても良いと思うんだよな」



夏樹「…」



涼「…」



夏樹「あー…分かる…」



涼「ん…」



拓海「だろ?あれならまだ見てくれはマシになんじゃねーかな…」



夏樹「…でもアレだろ?当たったらまあまあ痛てーんだろ?」



涼「エアガンだしなー…ぜってー痛いよな…生身とか尚更…」



夏樹「拓海は?」



拓海「…」



涼「あれくらい平気なんじゃ…ない?」



拓海「…いや流石に遊びで痛てーのは嫌だな…」



夏樹「あー…」



涼「そりゃそうだよなぁ…」

夏樹「バイトとかってしたことある?」



涼「あるよ」



拓海「あるぞ」



涼「え?」



夏樹「あんのかよ…」



拓海「んでだよ…」



涼「いや、バイト…あ、でもバイクの維持費か…」



拓海「あと特攻服とか、ガソリン代とかな…しょーがねーだろ」



夏樹「いやまあ、立派だと思うけどな」



涼「何やってた?」



拓海「引越しのやつとか…」



涼「ほー…」



拓海「飲食店もあったな。厨房だったけどよ」



夏樹「あー…そこで料理出来るようになったんだな」



涼「でも仮にさ、客の対応とか頼まれたらどうすんだよ」



拓海「やってたぞ。真顔で」



夏樹「ナンパとかされたら?」



拓海「ガン無視に決まってんだろ」



涼「可愛くないなー…」



拓海「出てやっただけありがたいと思えっつー話だよ」



夏樹「…涼は?何のバイト?」



涼「アタシ?…CDショップだったなあ…」



拓海「予想通りだなおい」



涼「悪かったな」

拓海「お前は?何かやってたのか?」



夏樹「アタシ?……いやねーんだよな。コレが…」



涼「バイクは?」



夏樹「……親」



拓海「良い親御さんじゃねーか」



涼「別に恥ずかしがることないだろ」



夏樹「いや、一人だけやってねーとさ、何かこう…子供っぽいかなっつーのが…」



涼「ふーん…そうなの?」



夏樹「…ん…」



拓海「…っつーか、そもそもアタシら未成年だけどな…」



涼「10時になったら出なきゃいけないしな」



夏樹「…あ、そういやさ」



涼「ん」



拓海「ん」

夏樹「選挙って、行った?」



涼「行かされたか、な…」



拓海「仕事で行ったな」



夏樹「へー…」



涼「行ってない?」



夏樹「…ん」



拓海「まー…別にそこまで興味ねーしな…」



夏樹「一応さ、紙来てたんだけどよ…」



涼「来てたな」



夏樹「まー…良いやってなって」



拓海「いんじゃね。別に」



涼「強制されてないしな」



夏樹「何か…あれだな。罪悪感はあるな」



拓海「なら次は行けばいんじゃね」



夏樹「まあ…そうだな」

涼「最近さ、李衣菜っつー子は上達した?」



夏樹「全然」



涼「言い切るなよ…才能無いのか?」



夏樹「無いわけじゃねーけど、すぐ集中切れるんだよな」



拓海「飽き性じゃねーのそれ」



夏樹「そういうわけでもねーんだけど、何か空気的なもんが苦手らしい…かな」



拓海「かなって何だよ」



夏樹「…いやアタシもさ、熱入るからさ。脱線しそうになると…さ」



涼「…あー…怒ったりするんだな…」



拓海「そこはな、大事だよな」



夏樹「そーすると…なんかすぐ泣きそうになるからなぁ…」



涼「そこはさ、飴と鞭を上手く使い分けなきゃダメなんじゃないかな…」



拓海「敢えてな。突き放してみることも…な」



夏樹「可愛いんだよなぁ」



涼「上達しないわけだ」



拓海「な」

夏樹「…前に、さ」



涼「何?」



夏樹「ほら、覚えてるか?専務が…常務の時の…」



涼「…あー…輝子とな、うん…」



拓海「?」



夏樹「いや、前にさ、専務がアタシと涼と、輝子でユニット組ませるって来たんだよ」



拓海「ほー…」



夏樹「色々あってさ、断っちゃってさ」



拓海「何で?」



涼「その時から李衣菜可愛がってたから」



拓海「そりゃしょーがねーな」



夏樹「可愛いがるって…」



涼「でも、無理する必要なんてないからな。それにアタシもあの人の下ってのは気に食わなかったからさ」



夏樹「曲は書かせないってはっきり言われちゃったしな」



拓海「やっぱ自分で書きてーんだ?」



夏樹「やるからには、書きたい…」



拓海「そりゃー大事だよな。…ん。正しんじゃね」



涼「だからかな。夏樹アタシらと組んだ時妙にアタシと仲良くしようとしてきてたな」



夏樹「おいやめろよ」



涼「凄かったぞ。とにかく話振ってきたし」



夏樹「おいやめろよ」



拓海「あのな。気遣い方が下手くそなんだよ」



涼「まーでも、逆に面白かったけどな」



夏樹「やめろょぉ」



拓海「何だよ今の尻窄み」



涼「…ンフッ」



夏樹「今度さ、346のアイドルの合同LIVE、あるだろ?」



拓海「あるなぁ」



涼「アタシらも出るもんな」



夏樹「そこでさ、考えた事があるんだけど…」



涼「?」



拓海「…?」



夏樹「名前呼ばれた時にさ、バイクでドーンって入場するのはどうかなって」



涼「…全員で?」



夏樹「全員で」



拓海「…下ケーブルあるよな?ぶっといの。毎回…」



涼「うん」



拓海「…無理だろ」



夏樹「いや、そこはさ、話し合いで…」



拓海「流石に一歩間違えたら大怪我するようなもんやらせねーだろ…」



涼「まあでもちょっと興味あるけどな」



拓海「ん…いや分からなくはないけどな?」



夏樹「だろ?」



拓海「まあでも、無理だろ。許可おりないと思うぜ?」



夏樹「そっかー…」



涼「…確かに、族的なイメージでいくもんなぁ…」



拓海「最悪あれだろ。超新塾」



夏樹「…なんだっけそれ?」



涼「パーパパーパッパッパパッパッパ…だっけ?」



拓海「そうそう!アレ面白いよな!」



涼「あー…面白い…なぁ」



夏樹「…で、どんな感じで行くんだよ」



涼「…」



拓海「…」



夏樹「…」



拓海「…いやワリー…無かったわ」



涼「ん…」



夏樹「お、おお…」

涼「最近さ、怖いテレビ番組とかやらなくなったな」



夏樹「あー…好きだもんな」



涼「昔はさ、週一でやってたじゃん」



拓海「ネタ切れしたんじゃねーの。流石に週一じゃやり続けらんねーだろ」



涼「でもさ、まだ出回ってないやつかはあるはずなんだよ」



拓海「…んー…でもたまー…に観る特番とか、同じ映像ばっかでよー…」



夏樹「新鮮味が無いよな」



涼「いや、もう世には出せないってやつとか」



夏樹「世に出せないなら出さないだろ…」



拓海「何だ?観た奴に影響及ぼすとかか?」



涼「ん」



夏樹「たまたまチャンネル変えただけの時にそれ観たら災難だろうな」



拓海「な」



涼「観てるとずーっと観ちまうんだけどさ」



拓海「そんなお前が一番やべーよ。何か取り憑いてねーだろーな…」



涼「憑いてたら小梅がアクション起こすって」



拓海「アイツ?…本当に見えてんのか?」



夏樹「見えてんじゃねーの?」



拓海「にしてもなぁ。アタシが霊感ねーから、どーにもそーゆーのは信用出来ねーんだ」



涼「アタシも無いよ。無い方が良いし」



夏樹「見えるのは嫌なんだ?」



涼「流石にマジなのはな…」



拓海「…っつーかよ、小梅って奴とそういう特番観てるとどうなんだよ」



涼「…大分前に観たな。仕分けしてたよ」



夏樹「…」



拓海「…あー…本物かニセモンかって事か…」



夏樹「…で?本物は?」



涼「50個のうちの3つは本物だったよ」



夏樹「あんのかよ…」



拓海「知りたくないような知りたいような…」



夏樹「この際心霊スポット巡りしてみんのも良いかもな。胆試し的なさ」



涼「マジ…?」



夏樹「…ちょっとだけ…」



拓海「まあ大丈夫だろ。小梅はいねーけど里奈がいるし」



涼「里奈が何してくれるんだよ」



拓海「何かゴキブリ潰す感じで幽霊追い払いそうじゃね?」



夏樹「万能だなオイ」



涼「…っつーかそもそもゴキブリ苦手じゃないのかも分からないしな」



夏樹「…ま、でも何か笑顔でスキップしてそうだよな」



拓海「な」



涼「…ならさ、亜季とかどうなのかな…」



拓海「…アイツは…」



夏樹「…なんか…泣きじゃくってそう…」



拓海「物音とかにビビってな」



涼「いや分かんねーぜ?暗所には慣れてそうだし、サバゲー気分で来そうな感じは…」



拓海「…幽霊っつー前置きがあったら別そうなんだよな…」



涼「あー…」



夏樹「でもよ。5人で行きゃ流石に怖さも薄れんだろ」



拓海「流石にな」



涼「…いや、5人でも来るときゃ来るだろ…」



拓海「…え?」



涼「え?」



拓海「…え、本物はダメってか?」



涼「嫌だ」



拓海「意外…だな」



夏樹「意外だなぁ」

涼「…じゃあさ、海とかどうだ?」



夏樹「海…」



拓海「海か…」



涼「この時期旬だろ。もしくはプールとか」



夏樹「そーだな…」



拓海「…言われてみれば、そんな悪くねーな…」



涼「だろ?」



夏樹「そーだな…」



拓海「海行くならよ、何持ってくんだ?」



夏樹「…まあ、ビーチボールだよな。無難に」



涼「スイカとかどう?思い切って」



拓海「あれ、実際海でやってる奴いんのか?」



夏樹「…そういや見たことないな…」



拓海「まあ、敢えて持ってくっつーのもアリだけどな」



涼「…スイカ割り…見たことあったよーな…ないよーな…」



拓海「いやねーって…1/3はゴミになんだぜ?」



夏樹「普通に危ないしな」



涼「…」



拓海「やってる時は盛り上がるだろうけどよ。後片付けの虚しさったらねーと思うぜ?」



夏樹「破片一個一個集めてな」



涼「いや下に袋敷くだろ」



拓海「…あ」



夏樹「…あ」



夏樹「…お、返事来た」



涼「何て?」



夏樹「行くってよ」



拓海「ん…」



夏樹「里奈はまあ、何処でも着いてきてくれそうだしな」



涼「その辺は器用ってか、多分天性のものなんだろうな」



拓海「仕事で…鍛えられたんだろうな」



涼「…よくよく考えるとさ、アタシ達よりすっげー人生送ってるよな…」



夏樹「フツーさ、高校行って、友達と和気あいあいって感じのところをアイツはせっせと働いてたんだろ?定時制行きながら…」



拓海「…ふざけた態度してっけど、弱音とか吐いたことねーしな…」



夏樹「…正直さ、アタシ男だったら…いってるかもしれない」



涼「まあ、分からないことは…ない…」



拓海「…ん…」



涼「…スイカ割り…」



夏樹「…」



拓海「…」



涼「…やるか…」



夏樹「…ん」



拓海「…だな…」

拓海「…もしだけどよ」



夏樹「ん…」



拓海「…アイドル、引退したら…」



涼「…」



拓海「…何やる?」



夏樹「…」



涼「…」



拓海「…」



夏樹「アタシは…そうだな…もしもっと有名になれたら、その後は…ギタリスト…かな」



涼「布袋寅泰みたいな?」



夏樹「そんな感じかな…」



涼「…アタシは…アタシもバンド組んで、やってみたいな。本格的に…」



拓海「…」



夏樹「拓海は?」



拓海「…んー…」



涼「…決めてない?」



拓海「決めてねぇっつーか…今の仕事をこなすので精一杯で…んな余裕ねーっつーか…」



涼「お前は、ほら…料理とか得意じゃん」



夏樹「料理タレントとかありそうだよな」



拓海「…でもなぁ…いつまでもニコニコ愛想振りまいてられっかなぁ…」



涼「…」



拓海「…考えたらアタシ、そういったもん何も持ってねーんだよな…」



夏樹「…」



涼「…ならさ」



拓海「ん…」



涼「…アタシらでさ、バンド組む?」



夏樹「…」

涼「…正直、アリだと思うんだよな」



夏樹「…んー…」



拓海「…つってもアタシ、楽器はサッパリだぜ?」



涼「覚えたら良いだろ。今からでも」



夏樹「…そんな簡単に決められるもんでもねーしなぁ」



拓海「…まーな…」



涼「…でもさ、とにかくやってみるってのは、良いと思うんだよな」



夏樹「アイドルもそんな感じで始めたしな…」



拓海「…バンド…か…」



涼「里奈とか、亜季だったら…何て答えるかな」



夏樹「亜季は…分かんないな」



拓海「里奈も分かんねーな…アイツ無責任な発言は死んでもしねーから…」



夏樹「…」



涼「…」



拓海「…難しーな…」



夏樹「…な」



涼「…ん…」

涼「…よし!」パン



夏樹「?」



拓海「?」



涼「だったらさ、明日思い切って聞いてみようぜ。亜季も呼んでさ」



夏樹「…どうせなら…そうだよな」



拓海「…っつかアタシはもう入ってんだな…」



涼「良いだろ?何も決まってないならとりあえず乗ってみろよ」



拓海「…ま…そう…だな」



夏樹「無責任な事言わないって、裏を返せば着いてきてくれるって事だろ?決まったとしたらさ」



拓海「…ん」

涼「そうだな…拓海はさ、ドラムだよな」



拓海「ドラム…」



夏樹「あー…ぽいな」



涼「でさ、アタシと夏樹でツインギターだよ」



夏樹「ほー…」



涼「里奈はキーボードで、亜季はベース。ボーカルは…んー…」



夏樹「それはお前で良いだろ」



拓海「言い出しっぺだしな」



涼「あはは…」



夏樹「…これ、何かいけそうだな」



拓海「…そ…だな」



涼「ま、…あとの二人の意見次第だけどさ」



夏樹「…まーな…」



拓海「…なんつーかさ…」



涼「?」



夏樹「?」



拓海「…TOKIOみてーだな」



夏樹「あー…」



涼「なら…リーダーは夏樹だな」



夏樹「え?アタシ?」



拓海「当然だろ」



夏樹「…アタシかぁ…そっかぁ…」



涼「そのうち農業やり出したりしてな」



拓海「…ンフッ…」

PM9:30



拓海「…お」



夏樹「あ、もう出なきゃダメだな」



涼「…なんだかんだで1時間以上いたな」



拓海「いんじゃね。別に」



夏樹「…じゃ、行くか」



拓海「おお」



夏樹「…あー!明日もレッスンだなー…」



拓海「…明日何時からだっけ…?」



夏樹「10時から」



涼「おいおい忘れんなよ…」



拓海「いや、こないだ日程聞いてた時寝ちまっててよ…」



夏樹「おーおー…そのうち怒られんぞー」



拓海「悪かったよ…」



涼「…次よー…」



夏樹「ん?」



涼「思い切って、李衣菜も輝子も小梅も誘うか」



夏樹「ん…大所帯になんなー…」



拓海「お前それアタシらがケツに乗っけなきゃいけなくなんだろーが…」



涼「良いだろ。人数多い方がさ」



拓海「…んー…まあ……良いけど…よ…」



夏樹「じゃあ、まあ…予定が合えばそうするか」



涼「ん」



拓海「おお」

終わります





08:30│松永涼 
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