2016年07月29日

モバP「健康診断」

アイドルマスターシンデレラガールズです。



普段書かない子を書いてみようって感じ何でキャラに違和感あるかもですが、大目に見て頂ければ幸いです。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1467809900





モバP(以下P)「ふぅ……」



ちひろ「一息つけそうな感じですか?」



P「え? えぇ、やっとって感じですが」



ちひろ「じゃあ今の内に健康診断受けてきてください」



P「健康診断?」



ちひろ「あれ? 言ってませんでしたか?」



P「聞いてないですね……」



ちひろ「今週中に従業員全員は健康診断受けてもらう事になってるんですよ」



P「今週中って……もう土曜日なんですが」



ちひろ「そうですね。今日が最終日です」



P「ちひろさんは?」



ちひろ「私は初日に受けましたよ」





P「ふむ……。ちなみに受けないとどうなります?」



ちひろ「実費でどっかの病院で受けてきてもらったあと、提出って形ですね」



ちひろ「今週中なら事務所負担で受けれますので、受けれるなら受けた方がいいですよ」



P「……どれくらい時間かかります?」



ちひろ「えっと……1時間か2時間ってとこですね」



P「なしてそんなに?」



ちひろ「身長体重はもちろん、視力聴力、胸部レントゲン、心電図、腹囲含めスリーサイズ、血圧、血液検査をしますからね」



ちひろ「あと、今日は子供組が学校も仕事もお休みなので、単純に受けてる人数が多くて時間がかかります」



P「うーん……」



ちひろ「今日って営業とかありましたっけ?」



P「いや……ちょっと今日はその……」



ちひろ「?」





P「あー……うん。営業あるんですよ。営業」



ちひろ「じゃあ帰ってきてからでも大丈夫ですよ?」



P「いやいや、結構遅くなるんで実費で受けますよ。うん」



ちひろ「……検尿が嫌なんですね? タンパク質でひっかかるんですね?」



P「ち、ちがわい!」



ちひろ「じゃあ受けてくださいよ。こういう事しっかりやっておかないと色々面倒くさいんですよ」



P「ぐぬぬ……とりあえず営業行ってきます!」



ちひろ「帰ってきたらちゃんと受けてくださいねー」









P(やばい……健康診断なんて聞いてない……)



P(なんでこの歳になってまで健康診断なんて……)



P(いや、むしろこの歳だからか……)



P(だが……)



薫「あっ! せんせぇみつけた!」



P「おー、薫か。涙目だけどどうした?」



薫「ねぇねぇ! 聞いて聞いて!」



P「うんうん。聞いてるから言ってみ」



薫「かおるね! 注射こわかったけどがんばったんだよ!」



P「おー、薫はえらいなぁ。撫でてやろう」



薫「わぁーい!」





P「怖かったのに頑張ったなんて薫はえらいなぁ」



薫「あのね! 清良おねえちゃんが大丈夫だよって言ってくれたからがんばれたの!」



薫「ほかにもね! ちかちゃんもになちゃんもゆきみちゃんもみーんな泣かなかったの!」



P「うむうむ。偉い偉い。あとで千佳達も撫でてやらんとな」



P「ところで俺を探してたみたいだけどなんか用事だったか?」



薫「あのね、清良お姉ちゃんに『あとはプロデューサーさんだけですから、みんなで探してきてくれるかな』ってお願いされたの!」



P「清良さんが? どうして?」



薫「だってせんせぇだけまだけんこーしんだんうけてないんでしょ?」



P「待った。え、清良さんがやってるの?」



薫「ううん。清良お姉ちゃんはお手伝いって言ってたー!」



P「お手伝いか……ふむぅ……」



薫「だからはやくいこっ!」



P「えっ? どこにですか?」



薫「? けんこーしんだんだよ!」



P「……すまん! 薫! せんせぇはぽんぽんペインでアイデンティティがクライシスだから探さないでくれって清良さんに伝えてくれ!」



薫「ぽ……?」



P「頼んだからな!」







P「とりあえず薫からは逃げたが……」



P「先ほどの薫の話からするに、今うちの事務所内は子供組が俺を探し回ってると見て間違いないだろう」



P「子供組がどの程度の年齢までを指すのかわからんが、おそらく小学生組だろう」



P「となると、子供組から逃げこむ場所として最適なのは……」



P「普段、危ないからという理由で子供組が近寄ることを禁止している物置と化した資料室!」



P「ここなら山になった段ボールに埋まっていれば見つかりようもあるまいて」



P「名案すぎる……ハーッハッハッハ!」



??「あれ? 今、ここからプロデューサーさんの声がしたような……」



P(!?)



P(なっ……響子だと!? なんでだ!?)





響子「うーん……でも見当たらないなぁ」



P(響子はやばい……! こんな汚い資料室を見てしまったら……!)



響子「それにしてもここ汚いなぁ……」



響子「よしっ! お掃除しちゃおうっと♪」



P「や、やっぱりか!」



響子「あ! プロデューサーさん見つけました♪」



P「や、やぁ、響子……どうしたのかな……?」



響子「清良さんが呼んでましたよ」



P「お、俺をか?」



響子「はいっ! なんでも健康診断が残りプロデューサーさんだけだからって」



P「そ、そうか……すぐ行くよ……」





響子「お願いします♪ 私はここのお掃除しちゃいますね!」



P「な、なぁ、響子」



響子「はい?」



P「今、俺の事を探してるのって何人くらい……?」



響子「えっと……小学生組と中学生組が全員だから……」



P(な、なんだと……)



P「そ、そうなのか! うん! ありがとう! もう大丈夫だよ!」



響子「そうですか?」



響子「それよりも、健康診断ちゃーんと受けてくださいね!」



P「マカセロー」









P「……逃げれなくね?」



P「あれ、もしかしてまじでこの事務所に逃げ場はない?」



P「外にしか安息の地はない?」



P「でも今日に限って営業に行けそうなとこもないし……」



梨沙「あ、やっと見つけたわ」



P「り、梨沙か……! ど、どうした?」



梨沙「どうしたって……それよりもすごい脂汗だけど大丈夫なの?」



P「当然じゃないか! ほらこんなに元気さ! 今ならトリプルアクセルも余裕だよ! 見てごらん!」



梨沙「……なんか怪しいわね」



P「あああああ怪しいなんてそそそそんなばかな! バンナソカナ!」



梨沙「アンタ……なんか隠してるでしょ?」



P(くっ……これ以上は誤魔化しきれないか……!)



P「あっ! 的場さんじゃないですか! 本日はどのようなご用件で!?」



梨沙「えっ!? パパ!?」



P「今だ!」



梨沙「って居ないじゃない!? あ、あれ……いない……?」









P(やばい……)



P(事務所でバイオハザードやってる気分になってきた……)



P(今は森久保達を見習って机の下に避難してるが……)



P(これってちひろさんが帰ってきたらそれだけでアウトだよな……)



輝子「……フヒ」



P(たまたまちひろさんが席を外してたから隠れたけど、ここはアウトだったんじゃないか……)



P「ああー……俺はどうすればいいんだ……」



輝子「フヒ……そういう時は、こうして一緒にジメジメしてれば落ち着く……ぞ?」



P「そう……だな。こうして輝子と一緒にジメジメしてると本当に落ち着くよなぁ」



P「!?」



輝子「フヒ……?」



P「輝子……? いつからそこに……?」



輝子「し、親友が慌てて入って来たときから……だが……」



P「そそそうか!」



輝子「? 様子が……おかしいけど、大丈夫……か?」



P「おうともさ!」



輝子「体調がすぐれないなら……丁度健康診断やってるし、受けた方が……いいぞ……」



P「う、うん! それもそうだな! ちょっと行ってくるよ!」



輝子「親友には……いつまでも元気でいてほしいからな……フヒ」









P「ダメだ……もう逃げられない気がする……」



P「ただでさえ追手が多いのに、徐々に俺を追ってないはずのアイドルも追手になりつつある気がする」



P「一体どうすれば……どうすれば健康診断から逃げられるのか……」



薫「せんせぇ、けんこーしんだんうけないの……?」



P「うむ。俺は逃げるぞ」



清良「へぇ……逃げるんですか?」



P「健康診断なんてろくなもんじゃないからな。俺の身体は俺が一番よく知ってる。俺は健康だ」



薫「でも! まんがいちってことがあるって……」



P「大丈夫だ、薫。何せスタドリ飲んでるからな」



P「薫?」



薫「? どうしたの?」



清良「どうしたんですか? プロデューサーさん」



P「き、清良さん……?」



清良「はい♪」





P「いやぁー。相変わらず今日もお美しい。白衣の天使とはまさに清良さんのための言葉ですね!」



清良「ふふっ。ありがとうございます。じゃあ行きましょうか?」



P「どこへ……?」



薫「けんこーしんだんだよっ!」



P「さらば!」



清良「薫ちゃん! 足にしがみついて!」



薫「はーい!」



P「くっ! 離せ!」



薫「だめだよー! ちゃんとけんこーしんだんうけないと病気になっちゃう!」



清良「そうですよ。予防と早期発見は重要なんですよ」



P「いやだ……! やめてくれ! 助けて! お巡りさん!」





早苗「はーい? 誰かあたしの事呼んだ?」



P「あんたはダメだ! 来るんじゃねぇ!」



早苗「ふんっ!」



P「うぼぉ……!」



P「ぼ、ボディーはあかんて……」



早苗「呼んでおいていくらなんでも失礼が過ぎるんじゃないかしら?」



P「す、すいません……」



清良「丁度良いところに来てくれましたね。早苗さん」



早苗「どしたの?」



清良「プロデューサーさんが健康診断から逃げようとするので少し力を貸してもらえませんか?」



早苗「ああ、そういうことね。まかせてちょうだい!」



早苗「薫ちゃんも協力してくれる?」



薫「はーい! がんばりまー!」



P「くそっ……くそっ……神は俺を見捨てたのか!」









早苗「で、とりあえずふんじばってなんとか連れてきたけど……」



P[いやだぁー!!!! 絶対に!!! やぁだぁ!!!]



清良「痛くないですから! すぐに済みますから!」



薫「……せんせぇ、注射こわいの?」



P「怖いに決まってんだろ!? 針が刺さるんだぞ!? 耐えられるわけないだろ!」



清良「もう! 動かないでください! 針が刺せません!」



P「ならば! 俺はずっと動き続ける!!」



早苗「あっきれた……大の大人がなんてみっともない……」



ちひろ「どうしたんですか? さっきからやけに騒がしいですけど……」



P「あ! ちひろさん! 助けて!!! この人! 針で俺を刺そうとするぅ!!!」



ちひろ「はぁ?」





清良「大丈夫ですって言ってるでしょ!?」



P「いやだぁ!!!」



早苗「見ての通りよ」



ちひろ「はぁ……なんて情けない……」



ちひろ「プロデューサーさん……」



P「助けてくれるんですか!?」



ちひろ「あんまり騒ぐと明日からスタドリとジュエルが値上がりしますよ」



P「……」



清良(大人しくなった……)



早苗(大人しくなったわね……)



薫「せんせぇ、だいじょうぶ?」



P「薫」



薫「なーに?」



P「せめて、手を握っていてくれないか?」



P「死ぬかもしれないなら、最後くらい薫に手を握っていて欲しい」



薫「う、うん……」



薫(注射って死んじゃうのかな……?)





清良「はぁ……じゃあ採血しますね」



P「……一思いに」



清良「じゃあ三本取るので」



P「三本!? やめて! 死んじゃうよぉ!!!」



ちひろ「値上げ」



P「……」



早苗「あほらし……あたしは帰るわね」



清良「はい。ご協力ありがとうございました」



清良「じゃあ採りますね」



P「あ……あぁ……ああああああぁぁぁぁぁ……」



薫「せ、せんせぇ! かおるがついてるからだいじょうぶだよ!」



P「まだですか!? まだなの!?」





清良「二本目終わりましたよ」



清良「ちょっと出てこないので手を握ったり閉じたりしてくれますか?」



P「無理だよぉ……血が出ちゃう……」



ちひろ「値上げされたいんですか?」



P「やります……」



P「ぐすっ……ひぐっ……」



P「うっううっ……うっ!」



清良「はい。終わりましたよ。血が止まるまで押さえててくださいね」



P「……」



薫「せんせぇ……?」



薫「せんせぇ! せんせぇ!」



薫「ど、どうしよう!? せんせぇ死んじゃった!」



清良「え、まさか気絶したんですか!?」



ちひろ「そんなバカな……」





P「……」



薫「せんせぇ! 起きて! おきてよぉ……!」



P「はっ!? こ、ここは!?」



薫「せ、せんせぇ!」



P「起きて目の前に薫とか天国か」



清良「えっと、終わったんでしばらく針刺したとこ押さえててくださいね」



P「あ、はい」



ちひろ「まったく、いい歳の大人がみっともないですよ」



P「嫌なもんは嫌なんです!」



P「針刺すだけでもアホとしか思えないのに、更に血を抜くなんて……」



周子「お、何してん?」



P「採血とか献血とか好き好んでやるやつはもう馬鹿も良いところですね! 救いようないですよ!」





周子「……ふーん」



P「えっ?」



清良「しーらないっと……」



ちひろ「自業自得ですね」



薫「あ、しゅーこお姉ちゃん! おはようございまー!」



周子「はいはい。薫ちゃんおはよ」



P「や、やぁ、奇遇だな。周子」



周子「ほんと奇遇だねー。たまたま救いようのない馬鹿とこうして出会えるなんてめったにない経験じゃん?」



P「そんな周子が救いようのない馬鹿なんてそんなそんな……」



周子「でも、あたし趣味献血だし? まぁ、仕方ないよねー」



P「どうすれば良い感じですか……」



周子「なにが?」



P「どうすればご機嫌直して頂けますか」



周子「うーん。別にあたし機嫌悪いわけじゃないけどなー」



周子「ま、でもそこまでプロデューサーが言うなら、ごはん連れて行ってもらおっかなー」



P「その程度なら喜んで!」



周子「じゃあ事務所の皆にLINEしとくね」



P「え?」



周子「その程度、なんでしょ?」



P「うす……」



End





23:30│モバマス 
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