2016年08月03日

杏「はたらかないひとてきかちかちやま」

デレマスです



今回も杏が仁奈にご本を読んだり読まなかったりします



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仁奈「杏おねーさん」



杏「……」



仁奈「杏おねーさん!」



杏「……」



仁奈「杏おねーさん! 遊んでくだせー!」ユサユサ



杏「うぃーん。私はカエダーマの杏ロボ。本物の杏はここには居ない」



仁奈「えい」プニ



杏「あん」



仁奈「やっぱり本物の杏おねーさんでやがりました」



杏「おもむろに腋を突っつくのやめて」



仁奈「杏おねーさんは腋が弱点でやがりますからね」



杏「くすぐられたら色々漏れちゃうからね」



仁奈「あいどるが漏れるとか言っちゃいけねーです」



杏「また8つ下にまっとうな説教を受けてしまった」





杏「で今日は何かな」



仁奈「ご本を読んでほしーですよ」



杏「えー?」



仁奈「えい」プニ



杏「あん」



仁奈「えいえい」コチョコチョ



杏「んふっふふ仁奈ごめんふふふやめてやめんふひひ」



仁奈「読んでくれるでごぜーますか!」パァッ



杏「あんまりやられると本当に漏れちゃうからね……で何を読んで欲しいのかな」



仁奈「文香おねーさんが貸してくれたでごぜーます!」



杏「カチカチ山かぁ。うさぎが出てくるから杏は好きだなぁ」



仁奈 ワクワク





『むかしむかし、おじいさんの家の裏山に、一匹のタヌキが住んでいました。



 タヌキは悪いタヌキで、夜になるとおじいさんの畑から野菜を盗んでいくのです。



 これは刑法第235条に規定されている窃盗罪にあたり、10年以下の懲役又は50万円以下の「ちょっとまってくだせー」



杏「はい」



仁奈「なんだかいきなりむつかしい話になったでごぜーます……」



杏「要するに泥棒はしちゃだめだよってお話だね」



仁奈「ドロボーはだめでごぜーます。どんなものでもいっしょけんめ作ってる人がいるですよ」



杏「そうだね。それに悪いことすると早苗さんに首を折られるからね」



早苗「ちょっとー?!」



仁奈「おはよーごぜーます!」



杏「命だけは助けてください」



早苗「なんでそんな乱暴者みたいな扱いするのよー!しないわよそんなことー」



杏「たまにユッキの首絞めてるの見るけど」



早苗「あれは違くて……ほら、ちょっと強く抱きついちゃっただけっていうか」



仁奈「早苗おねーさんと友紀おねーさんはなかよしでやがりますね!」



早苗「そうよーおねえさんと友紀ちゃんは仲良しよー」



仁奈「なかよしが一番でごぜーます!」



杏「これで命だけは助かった」



早苗「杏ちゃん?」



杏「ゆるして」





杏「命が助かったから次を読むよ」



『おじいさんはタヌキにがまん出来なくなり、ワナをしかけてタヌキを捕まえるとうどんにして食べてしまいました。』



仁奈「えっ」



『こうしてたぬきうどんが生まれて今も人々に愛されていますとさ。めでたしめで「ちょっとまってくだせー」



杏「はい」



仁奈「たぬきうどんはほんとにたぬきが入ってやがりましたか」



杏「豪華にまるまま一匹入ってるよ」



仁奈「さすがに食べたくねーですよ……」



杏「杏もちょっと厳しい。たぬきうどんに入ってるのが揚げ玉でよかった」



仁奈「仁奈はきつねが好きでごぜーます」



周子「こんこん、呼んだかえ?」



杏「周子ちゃんもうどんにつっこもう」



周子「えっ」



仁奈「周子おねーさんはきつねとたぬきどっちのおうどんが好きでやがりますか?」



周子「なるほど、そういうきつねか……共食いになっちゃうからやっぱりたぬきかなー。あのお揚げとおネギのトローッとしたあんかけが……」



杏「あんかけ?」



周子「え?」



仁奈「揚げ玉じゃねーでごぜーますか?!」



周子「それはハイカラじゃ?」



杏「え?」



仁奈「え?」



周子「え?」





杏「まさか所によって全然違うものになるとは」



仁奈「きつねさんやたぬきさんに化かされたみてーでごぜーました……」



杏「仁奈がうまい事まとめてくれたから次読もう」



『おじいさんは捕まえてきたタヌキを家の天井につるすと、



 「ばあさんや、こいつを頼んだぞ」



 「はいはい、わかりましたよおじいさん」



 出てきたのは2メートルを超える筋骨隆々のおばあさん。その健康の秘密は?!



 「実はこの青汁のおかげ「ちょっとまってくだせー」



杏「はい」



仁奈「どんなお話かと思ったら結局青汁でごぜーますか」



杏「テレビ見ててもあるよね。おじいさん苦労してるんだなーと思ったら青汁ガブガブ飲みだすの」



仁奈「あれはよくねーと思うですよ」



杏「不当表示とかでたまに問題になるんだよなぁ」



仁奈「杏おねーさんも青汁飲むですか?」



杏「飲むとしてもあの胡散臭いCMのは嫌だよ」



仁奈「嘘っぽいでごぜーますからね」



杏「慣れるとあのあたかも効果があるみたいな言い方が癖になるんだけど」



仁奈「あたかも……?」



杏「ここで問題です。あたかもを使って文章を作りなさい」



仁奈「青汁には病気をなおす効果があたかもしれねーです!」



杏「仁奈はおりこうさんだなぁ」ナデナデ



仁奈「えへへ」





杏「さてさて、お次を読みましょ」



『おじいさんがいなくなると、タヌキはやさしいおばあさんに話しかけます。



 「おばあさん、苦しいです、おろしてください」



 「おやおや、今楽にしてあげるからねぇ」



 やさしいおばあさんは包丁を手に取ると「ちょっとまってくだせー」



杏「はい」



仁奈「やさしくねーでごぜーます……」



杏「おじいさんのためにたぬきうどんを作ろうとしてたんだよ。やさしいやさしい」



仁奈「だからたぬきうどんにタヌキは入ってねーでごぜーます」



杏「まぁほら、暖かいからお風呂みたいなもんだよ。たぬきうどんの気持ちになってみよう」



仁奈「だんだんおつゆを吸ってのびてきやがるですよ……」



杏「李衣菜みたいだ」



仁奈「李衣菜おねーさんものびやがるですか?」



杏「びろびろへにょへにょのお蕎麦だよ」



仁奈「でも昨日みた李衣菜おねーさんはシャキッとしてやがりました。まゆおねーさんとすごい近くでお話ししてたでごぜーます」



杏「えっ何それ」



仁奈「こうやって手をついて……」ドン



杏「なんと壁ドンじゃないか、たまげたなぁ」



奈緒「……何やってんだ?」



杏「奈緒と加蓮みたいなのじゃないから大丈夫だよ」



奈緒「どういうことだよ!」



仁奈「杏おねーさんにご本を読んでもらってたでごぜーますよ」



奈緒「なるほど、また杏がおねーさんしてたのか」



杏「奈緒も加蓮のおねーさんしてるじゃん」



仁奈「奈緒おねーさんも加蓮おねーさんと遊びやがりますか?」



奈緒「どっちかっていうとあたしで加蓮が遊んでるな……」



杏「遊びの関係なのか……」



奈緒「杏」



仁奈「? どういうことだかわかんねーでごぜーます……」



杏「仲良しってことだよ」



奈緒「まぁ、そうだな」





杏「さてさて続きはー」



『おばあさんはタヌキがかわいそうになって、縛っていた縄をほどいてしまいました。



 そのとたん、タヌキはおばあさんにおそいかかり、そばにあった棒で殴りかかりました。



 しかし、おばあさんの発達した僧帽筋は棒きれを受け止めやすやすと粉砕し「いやいやいやいや」



奈緒「おかしいだろ!」



杏「えっ」



奈緒「ムキムキすぎるだろばあちゃん!」



杏「筋肉は裏切らないって軍曹も言ってた」



奈緒「大体なんでそんなに筋肉ムキムキなんだよ!」



仁奈「青汁のおかげでごぜーます!」



奈緒「えっ」



杏「青汁のおかげだよ」



奈緒「青汁はステロイドかなんかかよ!」



杏「おいしいから大丈夫だよ」



かな子「大丈夫じゃないよ!」



杏「かな子ちゃんおはよー」



かな子「おはよう……じゃない、杏ちゃん私をチラッと見てからボケるのやめて!」



杏「持ちネタかなと思って……」



仁奈「かな子おねーさんもムキムキになりやがるですか?」



かな子「ならないよぉ……」



奈緒「小麦粉の代わりに毎月大量のプロテインを消費するように……」



かな子「ならないよ!」



杏「上腕二頭筋だから大丈夫だよ」



かな子「どういう意味だかもうわからないよ!」





仁奈「結局シュークリームをもらったでごぜーます」モグモグ



杏「かな子ちゃんは本当に優しいなぁ……仁奈、クリームついてるよ」フキフキ



仁奈「わぷ」



奈緒「それにしてもこの量をこのクオリティで作るのはすごいな」モグモグ



杏「奈緒もクリーム……はついてないけど眼とか鼻とか付いてるよ」フキフキ



奈緒「ぶっ、バカやめろよ」



仁奈「そんなに拭いたら取れちゃいやがります」



杏「福笑いかな?」



奈緒「のっぺらぼうみたいな扱いやめ「続きを読んで欲しいでごぜーます」



奈緒「ちょ「じゃ読むよー」



『帰ってきたおじいさんは倒れているおばあさんを見て驚き、泣いていると、心優しいウサギがやって来ました。



 「おじいさん、私が悪いタヌキをこらしめて、おばあさんのかたきを取りましょう」



 おじいさんは喜びました。しかし本当はそんな都合の良いウサギなど存在しません』



奈緒「えっ」



仁奈「えっ」



『おじいさんはおばあさんが亡くなったショックで幻を「ちょっとまってくだせー」



杏「はい」



仁奈「救いが無さすぎるでごぜーます……」



杏「失ったものは戻らないんだよ……」



奈緒「大体展開がサイコすぎるだろ毎回……な、杏病院いこう。な?」



杏「ちょっとやめて」



仁奈「杏おねーさんどこか悪いでごぜーますか……?」



杏「しいて言うなら奈緒の頭かな」



奈緒「なんだよちくしょー」



仁奈「頭の病気でやがりますか……かわいそうでごぜーます……」



奈緒「仁奈に言われるとすごい辛いなこれ……」



杏「杏まで辛くなってきた」





奈緒「そろそろレッスン行くわー、じゃーなー」バタン



仁奈「ばいばーい」フリフリ



杏「ついでに杏の分までレッスンしといて」フリフリ



仁奈「自分でやらねーと意味がねーでごぜーます」



杏「確かに。しょうがないから次読も」



『ウサギはタヌキをやっつける方法を考えると、タヌキを柴刈りに誘いました。



 そして、タヌキが柴刈りをしている間にタヌキのスマホでガチャを回します』



仁奈「えっ」



『「ウサギさん、、今の『ガチャガチャ』という音はなんだい?」



 「ああ、この山はガチャガチャ山さ。だからガチャガチャというのさ」



 そのうちにタヌキのカードは限度額に「ちょっとまってくだせー」



杏「はい」



仁奈「いくらなんでもお金をかけ過ぎでやがります……」



杏「紗南はこの前ラジオでこのギャラ全部突っ込むとかいいながら回してたよ」



仁奈「紗南おねーさん……」



杏「いや、流石に冗談だと思うけど……杏も心配になってきたな……」



仁奈「もしかしたらご飯とか食べてねーかもしれねーですね……」



杏「でも杏も飴しか食べてない日とかあるし意外と大丈夫かもしれない」



仁奈「ちゃんと食べねーとおっきくなれねーですよ」



杏「だからおっきくなれてないのか……」



仁奈「それに勝手にそういうことしちゃいけないって学校でならったでごぜーます」



杏「ちゃんと覚えてて仁奈は偉いなぁ」ナデナデ



仁奈「えへへ」





杏「それじゃ続きは」



『しばらくすると、ウサギが火をつけた柴がタヌキの背中でボウボウと燃え始めました。



 柴だけではありません。タヌキの家計もボウボウと燃え始めました』



仁奈「えっ」



『ガチャへの度を超した課金が原因で、タヌキは大ヤケドを「ちょっとまってくだせー」



杏「はい」



仁奈「お話は続いてやがりましたか……」



杏「タヌキくんの家計は火の車だよ。ボンバーってね」



茜「ボンバー!!!!!!!!!」



杏「ぎゃあ!」



仁奈「わぁ!」



茜「呼びましたか杏ちゃん!! 燃えてますか!?」



杏「呼んでも燃えてもないです」



仁奈「茜おねーさんも火の車って感じでやがります」



茜「日野ですからね!」



杏「日野自動車だ。トラックかな?」



茜「杏ちゃんや仁奈ちゃんなら運べますよ!」



仁奈「茜おねーさんは力持ちでやがりますね!」



杏「そりゃあいいや、今度運んでもらおう」



茜「朝5時ぐらいに迎えに行きますね!」



杏「寝る時間だよ」



仁奈「遅すぎるでごぜーます……」



茜「ちゃんと寝ないとおっきくなれませんよ!」



杏「わはは、ご覧のとおりだよ」



茜「ところで杏ちゃんと仁奈ちゃんは何をしてたんですか!?」



仁奈「杏おねーさんにご本を読んでもらってたでごぜーます!」



茜「仁奈ちゃんは本が好きなんですか!? 文香ちゃんみたいですね!」



仁奈「文香おねーさんが読んでるご本は難しくてわかんねーです……」



茜「大丈夫です、私もわかりません! あ、でも昨日は美味しそうなお話を読んでたみたいでした! おっきなメロンの!」



仁奈「美味しそうなお話でやがりますね!」



杏(ああ、デカメロン……)





杏「メロンが食べたくなったところでお次はと」



『次の日、ウサギは薬を持ってタヌキの所へ行きました。



 「痛み止めの薬を持ってきましたよ!」



 「薬とはありがたい。まったく、カチカチ山は酷い山だな、痛くてたまらないよ。さ、薬を頼む」



 「ロキソニンテープは効きますからね! ナナもライブの後はよくお世話に「ちょちょちょ!」



杏「わぁ」



仁奈「わっ!」



菜々「なんでナナになるんですか!」



杏「ウサギだからいいかなって」



菜々「ウサミン星人であってウサギではないです!」



杏「ウサミン星にもロキソニンテープあるの?」



菜々「そうですねー、あんまり使い過ぎると効かなくなるので使い過ぎないように……じゃなくて! じゃーなーくーてー!」



杏「わはは。でもホントに気を付けないと、痛み止めは治してくれるわけじゃないからね」



菜々「はいぃ……気をつけますー……仁奈ちゃん? どうしました?」



仁奈「菜々おねーさんはウサギさんじゃなかったでごぜーますか……?」



菜々「そうですよーウサミン星人ですよー! ウサギさんは好きですけどね!」



仁奈「ウサギさんが好きでごぜーますか? 杏おねーさんといっしょでやがりますね!」



菜々「そうなんですか? 杏ちゃんそのウサギさんといつも一緒に居ますもんねー」



杏「腐れ縁だよ腐れ縁」ベチベチ



菜々「ああっせっかく治ったのに! 乱暴にしないであげてくださいよぉ!」



仁奈「杏おねーさんは好きな子にいじわるしたくなっちゃうって李衣菜おねーさんが言ってやがりました」



菜々「……そうなんですか?」



杏「そんなの李衣菜だけだよ」



菜々「杏ちゃんなんだかんだ言って心配してくれますもんね」



杏「ママは大切にしないといけないからね」



菜々「だからなんでママなんですかー! 同い年なのにー!」



杏「わはは」





菜々「仁奈ちゃんは杏ちゃんにお話読んでもらうのが好きなんですねー」



仁奈「杏おねーさんに読んでもらうと知らないお話になって楽しいでごぜーます!」



菜々「あらー! よかったですねー♪」



杏「やっぱりお母さんだなぁ」



菜々「だからーもー! ……あっ、紅茶入れてたんでした!」パタパタ



杏「……お母さんだなぁ」



仁奈「お母さんでごぜーます」



杏「えーと続きはどこからだっけ」



『「ささ、塗りますからね!」



 ウサギはタヌキの背中のやけどにクリームを塗ります。



 「お肌のケアは大事ですからね! ナナも気をつけないとあっという間に「あーもー!!」



菜々「だからなんでナナなんですかー! ちょっとー!」パタパタ



杏「わはは」



仁奈「菜々おねーさん、そのカップはなんでごぜーますか?」



菜々「あっ、そうでした! 紅茶を淹れてきましたよー。仁奈ちゃんは甘い方が良かったですよね?」



杏「わーい」



仁奈「ありがとうごぜーます!」



菜々「熱いですから気をつけて飲んでくださいねっ」



仁奈「ふーっ、ふーっ……ん! 美味しいでごぜーます!」



菜々「わぁ! 喜んでくれて嬉しいです!」



杏「うーん」



菜々「どうしました? も、もしかして、おいしくなかったですか……?」



杏「んーん、やっぱりお母さんだなぁって」



菜々「えー?! もーまたばかにしてー!」



杏「わはは……美味しいよ。ありがとね」



菜々「良かったー、どういたしまして!」





仁奈「杏おねーさんと菜々おねーさんはらぶらぶでごぜーますね」



杏「えー? ふつーになかよしだよー。ふつーにね」



仁奈「仁奈も杏おねーさんとなかよしでごぜーます!」ペカー



杏「かわいいなこいつめこいつめ」モフモフモフモフ



仁奈「きゃー♪」マフマフマフマフ



杏「さてさて続きはー」



『さて、数日するとウサギはタヌキを釣りに誘いました。



 「タヌキくん、船を作ったから釣りに行こう」



 「そりゃいいや、でも何処へ?」



 「今回はなんと屋久島、24時間耐久魚取り対決で「ちょっとまってくだせー」



杏「はい」



仁奈「死んじゃうでごぜーます……」



杏「杏だったら聞いただけで死んじゃう」



仁奈「大体24時間も何をやりやがるですか」



杏「じゃぶじゃぶと潮だまりで魚を追っかけじゃぶじゃぶと川でエビを追いかけ、そんな感じでどうでしょう」



仁奈「死んじゃうでごぜーます……」



杏「杏だったら事務所NG出してもらう」



仁奈「でもお魚さんとかエビさんを見るのは楽しそうでごぜーます」



杏「水族館とかだったら楽でいいよね。涼しくて」



仁奈「仁奈はちっちゃなお魚さんもおっきなお魚さんも好きでごぜーます!」



杏「サメに食べられてた時もあったしね。杏はカレイとかイワシとか見ると美味しそうだなぁって思っちゃう」



仁奈「……確かに新鮮で美味しそうでごぜーます」



杏「仁奈は好き嫌いがなくてえらいなぁ」ナデナデ



仁奈「わーい♪ いっぱい食べておっきくなるですよ!」





杏「それじゃ最後はーと」



『ウサギは木でできた船に乗り込み、タヌキを泥で出来た船に乗せます。



 そして二隻の船はどんどんと沖へと進みました。



「どうだい? その舟の乗り心地は?」



「うん、いいよ。ウサギさん。……あれ、なんだか水がしみこんできたぞ」



 舟はだんだん水に溶けて沈んでいきます。大あわてのタヌキに、ウサギが言いました。



「ざまあみろ、おばあさんを殺したバツだ」



 やがてタヌキの泥舟は全部溶けてしまい、タヌキはそのまま海の底に沈んでしまいました』



杏「おしまい」



仁奈「絶対仲良しになれないときもあるでごぜーますね」



杏「みんながみんな仲良しになれたらいいけどね、難しいよね」



仁奈「でもやっぱり仁奈はみんな仲良しを目指すでごぜーます!」



杏「張り切ってるなぁ」



仁奈「仲良しがいっぱいだと楽しいでごぜーます!仁奈もアイドルになっておともだちもおねーさんもいっぱいで楽しいんだー♪」



杏「かわいいなこいつめこいつめ」モフモフモフモフ



仁奈「きゃー♪」マフマフマフマフ



菜々 ニコニコ



仁奈「菜々おねーさんも楽しいでごぜーますか?」



菜々「二人を見ててなんだか仲が良くていいなーって」



仁奈「菜々おねーさんとも仲良しでごぜーます! 好きなだけ仁奈をもふもふしやがってくだせー!」



菜々「ふふふ、じゃあお言葉に甘えて♪」モフモフ



仁奈「わーい♪」マフマフ



杏「平和だなぁ」





仁奈「そして杏おねーさんが菜々おねーさんをもふもふするといいでごぜーます!」



杏「えっ」



菜々「えっ」









ガチャッ







加蓮「おはようございまーす」



杏 モフモフ



菜々 モフマフ



仁奈 マフマフ



加蓮「何これ」



菜々「なんでしょう」



杏「わかんねぇな」



仁奈「みんな仲良しでごぜーます!」



お し ま い





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