2016年08月19日

榊原里美「プロデューサーさんのいぢわるがひどいんですよぉ」

のんびりと書いていきます



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ちひろ「はぁ...」





里美「ひどいと思いませんかぁ?」



ちひろ「う、うーん...どうでしょうねぇ...」



里美「そうですよねぇ、やっぱりちひろさんもひどいと思いますよねぇ?」



ちひろ「えっ?は、はぁ...」



里美「今日だってぇ、私の大切な物を取り上げて持っていっちゃったんですよぉ」



ちひろ「大切な物っていうと...」



里美「アメちゃんですよぉ〜、私がいつも舐めてるアメですぅ〜!」



ちひろ「あぁ、あのめちゃくちゃ甘いキャンディーですか...」



里美「はい〜、今朝お仕事に行こうとした時にぃ...」

−−−−−−







P「そろそろ行くぞ里美、準備できたか?」



里美「はぁ〜い♪」



P「よし、それじゃしゅっぱ...」



里美「あっ、ちょっと待ってくださぁい」テッテッテ...



P「おいおいどうした?」



里美「これを忘れるところでした〜、あぶないあぶな〜い♪」



P「なんだよ?部屋の鍵でも置き忘れたのか?」



里美「いいえ〜、アメを置いていきそうになったんですぅ」



P「アメか...」



里美「そうですよぉ、はむっ♡プロデューサーさんも食べますかぁ?」



P「...里美」



里美「はぁい?」



P「このアメちゃんは...没収っ!」パシッ!



里美「きゃあんっ!なにするんですかぁ〜!?」

P「今日の仕事が終わるまでこのアメは俺が預かる」



里美「ほわぁ...ひどいですぅ〜!返して返してぇ〜!」ピョン ピョン



P「ダメだ、お前先週のラジオの収録の時、途中からこっそりこれ舐めてたろ?」



里美「そ、それはぁ...」



P「ファンの人たちはお前の声を聴くのを楽しみにしてるのに、お前がアメを舐めてモゴモゴしゃべってちゃダメだろうが!」



里美「ど、どうしてもガマンできなくてぇ...でも今日は舐めませんからぁ...」



P「ダーメ―だ、罰として今日は俺がアメを管理します、寮に帰るまでガマンだ」



里美「ほぇぇぇ...そんなぁ〜...」

里美「結局そのままアメを取り上げられちゃってぇ...」



ちひろ「なるほど...」



里美「ちひろさんもひどいと思いますよねぇ?」



ちひろ「うーん、でも収録の時にアメを舐めるのはやっぱりよくないと思いますよ?」



里美「それは反省してますぅ、だからもうしませんって言ったのにプロデューサーさんが許してくれなくってぇ...」



ちひろ「じゃあ今日はアメなしで過ごしてたんですか?」



里美「そうですぅ、でもアメの代わりにジェラートを食べてましたぁ」



ちひろ「ジェラート?」



里美「プロデューサーさんが買ってきてくれたんですぅ、口が寂しいだろうからってぇ♪」



ちひろ「なるほど...」



里美「お昼ご飯の後とお仕事が全部終わった後にもう一個食べさせてくれましたぁ、とぉ〜っても甘くておいしかったですよぉ♪」

ちひろ「へぇー、それはよかったですね」



里美「でもそのあとで『今日はジェラートを食べたからアメはなしだな』って言われちゃいましたぁ、ひどいですよねぇ?」



ちひろ「いや、それはもっともなことだと...」





ちひろ(というかしっかりアメの代わりを用意してる時点でいぢわるというよりも...)





里美「あっ、そういえば他にもいぢわるされてましたぁ」



ちひろ「どんなのですか?」



里美「うーんとぉ、この前の野外イベントの時ですかねぇ...」



ちひろ「ああ、確かライブと握手会でしたよね」



里美「そうですぅ、その休憩の時にぃ...」

里美「ほわぁ...」



P「里美、大丈夫か?」



里美「はぁい、大丈夫ですよぉ〜♪」



P「今日も暑くなるからな、飲み物飲んでおくんだぞ、ほら」



里美「わかってますぅ、ちゃんと水分補給しないとですねぇ」



P「そういうことだ」



里美「ごくっ...ん〜、ちょっと甘さが足りないかもぉ...」ゴソゴソ



里美「...ほぇ?」



P「どうした?何か探しものか?」



里美「いえ、その〜...」



P「ひょっとしてこれを探してるのか?」



里美「あっ、それです〜♪さすがプロデューサーさんですねぇ♡」



P「どうもありがとう、ところで里美、これはいったいなんだ?」



里美「なにって...角砂糖ですよぉ?」

P「だよな、これをどうするつもりだ?」



里美「ほぇ?飲み物に甘さが足りないから足そうとしてるだけで...」



P「却下!」



里美「ほぇぇぇ...そんなぁ〜...」



P「スポーツドリンクには充分すぎるくらい糖分が入ってるんだからそれ以上足す必要はありません」



里美「でもぉ、イベントで疲れてますしぃ...甘いものは頭の回転が速くなるってぇ...」



P「そんな顔してもダメ、これは没収だ」



里美「むぅぅ...」



P「その代わり、これをやろう」



里美「ほわぁ...これラムネですかぁ?」



P「まあ、似たようなもんだ、ほらあーん」



里美「あ〜ん♪」パクッ



P「噛まずに舐めるんだぞ?」



里美「はむはむ...んっ!?」



P「どうした?」



里美「むぇぇ〜...しょっぱぁい...なんれふかこれぇ...?」



P「塩分補給用のタブレットだ、今の里美には糖分より塩分が必要だからな」



里美「ほぇぇ...キャンディーがいいですぅ...」



P「塩キャンディーならあるぞ」



里美「そういうのじゃなくてぇ...普通の甘いキャンディーが...」



P「ダメだ、汗をいっぱいかいたんだからな、今は砂糖より塩だ、じゃないと倒れちまうぞ?」



里美「ふぇぇ〜...ひょっぱいぃぃ〜...プロデューサーさんのいぢわるぅ〜...」

里美「結局そのまましょっぱいタブレットと塩キャンディーを舐めさせられちゃってぇ...」



ちひろ「でも塩分を取るのは大事ですよ、特に暑い時ならなおさらです」



里美「それはわかってますけどぉ...でも私は甘いものを食べないと元気が...」



ちひろ「プロデューサーさんもきっと里美ちゃんのことを心配してたんだと思います、だからこそ心を鬼にしてそんなことをしたんだと...」



里美「ほわぁ...なるほどぉ...」



ちひろ「それでイベント自体はうまくいったんですか?」



里美「はぁい♪ファンの皆さんにも喜んでもらえましたぁ」



ちひろ「よかったですね」



里美「そのあとでプロデューサーさんからゴホービのかき氷も食べさせてもらえましたしぃ♪」



ちひろ「かき氷?」



里美「そうですよぉ、シロップをいーっぱいかけた甘々のを食べさせてもらったんですぅ、『よくがんばったな』って褒めてもらえてぇ♪」



ちひろ「プロデューサーさん、やっぱりなんだかんだで里美ちゃんに甘い...」



里美「ほわぁ...そういえばファンっていう言葉で思い出しましたけどぉ」



ちひろ「どうしたんですか?」



里美「この前、プロデューサーさんからものすごいいぢわるをされてですねぇ...」

里美「『さとみんの甘々ボイスが毎日の元気の源です!』えへへぇ〜♪」



里美「『おいしいスイーツのお店を見つけました、さとみんの気に入りそうなお店だったので情報提供いたします!』ふむふむぅ、なるほどぉ♪」



P「里美、こら里美」



里美「あっ、プロデューサーさぁん♪」



P「まだ残ってたのか、もうこんな時間だぞ」



里美「ほわぁ...本当ですねぇ、いつの間にか暗くなってましたぁ」



P「ファンレター読んでたのか?」



里美「はぁい、たくさんあるので読むのが大変でぇ」



P「全部に目を通してたのか!?」



里美「だってぇ、せっかくファンの人たちが書いてくれたんですからぁ、全部読まないとかわいそうですぅ」



P「...えらいなぁ、里美は」ナデナデ



里美「えへへぇ♪そんなことありませんよぉ〜」



P「でも今日はこれくらいにしろ、もう遅いから帰らないといけないだろ?」



里美「そうですねぇ、目も疲れてきましたしぃ...」



P「そうか、じゃあ目薬貸してやるよ」

里美「...目薬ですかぁ?」



P「ああ、しといたほうがいいぞ?」



里美「え、えーとぉ...お気持ちだけで...」



P「なんだよ、遠慮することないんだぞ?」



里美「べ、別に遠慮なんて...」



P「...もしかしてお前、ひとりで目薬させないのか?」



里美「っ!!」ギクッ!



P「図星みたいだな、なんだよそうだったのか」



里美「ほわぁ...だって怖くてぇ...」



P「しょうがないな、じゃあ俺がさしてやるからソファーに横になれ」



里美「ほぇ?プロデューサーさんがですかぁ?」



P「ああ、やってやるよ」







里美「すーはー...すーはー...」ドキドキ...



P「里美、身体の力を抜け」



里美「は、はい...」



P「緊張しすぎだって、ただ目に落とすだけだ」



里美「わ、わかってますけどぉ...」



P「よし、じゃあちょっとまぶたを広げるぞ」グイッ



里美「ふぁぁ...もっとやさしくぅ...」



P「変な声出すなよ、それじゃ...いくぞ?」



里美「ほわぁぁ...怖い、怖いですぅぅぅ〜...手握っててぇ...」



P「大丈夫だ、普通にしてろ」



里美「んにゅ〜...」





ポタッ





里美「んっ...」



P「ほら、大丈夫だったろ?」

里美「ほぇぇ...怖かったですよぉ...」



P「怖がりだな里美は」



里美「プロデューサーさんじゃなかったら、多分お断りしてたと思いますぅ...」



P「俺じゃなかったら?」



里美「はぁい...他の人だったらとっても怖くて安心できませんのでぇ...」



P「へー、つまり俺は里美にそれだけ信用されてるってことでいいのか?」



里美「そうですよぉ〜、プロデューサーさんはトクベツですからぁ♪」



P「ふーん、なるほど...」



P「....ありがとな、里美」ナデナデ



里美「えへへぇ♪」



P「よし、じゃあ反対の目をやるか」



里美「ま、まだやるんですかぁ?」



P「当たり前だろ、片目だけ目薬したって意味がない」



里美「ぷ、プロデューサーさぁん、急に痛くなくなりましたからもう大丈夫...」



P「ダメだ、ほら動くなよ」



里美「ほぇぇぇ...いぢわるぅ〜...」

里美「ひどいと思いませんかぁ?すっごく怖かったのにプロデューサーさんったら笑っててぇ...」



ちひろ「......」



里美「ちひろさん、うなだれちゃってどうしたんですかぁ?具合でも悪いんですかぁ?」



ちひろ「いえ、そういうわけでは...」





ちひろ(いぢわるとかじゃなくて...)



ちひろ(ただ単にいちゃついてるだけにしか聞こえませんって...)





ガチャッ





P「お疲れ様でーす」



ちひろ「あっ、お疲れ様ですプロデューサーさん」



P「すいません、先方との打ち合わせが長引いちゃって、なにかありましたか?」



ちひろ「いえ、特にはなにもないですね、里美ちゃんとお話してただけです」



P「へぇー、何を話してたんだ里美?」



里美「プロデューサーさんがいぢわるをするっていうお話ですよぉ」



P「いぢわる?」



里美「ふーんですぅ」プイッ



P「ちひろさん、これは...?」



ちひろ「えーっとですね...」

P「里美、そろそろ帰るぞ」



里美「ふーん」プイッ



P「どうした?帰りたくないのか?」



里美「いぢわるなプロデューサーさんとは帰りたくないですぅ」



P「いぢわるって...あぁ、そういうことか」ゴソゴソ...



P「ほれほれ、大好きなアメちゃんだぞー、いらないのか?」



里美「ほわぁ...いりますぅ〜♪」



P「現金なやつめ、ほらあーんしろ」



里美「あ〜ん♪」





パクッ





里美「ん〜...あま〜い♡」



P「嬉しいか?」



里美「んっ♪」コクコク

P「...なあ里美、ひとつだけ言っておくぞ?」



里美「ほぇ?」



P「里美のアメを取り上げたりするのは、別にいぢわるしたいからじゃないぞ?」



里美「ひょうなんでふかぁ〜?」



P「ああ、そしてもちろん里美の事が嫌いなわけでもない」



P「里美の事は大好きだ、なんていうか...そうだなぁ」



P「里美は俺にとってみれば、宝物みたいなものなんだよ」



里美「宝物ぉ?」



P「そうだ、このひろーい世界でひとつしかない物なんだ、俺が出会えたのが奇跡ってくらいにな」



里美「ほわぁ...」



P「でもな?宝物だから里美には綺麗でキラキラしててほしいんだ」



P「ライブでも仕事でもなんでもお前にはピカピカの里美でいてほしいし、みすぼらしくはなってほしくない」



P「里美を見た人たちに『どうだ!これが里美だ、俺の宝物なんだぞ!』って自慢できるくらいになってほしいんだ」

里美「プロデューサーさん...」



P「そんなお前がせっかくのラジオでモゴモゴしゃべってるのを見たら、俺は胸を張ってお前を自慢できなくなるだろ?」



里美「はい...」



P「病気なんかしてみろ、俺ももちろんだけどファンの人たちはもっと悲しむ」



P「だから、キラキラな里美を見せるためにもちょっとだけガマンしてほしいんだ」



P「ずっとじゃないぞ?仕事やライブの時だけだ」



P「それ以外なら、お前のワガママもお願いもなんでも聞いてやる」



里美「......」



P「どうだ?」



里美「...プロデューサーさん」



P「んっ?」



里美「ごめんなさい」ペコリッ



P「おいおい、なんで謝るんだよ」



里美「私、自分勝手でしたねぇ...」



里美「プロデューサーさんがいろいろ考えてくださってるのにぃ...」



里美「私はぼーっとしててぇ...自分の事ばっかり...」



P「いいんだよ、俺は里美のマイペースなところも好きなんだから」



里美「プロデューサーさんは本当にお優しい方ですねぇ...お兄様そっくりですぅ...」



P「ああ...こらこら、そんな悲しい顔するな」



里美「でもぉ...」



P「ほらアメだぞ、あーん」



里美「あーんっ...はむっ」



P「里美...」ナデナデ



里美「んっ...」



P「無理はしなくていい、いつも通りの里美でいいんだよ」



里美「いつも通り...」



P「そう、でもほんの少しでいいから心の中に留めておいてほしいんだ」



P「里美の事を楽しみにしてくれてる人がいる、その人たちのために努力しなきゃってことをさ」

里美「ほわぁ...」



P「まあ、あんまり深く考えるな、ようは一日一日の仕事をがんばろうってことだ」



里美「それならわかりやすいですねぇ♪」



P「だろ?さあ、難しい話はこのへんにしてそろそろ帰るぞ」



里美「はぁ〜い♪あっ、プロデューサーさん」



P「なんだ?」



里美「プロデューサーさんも私の事を楽しみにしてくれてますかぁ?」



P「当たり前だよ、一番楽しみにしてるさ」



里美「そうですかぁ〜、えへへ♪」



P「今日のラジオもよかったぞ、さすが里美だ」



里美「ありがとうございますぅ、それじゃ...」



P「なんだ?」





里美「んっ♡」スッ





P「...なんだよ、その態勢は」



里美「ゴホービが欲しいですぅ♪」

P「ご、ゴホービ?」



里美「さっき言ったじゃないですかぁ、お仕事じゃない時は私のワガママを聞いてくれるってぇ」



P「た、確かに言ったけど...」



里美「今はお仕事じゃありませんよぉ、それにがんばったのならゴホービをもらってもいいと思いますぅ♪」



P「それは...まあそうかもしれんが...」



里美「お願いします、お兄ちゃん♡」



P「ぐっ...ここでその呼び方は卑怯だぞ...」



里美「お願いですぅ〜♡」



P「...ったく」





チュッ





里美「ひゃうっ...」



P「これでいいだろ?下で待ってるから早く来いよ」





バタン





里美「むぅぅ...おでこじゃなくて口にしてほしかったですぅ...」











里美「もう〜!プロデューサーさんのいぢわるぅ〜!」











おわり



17:30│榊原里美 
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