2016年08月31日

モバP「アーニャとナターリアと夏の海」

のんびりと書いていきます



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タッタッタ...







「はっ、はっ、は...」







ダッ!







ナターリア「海ダー!」







P「こらナターリア!そんなに走るなー!転んじゃうぞー!」





ナターリア「プロデューサー!はやくはやくー!泳ぐゾー!」





P「全然聞いてないな、まったく...」



アーニャ「ふふっ、ナターリアとっても楽しそうです♪」



P「まあな、でもはしゃぎすぎると危ないからちゃんと見ておかないと...」



アーニャ「ダー♪ところでプロデューサー、荷物はどこに置けばいいですか?」



P「そうだな、それじゃあの辺に置こう、今パラソルとシートを広げるから」



アーニャ「わかりました」



P「悪いな、荷物持ってもらって」



アーニャ「大丈夫です、それに私よりプロデューサーの方がいっぱい、荷物持ってます」



P「俺はいいんだよ、でも心配してくれてありがとな、アーニャも荷物置いたら海に入る準備しろ」



ナターリア「プロデューサー!アーニャ!まだー!?」



P「今行くよー!それよりナターリア、海に入る前には準備運動しろよー!」



ナターリア「ハーイ!」







−−−数日前−−−





P「......」カタカタ...



アーニャ「プロデューサー、ちょっといいですか?」



P「んっ、どうした?」



ナターリア「ナターリアたち、相談があるんダ!」



P「相談?なんだよいったい...」





Prrrrrr♪





P「おっと、ちょっと待ってくれ」



P「はい、CGプロですが...なんだ、どうしたの?」



P「ああ、この間連絡したとおりだよ、多分昼過ぎには着くと思う」



P「うん...うん...それでいいよ」



P「じゃあそういうわけだから...うん、頼むよ、それじゃ」ガチャッ



ナターリア「プロデューサー、今のダレ?」



P「ああ、ウチの両親だ」



アーニャ「プロデューサーの...パパとママ?」



P「そうだよ、ちょうどお盆休みを兼ねた夏季休暇だし久々に実家に帰ろうと思ってな」



ナターリア「プロデューサーの実家...」



アーニャ「どんなところですか?」



P「なーんにもないところだ、ものすごい田舎だよ、電車も1時間に1本しか通ってない」



ナターリア「へー、そうなのカ」



P「でも自然がいっぱいだぞ?子供のころは今の季節になると海で遊んだり山で走り回ったり...」



アーニャ「モーリェ、海ですか?」



P「ああ、俺の実家は海の近くなんだ、歩いて5分もかからないところにあるんだよ、昔は朝から晩まで泳いだりしたっけなぁ...」



ナターリア「そうなんダ...」



アーニャ「パニャートナ...なるほど...」



ナターリア「アーニャ、どうせなら...」



アーニャ「ダー、私もそう思います...」



P「どうした?二人でひそひそと...」





アーニャ「プロデューサー、アー...実家に帰るのは、いつですか?」



P「今週末だよ、それがどうかしたか?」



ナターリア「週末か...それなら...」



アーニャ「準備、できますね♪」



ナターリア「ウン!」



P「どうしたんだよ本当に?あっ、そういえばさっき言ってた相談ってなんだ?」



ナターリア「ナターリアたちのオボンヤスミのことだヨ」



P「ああ、なるほど、心配しなくてもちゃんと二人には帰国できるくらいの連休を...」



アーニャ「そのことなんですけど...」



ナターリア「エヘヘ♪」



P「?」



ナターリア「プロデューサー、ナターリアたちからのオネガイダヨ!」



アーニャ「ダー、オネガイです」







ナターリア・アーニャ「ワタシたちもプロデューサーの実家に連れて行って!」







−−−−−−







P(まさか俺の実家に来たいなんて言うとは...)



P(ダメだ!って反対してもどうしてもって食い下がるし...)



P(ついに根負けして連れてきてしまった...)



P(これでよかったのかなぁ...)





アーニャ「プロデューサー...ボーっとして、どうしました?」





P「んっ、なんでもないよ」



アーニャ「よかった...具合悪いのかと思って、心配しました」



P「優しいなぁアーニャは、大丈夫だよ、心配してくれてありがとな」ナデナデ



アーニャ「ふふっ、パジャールスタ♪」



ナターリア「アーニャー!いっしょにジュンビタイソーしよーヨ!」



アーニャ「プロデューサーも、3人で準備体操、しましょう♪」



P「わかったわかった、引っ張るなって...」



ナターリア「ジュンビタイソーは元気に大きく、だゾ♪イチ、ニー、サン、シー...」







P(にしても、母さんもよくオッケーしてくれたもんだなぁ...)





−−−−−−







ブロロロロロロ...





P「ふぃ〜、やっとここまで来たか...疲れたろアーニャ?」



アーニャ「ニェット、大丈夫です」



P「タフだなぁ、俺は毎回この移動でクタクタになるよ...」





「次は○○〜、○○〜です、お降りの方はボタンを押してください」





P「おっと次だな、アーニャ、ボタン押してくれ」



アーニャ「ダー、わかりました♪」ピンポーン



P「ナターリア、次で降りるから用意...」





ナターリア「くぅ...くぅ...」





P「ナターリア、ほら降りるぞ、おーいナターリアってば」





ナターリア「んにゅっ...」





P「ほら起きろ、置いてくぞ?」プニプニ





ナターリア「むぅ〜...」





P「ダメだ、全然起きない...」



アーニャ「ナターリア、昨日は楽しみであんまり眠れなかったって言ってました」



P「しょうがないやつめ...仕方ない、おぶっていくか」

プシュー ガタン...







ブロロロロロロ...







P「ふぅ...新幹線で2時間、電車で2時間、バスで30分...相変わらず遠いなぁ...」



アーニャ「ここ、緑がいっぱいです、いいところですね♪」



P「逆に言えばそれしかないって感じだけどな」



アーニャ「それにモーリエ...海の匂いがします...」



P「だな、この匂いを嗅ぐと実家に戻ってきたって気分になるよ」



アーニャ「プロデューサーの実家は、ここから近いですか?」



P「ああ、だけど少し歩くからもうちょっとだけガマンしてくれ」



アーニャ「ダー、わかりました」



ナターリア「ふにゅっ...プロデューサー...」



P「はいはい、プロデューサーはここだよ」



アーニャ「ふふっ、ナターリアの寝顔、カワイイです♪」



P「まったく...」



ナターリア「ん〜...」パチッ



P「おっ、起きたか?」



ナターリア「......」ボケー





パクッ





P「うひゃあっ!な、ナターリア!?」



ナターリア「はむっ...このトロかたいヨ〜...」



P「こ、こら!寝ぼけるんじゃない!く、首筋はやめろー!」



アーニャ「ナターリア!プロデューサーは食べちゃ、ダメです!」



ナターリア「はむはむ...」

ガラガラガラ...







P「ただいまー」



母「あーらおかえり、ちょっと遅かったのね」



P「ちょっとね、それでさ...お願いがあるんだけど...」



母「なによ改まって?」





ヒョコッ





ナターリア「はじめましテッ!ナターリアデス!」



アーニャ「オーチン・プリヤートゥナ、アナスタシア、です」



母「...えっ?」



P「急で悪いんだけどさ、この子たちも泊めてもらえないかな?」



母「......」



P「か、母さん?」



母「P...アンタって人は!」グイッ



P「ぐええっ!!」



母「どこで誘拐してきたの!?しかも外国人を!だから母さんは芸能界で働くのなんて反対して...」



P「ま、待った...し、死ぬ...死ぬぅ...」



アーニャ「ニェット!プロデューサーに乱暴するの、ダメです!」



ナターリア「プロデューサー悪くないヨ!話聞いてあげてヨー!」

母「なーんだ、お盆休みの間ウチに泊まりたいってことだったの、それなら早く言いなさいよ」



P「説明しようとしたら母さんがいきなり首絞めたんだよ...」



母「だからゴメンって言ってるじゃないの、でもなにもこんな何もないところに来なくたって...それに実家に帰らせなくてよかったの?」



P「俺もそう言ったんだけど、どうしてもって聞かなくてさ...」



ナターリア「ナターリアたち、プロデューサーといっしょがいいんダ、だからオネガイシマス!」



アーニャ「ダー、迷惑はかけません、家の中のこと、お手伝いします」



母「あらあら、いいのよそんな...頭あげてちょうだい」



ナターリア「じゃあ、いいノ?」



母「なにもしてあげられないけど、こんな家でよければゆっくりしていって♪」



アーニャ「スパシーバ♪プロデューサーのママ、いい人です」



ナターリア「ウンウン!ありがとナ!お世話になりマス!」



母「はいはい、さあ疲れたでしょうから楽にしてちょうだい」





アーニャ・ナターリア「ハーイ♪」





P「ありがとう母さん」



母「いいのよ、それよりあんたも事前に連絡しなさいよね、急に女の子二人もつれて来たらビックリするじゃないの」



P「うーん、なんか言い出しにくくてさ...それより父さんは?」



母「今日は泊りがけの用事で出かけてるわよ、だから今夜二人には父さんの部屋で寝てもらいましょ」



ナターリア「プロデューサー、ナターリア海に行きたいナ!」



アーニャ「私もです、泳いでみたいです」



P「まあまあちょっと待て、今日は移動で疲れただろうから明日にしよう」



母「そうよ、今日はゆっくりして明日は朝から行ってらっしゃい」



ナターリア「むぅぅ...残念だゾ、せっかく新しい水着買ってきたのに...」



アーニャ「私もです...」



P「明日見せてもらうよ、だから今日はゆっくり休め」







−−−−−−







P(細かい事を気にしない人で助かった...)



P(母さんも娘ができたみたいって喜んでたみたいだし...)





ナターリア・アーニャ「プロデューサー♪」





P「んっ?」





アーニャ「えっと...まだ、感想を聞いてませんでした」



ナターリア「どうダ♪水着、似合ってるカ?」





P「ああ、とっても似合ってる」



アーニャ「ふふっ、スパシーバ♪」



ナターリア「イッショウケンメー選んだんダ!プロデューサーを...えーっと、ノーサツできるようなノ!」



P「まーた妙な日本語覚えて...」



アーニャ「ミナミにも、いっしょに水着、選んでもらいました♪」



P「なるほど、どうりでセンスがいいわけだ」



ナターリア「よーし!泳ぐゾー!」



アーニャ「ダー、泳ぎまショウ♪」



P「おっと待った、二人とも何か忘れてないか?」



アーニャ「シトー...なにをですか?」



P「日焼け止め、塗らないと後で後悔するぞ」

ナターリア「ナターリアはもともと黒いから平気ダヨ?」



P「でも塗らないと肌が痛くなっちゃうからダメなの、特にアーニャなんかもともと白いんだからすぐに黒くなるぞ?」



アーニャ「ダー、そうですね...」



ナターリア「むぅぅ...面倒だナ」



P「あとで泣かないためだ、おとなしく塗っておきなさい」



ナターリア「ハーイ、じゃあプロデューサー...オネガイネ♪」ゴロン



P「...なにが、お願いなんだ?」



ナターリア「日焼け止めダヨ〜、早く塗っていっしょに泳ゴー♪」



P「お、俺が塗るのか!?」



ナターリア「だって自分じゃ塗れないデショ?ヨロシク〜♪」



P「い、いや...さすがにそれは...アーニャに塗ってもらったほうが...」





ゴロン





アーニャ「アー...私も塗ってほしいです、プロデューサーに...」



P「な、なにー!?」





ナターリア「プロデューサー、はやくー♪」



アーニャ「ダー、優しく...塗ってください♪」



ヌリヌリ...





P(落ち着け...落ち着くんだ俺...)



P(これは必要な事なんだ...日焼けをしたら痛いし、なにより仕事にも支障が...)



P(しかし...)





ナターリア「アンッ...ンフ...フフフ♪」



アーニャ「フフッ...んっ...あっ♡」





P(なんちゅう声をあげるんだふたりとも...)



P(いかん!いかんぞぉ!俺はプロデューサー...俺はプロデューサー...)





ナターリア「プロデューサー、さっきから同じとこ塗ってばっかりだゾ?」



P「えっ?そ、そうか...?」



アーニャ「プロデューサー、背中だけじゃなくて、脚も塗ってほしいです」



P「あ、脚もか...そ、そうだよな、そこも塗らないとな...」



ナターリア「あとはお腹も忘れちゃダメだヨ?」



P「お、お腹!?」



ナターリア「もちろんダヨー、しっかりと塗ってネ♪」



アーニャ「ダー、しっかりとです♡」





P(耐えろ、耐えるんだ俺ェェェ!!)

P「お、終わったぞ...」





ナターリア「んっ...アリガト、プロデューサーは塗るの上手だナ♪」



アーニャ「スパシーバ、プロデューサー♪」





P「お、おう...」





P(勝った...耐え抜いたんだ...)



P(俺は長く苦しい戦いに勝ったぁー!)





ナターリア「じゃあ次はプロデューサーに塗ってあげるネ♪」





P「へっ?」





アーニャ「私たちだけ塗ってもらうのは、アー...申し訳ない、です」



P「い、いや!俺はいいよ!別に日焼けしたってどうってこと...」



ナターリア「ダメだゾー、きちんとしないとあとでコーカイするんでショ?」



アーニャ「さあプロデューサー、横になってください♪」



P「ま、待て...本当に...」



ナターリア「逃げないでヨー、アーニャ抑えテ!」



アーニャ「ダー、逃げるの、ダメです♪」





P「ち、ちょっとー!あっ、こらバカ!そんなとこ触ったら...あっ...ぬわーっ!」







このあと、滅茶苦茶塗りたくられた

ナターリア「えーいっ!」バシャーンッ!



アーニャ「きゃっ...やりましたね、おかえし、です!」バシャーンッ!



ナターリア「エヘヘ、楽しいナー!」



アーニャ「ダー、とっても楽しいです!」





P「おーい二人とも、そろそろ昼飯にするぞー!戻ってこーい!」





アーニャ・ナターリア「ハーイ♪」





P「疲れただろ、ジュース冷やしてあるから飲め」





アーニャ「スパシーバ、プロデューサー♪」



ナターリア「お腹へったー!プロデューサー、お昼ごはんはナンダ?スシカ!?」



P「さすがにビーチで寿司は無理だろ...」



アーニャ「プロデューサーのママが、お弁当を作ってくれたんですよ?」



ナターリア「ホントか!?じゃあ早く食べヨー!」

ナターリア「はーむっ♡」



P「どうだ?」



ナターリア「おいしーヨこのオニギリ!プロデューサーのママは料理上手だナ!」



P「そうかそうか、きっと母さんも喜ぶぞ」



アーニャ「はむっ...この卵焼きもとってもおいしいです♪」



P「おっ、わかるか?母さんの卵焼きは昔から美味しいって評判でな...」



ナターリア「遊びすぎてお腹ペコペコだヨー、これなら何個でもいけ...けほっ、けほっ!」



P「こらこら、急いで食べすぎだ、ほらジュース」



ナターリア「んっ...アリガト...ごくっ」



P「ゆっくり食べなさい、まだまだあるんだから」



ナターリア「ウン、わかっタ!」



アーニャ「プロデューサーもなにか食べますか?」



P「ん〜...そうだな、からあげがいいな」



アーニャ「からあげですね?はい、どうぞ♪」



P「あむっ...うーん、懐かしい味だ...」



ナターリア「ナターリア知ってるゾ、こういうのってオフロノアジって言うんだよネ!」



P「そうだ、ナターリアもだいぶ日本語覚えてきたな」ナデナデ



ナターリア「エヘヘ、プロデューサーに褒められタ♪」



アーニャ「食べて一休みしたら、プロデューサーもいっしょに泳ぎましょう」



P「そうだな、俺も久々に泳ぐか」



ナターリア「じゃあナターリアと競争しよーヨ!」



P「いいけど、多分敵わないだろうなぁ...ナターリアは河童みたいに速いからな」



ナターリア「カッパ?カッパってなに?」



アーニャ「ンー、確か美波が言ってました、カッパは日本のチゥドーヴィシシィ...アー...モンスターみたいなものだと...」



ナターリア「モンストロ!?プロデューサー、ナターリアはモンストロじゃないゾ!」



P「いやいや、なにもナターリアがモンスターだなんて思ってないよ、それくらい泳ぐのが速いって意味で...」



ナターリア「ナターリアはニンゲンダヨー!ほら、触って確かめてミテ!」



P「こ、こら!手を掴むなー!わかったから!わかったからー!」







−−−−−−







P「...あー、疲れた」



母「ちょっとP、大の男がぐったりしてるんじゃないわよ」



P「んなこと言ったって...」



母「だらしないわねぇ、昔はよく日暮れまで海で遊んでたじゃないの」



P「もう歳かなぁ...」



母「なにバカなこと言ってんの、ほらアーニャちゃんたち呼んできなさい、スイカ切ったから」



P「うーい...」

ガラッ





P「おーい二人ともー、母さんがスイカ切ってくれたから...」





アーニャ「くぅ...くぅ...」





ナターリア「プロデューサー、シー...」



P「おっと...寝てたのか」



ナターリア「泳ぎ疲れたみたいダナ、よく寝てるゾ」



P「ナターリアも初日は俺の背中でぐっすりだったけどな」



ナターリア「エヘヘ、気が付いたらプロデューサーがおんぶしてくれてタ、アリガトナ♪」



P「どういたしまして」



ナターリア「それにしても...くんくん♪」



P「どうした?」



ナターリア「この部屋、タタミのニオイがするヨー♪」



P「畳の匂い?」



ナターリア「ナターリアはタタミ好きなんダ、なんか木とは違う...変わったニオイがするノ♪」



P「へぇー、畳を好きになるなんてナターリアもだいぶ日本に馴染んできたのかもな」



ナターリア「そうだヨ、日本ダイスキ!日本ヨイトコ一度ハオイデー♪」



P「変な言葉覚えたもんだな、でもいつかナターリアの家族も日本に呼んでみたらどうだ?」



ナターリア「ウン!呼んでみたいナ、そしたらプロデューサーのことも紹介するんダ♪」



P「おっ、紹介してくれるのか?」



ナターリア「もちろんダヨ、ナターリアのダンナサマだって紹介するゾ!」



P「だから、それはやめなさいっての...」





アーニャ「んんっ...」





P「おっと、起こしたかな?」





アーニャ「パパ...ママ...」





ナターリア「アーニャも家族の夢見てるのかナ?」



P「かもなぁ」





アーニャ「プロデューサー...」





ナターリア「あっ、名前呼ばれてるゾ♪」





アーニャ「リュビームィ...」





P「っ!!」



ナターリア「ねえ今のどういうイミ?」



P「さ、さあ!?なんだろうな!」





アーニャ「すぅ...すぅ...」

ナターリア「ん〜、オイシー!」



アーニャ「ダー♪フクースナ、とってもおいしいです♪」



母「いいわねぇ、女の子が増えると家の中が華やかになって」



ナターリア「プロデューサー、これなんて料理ダ?」



P「かぼちゃの煮つけだよ、ウチの母さんの得意料理だ」



アーニャ「プロデューサー、これは?」



P「それは筑前煮だな、それも母さんが得意なんだ」



母「ごめんなさいね、こんなのしか用意できなくて...」



ナターリア「なんで謝るんダ?ナターリアこれすっごく気に入ったヨ!とってもオイシーモン♪」



アーニャ「ダー、とても素晴らしいお料理ばかりです、謝らないでください」



ナターリア「それに今日のお弁当もとってもおいしかっタ!またオニギリ作ってほしいナ♪」



アーニャ「今度は、私もお手伝いしたいです♪」



母「まあ、なんていい子たちなのかしら...」ホロリ



P「二人とも、その辺にしといてくれ、母さんが泣き出しそうだ」



アーニャ「泣いちゃうんですか?ニェット、泣くのは、ダメです!」



ナターリア「そうだヨ!泣かないでプロデューサーのママ!」

父「......」







アーニャ「プロデューサー...」ツンツン



P「んっ、なんだ?」



アーニャ「アー...プロデューサーのパパ、怒ってる、ですか?」



P「どうしてだ?」



アーニャ「さっきからずっと黙ってます...私たちがザクローイ・ロット...うるさい、からですか?」



P「いいや、もともと無口な人だからそれはないよ、というか多分...」



アーニャ「多分?」



P「照れてるんだよ、急にアーニャやナターリアみたいな子がウチに来たから」



アーニャ「照れてる...だけ?」



P「そうだ、ためしに...って言いながら...」ヒソヒソ

父「......」





アーニャ「あの...アー...」



父「?」





アーニャ「お、お父さん...ビールはいかがですか?」





父「...っ!!」





P(さあ父さん、どうでる?)





父「......」





P(うーむ、無反応か)





アーニャ「......」ソワソワ...





P(むぅぅ...アーニャが困ってるな)





父「......」





アーニャ「あ、あの...イヤだったら...」





父「......」スッ





P(おぉ、グラスを差し出した!)





アーニャ「どうぞ♪」トクトクトクトク...

父「......」グビグビ...



父「...ふぅ」





アーニャ「......」ドキドキ





父「...んっ」





アーニャ「?」





父「...ありがとう」





アーニャ「...ダー!パジャールスタ♪」





父「......」





アーニャ「ふふっ♪」





母「あらあらお父さんったら...」





ナターリア「プロデューサーのパパー!ナターリアもお酒注ぐゾー!えーっと...マアマアオヒトツ、だヨ♪」





P「どこで聞いたそんなセリフ!」

母「ふたりともー!お風呂沸いたから入っちゃいなさーい!」





ナターリア・アーニャ「ハーイ♪」





P「塩水に入ったんだから髪の毛もしっかり洗うんだぞ?」



ナターリア「ウン、わかってるヨー♪」



母「P、あんたはアーニャちゃんたちの布団敷いてきなさい」



P「ああ、今夜は俺の部屋でいいかな?」



母「いいわよ、あんたは茶の間に布団敷いて寝てもらう事になるけど」



P「まあそうなるよな、いいよ別に」



ナターリア「プロデューサー、ナターリアはプロデューサーといっしょの布団で寝てもいいヨ?」



P「なーにを言ってんだお前は...」



アーニャ「でも、プロデューサーのお部屋に泊まったときは...3人で寝てます」



ナターリア「そうだヨー、だからナターリアたち慣れてるゾ?」



母「...P、あんた」



P「ふ、ふたりとも!無駄口叩いてないで早くお風呂行きなさい!」





アーニャ・ナターリア「ハーイ」





アンタ、アンナトシハモイカナイコドモヲ...!



ゴカイダ!コレニハワケガアッテ...



トントン





P「おーい二人とも、入るぞ」





ガラッ





ナターリア「あっ、プロデューサー!」



アーニャ「シトー、どうしました?」



P「ちょっと二人に用があってな...あっ、そういえばお風呂に入った時身体がヒリヒリしたりしなかったか?」



アーニャ「ンー、ちょっと...しました、日焼け止め塗ったのに...」



P「日差しが強いとやっぱりそうなるよな、塗っといてよかっただろ?」



ナターリア「日本の日差しは意外と強いんだネー、ナターリアも日本に来るまで知らなかったヨ」



アーニャ「ダー、明日もプロデューサーに日焼け止めを塗ってもらわないと...ですね♪」



ナターリア「そうだネ!また日焼け止め塗ってネ、プロデューサー♪」



P「お、おう...まかせろ」





P(頑張れ、俺の理性...)





ナターリア「ところでプロデューサー、用ってナニ?」



P「おっ、そうだ忘れるとこだった...」





P「二人とも、ちょっと外に出ないか?」

ナターリア「わぁ...」



アーニャ「クラスィーヴァ...」



P「どうだ?ウチの実家はなんにもないところだけど、これだけは自慢できるものなんだ」



ナターリア「キレイ...」



アーニャ「プロデューサー、これは...」



P「ホタルだよ、毎年この季節になるとここに集まってくるんだ」



アーニャ「ホタル、私たちの事務所にもいますね♪」



P「まあな、あっちは人間でこっちは虫だけど」



ナターリア「わっ!ナターリアの手にとまっタ!」



アーニャ「私にも...」



P「おっ、ホタルの方から寄ってくるなんてめずらしいな」



アーニャ「まるで小さなズヴェズダ...星みたいです」



ナターリア「すごいヨ、こんなの初めて...」



P「喜んでもらえてるみたいだな、よかった」



アーニャ「プロデューサー...」



P「んっ、なんだ?」



アーニャ「私も...アー、このホタルみたいに、輝けてますか?」



P「...ああ、アーニャは眩しいくらいに光ってる、ホタルに負けないくらいに...いいや、ホタルよりずっと素敵だよ」



アーニャ「...スパシーバ♪」



ナターリア「プロデューサー、ナターリアは?」



P「もちろんナターリアもだ、太陽みたいに輝いてて、俺も周りのみんなも元気をもらってるよ」



ナターリア「エヘヘ、そっか!ナターリア太陽みたいなんだネ♪」







アーニャ「プロデューサー♪」ギュッ



ナターリア「プロデューサー♪」ギュッ





アーニャ「プロデューサーのおかげで素敵な思い出、作れました、本当に感謝してます♪」



ナターリア「ナターリアもダヨ、ありがとナプロデューサー、来てよかっタ!」





P「そうか...」





ナターリア「明日も海、行こーネ!」



P「ああ、行こう」



アーニャ「いろいろやりたいです、スイカワリに...砂でお城も作ってみたい...」



P「もちろんだ、いっしょにやろう」





ナターリア「エヘヘ♪」



アーニャ「ふふっ♡」





チュッ





アーニャ・ナターリア「プロデューサー、ありがとう!」







おわり

チュンチュン...





P「んっ...」パチッ



P「あれ...どこだここ...?」



P「...あっ、そうか...実家に帰ってたんだった」





ブー! ブー!





P「おっと...なんだこんな朝早くから...」





P「はい、もしもしPですが...」





『あっ、プロデューサーさんですか?』





P「...その声は、美波か?」





美波『はい、おはようございます』

P「んっ...どうしたこんな朝早くから...なにかあったのか?」



美波『いえ、なにかあったわけじゃないですけど...』



P「じゃあなんだ?」



美波『アーニャちゃんたちがちゃんと元気にしてるかなと思って...』



P「なーんだ、そんなことか...安心しろ、元気にしてるよ」



美波『ならよかったです♪いっしょに海にも行ったんですか?』



P「行ったよ、水着を選ぶのに美波が協力してくれたってアーニャが...」



美波『はい♪でもプロデューサーさん、いくらアーニャちゃんたちが可愛いからって変なことしちゃダメですからね?』



P「わかってるって...まったく美波は心配性...」





ムニッ





P「んっ、なんだこれ...?」ムニムニ...



「んんっ...」



P「この感触...なんか触ったことがあるような...」



P「...まさか!」





バサッ!





ナターリア「んん〜...」





P「やっぱり...ってことはもしかして反対側には...!」





アーニャ「くぅ...くぅ...」





P「こいつら...いつの間に...」



美波『もしもし?プロデューサーさん?どうしたんですか?』





P「えっ!?あ、ああいや!別に何でも...」





ナターリア「んんっ...プロデューサー、うるさいゾー...静かに寝てヨー...」ギュッ



P「こ、こらナターリア!」



美波『ナターリアちゃん?も、もしかしてプロデューサーさん...ナターリアちゃんと一緒に寝てるんですか?』



P「い、いやまさか!別になにも...」



アーニャ「プロデューサー...誰と電話してる、ですか?」



P「えっ?い、いや別に誰とも...」



美波『...なんだか今、アーニャちゃんみたいな声が聞こえたような気がしますけど...』



P「ち、違う違う!気のせいだよ気のせい!」



アーニャ「...なんだかミナミの声が聞こえます、プロデューサー...ミナミと電話してる、ですか?」



P「し、してないしてない!ていうか二人とも、なんで俺の布団にいるんだ!ちゃんと布団敷いてやったろ!?」



ナターリア「だって...二人だけじゃ寂しいヨ...」



アーニャ「ダー、プロデューサーといっしょの布団が...いいです」



P「だ、だからって...なにも寝てる間に潜り込んでこなくたって...」



美波『プロデューサーさん、もしもし?まさかアーニャちゃんまで布団に連れ込んでませんよね!?』



P「ば、バカなこと言うなよ!そんなことあるわけ...」





ガラッ!





母「ちょっとうるさいわよP!なにを朝から大声出し...て...」



P「か、母さん...」



母「な、なにやってるのあんたは!よりによって実家でアーニャちゃんとナターリアちゃんをて、手篭めにするなんて!」



P「ち、ちがーう!誤解だー!」



美波『プロデューサーさん、やっぱり二人と寝てたんですね!?サイテーです!不潔です!アーニャちゃんとナターリアちゃんがプロデューサーさんに逆らえないのをいいことに...』



P「おいおい待て待て!なに勝手に想像してるんだ!違うんだっての!」



ナターリア「あふっ...プロデューサー、もうちょっと寝ようヨー...」



アーニャ「ダー、それがいいと思います、もう少し三人で寝まショウ...」







P「あーもう!頼むからみんな、俺の話を聴けーーーっ!!!」









ほんとにおわり



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