2016年09月13日

奏「映画部?」 奈緒「そうそう」

※ここに警告文のあるものとする













レッスンルーム





奏「部活動?」



奈緒「部活動ってほどちゃんとしたものじゃないけどなー。一応、ヘレンさんが部長で、小梅と文香さんとあたしが部員」



奏「映画を撮るのかしら」



奈緒「いやぁ、撮りはしないよ。週に一回集まって映画観るんだ」



奏「へえ、面白そうね。他にも部活動みたいなものがあるのかしら」



奈緒「他のアイドル達も同じ趣味のヤツが集まって各々楽しんでるよ」



奈緒「ウチ等以外だと…野球部、ロック部、料理部、科学部、前歯部なんかあるみたいだけど」



奏「ま、前歯部?」



奈緒「薫とか加奈とか、前歯が特徴的なアイドルが集まった部活だな。みんなでお茶したり、カラオケ行ったりするらしい」



奏「ただのお遊びサークルじゃない…」



奈緒「大学とかのサークルの大半はそんな感じだよ」



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奏「で、その映画部がどうしたの?」



奈緒「前に奏が映画好きって噂を聞いてさ。だったらどうかなって」



奏「あら、知っていてくれてたのね。うれしい」



奏「そうね、ならせっかくだし、入部してみようかな」



奈緒「やった!…今から部活動なんだけど、早速来てみるか?」



奏「ええ。どこで観るの?映画館まで行くのかしら」



奈緒「いや、Pさんの机の下」



奏「は?」





奈緒「あれ、机の下入ったことない?」



奏「ええ……」



奈緒「乃々達が机の下に地下室を造ったのは知ってる?」



奏「ご、ごめんなさい、初耳だわ…」



奈緒「そういえば奏はウチの事務所に来てからまだ日が浅かったな。まあ、行ってみれば解るよ。レッスンが終わったら行こうか」



奏「そ、そう……。ところで、さっきから気になってたのだけれど、奈緒のそのTシャツのキャラクターは何?犬?」



奈緒「ああ、これ?この前、足立区に行ったときに行商のネパール人の兄ちゃんから買ったんだ。可愛いだろ?」



奏「なんか奈緒に似てるわね」



奈緒「それ加蓮にも言われたんだよなぁ。そんなに似てるかあ…?」



奏「ええ、主にもふもふ具合が」





事務所





ガラッ



奈緒「うぃーっす」



早苗「んー?……あー、奈緒ちゃん、うぃーっす」



奏「お疲れ様です」



早苗「おっつー」



奈緒「Pさんは?」



早苗「外で塹壕掘ってる。当分戻ってこないわよ」



奏「ざ、塹壕…!?」



奈緒「今度は何やらかしたの?」



早苗「隠し持ってた千枝ちゃんの下着が真奈美ちゃんに見つかったのよ」



奈緒「あの人も懲りないなあ…。あたし達、机の下いるから、なんかあったら呼んでください」パカッ



早苗「あいよ〜」



奈緒「このポールを降りるんだ。手を滑らせて落ちないようにな?」スルスルスル



奏「どうなってるの、この事務所……」スルスルスル



机下特別室







卯月「織田信長召喚!相手プレイヤーの徳川家康に攻撃です!」



幸子「罠カード『謀反』発動!相手の場にいる史実上に謀反した武将の数だけ相手プレイヤーにダメージを与えまーす」



幸子「信勝、柴田、林、松永、荒木、明智がいるので60000000ダメージでーす。はいざんねーん」



卯月「ハァアアア!??なんですかそのカード!?信長死ぬほど不利じゃないですか!」



幸子「織田家を選んだ卯月さんの判断ミスじゃないですかねぇ」フフーン



卯月「じゃあ私も罠カードぉ〜!!一揆ぃ〜!!徳川領はめちゃくちゃ荒れまーす!!!900000000ダメージぃー!!!!」



幸子「何枚目ですかそれ!!!この前それ2枚までって制限つけたでしょう!!!!!」



卯月「信長だからいいんだもーん。天下布武ルールだもーん」



幸子「じゃあじゃあじゃあ、上杉謙信しょうかーん!軍神さいきょー!信長勝てないー!涙目ー!」



卯月「じゃあじゃあじゃあじゃあ、武田信玄しょうかーん!家康はうんちもらしまーす!やーい!」



幸子「がああああああああああああ!!!!!!!」





ガチャッ



奈緒「おっすー」





輝子「あ…奈緒さん、おっすおっす……」



奏「お、お邪魔します…」



まゆ「わあ、珍しい。奏さんもいるんですかぁ」



奈緒「映画部に誘ったんだよ」



奏「あの二人は一体何をやっているのかしら?」



輝子「オ、オリジナルの戦国カードゲーム…」



乃々「お互いに都合のいいカードを量産するので収集がつかないんですけど…」



奏「面白いのそれ」



まゆ「傍から見ている分にはわりと」



幸子「あっ、奈緒さん、お久しぶりです!」



卯月「奏ちゃんも映画部に?」



奈緒「ああ。二人はもう麻雀やってないのか?」



幸子「麻雀はここ最近やってないですねぇ。飽きてきたので、新しい遊びを開拓中です」



奈緒「他のみんなは?」



卯月「もう中にいますよ」



奈緒「了解。じゃ、行こうか」







机下特別室  シネマ・ボノノ





奈緒「お疲れーっす」



ヘレン「来たわね」ヘーイ



文香「お疲れ様です」



奏「お邪魔します。私も入部したいのだけれど、いいかしら?」



小梅「な、奈緒さんから…話は聞いてる…よ…。だ、大歓迎…です…」



奈緒「よかったな、奏!じゃあ早速映画観ようぜ!」



ヘレン「その前に適正診断を行うわ」



奏「適正診断?」



ヘレン「そうよ。この先、奏が映画部の活動に着いてこれるかどうかの診断。結果次第で今日の映画を決めましょう」



奏「一体なにをすればいいのかしら?」



ヘレン「私の質問に答えていってくれればいいわ」



奏「OK。始めましょう」



ヘレン「ではまず、邦画と洋画、どっちが好み?」



奏「なるほど、映画の趣向調査みたいなものね…」



奏「そうね、洋画の方が好みかしら」



ヘレン「好きな映画を3つあげるとしたら?」



奏「小さな恋のメロディ、タイタニック、クレイマークレイマー」



奈緒「古い映画が好きなのか?」



奏「最近のも好きだけど、どっちかっていうと古いものの方を観る傾向にあるかもね」



ヘレン「その3つのうち、一番最高だと思うのはどれ?」



奏「うーん…タイタニックかな…」



ヘレン「理由は?」



奏「やっぱりあのシーンよね。有名な。あれを観たら誰だって最高の映画だって思うはずよ」



ヘレン「なるほど…診断は以上よ」



奏「これでおしまい?結果はどうかしら」



ヘレン「3点よ」



奏「3点!!???」



奈緒「何点満点中?」



ヘレン「990点満点中、3点よ」



奏「なんでTOEIC方式…」



ヘレン「世界レベルだからよ」

ヘレン「古い映画好きという点で1点加算。あげてもらった3つの映画で2点加算ってところね」



奏「えぇ……」



小梅「ち、ちなみに…満点の答えは…?」



ヘレン「そうね。文香、見せてあげなさい」



文香「はい…」





ヘレン「邦画と洋画、どっちが好み?」



文香「どちらも好きです」



ヘレン「好きな映画を3つあげるとしたら?」



文香「マッドマックス、シャークネード、クレヨンしんちゃん暗黒タマタマ」



ヘレン「その3つのうち、一番最高だと思うのはどれ?」



文香「マッドマックス」



ヘレン「理由は?」



文香「最高だから」







ヘレン「これが世界レベルよ」ヘーイ





奏「個人的主観が過ぎるじゃない!!!それになによ、理由が『最高だから』って!!!」



文香「映画は知能レベルを落として観るものですから」



奈緒「万物に通じるな」



奏「通じないわよ!」



ヘレン「この診断結果から今日観るべき映画が決まったわ」



奏「い、一体何を…」



ヘレン「デビルマン、死霊の盆踊り、悪魔のゾンビ天国の三本だてよ」



小梅「や、やった…!」ピョンピョン



奏「どれも知らないわね…」



ヘレン「今日は奏の心に何者にも負けない強固な石垣を建てるわ」



奈緒「うわぁ、大丈夫かな…」



文香「とりあえず、エチケット袋を用意しておきましょうか」





5時間後







奏「オボロロロロロロロロ!!!!」トシャー



文香「用意しておいて正解でしたね」



奏「な、なによあれ……クソ映画じゃない……!」



奈緒「どうだった、クソ映画5時間拘束は。吐くだろ?」



奏「地獄だったわ…」



ヘレン「さあ、これで耐性は付いたわね」



小梅「次は私セレクトのホラー映画を観るよ…、6時間」



文香「その後は黒澤映画を観ましょう、8時間」



奈緒「それからクレヨンしんちゃん映画観るぞ、15時間」



ヘレン「そうしたら、ジャズ大名と道化してるぜとホットファズを観て綺麗に閉めましょう」



小梅&文香&奈緒「「「イエーイ!!!」」」



奏「あっ、この人たち面倒くさいタイプの映画オタだわ」





数日後 映画館





ヘレン「映画館心得。映画館で開場したら?」



奏「20〜30分後に入場」



ヘレン「理由は?」



奏「ムカつくウサギを観ないようにするため」



文香「マーベル系は?」



奏「とりあえず観る」



奈緒「ピクサー映画は?」



奏「マストで観る」



ヘレン「マッドマックスは?」



奏「爆音最高」



奈緒「ガルパンは?」



奏「いいぞ」



小梅「ポップコーンは?」



奏「買わない。歯茎に刺さるから」



ヘレン「ブラボー。貴女も世界レベルの入り口に立ったわね」



奏「貴女たちのおかげで私も立派なクソムービニストになることができたわ。ありがとう」



奈緒「へへっ!よせよ、照れるじゃんか!」



文香「そろそろ予告も終わったころですかね…。皆さん、トイレは大丈夫ですか?」



奏「もちろん」



小梅「た、楽しみだね…♪」









一般人A「あれ、アイドルの奏ちゃん達じゃない?」



一般人B「ゾンビ&ナチス&サメの映画…?あんなクソ映画っぽいの観るんだ…」







奏「さあ、行きましょう…私たちの映画(ステージ)に……!」







彼女達の闘いはこれからも続いていく……!!!



そこにクソ映画のある限り……!!!









終劇

おまけ



奏「手錠の鍵をさーがしーてー♪」



奏「つーかーまーえてー♪」











ヘレン「I'm a perfect human」ヘーイ











ヘレン「次の忘年会はこれでいきましょう」



奏「そのときまだ流行ってるかしら…」



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