2016年09月30日

前川みく「疲れてるPチャンに」

前川みく「…」



モバP「…」



みく「…」





P「…」



みく「Pチャン?」



P「…」



みく「Pチャン!」



P「ッハ!…寝てた!」



みく「パソコンで仕事する姿勢のまま寝ないでよ。どうかしちゃったのかと思ったにゃ」





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P「あ、いやいや。すまんな。最近どうも疲れが取れなくて」



みく「…ちゃんとお休みしてるの?」



P「ん…おぉ、休んでるぞ。最近はみんな協力的だからだいぶ負担も軽くなったしな。2時には寝られてる」



みく「…何時に起きてるの?」



P「…えぇと…5時、かな」



みく「3時間しか寝てないじゃん!それじゃ疲れなんて取れないにゃ!」



P「いやぁ、これでも睡眠時間取れてる方だぞ?」



みく「自慢する事じゃないにゃ!」

P「でも忙しいのは嬉しい事だ。みんなが売れてるって事だからな。俺の睡眠時間が削れるのも致し方なしだな」



みく「それでPチャンが倒れたらみんな心配するって思わないの?」



P「う…でも、俺は裏方だし、倒れたところで代わりはいるからなぁ…」



みく「…本気で言ってるの?」



P「いや、すまん。そんな顔しないでくれ。別にみくを悲しませたかったわけじゃないんだ」



みく「じゃあ、ちゃんと休んでよ」



P「そんなこと言ってもなぁ…仕事中だし」



みく「机に向かって寝てた人がそんなこと言う?」



P「うっ」



みく「それに適度な休憩は必要にゃ!ほら、休もー!」



P「しかしなぁ…ん?いや…」



みく「…?どうしたにゃ」

P「あーあー」



みく「…??」



P「あー!みくが膝枕してくれるって言うからなー!仕方ないなー!仕事中だけどなー!担当の申し出じゃあ無下に出来ないなー!」



みく「んなっ!?」



P「んー、おほん。じゃあ、みく、膝枕よろしく」



みく「なななななななななななに言い出すにゃ!」



P「休憩するにも建前は必要って事だ。俺、他のPみたくタバコ吸わないしな」



みく「だからって膝枕って!!」



P「寝るのに枕は必要だろ?」



みく「あー…うぅー…確かに、休めって言ったのはみくだし…」



みく「よ、よっしゃ!ぶ…ばっちこいにゃ!」



P「えっ、マジで?」

みく「仕方ないにゃ!みくの言い出したことだし、それで少しでもPチャンの疲れが取れるなら協力するにゃ!猫チャンに二言はなーい!」



P「そ、そうか…」



P(マジでしてくれるとは思わなかった)



みく「ほ、ほ、ほ、ほら、ソファに座ったから、どど…どうぞ」



P(めっちゃどもってる)



P「じゃあ、お邪魔しまーす…?」



みく「…」



P「…」



みく「…」



P「…」



みく「…」

P「こんなん絶対寝られん」



みく「Pチャンがやれって言ったのに?」



P「いや、うん、まぁ、本当にしてくれるとは思わなかった」



みく「…まぁ、ここまでやったらどうにでもなれってやつにゃ」



P「?」



みく「折角だから、ご奉仕するにゃ。耳掃除、したら少しは眠くなるにゃ?」



P「えぇ!?いや、いいよ、悪いよ」



みく「いーいーのー!Pチャン、机の上のみくのポーチとって!」



P「いや、担当アイドルにそんな…」



みく「やるって決めたらやるの。いい加減諦めるにゃ」

P「うぅ…まじでやるのか」ハイ



みく「うん、やるにゃ。動かないでね?」アリガト



みく「うぅーん…あるような、ないような…?」



P「うわ、やべ。耳じっと見られるのって意外に恥ずかしいな」



みく「十は年下の女の子に膝枕ねだる時点で相当恥ずかしいから観念するにゃ」



P「ゴモットモ」



ゴソッ



P「うっ!?」



みく「あっ、ごめん。痛かったかにゃ?」



P「あ、いや、突然でびっくりしただけだ」



みく「なら良かったにゃ。痛かったら言ってね?つづけるよ」

ゴソゴソゴソ



ズズズ



パリッ



コリコリ



ススススス



みく「…〜っ!はぁ、取れたにゃ!なんかこれ、意外な達成感があるにゃ」



P「そ、そうか」



P(やべぇ、結構気持ちがいいな、これ)



ススス



コソッ



ゴソゴソゴソ



ググググ



ズズズ



みく「結構あるね。耳かきじゃ時間かかっちゃいそうにゃ」



P(正直時が止まれって思ってるとは言えない)

みく「綿棒に…化粧水、で大丈夫かな。少し濡らして…ちょっと冷たいかもだけど、我慢するにゃ」



ピトッ



P「うひっ!」



ペトペト



クリクリクリクリ



グリグリ



みく「Pチャンは細かいのがいっぱいのタイプなんだね」



P「耳垢にタイプなんてあるのか」



みく「湿っぽい人と乾燥してる人がいるみたい」



P「ほーん」

みく「ふ〜っ」



P「!!!!」ガバッ



みく「あははは、びっくりしたにゃ?反対、やるにゃ」



P「…」



みく「Pチャン?耳押さえて、どうしたの?」



P「あ、いや、びっくりしただけだ」



みく「顔、真っ赤だよ?」



P「んっ、なっ、わけあるかっ!ほら、そっち寄って」



みく「なんで?普通に反対向けばよくない?」



P「みくのお腹に顔を押し付けていいならな」

みく「…」



みく「…〜っ!!」



みく「た、確かにPチャンの言う事は一理あるにゃ。移動するにゃ」



P「みく」



みく「なんにゃ」



P「顔、真っ赤だぞ」



みく「うっさいにゃ!!!ほら、はよ!」



P「ん」

ゴソッ



グリグリグリグリ



P「あれ、綿棒じゃないのか」



みく「使えばすぐ綺麗になるけど、あっと言う間に終わっても休憩にならないでしょ?少しはゆっくりするにゃ」



P「…すまんな」



みく「別にいいにゃ。普段Pチャンがどれだけみくたちの為に頑張ってくれてるか、知ってるもん」



パリッ



コリコリ



みく「膝枕を要求されるとは思わなかったけど、疲れてるPチャンの為だもん、少しくらい恥ずかしいのは我慢するにゃ」

ペリッ



ペリペリ



ゴソゴソ



みく「…あのね、代わりがいるなんて言わないで欲しいにゃ。確かにプロデューサーはいっぱいいるけど、Pチャンの代わりなんていないもん」



グググ



スリスリ



ズズズ

みく「…Pチャン?」



P「…」



みく「…寝ちゃった。本当に疲れてるんだね」



P「…」



みく「…」



P「…」



みく「…本当に寝てる?」



P「…」

ナデナデ



みく「…」



P「…」



みく「Pチャン、あのね」





「いつも、ありがとう」





P「…んがっ!寝てた!」



みく「…膝が痛いにゃ」



P「うおっ、みく!?あ、膝枕か!すまん、今退く!」



みく「膝枕って意外に足が痺れるにゃ…」



P「いやぁ、言い訳じゃないけど耳かきと膝枕の親和性はすごいな。気づいたら寝てたよ」



みく「十五分くらいだよ?」



P「マジか。でも結構すっきりしたよ、ありがとう」



みく「なら良かったにゃ」

P「よし、今日はお礼に晩御飯をご馳走しよう!」



みく「んー、今日はいいにゃ。みくが普段のお礼にしてあげたんだし、それに見返りは求めないにゃ」



P「え?まじ?」



みく「うん。だから、今日はそろそろ帰るね」



P「お…おう。お疲れさん」



みく「お疲れ様!」



みく「…あ、そうだ、Pチャン」



P「ん?なんだ」



みく「また、疲れたら言ってね?膝枕、してあげるっ」

おわりです





22:30│前川みく 
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