2014年05月22日

モバP「えっ? 杏に興奮なんてしませんよ」 杏「」

モバP(以下P)「だってあの幼児体型ですよ? もしかして俺、ロリコンだと思われてるんですか?」



ちひろ「え、違うんですか?」



P「いやいや…」





ちひろ「当たってると思ってたんですけど…」



P「いったい今まで俺をどういう目で…はぁ。とにかく、杏に興奮することなんてありません」



杏「……」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1399220012



杏「ねぇプロデューサー、うちにこなーい?」



P「ん? なんだ? また部屋の掃除か? お前なぁ…」



杏「ち、違うよ!」



P「えっ、じゃあご飯を作れと?」



杏「ちーがーうー!」



P「じゃあ何なんだよ…」



杏「…………ばか」

〜杏の家〜



P「ったく、またこんなに汚くして…」



杏「プロデューサー、ご飯まだ〜?」



P「おまっ…はぁ。この掃除が終わったらな」



杏「へーい。…じゃ、じゃあ、今の内に杏は、お、お風呂に入ってこようかな〜?」チラッ



P「おう。入ってこい入ってこい」



杏「の、覗かないでよー?」



P「覗かねぇよ」



杏「……即答…。…少しはさぁ…ばか」



〜数十分後〜



杏(本当に覗きに来なかった……そうだ)



杏「プロデューサー、あ、あがったよー」



P「おーう。…っておま!?」



杏(ふふーん。流石にタオル一枚の杏を見たら、少しは興奮)



P「馬鹿かお前! 風邪ひいたらどうするんだ!」



杏「えっ」



P「早く服をきろ! さぁ、こい!」



杏「えっ、う、うわぁーっ!」





杏(プロデューサーに服着せてもらっちゃった…えへ、えへへ)

杏(プロデューサー、なかなか靡かないなぁ…あっ)



杏「そういえば今日、心霊特集の番組があるんだよねー」



P「おーっ、そうだったな。実はその番組、小梅が出てるんだぜ。頑張ってその仕事取ってきてやったら、小梅、スゲェ喜んでくれてさ!」



杏「…ふーん」



杏(何で他の女の子の事…ばか)



テレビ『おわかりいただけただろうか』



P「ほう、なかなか……ん?」



杏「…………」ブルブル



P「ど、どうしたんだよ杏!」



杏「……え? な、なんでもないよ? うん。なんでもない」ブルブル



杏(やばい…素で怖いんだけど…うわぁぁ、なんで今日に限って凄いのばっかなんだよ!)



杏「ぷ、プロデューサーぁ」ウルウル



P「な、なんだ?」



杏「……手、握って」



P「……あぁ」



杏「…………〜♪」



杏(温かい…あっ、楽になってきた……プロデューサーぁ♪)

〜数分後〜



杏「………」



P(…震え、止まってきたな。よし)スッ



杏「あっ……」



P「じゃあ俺、料理の続きするから。もうそういうの見るなよ」



杏「………うん」



杏(手が…寂しい。今まで感じてたプロデューサーの温もりが…消えていく…)ギュッ



杏「……また、手、繋ぎたいなぁ」ボソッ

杏「……ゴクンッ。うんっ、美味しい!」



P「それはよかった」



杏「なかなかやるねー、プロデューサー。意外だなー」



P「今まで震えてたやつが大口叩いてんじゃねぇよ」



杏「なっ…い、今それは関係ないだろー!?」



P「ははっ。まぁとにかく、今は食べよう」



杏「……うん」



杏(美味しい…けど、今度は杏が食べさせてあげたいなぁ…)



P『おぉっ! なんだこれ! スゲェ美味いぞ、杏!』



杏(なんてね…//)



P「ん?どうした杏。箸が止まってるぞ?」



杏「な、なんでもないっ!//」

杏(でもそのためには練習かぁ…めんどくさー)



杏(でも…プロデューサーのためなら…)



杏「プロデューサー、カップ麺好き?」



P「へっ? あ、あぁ。嫌いではないが」



杏(いやいやいや! 料理って言ってるのに、杏のばか!)



P(カップ麺がどうしたんだ…?)



P「でもカップ麺ばっかりはダメだぞ? 手料理の方が美味しいし、栄養バランスもイイんだぞ」



杏「うん。わかってるよー」



杏(……がんばろ)

杏「……ふぅ。食った食ったー」



P「ちゃんと皿下げとけよ。洗っとくから」



杏「あいよー…いや、待ってプロデューサー。杏が皿洗うよー」



杏(今更かもだけど、ここで少しでも家庭的なところを)



P「」



杏「…プロデューサー?」



P「杏…やっぱりお前、風邪ひいたのか!?」



杏「えっ」



P「どれ見せてみろ」オデコピタッ



杏「うわっ…あっ……うぅ…//」



P「うおっ!? 結構熱いな。ったく、風呂上りにあんな格好してたからだぞ」



杏「ち、ちがっ、杏は」



P「えーいっ!いいからお前は休め!」ダキッ



杏(お、お姫様だっこ!? ちょっ…いつもは違うくせに…プロデューサー、それは反則だよ…//)

P「ほらっ、ゆっくり休めよ」



杏(結局ベッドまで連れてこられた…何やってんだろ、杏)



P「あとこれな。少し冷たいぞー」ピタッ



杏「ひゃっ!? ぬ、濡れタオル?」



P「冷えピタがなかったからな。さて、そろそろ俺は帰るよ」



杏「えっ」



P「えっ、て。アイドルの家にプロデューサーがいること自体あまり許されたことじゃないんだし、もうこんな時間だぞ」



杏(今更だよ、それは)



杏(……嫌だなぁ。ずっと、一緒にいて欲しい…)



杏「ね、ねぇプロデューサー。プロデューサーが帰っちゃったら、杏のこと、誰が看病してくれるの?」



P「ん? そうだなぁ…ちひろさんに連絡入れてみるか」



杏「…杏は、プロデューサーにしてもらいたいな」



P「わがまま言うな。じゃ、電話かけてくるわ」



杏「…………ばか」

P「……よし。それじゃ、ちひろさんもすぐ来るらしいから、俺は帰るよ」



杏「………うん」



P「しっかり休めよ。…あと、ごめんな」



杏「えっ…なにが?」



P「お前の体調に気づいてやれなくてさ。思えばさぁ、今日、様子が明らかにおかしかったよな」



杏「そ、それは…っ//」



P「あぁ、わかってる。杏なりのSOSだったんだよな。それに気付かず、俺は…すまなかった」



杏「………違うよ!」ダキッ



P「あ、杏?」



杏「…杏、熱なんかないよ。SOSだって出してないし」



P「で、でもお前、あんなに熱く…」



杏「…杏、プロデューサーのこと、好きだよ」



P「えっ」

杏「顔が熱くなってたのも、たんに恥ずかしかったんだよ…ねぇ、わかる? 杏、今、すごいドキドキしてるんだ//」



P「………杏。やっぱりお前、今日おかしい」



杏「プロデューサーのせいなんだよ」



P「……俺の、せい?」



杏「うん…プロデューサーが、今日、杏、杏…杏なんかに、こ、興奮しないなんて…言う、から……うわぁぁぁんっ」



P「あ、杏!?」



杏「ばかぁぁあ! プロデューサーの、ばかぁぁあ!!」ギュウウッ



P「……悪かったな、杏。ごめん」ギュッ



杏「ヒッグ…グスンッ……ぷ、プロデューサーぁ」

杏「なんだよぉ…杏、そんなに魅力ないの…?」



P「それは断じて否だ!」



杏「えっ」



P「杏に魅力がない? んなわけあるか! 魅力があるからこそ、俺はお前をスカウトし、プロデュースしている! お前のファンも、お前の魅力に魅了されて、付いてきているんだ!」



杏「じゃ、じゃあなんで」



P「…杏はさ、その…興奮する、というより…抱きしめたいというか、愛しいというか」



杏「っ//」



P「…でも、俺の不甲斐ない言葉でお前を傷つけてしまったことは事実だ。杏、ごめん!」



杏「……いいよ」



P「杏…」



杏「…はぁ。そっか、杏は愛しいのかぁ…」



P「そ、そうだぞ!」



杏「養いたくなったり?」



P「そ、そうだ! …へっ?」



杏「プロデューサーぁ♪」ニコッ



P「え、えっと…杏さん?」



杏「杏と結婚してー♪」



P「えぇぇぇぇ!?」



杏「プロデューサー、だーい好き!」ダキッ



P「……はぁ。俺も好きだァ! 杏ぅ!」ダキッ





ガチャッ



ちひろ「なんだよこれ!!!」



おわり



08:30│双葉杏 
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