2016年10月25日

モバP「なあ杏、少し話したいことがあるんだが」

杏「んー?マジメな話ー?」ゴロゴロ



P「いや、別にそういうわけじゃないぞ。ただちょっと、あるアイドルの印象を聞きたくてな」



杏「印象?いや、まあ別にいいけどさー」





P「おお、よかった。で、だ。裕子のことをどう思う?」



杏「あー、エスパーユッコをどう思うか、かぁー……」





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杏「まあなんていうか、マジメだよね」



杏「一つの目標を決めたらそれに向かって一直線、って感じでさ」



杏「こう、と決めたものに対してまっすぐに、正面から努力して近づいていくんだけど」



杏「あの明るさのおかげか無理してるって感じがしなくて、楽しんで努力してるように見えるから見てて暑苦しくないんだよね」



杏「努力家で、努力を隠してないけど、努力を感じさせない。努力してる姿を見てて、応援するとかじゃなくて楽しめるってすごいことだと思うよ」



杏「まあ目標を達成できるかどうかは別の話だけどさ」



杏「あんなひたむきになるのは杏には絶対に無理だな……うん、こんなところかな」

P「うーん……」



杏「……なんか『求めてたのと違う』って顔してるね」



P「あー……そうだな、杏は裕子の目をどう思う?」



杏「目?目かぁ……まあなんていうか、まっすぐ前を見てて……キラキラしてるよね。杏とは正反対だ」



P「キラキラ……ああ、すごく俺の話に近くなった」



杏「あー……もうめんどくさいなぁ。もう単刀直入に言ってよ」



P「そうだな……なあ杏」







P「裕子の目って甘くて美味しそうじゃないか?」



杏「変態だー!!!」









P「いやだってあんなキラキラしててさ……飴みたいじゃん。甘そうじゃん。美味しそうじゃん」



杏「ドン引きだよ!何その発想!目玉が甘いわけないじゃん!」



P「そうでもなかったぞ?思ったほどじゃなかったが甘かった」



杏「そんなこと言って……あ、は?え?」

P「飴みたいで美味しかったんだがな、話したら杏も食べたくなると思って持ってきたんだ」ゴトッ



杏「えっ、何言って……な、なにその瓶は……」



P「いやあ、一個食べちゃったから残り一個しかなくてなぁ」キュッキュッ



杏「ちょ、え、冗談、だよね?じょ……」



ベチョッ



杏「あ……」



P「ほら、キラキラして美味そうだろ」



ギョロリ



杏「ヒ……!?」



P「ほら、口開けて。あーん」



杏「あ……ヒ……!?」









うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!

杏「……っていう夢を見たせいで朝4時頃に起きちゃってさ。そのあと全然眠れなかったの」グッタリ



幸子「そ、それは災難でしたね……」



杏「瞼は重いし頭は痛いし……今日のレッスンはお休みもらわなきゃー」



幸子「……あの、体調不良はわかりましたがじゃあなんで事務所に来たんです?」



杏「……ウチで一人だと怖いもん」



幸子「ああ……」

ガチャッ



P「お、何してるんだお前ら?」



幸子「あ、プロデューサーさん、それが……」



杏「杏は今日は体調不良なんだー、ゆえに休日を要求するー」



P「お前またそんなこと言って……要求は飴だな?飴でいいな?」ゴトッ



杏「……あ?」



幸子「プロデューサーさん、なんですかその瓶は?」



P「ああ、これはな……」キュッキュッ



杏「その瓶……夢で見た……え?え……」



ベチョッ



杏「   」



幸子「フギャアアアアアアアア!!!???目玉あああああああ!!!???」



P「あーっはっはっは!どうだ、これ!小梅お気に入りのびっくりキャンディー!」



幸子「フギャアアアア……あ、え……あ、きゃ、キャンディーですか、よかった……ボクはてっきり裕子さんの……」



P「いやー、そのリアクションが見たかったんだ。しかし杏は冷静……」



杏「   」



P「……杏?」



杏「   」



小梅「ぷ、プロデューサーさん……」にゅっ



小梅「キャンディー……どう……だった?みんな……驚いた、かな……?えへへ……」



P「杏が死んだ!」



小梅「……えっ」



杏「   」



幸子「杏さん!杏さーん!」



P「清良さん呼んで!杏が息してないの!」









ちひろ「杏ちゃんは10分ほどで意識を取り戻しました」



ちひろ「起きた後の杏ちゃんは今までにないほどの剣幕でPさんを責め、Pさんも反省したのか、二度とこんなイタズラはしないと約束しました」



ちひろ「ですが……」

別の日





杏「はぁー、事務所に来ても一人じゃ暇だなぁ……」



バーン!! ←ドアが開く音



杏「   」



きらり「杏ちゃーん!たっだいまー☆」



P「ただいまもどりましたー……きらり、ドアは静かに開けなさい」



きらり「はーいっ☆……あれあれー?杏ちゃん、おねむかにぃ?」



P「ん……?ああ、寝て……ちょっと待て、これ白目剥いて……あ、あ!?」



きらり「Pちゃん!杏ちゃん息してない!」

また別の日



杏「ふわぁー眠……あー、でも今日レッスンだしなぁ……そろそろ布団から出なきゃ……」



バチンッ ←ラップ音



杏「   」



ピーンポーン ガチャッ



P「杏ー、あーんーずー、また寝坊かー?そうだと思って迎えに……」



P「……杏?あんず!?あんずうううう!!??」







ちひろ「……あの一件以来、杏ちゃんはちょっとでも驚くと気絶するようになってしまったのです」

杏「どうしてくれんのさ!これじゃまともに生活できないよ!?」



P「す、すまない……」



杏「すまないじゃないよ!いつかご飯食べてる時とかに気絶しちゃったら喉につまって死んじゃうよ!?」



P「本当に……本当に、すまない……」



杏「言葉じゃなくて!ちゃんと行動で責任とってよ!」



P「ああ……わかった……」

P「というわけでしばらく同棲して面倒見てたんですが」



ちひろ「へぇ」



凛「!?」



まゆ「!?」



P「まあでもアイドルですし、そういうのもいつすっぱぬかれるかわからないですしね」



凛「ほっ……」



まゆ「ふぅ……」



P「なので引退させて結婚することになりました」



凛「   」



まゆ「   」



ちひろ「おめでとうございます。ここしばらくの様子を見てたらそんな気はしてたんですよねぇ」



まゆ「   」ガンッガンッガンッ!



凛「まゆ落ち着いて!柱に頭を打ち付けないで!」ガシッ!



まゆ「離してください!まゆも気絶してPさんと結婚するんです!」ジタバタ



凛「そういう話じゃないから!そういう話じゃないから!」



なお結婚の話をアイドル達にしたところ、半数以上がショックで気絶したとか。

とっぴんぱらりのぷぅ。



20:30│双葉杏 
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