2016年11月01日

モバP「クールなお姉さん」

書き溜めあり

パパッと終わらせます



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モバP「あっ、留美こっちこっち」





和久井留美「こんばんは、P君」



モバP「こんばんは。もういつものは頼んでおいたけど他に食べたいものある?」



留美「あら、ありがとう。特には無いわよ」



モバP「それじゃあ疲れを飲んで忘れよう! 乾杯!」



留美「そうね、乾杯! …はぁ、毎週悪いわね」



モバP「いや、俺も働き始めてからは大変さがわかったからさ」



留美「苦しさが分かった? 嬉しいわ」フフッ

モバP「周りまで引きづりこもうとしないでよ…」



留美「あら? 働くのが大変なことっていうのはわかったんじゃないの?」



モバP「まあ、ね……留美が良くぼやいてたのもよく分かるよ」



留美「そう、それなら今晩もゆっくり付き合って貰おうかしら」



モバP「はいはい。潰れないでよ」



留美「そんな無茶苦茶な飲み方はしないわよ」

留美「はぁ〜…やっぱりP君のところの猫ちゃんやっぱりカワイイわ…」



モバP「まだアレルギーは治らないのか…」



留美「ええ……だから今は写真見るだけね。後でこの写真もメールして送ってちょうだい」



モバP「そのくらいなら何時でもやるよ」



留美「ありがたいわ。日々の癒しが無いんだもの……」



モバP「毎週末の食事は?」



留美「……当たり前過ぎて忘れちゃってたわね。ごめんなさい」



モバP「いや、謝るほどのことじゃないけどさ」

留美「今日も遅くまでありがとう。また来週ね」



モバP「いやいやこっちこそ。今週も頑張ろうか」



留美「そうね。はぁ、憂鬱だわ」



モバP「秘書ってやっぱり大変?」



留美「最初のうちはやりがいもあったんだけどね……企画たてて書類作って暗記して発表するだけ…肩が凝るわ」



モバP「そう…せめて体は壊さないようにね」



留美「貴方こそ。じゃあ、またね。おやすみなさい」

ちひろ「プロデューサーさん、妙にお酒臭いですよ」



モバP「え、本当ですか?」



ちひろ「私は気にならないですけど…小さい子は匂い気にしますから」



モバP「わかりました。消臭しておきますね」



ちひろ「お願いします。で、来週のお仕事まとめておいたので目を通してください」



モバP「はい。やっておきますね」



ちひろ「それと週末の販売イベントの方に出す子たちも決めておいて下さい」



モバP「週末ですね。誰が空いてたかな…」

モバP「ふぅ…忘れないうちにメールしておくか」



モバP「ネコの写真ね…ほい」



モバP「これだけ渡しておけば良いかな」



前川みく「にゃ! Pチャン! その子達はなんにゃあ! おとなしくみくにもその写真を寄越すにゃ!」



モバP「みくに見せたこと無かったっけ? うちで飼ってるんだけど」



みく「知らないにゃ! なんでそういうことを教えてくれないんにや!」



モバP「そうだったかな…」

みく「そうだったにゃ! さ、みくにもLINEで送るにゃ!」



モバP「はいはい……送れたか?」



みく「大丈夫にゃ♪ にゃはー……ブチネコチャンも良いにゃぁ…」



モバP「あー、みく。週末に猫関係の仕事あるけどやるか?」



みく「良いのかにゃ! 絶対やるにゃあ♪ にゃふふ…最近Pチャンが良い仕事をくれるにゃあ…」



モバP「じゃあみくは決定な。後は誰にするかな…」



みく「ネコチャンがいるお仕事なら…春菜チャンはどうかにゃあ?」



モバP「じゃあそうするか。ありがとな、みく」



みく「お礼なんて良いにゃ。代わりにもっとネコチャンのお仕事を持ってくるんにゃ!」

モバP「あれ、今週は留美の方が早かったか」



留美「たまには、ね。いつものでいい?」



モバP「いや、明日仕事あるからお酒はいいや」



留美「そっちも大変ね。じゃあ私も控えようかしら」



モバP「気を使わなくてもいいよ?」



留美「一人で飲んでるお酒より美味しくないものも無いわよ。今日はやめておくわ」

留美「そういえばこの間はありがとうね」



モバP「ん? ……ああ猫の写真のことか」



留美「ええ。写真でもカワイイんだから凄いわよね…」



モバP「明日ペットショップでイベントやるけど来てみる?」



留美「アレルギー…大丈夫かしら?」



モバP「動物のグッズの販売促進イベントだから動物が出てるわけじゃないよ。でも離れたところから眺めるだけでもどうかなって」



留美「行かせて貰おうかしらね。何時からどこでやるのかしら?」



モバP「えっとな……………」

留美「えっと…ここでいいのよね」



モバP「あ、いたいた。おはよう、留美」



留美「おはよう。スーツだと印象が変わるわね…あら、そちらの子は?」



みく「初めまして! ネコチャンアイドルの前川みくだにゃ!」



留美「初めまして。私もネコが好きなのよ」



みく「Pチャンから聞いたにゃあ。アレルギーだなんて大変だにゃ…」



留美「もう慣れたものよ。ちょっと寂しいけどね」

みく「にゃふふ…それをPチャンから聞いて、みくの一押しのネコチャンの写真を持ってきたにゃ!」



留美「あら…無防備に横たわっててだらしない顔…ふふっ」



みく「その写真はみくもお気に入りにゃ! 留美さん、良かったら貰うかにゃ?」



留美「いいの? 是非ともいただきたいわ」



みく「ネコチャン好きのよしみにゃ! 全部持っていくといいにゃ!」



留美「ありがとう。大切にさせてもらうわね」



モバP「…挨拶はいいか? じゃあみくはスタッフ用の控え室ね。留美は悪いけど始まるまで待っててもらっていい?」



留美「ええ、後で楽しみにしてるわ」

みく「それにしても春菜チャン遅いにゃあ……」



モバP「春菜は普段が早いだけで別に遅れてるわけじゃないから」



みく「だからこそ心配にゃ」



モバP「…だよなぁ。ちょっと電話してみるか」



モバP「……あ、もしもし春菜? ああ、分かった。今日は休んでおけ、うん。じゃあお大事にな」



みく「どうかしたのかにゃ?」



モバP「風邪か何からしくてな…休んでもらうことにしたよ」



みく「じゃあ今日は来られないにゃあ…今から代役って探せるのかにゃ?」

モバP「片方が猫の衣装でステージでもう片方が紹介だからな…いや、スケジュールは確認したけど今日はみんな埋まってたはずだ」



みく「どうしたものかにゃ……にゃ、みくがどっちもやるにゃあ!」



モバP「流石にそういうわけにはいかないだろ」



みく「でも……! みく以外のみんなもお仕事あるんだにゃ?」



モバP「そうなんだよ…どうしたものか…」



みく「……じゃあステージの方はみくが全部やるから商品紹介だけでも誰かにやってもらうにゃ!」



モバP「……周りのスタッフに頼む…ってわけにも行かなそうだな」

みく「にゃあ、留美さんに頼むわけにはいかないのかにゃ?」



モバP「留美は素人だ。いくらなんでも無理だろ…いや猫の手も借りたい、なんて状況だな」



みく「にゃはっ! みくの手は貸してあげるにゃあ」



モバP「おう。じゃあ本番前にダンスと歌の確認をしておいてくれ。春菜の時間の分まで踊れるか?」



みく「レパートリーなら自信があるにゃ! 任せるといいにゃ♪」



モバP「頼んだぞ。留美に話してくる」



みく「いってらっしゃいにゃ」

モバP「それで手伝って欲しいんだけどなんとかならないか」



留美「いきなりの無茶振りね…どのくらいの内容で始まるまでどれくらいあるの?」



モバP「同じ内容を何回か繰り返すものだしそんなに長くは無いはず。時間は…準備を考えると1時間位になるか…」



留美「引き受けるわ。それだけあれば十分よ」



モバP「本当か! なら頼む!」



留美「ふふっ…まさかこんな仕事が舞い込むとは思ってなかったわ」



モバP「その…休みなのにごめんな」



留美「別に気にしなくてもいいわよ。みくちゃんへの恩返しってことで、ね」

みく「にゃあ、留美さん大丈夫かにゃ?」



留美「普段の仕事も書類とにらめっこだからね。慣れてるわ」



みく「大勢の人の前だと勝手が違うにゃ。みくも出来るだけフォローするから気軽にやって欲しいにゃ」



留美「人前、ね…お偉いさんの前でのプレゼンばっかりだったからそれも大丈夫よ。みくちゃんも頑張ってね」



みく「当然にゃあ! ネコチャンのお仕事ならみくはバッチリにゃ!」



留美「頼もしいわね。それじゃあいきましょうか」



みく「にゃあ♪ いっくにゃー!」



みく「みんなー! みくのステージとネコチャングッズを見てくといいにゃー!」

モバP「今日はありがとう。突然無茶やらせてごめんな」



留美「別にいいわよ。代わりに今日は奢りなんでしょ?」



モバP「まあこのくらいならな」



留美「一番高いお酒貰おうかしら?」



モバP「……ごめん。勘弁して貰えないかな?」



留美「冗談よ。それに明日は仕事だからお酒はやめておくわ」

モバP「本当にごめん。疲れただろ」



留美「だから気にしなくていいわよ。楽しかったもの…こんなものまで貰えちゃったしね」



モバP「ぬいぐるみは流石にアレルギーは出ないか」



留美「それはね。というかぬいぐるみにまで症状が出たら困るわよ」



モバP「…ぬいぐるみ良かったな」



留美「ええ…もしかして顔に出てる?」



モバP「口元緩んでるよ」



留美「恥ずかしいわね…」

留美「それにしても…みくちゃんは凄かったわね…」



モバP「まああれでもアイドルだから」



留美「そうね。アイドルって出てくるだけで辺りが華やいで雰囲気が明るくなって…」



留美「私もあんなに笑いながら働けたら違うのに、ね」



モバP「留美が働いてなきゃアイドルにしたのになぁ…流石に秘書を辞めたり出来ないでしょ」



留美「そうなのよね……仕事辞めちゃおうかしら」



モバP「そんな簡単に決められることじゃないだろ?」



留美「それもそうね……はぁ、また明日も仕事……」

ちひろ「昨日のイベントは大丈夫だったんですか?」



モバP「なんとかなりましたよ」



ちひろ「みくちゃんからある程度は聞きましたけど…上には黙っておいた方が良さそうですよね」



モバP「まあ褒められた真似では無いですよね」



ちひろ「ですね。春菜ちゃんは大事をとって明日までは休むそうですが熱はもう引いたそうですよ」



モバP「それなら良かった。今日の帰りにお見舞いに行ってきますね」



ちひろ「お願いします」



コンコンッ



ちひろ「あれっ? 来客予定なんてあったっけ…」

留美「こんにちは。えっと…Pさんはいらっしゃいますか?」



ちひろ「は、はい…プロデューサーさーん?」



モバP「はい…ええ! 留美!?」



留美「辞められない、なんて言ったけどね…やっぱり秘書は限界だったわ」



モバP「いや、でも平日の昼間だぞ?」



留美「ええ。朝一番で辞めるって言って出てきちゃったの。笑って働けるところが羨ましくてね」



モバP「留美はすぐに無茶するなぁ。なんとかねじ込むからこっち来て書類書いて」



留美「断られたらどうしようかと思ったわ」

モバP「断るつもりなんて無いけど…そら断れないよな」



留美「もし断られてたらP君に養って貰わないと」



モバP「もう子供の頃の話はやめてください…」



留美「留美お姉さんと結婚してくれるんでしょう?」



モバP「…楽しんでるよね?」



留美「とっても。晴れ晴れした気分なの。これくらいは許してちょうだい」

ちひろ「あの…せめて経緯を…」



モバP「あー…スカウトしました」



留美「P君にスカウトされました。以前は秘書をやっておりました」



ちひろ「はぁ、よろしくお願いします…転職だと保険とかの書類はこっちかしら…」



モバP「向こうで書類書いてきちゃいますね。あとで事務処理お願いします」



ちひろ「分かりました。いつもの事ですがプロデューサーさんはスカウトが強引ですね」



モバP「今回に限ってはそんなことは無いですよ」

モバP「うん。それにサインすれば終わりかな」



留美「そう。それじゃあこれからは二人三脚でお願いね」



モバP「今までと変わらないんじゃないか?」



留美「そうかも知れないわね。でも、週末以外でも一緒に居られるのは素敵じゃないかしら?」



モバP「…魅力的なお誘いではあるよ」



留美「ふふっ…人生のプロデュースもきっちりよろしくね…P君…」

終わりです





08:30│和久井留美 
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