2016年11月07日
武内P「のぞき魔が出ました」
元ネタあり、改変あり
武内P「なんということでしょう……まさか346プロの女子寮にのぞき魔が現れるとは」
武内P「なんということでしょう……まさか346プロの女子寮にのぞき魔が現れるとは」
武内P「警察には通報したのですが、まだ来て頂けないようですね」
武内P「先ほどは私を見て逃げ出したようですが、まだ近くにいるかもしれません。しばらく周囲を見張っておきましょう」
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早苗「はーいこちら片桐。通報のあった346プロ女子寮前に到着しました」←まだ現役
武内P(キョロキョロウロウロ)
早苗「……不審者発見。ちょっと話聞いてきます」
早苗「ちょっといいかなお兄さん。ここでのぞき魔が出たという通報があったんだけど」
武内P「はい! それは私です!」
早苗「あんたか!?」
武内P「さっきまで女子寮の大浴場をのぞいていました!!」
早苗「なに堂々と言ってんの!? 私警官よ!?」
武内P「わかっています!! 一刻も早く逮捕してください!」
早苗「潔いわね!?」
早苗(とりあえず抵抗や逃走の危険は無いようね)
早苗「ちょっと事情を把握したいんだけど。まずなんでこんなことしたの?」
武内P「なんでと言われましても……あえて言うならば、常日頃からアイドルの皆さんを見守る立場として、この場を見過ごすわけには行かなかったのです」
早苗「ストーカーも!? なにかっこつけて言ってんの!?」
武内P「婦警さんも私と同じ状況なら迷わず行動に移していたでしょう」
早苗「しねーよ!? あんた私をなんだと思ってんの!?」
早苗「もういいわ。どういう経緯でここに来たの?」
武内P「はい、私は出先から会社に戻る途中、たまたまここを通りすがったのですが」
早苗「うんうん」
武内P「あのあたりが大浴場の窓になっていまして……ふと目を向けると、その付近に人影があることに気が付いたのです」
早苗「あーうんなるほど。窓の人影に気が付いちゃったわけだ」
早苗「そこから具体的にどういう行動をしたのか、再現してくれる?」
武内P「はぁ…確か…こちらから歩いて来て……」
ポテポテポテ
武内P「ん?」キョロキョロジロジロ
武内P「むむ……こ、これはまさかのぞきでは!?」
武内P「なんということだ、完全にのぞいてしまっている!」
早苗「なんで自分を実況してんの!?」
武内P「もしもし警察ですか!? のぞき魔が居ます!」
早苗「アンタが通報したの!? 自分で!」
武内P「当たり前でしょう! のぞきの様な卑劣な犯罪を許すわけにはいきません!」
早苗「なんでここで当たり前の事言ってんの!?」
早苗(出来心でのぞいたけど、良心が咎めて自首したってことかしら。人相ほど悪い人間じゃ無さそうね)
早苗「こちら片桐。犯人は非常に反省しているようで……」
武内P「何を言ってるんですか!? 反省などしているわけないでしょう!」
早苗「は!?」
武内P「きっとまた繰り返します!」
早苗「どういう予告!?」
武内P「それにしてもあんな光景を前にしておいて見ていることしかできなかったとは……不甲斐なさで頭に血が上ってしまいます」
早苗「うんまあなんてったってアイドルだからね。そういう感想いいから」
武内P「同じことがあれば、今度は見ているだけでは済ます気はありません。この手に捕まえて見せます!」
早苗「凶悪化!? そんでなんでそれをここで宣言する!?」
武内P「婦警さん、次はあなたも協力していただけませんか」
早苗「何言ってんの!?」
武内P「私が前から飛び掛かるのであなたは後ろから」
早苗「いくらなんでもそれに便乗するほど腐敗してねーわよ!」
武内P(これは……警察の仕事だから市民は手を出すなということでしょうか。私としたことが冷静さを欠いていたようですね)
武内P(しかし……落ち着いてよく見れば)ジー
早苗「…? なに?」
武内P(……非常に可愛らしい女性だ。幼い顔にアンバランスな体つきも魅力のひとつでしょう)
早苗「ちょっと……なにジロジロ見てんのよ」
武内P「失礼ですが…アイドルに興味はありませんか」
早苗「だから私は興味ないわよ!」
武内P「今…あなたは楽しいですか?」
早苗「この状況楽しいと思う!?」
武内P「あなたは今、夢中になれる何かを……」
早苗「いや、だから……」
武内P「心動かされる何かを持っているんでしょうかと、気になったものですから」
早苗「何の話を……」
武内P「少しでも、君が夢中になれる何かを探しているのなら、一度踏み込んでみませんか?」
『そこにはきっと、別の世界が広がっています』
ユーメーミーターイーニーキーレーイーデーナーケチャーウナー
早苗「……」
早苗「……ってあぶな! バリトンボイスでいかにも名台詞っぽいこと言うから引き込まれかけたわ!」
早苗「つーか人をなんの世界に引きずり込もうとしてんのよ!?」
武内P「せめて名刺だけでも」
早苗「この状況で!? どんだけ潔いの!?」
ピーピー
早苗「っと無線か……はい片桐。え? この近所で不審者を発見?」
武内P「むむっ!? あれはまさか……」
武内P「さっきののぞき魔!? 戻ってきたのですか!?」
武内P「こうしてはいられません!」ダッシュ
早苗「はい、ただちに現場に……あれ!? 居ない!? しまった逃げられ……」
武内P「婦警さん!」
早苗「戻ってきた!? なにしてたのよ!!」
武内P「またのぞいていました!」
早苗「いい加減にしろよ!?」
おしまい
以下おまけ
早苗「……と、まあそんなこんながきっかけでスカウトされたのよね」
武内P「あの節は……お恥ずかしい限りです」
早苗「いやまあ私の早とちりだったわけだから。気にしないでってば」
早苗「でも警察沙汰がきっかけでスカウトされるなんて、私くらいでしょうね」
肩トントン
早苗「え?」
凜「二回」フフーン
早苗「何そのドヤ顔」
23:30│片桐早苗