2016年12月12日
北条加蓮「今日はポテトの日!」
―――事務所
加蓮「だよ! 食べに行こうほらほら早く♪」
李衣菜「まーた始まった。ポッキーの日でしょ今日は」
加蓮「似たようなもんでしょ?」
李衣菜「棒状ってことくらいしか共通点なくない?」
加蓮「頭文字も同じだよ? イニシャルぽ」
李衣菜「あっそう……」
泰葉「Pさん、口溶けのいいフランをどうぞ」
P「あーん。うまうま」
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加蓮「李衣菜はもっとフライドポテトに敬意払わないと。イモの神様が見てるよ」
李衣菜「誰なのその神様」
加蓮「私だ」
李衣菜「加蓮だったのか」
加蓮「別に暇は持て余してないけどね」
李衣菜「暇じゃなきゃこんなアホな会話してないよ」
加蓮「あは、たしかに♪」
泰葉「Pさん、Pさん。断面がハート型のポッキーですよ。可愛らしいデザインですよね」
P「んむ。これもうまいな」サクサク
加蓮「じゃあ普通にポッキーゲームしよっか」
李衣菜「えー。加蓮とやるの?」
加蓮「私とするのイヤ?」
李衣菜「うん、絶ッッッ対やだ」
加蓮「……冗談で言ったつもりでもそこまで拒否されるとへこむなー」
李衣菜「なにが悲しくて脳内ハッピーセット女としなきゃいけないのさ」
加蓮「ひどーい! アンタこそ頭の中スッカスカのにわか女のくせにー!」
李衣菜「なんだとー!」
泰葉「Pさん、ポッキーゲームしましょう。んー……」
P「ん。……あー折れちゃったなー」ポキー
泰葉「あっわざと、今わざと折りましたっ。ふふ、ずるいですPさん……♪」
李衣菜「で、アイドルなのに積極的に男の人とポッキーゲームしてるロックじゃないのがいるけど」
加蓮「プロが聞いて呆れるよね。粛清しなきゃ」
李衣菜「泰葉に高カロリーなご飯食べさせて太らせる」
加蓮「えぐーい」
李衣菜「ついでに加蓮にもカロリー摂らせて健康的に……ふっふふふ」
加蓮「ひっ。わ、私はジャンクフードでカロリー摂ってるから……」
P「ダメだぞ泰葉、アイドルがこんなことしちゃ」
泰葉「それをしっかり止めてくれるのがPさんですから。私なりの信頼ですよ」
P「ものは言いようだな」
泰葉「ふふ。不器用なので、私」
加蓮「あのねぇ、不器用な人間が自分からポッキーゲーム誘う?」
泰葉「あ、加蓮。李衣菜と漫才は終わったの?」
加蓮「漫才してる場合じゃないから。私のPさんになにしてるの泰葉」
泰葉「いつから加蓮のものになったの? Pさんも迷惑だと思うけど」
加蓮「はぁ? アンタこそPさんのなんなの?」
泰葉「ふん。貴方よりは親しいと思ってるけど?」
李衣菜「はいPさん、ピュレグミですよ」ヒョイ
P「あむ。んーすっぱい……でもうまいなぁ」
加蓮「くっ……っふ、あはは! だ、ダメダメ、修羅場なんて無理だって……!」プルプル…!
泰葉「し、真剣な目なのが余計に……! ぅふっ、ふふふふっ……♪」
加蓮「はー、こんなんじゃドラマ撮影とか苦労しそー。まだまだだなー」
泰葉「ええ、もっともっとレッスンしなきゃね。ふふふ」
P「李衣菜にもお返しだ。ほれ口開けて」
李衣菜「あー……んっ」パクッ
P「んなっ! ば、バカ、指まで食うなっ」
李衣菜「あ、ごめんなさいわざとです♪」
加蓮「さて次はあの頭すっからかんをとっ捕まえて」
泰葉「厳正な罰を与えましょうか」
李衣菜「――許してー、毛布ぐるぐる巻きの刑はいやー」モゾモゾ
泰葉「はぁ、李衣菜あったかい……」モフモフ
加蓮「このー、サンドバッグにしてやるっ」ボフボフ
李衣菜「ぉふっ、やめへー」
P「アイドルのリンチ現場を見てしまった……!」
加蓮「PさんもPさんだよ、2人とはいちゃいちゃして私にはなんにも無いわけ?」ジロ
P「ポテロングあるぞ?」
加蓮「あぁんPさん愛してる♪♪」コロッ
李衣菜「ちょろい」
泰葉「ちょろい」
加蓮「ポテトとお菓子のハイブリッド……最強だよポテロング」サクサク
P「ほい、もう1本」
加蓮「ぁーむっ♪ んー、しかもPさんに食べさせてもらうなんて……私今世界一幸せかも〜」
李衣菜「加蓮の幸せって軽いなー」
加蓮「ふふ、そうだよ。私すぐ幸せになっちゃうから。Pさんとちひろさんと泰葉と……誰かさんのおかげでねっ」ツンッ
李衣菜「ふぐぅっ。み、身動きできない相手に卑怯だー!」
加蓮「あはっ、それそれー♪」ツンツンツンッ
李衣菜「やんっ!? ばっやめ、助けてぇー!」
泰葉「加蓮、助太刀するねっ」モッフー
加蓮「助けが来たっ!」
李衣菜「そっち助けるの!? Pさーん! ヘルプミー!」ジタバタ
泰葉「んふ、抱き枕♪」ムギュムギュ
加蓮「子ども体温でほんとあったかいよね李衣菜♪ んーんー♪」グリグリ
李衣菜「いーやー!」
P「んむんむ……。うん、今日も仲良しで結構」モグモグ
―――
ちひろ「なんだか買い置きのお菓子、知らない間にかなり減ってますけど……」
P「あーすみません、俺たちで食べ過ぎちゃって」
ちひろ「あら。もう、太っちゃいますよ?」クス
P「はは、ですね。じゃあトレーナーさんに頼んで、レッスンの内容ちょっとハードにしてもらいましょうか」
ちひろ「では連絡しておきますね」
李衣菜「えっ」
泰葉「えっ」
加蓮「えっ」
ちひろ「あ、もちろんプロデューサーさんも一緒ですよ、食べ過ぎたなら。――もしもし、お疲れさまです千川です。今日のレッスンなんですが……」
P「えっ」
おわり
22:30│北条加蓮