2016年12月21日

喜多見柚「あまあまなバースデー」


P「あーもー、仕事終わらねえ……」



P「とっとと片付けてあれこれ準備しないとマズイってのに……」





P「早くしないとあいつレッスンから帰ってくるぞ……」



ガチャッ



P「あれ?」



柚「やっほー♪」



P「柚!? まだレッスンの時間のはずだろ!?」



柚「今日はねー、早く終わったんだー!」



P「ああ、そういうこと……」



柚「レッスン頑張ったからさーお腹へっちゃったよ! Pサンなんか奢ってー」



P「おごってやってもいいぞ」



柚「ありゃ珍しい。いつもドケチなのに」



P「こないだ立て替えたメシ代返してくれたらな」



柚「……ふゅーふゅー♪」



P「吹けてない吹けてない」







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柚「まーまー! そんなことよりも……」



P「そんなことて」



柚「そんなことよりも!」



P「ゴリ押してきたね……」



柚「重大なお知らせがあります」



P「お知らせ?」



柚「えぇー? 聞きたい? 聞いちゃう? どうしよっかなー♪」



P「……お帰りはあちらからどうぞ」



柚「わー! 待って待って! ジョーダンだよっ!」



P「わかってるよ。何のお知らせかな?」



柚「えぇ〜? 聞いちゃうの〜?」



P「なんなんだよ」



柚「ふっふっふー。これを見よっ!」







P「どれどれ……日めくりカレンダー? 昨日の日付だけど」



柚「そう! 見ればわかるよね」



P「こいつ」



柚「からのこうだっ!」



ベリッ



P(12月2日のページにでっかく色ペンで柚のサインが書いてある……)



柚「今日は柚の誕生日だー♪」



P「おー」パチパチパチ



柚「はい拍手ありがとーっ! ありがとーっ!」



P「いぇーい」パチパチパチパチ



柚「どーもどーも、やーありがとー!」



P「ヒューヒューッ」パチパチパチパチ



柚「あ、もういいカナー」



P「はい」







柚「で、誕生日なんだよ!」



P「うん、そうだったな! おめでとう!」



柚「Pサン!」



P「おう!」



柚「なんかちょーだいっ」



P「こいつ」



柚「えー? いいじゃーん!」



P「いや、ダメじゃないけど……まだ早いというか……」



柚「おっ? 何か用意しようとしてたってことカナ?」



P「」ギクッ







柚「へへっ♪ 図星みたいだね!」



P「……ピューピュー♪」



柚「あっ! 口笛吹けてる! ズルいズルい!」



P「ズルくないですぅー」



柚「ズールーいー!」



P「ずるくないって……そうだ、もう一回吹いてみなよ。出来るかもよ?」



柚「ホント?」



P「俺を信じろ」



柚「よーしっいくよ!」



P「うん」







柚「ふゅーふゅー♪」



P「……だめだね」



柚「……だめだこりゃ」



P「さっきと全っ然変わってなかったな」



柚「大器晩成型みたいだねー」



P「そのうちでっかくなるのか」



柚「なるなる。目指せほら貝サウンド」



P「口笛で?」



柚「そーだよ。『ぶおおー』って」



P「あー……できるんじゃないかな」



柚「まさかぁ」



P「自分で言っといてそれかよ……」



柚「Pサンはどう思う?」



P「できる。信じろ」



柚「でもねーPサン信じてもダメだったからねー」



P「んなこたない」



柚「そう?」



P「そう」



柚「そっかぁ」



P「……ははっ」



柚「……へへっ♪」



P「はぁ、しっかしこんなに早く戻ってくるとはなぁ」



柚「そのほうが面白いこと起こる気がしたんだモン!」



P「戻ってきてからびっくりさせよう大作戦失敗か」



柚「大作戦? あずきチャンたちも何かしてるの?」



P「いや、あいつらは女子寮のほうで……あ、いけね」



柚「ナニモキイテナイヨー」



P「よしいい子だ」



柚「でしょー?」



P「いい子の柚にはケーキを食べさせてやろう。小さいがめっちゃいいケーキだ!」



柚「わーいやったー♪」



P「芸能界の情報通、グルメ、スイーツの自信家たちから聞き込みして選び抜いた一品だぞ!」



柚「おぉー! ギョーカイの人っぽい!」



P「まあ、かな子とか志保とかに聞いたんだけど」



柚「がっくー!」



P「おいおい失礼だぞ」



柚「確かにスイーツファイブの主力が選んだケーキって信頼できる……! Pサンと違って!」



P「おいおい失礼だぞ」



柚「へへー♪」



P「それはともかく、これ絶対美味しいから!」



柚「んー……」



P「ほれほれ」



柚「んー……!」



P「あれ? どうした?」



柚「Pサン、さっき『食べさせてやろう』って言ったのに」



P「だからケーキ出したじゃないか」



柚「『食べさせてやろう』って言った!」



P「えっ」



柚「食べさせてっ」



P「そうきたか……」



柚「あーん♪」



P「はぁ……わかったよ。ほれ」



柚「あむっ♪ もぐもぐ……」



P「どう?」



柚「お、おいひいっ!」



P「だろー? もう一口いるか?」



柚「うんっ! あーん♪」



P「はいあーん」



柚「あむ!……〜〜〜〜っ!」ベシベシ



P「痛いッス喜多見サン」



柚「もう一口!」



P「マジっスか喜多見サン」



柚「あーん!」



P「はいはい」



柚「あむっ……んー!」



P「しっかし、おいしそうに食べるなぁ」



柚「これ本当においしいんだよ! Pサンも食べてみて!」



P「いいのか? どれどれ」





柚「あー待って待って! フォーク貸して!」



P「今度は何だ?」



柚「はい、あーん♪」



P「マジか!? あむっ!」



柚「はやっ!」



P「アイドルに『あーん』してもらえるなんて飛びつかないヤツのほうがどうかしてるわ!」



柚「アタシでも?」



P「なおさら食いつくって……めちゃくちゃうまいなコレ」



柚「そ、そっかぁ……へへっ♪」



P「おいどうしたんだ? 顔真っ赤だぞ」



柚「えっ!? な、なんでもないよっ!」



P「そう? ならいいけど」







柚「ほらほら、もうひとくちっ!」



P「あむっ。……うめえ……」



柚「ふう……よしっ」



P「もう一個買っとけばよかったかな……」



柚「ね、Pサン」



P「ん?」



柚「誕生日のお願い、聞いてくれる?」



P「できる範囲で頼むぞ?」



柚「すぐ終わるよ! ちょっと目、閉じてて!」



P「何する気だ? イタズラはやめてくれよ?」



柚「イタズラ……そうなるカナ?」



P「……ま、ちょっとならいいか」







柚「目閉じてる? ホントに見てない?」



P「閉じてるよ」



柚「それじゃ……」















チュッ





P「!?」







柚「へへー♪ お願いオシマイ!」



P「お、おい柚! お前いま……!」



柚「ただのイタズラ! ほらほら、それよりPサン! あずきチャンたちが何か用意してるんでしょ? 絶対面白いじゃん! 行こっ!」



P「い、イタズラって……」



柚「いいから!」



グイッ



P「うおっ!?」



柚「へへー♪」













柚「一緒に面白いコト探していこうねっ♪」







おしまい





17:30│喜多見柚 
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