2017年02月07日

芽衣子「こたつ・イン・サンタクロース」


並木芽衣子さんとイヴ・サンタクロースのSSです









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1481207227





ガチャ



芽衣子「うぅ〜さむさむぅ」



イヴ「おつかれさまですぅ〜」



芽衣子「イヴちゃんおっつかれー。ブリッツェンも!」



ブリッツェン「ブモッ」



芽衣子「こたつこたつ……あぁ〜生き返るぅ〜……」



イヴ「今日は寒いですからね〜」



芽衣子「本当だよ。突然、冬! って気温になってさぁ」





イヴ「今年は去年より寒いらしいですよ〜」



芽衣子「うへぇ、去年は暖冬って言われてたっけ」



イヴ「でも、日本の冬はあたたかくていいですねぇ〜」



芽衣子「あ、やっぱり、えっと、グリーンランドだっけ。向こうの方が寒いよね」



イヴ「それもあるんですけどぉ」



芽衣子「?」



イヴ「やっぱりこたつは素晴らしいですよ〜♪」



芽衣子「あぁ、そっちかー!」





イヴ「こたつとストーブ……いいですよねぇ〜心も体もぽっかぽかですよぉ〜♪」



芽衣子「いつの間にストーブを」



イヴ「こたつだけじゃ寒いからってぇ、持ってきてもらいました〜」



芽衣子「ちゃんとやかんも乗ってる」



イヴ「ストーブにやかん、あとこたつにみかんはお決まりだって聞きましたよ〜」



芽衣子「そうそう! あー、実家ではおでんとか焼き芋とかもやってたっけなぁ」



イヴ「暖がとれて、さらに他のこともできるなんてすごいですよね〜」



芽衣子「日本のものらしいっていうか」





イヴ「向こうじゃ暖炉だったんでぇ」



芽衣子「そっちの方があったかそうだけど?」



イヴ「こたつは足元からじんわりきますから〜」



芽衣子「あぁ、なるほどねー。でもこたつとストーブに馴染んだ身としては、暖炉の前にロッキングチェアは憧れるなぁ」



イヴ「異国情緒、ってやつですかね〜」



芽衣子「随分難しい言葉知ってるねー」



イヴ「うふふ、これでもサンタですから♪」



芽衣子「へぇ、サンタってやっぱりすごい!」





芽衣子「そういえば、そろそろサンタさんは忙しくなるんじゃない?」



イヴ「そうですねぇ〜今日はオフだったんですけど、明日からまた忙しくなりそうですね〜」



芽衣子「当日とか大変だよね?」



イヴ「でもやりがいはすごいありますよぉ」



芽衣子「そうだろうけど、一晩ですごい量のプレゼントを配るんだよね」



イヴ「ですよ〜でも、最近はプレゼントの量も減っちゃって……」



芽衣子「あー、少子化」



イヴ「サンタを信じない子も増えてるみたいで……」



芽衣子「私なんか中学生のときまで信じてたのになぁ」





イヴ「どうして信じなくなったんですか〜?」



芽衣子「恥ずかしい話なんだけど、ふとうちに煙突ないのにどうやってサンタさん来てるの? って親の前で言ったらね」



イヴ「ネタばらしされたと〜」



芽衣子「うん。そのときは結構ショックだったなぁ」



イヴ「うふふ、芽衣子さんらしいというか、サンタとしてそこまで信じてくれていたのは嬉しいですぅ♪」



芽衣子「改めておもうと、両親頑張ってたんだなぁって」



イヴ「お父さんお母さんサンタだって大変なんですよぉ」



芽衣子「自分が親になったときはどうするのかなー」





イヴ「さっきの話聞いても、芽衣子さんはそういうことを大事にしそうですね〜」



芽衣子「自分からネタばらしはきっとできないだろうなー」



イヴ「実際サンタはいますから〜」フンス



芽衣子「目の前にねー」



イヴ「トナカイもいますよ〜」





芽衣子「でもサンタって白ひげの恰幅がいいおじさんのイメージかなぁ」



イヴ「それは日本だけじゃなくて、他の国でも同じですよ〜。だから……ホラ♪」



芽衣子「つけひげ?」



イヴ「サンタクロース協会から支給されるんですよ〜。自前の人は珍しいですね〜」



芽衣子「薄々わかっていたけど、改めて言われるとびっくりするね」



イヴ「赤白の服に赤のナイトキャップ、白いおひげにそれから笑顔♪ これがサンタのユニフォームですよ〜」





イヴ「言ってて気づいたんですけどぉ」



芽衣子「うん?」



イヴ「サンタとアイドルって似てますねぇ〜」



芽衣子「ちなみにどこらへんが?」



イヴ「みなさんに幸せと笑顔を届けるところです〜」



芽衣子「確かにねー……だったら、イヴちゃんはアイドルって天職なんじゃ?」



イヴ「あっ、そうかもぉ。助けてくれたPさんには感謝しかないです〜」





芽衣子「最初びっくりしたよー。サンタが倒れてた、って連絡きたときは、はい? って言っちゃったもん」



イヴ「私もビックリしました〜。このまま一晩過ごさなきゃいけないっておもってましたからぁ〜」



芽衣子「あ、そっちなのね」



イヴ「ブリッツェンと段ボールがありましたけど、グリーンランド生まれの私でも寒いなぁ〜、っておもってましたからぁ〜」



芽衣子「逆にそれだけで済んでたのがすごい」



イヴ「声をかけてくれたPさんに、服を貸してくれた芽衣子さんは私の命の恩人です〜」



芽衣子「大げさな……って大げさじゃないね。軽く話してたけど」





イヴ「だからPさんにはアイドルで、芽衣子さんにもなにか恩返ししたいんですぅ〜」



芽衣子「困ってる人を助けるのは当たり前なんだから、気にしなくていいんだよ?」



イヴ「それじゃ私の気が済まないんですよ〜」



芽衣子「うーん、こうやって楽しくお話してるだけでもなってるとおもうんだけどなぁ」





イヴ「……あっ、そうですよ、応援。応援しちゃいます〜」



芽衣子「応援? えっと、アイドルの?」



イヴ「違いますよぉ〜。Pさんとの仲を、ですぅ〜」





芽衣子「え?」



イヴ「具体的になにをやるっていうのはないですけど、ふたりがもっと仲良くなれるように……」



芽衣子「ちょ、ちょおっと待って、待って」



イヴ「迷惑、ですかぁ?」



芽衣子「い、いや、迷惑とかじゃなくて、えっと、えっとね。ちょっと情報を整理するね」





芽衣子「イヴちゃんは寒空の下、助けてくれた私とプロデューサーに恩返しがしたい」



イヴ「そうです〜」



芽衣子「プロデューサーにはアイドルになって活躍することで恩返しを」



イヴ「まだまだ半人前ですけど、頑張って一人前のアイドルになりますよ〜」



芽衣子「私にはプロデューサーとの仲を……ん、んん?」



イヴ「応援しますよ〜。Pさんも芽衣子さんも、ふたりとも私にとっては大事な人ですから〜」



芽衣子「自分で言葉にしてもとっちらかってる」





イヴ「あ、あれ〜? もしかして違いましたぁ〜?」



芽衣子「え、い、いやぁ、違うってわけじゃなくて、なんというか、うーん……」



イヴ「か、勘違いならごめんなさいぃ〜」



芽衣子「い、いやいや! だっ、大丈夫! なにが大丈夫なのかわからないけど、うん、大丈夫!」



イヴ「てっきり、芽衣子さんはPさんのことが好きなのかと〜……」



芽衣子「ん、んんっ」





イヴ「私の早とちりでした〜……」



芽衣子「ち、ちょっと語弊がある言い方だけど、嫌いなわけじゃないよ!?」



イヴ「やっぱりそうだったんですね〜♪」パアァ





イヴ「芽衣子さん、Pさんのこと好きですよね〜。ふたりを見てると心がぽかぽかになります〜、こたつみたいに〜」



芽衣子「ううっ」



イヴ「聞いたお話だとまだお付き合いとかしてないとかで〜。なにか力になれることがあれば……」



芽衣子「なんだかどんどん加速していってるけど!」



美里「そうなのよねぇ。まだ進展ナシっておかしいよねぇ」ピトッ



芽衣子「うひゃあ!」





イヴ「美里さん、おつかれさまです〜」



美里「ふたりともおつかれぇ」



芽衣子「美里ちゃん! 首が! 冷たい!」



美里「さっきまで外にいたからねぇ」





芽衣子「うぅ〜……」



イヴ「もしかして、お腹痛いんですか〜?」



美里「改めて人に言われると恥ずかしいのよねぇ♪」



芽衣子「……なんでもないっ! この話はヤメヤメ!」



美里「はぁい♪」





美里「こたつこたつぅ♪」



イヴ「みんなこたつに来ますね〜」



美里「日本の冬といえばこたつよねぇ」



イヴ「わかります〜お茶とみかんがあれば何時間だって過ごせそうです〜」



芽衣子「なんだか日本人より日本人らしいかも」



イヴ「でも割り箸を割るのはまだ苦手です〜」





美里「じきにここで誰か鍋やったりぃ」



芽衣子「ないって言い切れないのがねー」



イヴ「Pさんに言えばできますかね〜?」



美里「んー、鍋もいいけどぉ……」



芽衣子「いいけど?」



美里「これもいいよねぇ」





イヴ「おでんですかぁ♪」



美里「コンビニで70円セールしててぇ、つい買っちゃうのよねぇ。事務所に誰かいるかなぁってぇ」



芽衣子「たまにはゴロゴロするのもいいもんだねぇ」



美里「今の喋り方がおばあちゃんみたい」



芽衣子「美里さん、私の分のおでんはまだかのぅ」



美里「はいはい、今取り分けますからねぇ」



イヴ「ブリッツェンの分もお願いします〜」





芽衣子「はぁー、こたつで食べるおでん……」



美里「おだし飲むとホッとするぅ……」



イヴ「大根おいひいでふ〜♪」モグモグ



芽衣子「まさに日本の冬って感じ」



美里「だから気をつけないとねぇ。なにとは言わないけどぉ」



芽衣子「うぅ! その言葉は私に効くからぁ!」



イヴ「日本の冬はお腹の中からぽかぽかです〜」





イヴ「あっ、そうでした〜」



美里「どうしたのぉ?」



イヴ「クリスマス当日は忙しいので、前祝いをしようとしてたんですよ〜。ケーキを用意してるので、それをみんなで食べましょう〜」



芽衣子「いいの?」



イヴ「はい〜。幸せはみんなで分け合うものですからね〜」





美里「じゃあ、お皿とフォーク持ってこなきゃ。ちひろさんとプロデューサーさんも呼んじゃおぅ♪」



芽衣子「そうだねっ。みんなでお祝いすればもっと楽しくなるよね♪」



イヴ「こたつに入ってみんなで食べましょう〜。きっともっと美味しいですよぉ〜♪」



美里「芽衣子さんは食べ過ぎないようにねぇ?」



芽衣子「明日から、明日から頑張るから今日は!」



イヴ「日本の冬は幸せがいっぱいです〜♪ ねっ、ブリッツェン♪」







おわり







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