2017年02月16日
グリP「茜ちゃんだからセーフ」
グリP「……んっ、朝か」
茜「おはようプロちゃん」
グリP「………………え?」
茜「おはようプロちゃん」
グリP「………………え?」
茜「おっ、はよー! ぷ、ろ、ちゃーん!」
グリP「うっ、耳元で叫ばないで茜ちゃん」
茜「プロちゃんの寝顔かわいいね、茜ちゃん惚れ直しちゃったぞ」
グリP「…………なんで?」
茜「にゃ?」
グリP「どうして茜ちゃんが俺の横で寝てるの?」
茜「え、まさか昨日のこと覚えてないの?」
グリP「覚えてないけど。っつーか、茜ちゃん上半身裸、……え、あれ」
茜「プロちゃんも裸じゃん」
グリP「マジっすか?!」ガバッ
茜「ほらね」
グリP「………………」
茜「………………」
グリP「うわあああああああマジじゃあああああああああああああん!」
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茜「んにゃー、いい天気だねぇ。鳥もチュンチュン鳴いてるよ」ノソッ
グリP「ああああああああタイムタイムタイムタイム! 上半身を起き上がらせないでっ、そのまま寝ててお願いだから!」
茜「寝てってそんな。プロちゃん昨日の今日でまだするの? んもー、お盛んなんだからぁ?」
グリP「違ぇ、違ぇよ! おっぱいが見えそうだから隠せって言ってんだよアホかよ!」
茜「何を今更、昨晩は揉みまくってくたくせに。この茜ちゃんの丸々と完熟した二つの甘い果実を」
グリP「え、え、え、ま、またまたご冗談を……」
茜「昨日は激しかったねプロちゃん」
グリP「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」
茜「慣れないお酒ガブガブ飲むからだよ。たまたま襲ったのが茜ちゃんで良かったね、他の娘だったらどうなっていたことやら」
グリP「いやあああああああああああああああああああああああああ!」
茜「まあ、そうは言っても。プロちゃん前後不楽だったからほとんど茜ちゃんがリードしてあげたんだけどね。というかプロちゃんが非リアの童貞だったからかなぁ、全然ダメダメだったよ。しょうがないから茜ちゃんがプロちゃんの上に乗って、なんとか成立させたよ。茜ちゃん頑張ったよ、だから褒めて褒めて」
グリP「おうおう、おかげでプロちゃんは魔法使いルートを脱出できたよサンキュー茜ちゃ……違う違う違う全然違うわざわざ成立させる必要のないモノをなんとか成立させてんじゃねぇ! そもそも、その話が本当なら襲われている側は俺の方じゃねーか!!」
茜「………………」
グリP「………………」
茜「卒業おめでとうプロちゃんっ♪」
グリP「い、嫌だ」
茜「んん?」
グリP「プロちゃんは認めない、誰の知らぬ間に迎えた卒業なんてノーカンだ……」
茜「茜ちゃんはしっかり見届けたけど」
グリP「でも実感がないから」
茜「茜ちゃんは実感したけど、プロちゃんの熱い体液が――」
グリP「お願いですからそれ以上何も言わないで下さい茜さん!」
翼「………………」
茜「プロちゃんは相変わらず面倒くさいなあ、じゃあ今度はシラフのときにしようね。それでもう文句なしに卒業だよ。ついでにピロートークデビューもしよう」
翼「あ、あの……」
グリP「ぴ、ピロートークって何話せば良いんだ、ネットで調べたら出てくるかな」
翼「あのっ! プロデューサーさん!」
グリP「っと、どうしたんだ翼」
翼「……その、何しているんですか、茜さんと。……事務所のソファで」
グリP「え? 朝チュンごっこだけど?」
翼「あ、朝チュンごっこ。へぇ、……それ、事務所ですることですか?」
グリP「そりゃあ、俺ん家とかホテルとかでやったら洒落にならないだろ」
茜「そうだねプロちゃん、かわいい茜ちゃんの身が本当に危ないよ」
翼「で、でも、ごっこだったら、……その、裸になる必要まであるんですか?」
グリP「うーん。気分の問題かな」
茜「こういうのってリアルな方が楽しめるからね、うんうん」
翼「茜さんは、その、……事務所で上半身に何も身につけていなくても平気なんですか?」
茜「見られる分には平気だよ翼ちゃん。お互い何度もお仕事で際どい衣装着てるじゃん、何を今更」
グリP「それどころか、サンバカーニバルとか文化祭投票の時とか、マジで脱ぎかけたよな。茜ちゃん実は露出癖の気でもあるんじゃないか?」
茜「茜ちゃんはプロちゃんとは違ってそんな変態さんじゃないです。正直言うとせっかくの恵まれた肉体だから、見せておいたほうが得なんじゃないだろうかって、そう思ってはいるんだけれどね」
グリP「じゃあ今度は露出ごっこでもしてみて性癖を確認してみるか」
茜「……法に触れることは絶対にしちゃ駄目だよプロちゃん」
グリP「心得てるよ、その辺は。俺を誰だと思っている、プロちゃんだぞ」ガバッ
翼「……それじゃあ、実際には、その……既成事実は無いんですね」
グリP「ないよ、ごっこ遊びだから」
茜「マジっぽかったでしょ、茜ちゃんの天才的な演技の賜物だね」
グリP「俺の狼狽する芝居もなかなか上出来だったろう、素人にしては」
茜「まあまあ良かったよ、及第点ぐらいだけれど」
翼「うーん、何か本当に楽しそうですねー」
グリP「めっちゃ楽しいね」
茜「うんうん」
翼「それじゃあ、わたしもやってみていいですか。朝チュンごっこ?」
茜「えっ?」
グリP「えっ?」
翼「えっ?」
グリP「………………」
翼「な、なんですかその反応は、プロデューサーさん」
グリP「いや、ダメに決まってるだろ」
翼「ダメなんですか?」
グリP「当たり前だろ、翼。事務所で脱ぐつもりかよ」
翼「だ、だって、その方がリアルで面白いってさっき」
グリP「落ち着け、翼はアイドルなんだぞ。自分の身体の価値をちゃんと理解しろ、人前で脱ぐなんて言語道断だ」
茜「そうだよ翼ちゃん。アイドルはイメージも大切だし、身体は大事にしないとっ」
翼「で、でも、茜ちゃんは……」
グリP「茜ちゃんはセーフだよ、だって茜ちゃんだよ」
翼「な、なんなんですか、その理論は」
グリP「言葉では説明しづらいけど。仮に茜ちゃんが裸で歩いていても、それは野良猫が道端を歩いているようなものじゃん」
茜「まー、茜ちゃんは可愛いからそうなるよね」
翼「え、あの、その、はい。…………はい?」
グリP「そもそもアイドルに猥談させたり破廉恥なセリフは言わせられねぇよ、なんなら『朝チュン』ってワードもアウトだからな、気をつけろよ翼」
翼「ちょ、ちょっと混乱してきました。だって、プロデューサーさんと茜ちゃんは朝チュンごっこをしていて……」
茜「だから、翼ちゃん。朝チュンなんて卑猥な言葉を口にしちゃダメだよ、翼ちゃんはアイドルなんだから」
翼「えええ、茜ちゃんだってアイドルじゃないですか」
グリP「だから、茜ちゃんはセーフだって。なにせ茜ちゃんだから」
翼「えええええええええー」
茜「放送できないような嫌らしい言葉でも、茜ちゃんが言えばそんなにエロくはならないからね、実際問題。だからセーフなんだよ、翼ちゃん」
グリP「そういうことだ」
翼「むむ、そういう風に言われると俄然やってみたくなってきちゃいますよ。脱がないので触りだけでもやりたいです、朝チュンごっこ。プロデューサーさん、だめぇ?」
グリP「ダメ」
翼「えー」
グリP「前々から思っていたが、翼に『だめぇ』って甘えておねだりされると男としてムラムラしてくるからあんまり多用するなよ。一時のテンションに身を任せて襲っちゃったら、そこで試合終了だからな。お互いに」
翼「…………は、はい」
茜「プロちゃんムラムラするの? 大丈夫? 茜ちゃんが発散してあげようか」
グリP「ああ、すまん。頼んで良いか?」
茜「じゃあ、ちょっと仮眠室行こうか」
グリP「その前に服着ろよ、おっぱいが見えるからな」
茜「大丈夫だよ、猫が道を歩いているみたいなモノなんでしょ」
グリP「まあ、それもそうか」
茜「じゃあ、いっちょヤりますか」
グリP「茜ちゃんの激しいからな、お手柔らかにな。……ということで、ちょっと仮眠室行ってくるわ」
翼「い、行ってらっしゃい……」
グリP「おう」
茜「翼ちゃんまたね〜」
ガチャ、……バタンッ
翼「…………」
翼「………………」
翼「……………………あれ?」
――翌日
グリP「事務所で飯食うの久しぶりだな」
茜「お昼は基本的に外食だもんね」
グリP「ところがコンビニで惣菜を買いすぎて外食より出費が酷くなるという結果に」
茜「慣れてない事をしたからね、ちょっと度が過ぎちゃったね」
グリP「コンビニのスイーツって一見安いけど、やっぱり高いよな」
茜「にゃー、やっぱり専門店よりはリーズナブルだよ。プロちゃんが何個も買うからだよ、そのテーブルの上のデザート、全部プロちゃん一人で食べるつもりなの?」
グリP「そのつもりだけど。まあ、余ったらその辺の子に渡せば」
茜「残すなら茜ちゃんにちょうだい」
グリP「茜ちゃんもプリン大量に買ってるじゃん」
茜「デザートは別腹だし、女の子だもん。これぐらい余裕余裕」
グリP「まあいいけど。……じゃあ、久しぶりの事務所ランチだし」
茜「あー、プロちゃん。アレやっちゃいますかー」
グリP「茜ちゃん、あーん」
茜「あーん……もぐもぐ」
グリP「昔に比べてコンビニのご飯も旨くなったよな」
茜「うん、おいしいね。お返しにプロちゃんもあーん」
グリP「お、……あーん。………ごほっ」
茜「にゃ?」
グリP「ぐふっ…………奥に、ごふっ。……突っ込み過ぎだって」
茜「にゃはは、めんごめんご。許してにゃん」
グリP「割り箸が喉ちんこをカスったぞ」
茜「あーあ。吹き出しちゃって汚いなぁ」
グリP「いや俺のせいなの?」
茜「プロちゃん、ほっぺに付いてるよ」
グリP「え、どこ?」
茜「ちょっとまって、取るから。んー………………チュッ」
グリP「………………」
茜「ペロッ」
グリP「取れた?」
茜「取れた取れた、もう大丈夫。茜ちゃんのおかげだよ」
グリP「おう、ありがとう」ナデナデ
茜「さーて、そろそろデザートいこうかにゃ〜」
グリP「待って、袋の中にスプーン入ってないけど。そっちある?」
茜「ん〜、無い」
グリP「店員さんが入れ忘れちゃったかな」
茜「じゃあ指で良いよ」
グリP「おっけー。どれから食べる?」
茜「そこのクリームの乗ったプリンからお願い」
グリP「はいはい」ベリッ
茜「プロちゃん早くー」
グリP「ほいほい、よいしょ。やっぱ指だと上手くすくえないな」
茜「少しづつで良いよ、すぐに食べ終わっても情緒が無いからね」
グリP「はい、どうぞ」サッ
茜「あーん……ちゅっ、んっ、…………ぷはっ」
グリP「指がべっとべとだな、ちゃんと後で洗っておかないと」
茜「プロちゃん、次」
グリP「ほいよ」サッ
茜「ちゅ、んん……ぺろっ」
グリP「茜ちゃん、ちょっと舌触っていい?」
茜「ん、……んっ」コクッ
グリP「ありがと」グイッ
茜「んふぅ、……んあっ、ああっ……ひっ……ひゃふ」
グリP「ザラザラしてなかなか良い手触り。さすが茜ちゃん」
茜「はぁはぁ。なんかプリン食べてるだけなのに、……すごい疲れる」
グリP「もうちょっとだ、頑張れ茜ちゃん」
茜「うん、……あーん」
グリP「……あっ」ボトッ
茜「……プロちゃん、茜ちゃんの胸元にプリン落とさないでよ」
グリP「すまん、手元が狂ってしまって」
茜「ぴったり茜ちゃんのおっぱいの谷間に落ちたよ、コレ絶対狙ったよね」
グリP「ワザとじゃないよ、狙ってできることじゃないって」
茜「感触が気持ち悪いよプロちゃんー」
グリP「ちょっとまって、いま取るから」
茜「いいよ」
グリP「……えっ」
茜「せっかくだから食べちゃいなよ茜ちゃんのプリン。直接で良いから」
グリP「そう、じゃあ遠慮なく」グイッ
茜「……んあっ」
グリP「はむっ」
茜「このプリン、美味しいよね。……んんっ」
グリP「絶品だな、さすが茜ちゃん」
茜「茜ちゃんじゃなくて、プリンの話だよプロちゃん。というか、いつまで舐めてるの」
グリP「ごめん、ついつい」
桃子「……何やってるの」
グリP「アイエエエエエエエエエエエエエエエエエッ?!」
グリP「………………」
茜「………………」
桃子「………………」
グリP「桃子、どこから見てた」
桃子「たぶん、一部始終」
グリP「oh, shit...」
茜「だ、大丈夫だよプロちゃん。桃子ちゃんは色々と早熟だけど、でも流石に小学生だし。何とか言いくるめて誤魔化そうよ……」
グリP「そ、それが良いな、うん」
桃子「お兄ちゃんと茜さんってそういう関係だったの?」
グリP「………………」
茜「…………そ、そうじゃなくて。これはごっこ遊びだよ桃子ちゃん。いわばおままごとの延長で」
グリP「そうそう、これは恋人ランチごっこっていう高度な遊びなんだ」
桃子「ふーん」
グリP「にこにこ」
茜「うふふ」
桃子「それ、桃子もお兄ちゃんとやってみたい」
グリP「えっ」
桃子「おままごとの延長なんでしょ、だったら桃子がやっても大丈夫でしょ」
グリP「い、いや……ダメなんだ。いくら桃子でもコレは」
茜「むしろ桃子ちゃんだからアウトだね、これは」
桃子「どうして、茜さんは良いのに。お兄ちゃん桃子とはやりたくないの?」
グリP「違う違う、そうじゃ、そうじゃないんだ。俺は桃子が大好きだ。だから、できるモノなら是非やりたい、桃子と恋人ごっこを!」
茜「えープロちゃん引くわー」
グリP「何とでも言え」
桃子「だったらいいじゃん」
グリP「待って、どうして桃子がダメなのか解説するから。どうどう」
桃子「………………」
グリP「茜ちゃん」
茜「なんだい、一体なんなんだいプロちゃん」
グリP「ちょっと俺に求婚してくれないだろうか」
茜「えー、ヤダー」
グリP「頼むっ、後で青山のプリン買ってきてやるから!」
茜「しょうがないなぁ」
グリP「恩に着るぜ」
桃子「………………」
茜「プロちゃん好き好き大好き超愛してる! そうだプロちゃん茜ちゃんと結婚しよう! 茜ちゃんと一緒に幸せになろうぜ!」
グリP「………………」
茜「………………」
グリP「桃子、いまのどう思う」
桃子「ごめんなさい。正直、これと言った感想が出てこない」
茜「えっ」
グリP「そうだな、正にその通り。しかし、どうして何とも無いのだろう。――それはガチっぽさが無いからだ。要するに茜ちゃんに求婚されたところで、飼い猫がゴロゴロと寄り添ってくる感覚しか湧いてこないワケなんだよ」
茜「なにそれ酷くない。プロちゃん、茜ちゃんとは遊びだったの?」
グリP「否、そこが茜ちゃんの良いところなんだ。公の場でプロデューサーに『愛してる』と発言しても何故か許されてしまう特別なアイドル、それが野々原茜という存在なのだよ」
桃子「うーん……そうなんだ?」
茜「待ってプロちゃん。なんか……ちょっと納得いかないんですが」
グリP「まあまあ。試しに今度は桃子、ちょっと俺に求婚してくれないか」
桃子「嫌だ!」
グリP「直球に拒絶しないでプロちゃん傷つくから」
桃子「じゃあ、ちょっとやってみるね」
グリP「何でも良いから、お願い」
桃子「んんっ…………。ねぇ、お兄ちゃん。真面目なお話があるんだけれど、いいかな。桃子ね、お兄ちゃんとずっと一緒に居たいな。ねぇ、お兄ちゃん一生のお願い。桃子は一生お兄ちゃんの事を愛してあげるから、お兄ちゃん。お兄ちゃんは一生桃子の事、大事にして欲しいな。お願いしますっ」
グリP「…………」
茜「…………」
グリP「茜ちゃん、今のどう思う」
茜「一言で言うなら、犯罪的かなーって」
グリP「やべぇだろ。普通は桃子ぐらいの歳の子のプロポーズって、『大人になったらパパと結婚する』レベルが関の山じゃん。なのにコレだよ。どうすんだよコレ」
桃子「うーん、けっこう一般的なプロポーズをしてみたつもりだったんだけど」
グリP「小学生が一般的なプロポーズを成立させてしまう時点で恐ろしいんだが。……ともかく、俺が桃子と『恋人ランチごっこ』ができない理由が此処にある」
桃子「ふーん、まあ今のでなんとなく分かったよ。桃子がアイドルである以上、軽率に男の人と破廉恥な行為を公の場でしてはいけないって事なんだね。ただし茜さんはその例外だってこと」
グリP「到底小学生とは思えない理解の早さと聞き分けの良さだな」
桃子「それでも、桃子。ちょっとぐらいはお兄ちゃんと『あーん』ってしてみたかったな。だって、何か普通のプリンが美味しそうに見えたんだもん」
茜「ふふふ、桃子ちゃん。ここだけの話、プロちゃんにプリンを『あーん』してもらうと、プリンの甘さが2割増しになるんだよね。だから止められない、もうどうにも止まらない」
桃子「えー、茜さん羨ましい」
グリP「………………しょうがないな」
茜「おっ」
グリP「茜ちゃん、一口だけプリンもらって良い?」
茜「ぜんぜん良いよ」
グリP「桃子、一口分だけ大人の体験をさせてあげよう。今回だけだぞ」
桃子「お兄ちゃんが指で食べさせてくれるの?」
グリP「指はダメです、指じゃなくてスプーンでやります。初回からそんなアブノーマルなプレイお兄ちゃんは許しません」
桃子「茜さんとはやってたクセに」
茜「給湯室からスプーン拝借してきたよ」
グリP「ありがとう茜ちゃん。ほら、桃子『あーん』」
桃子「あーん」
グリP「グイッ」
桃子「うんっ……」
グリP「……どんな感じ?」
桃子「これはたしかに、甘いかもしれない。……クセになりそうな感じ」
グリP「………………」
茜「どうしたのプロちゃん、急に押し黙って」
グリP「白状すると、桃子にプリンを食べさせて、ちょっとムラムラ来た」
茜「あ、ヤバい。茜ちゃん思わず反射的に110番に通報しちゃいそう」
グリP「そうなる前に、仮眠室に行こう。茜ちゃん頼む」グイッ
茜「うわっ、プロちゃんが珍しく積極的。しょうがないな、かわいい茜ちゃんがプロちゃんのために一肌脱ごうかな」
グリP「茜ちゃんの本気は激しすぎてプロちゃんが持たないから、本気の50%ぐらいで良いぞ。――ということで桃子、ちょっと仮眠室行ってくるな」
茜「それじゃあ桃子ちゃん、また後で〜」
桃子「………………うん、またね」
ガチャ、……バタンッ
桃子「……………………」
桃子「…………………………あれ?」
――翌日
茜「プロちゃーん、キツいキツいっ。コレはさすがに狭すぎるっしょ」
グリP「ただでさえ足が満足に伸ばせないのに、その空間に二人だからな」
茜「向かい合う体勢より、茜ちゃんがプロちゃんに寄りかかる体勢の方が良いかなー?」
グリP「お湯が溢れるからあんまり動き回るなよ」
茜「うーん、抱き地蔵も本駒駆けもあんまりスペース的には変わらないかー」
グリP「わざわざ四十八手で体勢を表記するなよ、まるで俺たちがいかがわしい事しているみたいじゃないか」
茜「プロちゃん残念だけどどうあがいてもいかがわしいよ現状の茜ちゃんたちは」
グリP「まあ、そうか。でも大丈夫、茜ちゃんだからセーフ」
茜「はぁー、狭いけど密着してるから温まるね。極楽極楽」
グリP「こっちは抱き枕かかえている気分だよ、反射的にぎゅーってしそう」
茜「やぶさかでもないよプロちゃん」
グリP「じゃあ遠慮なく」ギュー
茜「きゃー」
美奈子「……………………わっほい」
グリP「あれ、今回は邪魔が入るのが早いな」
美奈子「私の……私の城で、何やっているんですか」ギロッ
グリP「おいおい、いつから会社の給湯室が美奈子の城になったんだ」
茜「まあ、色々とカスタマイズはされているけどね」
グリP「グリルの増設に冷蔵庫の拡張、コンロの火力強化、調理器具の収納。敷き詰められた調味料の数々。増築に伴って広がる部屋の敷地、まあ城って言えば城か」
茜「でも会社の給湯室は共有スペースだから、あんまり私物化しちゃダメだぞ美奈子ちゃん♪」
美奈子「……そっくりそのまま言葉を返しますけど、給湯室のシンクにお湯張って、ソコに男女で入るのは私物化じゃないんですか?」
グリP「………………」
茜「………………」
美奈子「つーか、お二人は何をされているんですか? ……私の城で」
グリP「…………カップル入浴ごっこ」
美奈子「突っ込み所満載ですけど。とりあえずソレ、会社の給湯室でやることですか?」
茜「この遊びは会社の給湯室ぐらいでしかできないよ。プロちゃん家とか茜ちゃん家でやったら、遊びじゃなくてガチになっちゃうし」
美奈子「どうでも良いですけど、私の城でソープランドごっこは止めて下さい」
グリP「ソープランドごっこじゃないよ! カップル入浴ごっこだよ! アイドルが何言ってるの、ダメだよそんな事言っちゃ! あと、ここ美奈子の城じゃないから!」
茜「よりにもよってソープランドって言われちゃったね。ちゃんと茜ちゃんはバスタオル巻いてたのに」
グリP「バスタオル巻いていたから余計にお店っぽく見えちゃったんじゃないか?」
美奈子「そもそもお店、見たこと無いんですけどね」
茜「バスタオルがダメっていうなら茜ちゃん全裸になるしかないじゃん!」
美奈子「そこで服を着るという発想は無いんですね」
グリP「それにしてもだ、美奈子。広くなったシンクに浸かっていると、本当変わったよな、ウチの給湯室」
美奈子「いつまで浸かっとんねん、早く出ろや」
茜「広くなる給湯室に伴って、グレードアップしていく美奈子ちゃんの事務所飯」
グリP「最近グルメ漫画流行っているし、一発スピンオフでも書いて当てちゃおうか。タイトルは『美奈子の事務所飯』で」
茜「茜ちゃんにも一枚噛ませてよ。美奈子ちゃんの料理は本格派だから、もし漫画が売れたらレシピ本の販売にも乗り出せるよ」
グリP「レシピ本も大事だが、いまアツいのはクックパッドだろ。あのサイトで特集組んでもらえれば売名効果は抜群だ」
茜「夢がいっぱいで何だか茜ちゃん胸が熱くなってきたよ」
グリP「ごめん、茜ちゃんの胸が熱くなっているのは俺が現在進行形でもん――」
美奈子「…………………………」
茜「プロちゃんヤバいよヤバいよ! 美奈子ちゃんが包丁片手にこっち睨んでるよ! しかも普通の包丁じゃないよ牛刀だよアレ肉を切るやつだよマジで殺りに来てるよ!」
グリP「あらー、さすがにふざけすぎたかー」
茜「ゼェゼェゼェ……何とか生還できたね、プロちゃん……」
グリP「ゼェゼェゼェ……まったく、危うく料理されちまう所だったぜ」
茜「でも中途半端に終わって茜ちゃんなんだか不完全燃焼だよ」
グリP「観念して俺の家で続きするか、ソープラン、いや、カップル入浴ごっこの」
茜「別にいいけどさぁ、ちゃんとプロちゃん自制できる? いくら茜ちゃんでも何でもして良いってワケじゃないんだからね、まったく」
グリP「よーし、良いこと考えた。暴走しないように前もって発散しておこう」
茜「なるほど、妙案だね」
グリP「じゃあ仮眠室行こうか」
茜「今夜は寝かさないぞプロちゃん」
グリP「茜ちゃんには攻められてばっかりだからな、たまには攻守逆転させたいんだが」
茜「プロちゃん持久力ないんだもん、もっと日頃から鍛えないと」
グリP「耳が痛いなぁ。学生時代に比べて体重も増えたし」
茜「いっつも茜ちゃんにはレッスンレッスンって言っているクセに。じゃあプロちゃん、今度一緒にダンスレッスンしよう。茜ちゃんがいかにすごいか、その身体に叩き込んじゃる」
グリP「へいへい」
小鳥「あれ、プロデューサーさん。仮眠室ってことは、お疲れですか?」
グリP「どうも小鳥さん。そうなんです、ちょっくら休んできますね」
茜「ふんふーん♪」
小鳥「茜ちゃんも一緒なんですか?」
グリP「ああ、抱き枕代わりです」
小鳥「そうですか。まあ茜ちゃんだからセーフですね。ゆっくり休養して下さい」
グリP「はい、ありがとうございます。それでは」
小鳥「ごゆっくり〜」
終わり
17:30│野々原茜