2017年03月03日

橘ありす「未央さんのプロデューサーはおかしいと思うんです」未央「はい?」

アイドルマスターシンデレラガールズのSSとなります。



注意

キャラ崩壊があります。





またこの作品ではタイプごとにプロデューサーがいる設定となっております。



例としていうとニュージェネなどのユニットは存在しますが、卯月・凛・未央のプロデューサーは別々、といった感じです。



口調・キャラの呼称とかに間違いがあったらごめんなさい。



では始めていきたいと思います。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488286493



本田未央「ええと・・・ゴメン。どういうことかな、ありすちゃん?」



橘ありす「橘です。ですから未央さんのプロデューサーはおかしいのでは、と」



未央「いや、何がどうおかしいのかなあ、って聞きたいんだけどな」



ありす「・・・この事務所ではアイドルをキュート・クール・パッションの3タイプに分け、そのタイプごとにプロデューサーがつく、という風になっていますよね」



未央「うん、だから私の所属はパッションだからパッション担当のプロデューサーが担当してるね」



ありす「はい。それでこれを見てほしいんですが」



未央「ん?タブレット・・・?」

未央「何々・・・?『Pa担当のプロデューサーは全員がハゲらしい』・・・?」



ありす「そうです」







バンッ







ありす「何でうちのPaPさんはハゲじゃないんでしょうか!?」



未央「いや、別にハゲじゃなくてもよくない!?」

未央「っていうかこれ、ネットで流れてるだけの噂じゃん!どう考えても信憑性ないでしょ!」



ありす「ふっ、甘いですね未央さん。イチゴパスタよりも甘いです」



未央「うわあ年下とはいえ、凄いイラっと来る!」



ありす「この私がネットの噂をそのまま鵜呑みにするとお思いですか?」



未央「・・・?じゃあ根拠があるってこと?」



ありす「はい。・・・未央さん、この事務所のパッションアイドルを言ってみてください」

未央「えーっと、私でしょ、薫ちゃんでしょ、仁奈ちゃんでしょ、あとあーちゃんと、茜ちんがいるね」



ありす「では別プロダクションのパッションアイドルを言えるだけ言ってみてください」



未央「ん〜、恵磨ちゃん、光ちゃん、麗奈ちゃん、後は・・・早苗さんかな?」



ありす「では、今挙げたアイドル達に共通することは?」



未央「共通点?・・・う〜ん、あーちゃんはともかく、皆とにかく明るいというか、元気な人たちだよね」









ありす「そう、パッションに所属している人たちは程度の差こそあれ基本活発な性格の持ち主・・・」



ありす「そしてそんな人たちを担当するプロデューサーは、必然的に彼女たちの元気さに巻き込まれる形となります。良くも悪くも」



ありす「ただでさえ忙しいプロデュース業に加えて彼女たちの相手もしなくてはならない、ということになります」



ありす「・・・ここまで言えばわかりますね?」



未央「・・・ハッ、まさか!?」



ありす「そう、そうなれば当然多大なるストレスがプロデューサーを襲います」

ありす「そして溜まりに溜まったストレスは、確実に毛根を蝕んでいき・・・ついにはツルツルになります。以上のことから――」



ありす「PaPさんはハゲていないとおかしいのです!!」ロンパァ!



未央「う、うわああああああああああ!」

ありす「フフン、どうですか未央さん。私の完璧な論理は」



未央「ぬうう・・・確かにそう考えるとPaPはハゲてないとおかしい・・・」



???「・・・人がいないところで、よくもまあそこまで言えるもんだなぁ」



未央・ありす「「えっ?」」

未央「プロデューサー!」



PaP「よう未央」



ありす「・・・PaPさん、今の発言・・・まさか私の証明に何か問題があるっていうことですか?」



PaP「ああ・・・というか、問題だらけだよ。ありすちゃん」



ありす「なっ」



PaP「まず一つ目、パッションのアイドルは基本活発な性格の持ち主と言っていたけど・・・」



PaP「それじゃあ、芳乃や夏樹はどうなんだ?茜や仙崎さんのような活発さはあるかい?」



ありす「うぐ」

ありす「で、でも!夏樹さんはロックな人で――」



PaP「そりゃあ、ライブ中とかはロックになるさ。それが持ち味だし。だけど普段から俺を振り回しているのを1度でも見たことがあるかい?」



ありす「む、むう・・・」

PaP「二つ目、ぶっちゃけちゃうけど、別に俺はそこまでプロデュース業は忙しくない」



ありす「え?」



PaP「あのね、何のためにウチが3人態勢でいるかっていうとね、仕事を効率よく進めるためなんだよ」



未央「どういうこと?」



PaP「ウチもね、最初は一人で回していけると思ってプロデューサーも1人体制だったんだ。765プロという偉大なる先例もあったしね」



PaP「だけどすぐに765プロのプロデューサーは例外中の例外だと分かった。そのプロデューサーが過労で倒れたんだ」



PaP「それで、これではイカンということになって今の3人体制になったというわけだ」

PaP「ちなみにその倒れたプロデューサーっていうのが俺なんだけどね。タハハ・・・」



ありす「・・・・・・」



PaP「で、だ。3つ目、ありすちゃんはアイドル達に巻き込まれるのはストレスだと思っているみたいだけど・・・」



PaP「それは大きな間違いだ。俺はストレスに感じたことなんて一度もない。むしろパワーをもらっているくらいだ。以上のことから――」



PaP「俺がハゲる要素は、現状どこにも存在しないってことさ」



ありす「むううううううううううううううううう!」



未央「す、すごい・・・ありすちゃんを完全に黙らせちゃったよ・・・」



PaP「さて、じゃあトドメの一撃といきますか」



未央「ま、まだ何かあるの?」



PaP「流石にいきなりハゲ呼ばわりされて、何とも思わないわけじゃないからね。少しお灸をすえるってことで」



PaP「そもそもね、ありすちゃん」



ありす「ハ、ハイ!」ビクッ



PaP「君はどうやらPaPが全員同じような者の集まりのように思っているみたいだけど――」









PaP「他所は他所!ウチはウチ!ハゲてる人がいるからって全員が同じなわけないでしょ!!」



ありす「」









ありす「うぅ・・・」ジワ



PaP「・・・え?」



ありす「うええええええええん!ごめんなざいーー!」



未央「ちょ、ちょっとプロデューサー!いくら何でもやりすぎだよ!」



PaP「い、いや、その!ま、まさかここまでダメージを受けるとは思わなくて−−!」



???「・・・プロデューサーさん?」



PaP「いっ!?こ、この声は・・・!」



千川ちひろ「備品の買い出しから戻ってみれば・・・!これは一体どういうことですか?」ニッコリ



PaP「い、いや、ちひろさん!これにはちゃんとした訳が−−」



ちひろ「ああ、弁解はいいですよ。それよりまずは−−」スッ



柳清良「お仕置きが必要なようですから」ニコッ



PaP「」







ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

PaP「うおお・・・流石にキヨラツイストは効いた・・・!」



未央「大丈夫?プロデューサー?」サスサス



PaP「おう、サンキューな。心配すんな、これでも鍛えてるからな」



ありす「あの・・・PaPさん。さっきは、その・・・すみませんでした」



PaP「いや、こっちもありすちゃんを泣かせちゃったしな・・・変な形だけど、喧嘩両成敗ってことで」



PaP「ただ、君は一度自分の中で論理が出来上がると、それにはまっちゃう癖があるからね。今後は気をつけた方がいいよ」



ありす「・・・わかりました。ありがとうございます」

PaP「さて、じゃあ丁度お昼が近いし、どっか食べに行こうか、奢るよ」



ありす「え?・・・良いんですか?」



PaP「女の子を泣かせちゃったんだ、これぐらいのお詫びはさせてほしいな」



ありす「・・・ありがとうございます」



PaP「ほら、未央もおいで」



未央「え、私も?自分でいうのもなんだけど、私何もしてないよ?」



PaP「いいから。一人が二人になったところで変わらんよ」



未央「・・・ん!じゃあ、ゴチになりまーす!」







終わり



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