2014年05月31日

P「お前、処女だろ」 ドンガラガ

※ご注意

 台本形式・短め

 765混入、オリ繋がりあり

 タイトル詐欺……かも?









P「美嘉」



美嘉「ん、なにープロデューサー」



P「今後のお前の売り方について話があるんだが……」



美嘉「んー?」



P「いや、お前のキャラってギャルじゃないか」



美嘉「だよー。……あ、もしかしてこれからは清純系で行けとか? あっはは、ウケるー」



P「いや、今の方向で売り続けることに間違いはないんだが」



美嘉「だっしょー。アタシもこういうの合ってるしねー」



P「まあ、それは認めよう。だが、それには一つ問題がある」



美嘉「ん? なになにー?」



P「お前、処女だろ」



ドンガラガ



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401032918



美嘉「なっ」



P「なんでって、アイドルのPなめんなよ? そのぐらい見りゃわかる

  まあ、トップ辺りだと流石に擬態も上手くなってて読めないがな

  ただ、逆にそんな擬態が必要っていう時点で推して知るべしって奴だ」



美嘉「でっ」



P「デリカシーがない? 担当アイドル相手にそんなもん気にする必要もないだろうが」



美嘉「でっ」



P「でももくそもない。問題起こせとは言わんし男狂いもそれはそれで困るが、そのナリで好きな男の一人も引っかけられないってのはどうなんだ」



美嘉「……ぐっ」



P「どうした」



美嘉「……なんでもない。でもさ、最近そういうことで騒がれるアイドルも多いじゃん?」



P「ファン層の問題だ。うちで言えば……、そうだな。智絵里なんかは処女であることが望まれるタイプのアイドルだろう」



美嘉「……かわいいってこと?」



P「まあ端的に言えばそうだな。純真無垢、清純派。男が守ってやりたいと思うようなタイプだ」



美嘉「……だったら、アタシは?」



P「お前の場合はセクシャルな格好良さが売りだからな。若くて派手目な女が目指す目標ってタイプだな」



美嘉「……ん」



P「そういう女性にとって、男性経験の数は魅力の勲章と同義といっていい

  魅力があるからこそ男性が惹かれる、そしてそれが経験の数に繋がるわけだ」



美嘉「……」



P「……といっても、お前の言うような問題に無頓着でいられるほどイメージが定着してる訳でもない

  とにかく開けっぴろげに、その手の生々しいアピールをしていればいいってものでもないわけだ。分かるか?」



美嘉「……んー、なんとなく」

P「要するに」

ジーッ



美嘉「?」



P「……」

ジーッ



美嘉「な、なに?」



P「……」

ジーッ



美嘉「ちょっと、……なんか言ってよ」



P「……」

ジーッ



美嘉「……ぅぅ///」



P「見つめられたくらいで赤面したり……」

ギュッ



美嘉「……っ!!!」



P「……」

ニギニギ



美嘉「……っっっ///」



P「……」

フニフニ



美嘉「〜〜〜っっ///」



P「手を握られたくらいで声も出せなくなるようなのは直せってことだ」

パッ



美嘉「ぅぅぅぅぅ……///」

不自然に全ひらがなの台詞は超小声ということでお願いします







P「しかし、なんでそこまで免疫ないかね。お前のキャラで男性タレントと距離を置く、過度のいじりも接触もなし、なんて仕事獲るのも一苦労なんだぞ?」



美嘉「……べつに、ふつうのひとだったらそこまでなんないし」



P「なんだ、言いたいことがあったらもっとはっきり言え」



美嘉「……なんでもない」



P「そうか。んで、対策だが……」



美嘉「うん」



P「……デートだ」



美嘉「……は?」



P「デートだ」



美嘉「ぇ、えええぇぇぇ!?」



P「大声出すなやかましい。……今日日小学生でもそこまでピュアじゃなかろうに」



美嘉「で、ででも、デートって、アレとかソレとか……、……するんでしょ?」



P「……なるほどな。なまじ半端に知識を持ってるがゆえの反応か」



美嘉「……ぅぅ///」

P「端からそんな無茶は期待してないさ。そもそもそれでほいほい処女を捨てられるような奴ならこんなにややこしくなってない」



美嘉「ぁぅ……」



P「とりあえず安心しろ。健全に、街をぶらついて食事をする程度だ」



美嘉「ん……」



P「まずは普通に接するように出来る程度の慣れでいい。それを目指せ」



美嘉「……ぅん」



P「……で、予定は」



美嘉「……あ、ああああのさ!」



P「なんだ?」



美嘉「で、でもね? も、もも、もし、だよ? 二人で、その……、気持ちが盛り上がっちゃって……。そ、そういうことに、なっちゃったりとかしちゃったら……」



P「合意の上でならそういうことが起こっても仕方ないが」



美嘉「そそ、……そう、なんだ///」



P「……まあ、そうはならんだろ」



美嘉「も、もしもの話だしっ///」



P「そうか」



美嘉「……うん///」

P「ん、じゃあ一番近いオフは……、明日か。急だがいけるか?」



美嘉「だ、だいじょーぶ……」



P「時間は朝からでオーケー?」



美嘉「……うん」



P「ん。じゃあ、明日な」



美嘉「……う、うん」



P「ああ。ちょっと連絡するところがあるから今日は送ってやれない。悪いが一人で帰ってくれ」



美嘉「……うん、ばいばい」



P「ああ、気を付けろよ」



美嘉「ん……」



美嘉「……」



美嘉「…………ふ」



美嘉「ふわぁぁぁぁぁぁぁっ///」



───



美嘉「……」



莉嘉「お姉ちゃーん、入るよー」



美嘉「ふ、ふへへへへへ……」



莉嘉「うわぁ……。お姉ちゃんアイドルにあるまじき顔してるよー。やっばー……」



美嘉「ふひ、ひへへへ……」



莉嘉「……よぅし、撮っちゃえ」

カッシャー



美嘉「にゅふ、ふふふふひ……」



莉嘉「『普段のアタシのお姉ちゃん』で、ついーとっ!」



美嘉「にゅへへへへへ……」



莉嘉「……は、流石に可哀想だねー。待ち受けにしとくだけにしよーっ」



美嘉「……んふふ。Pくんとのデート、楽しんできてねー♪」



───



美嘉「……」



美嘉「……ぅぅ」



美嘉「……緊張、してきた」



美嘉「……大丈夫、ちょっと街で遊んで、ご飯食べるくらいだから……」



?「……んー」

キョロキョロ



美嘉「打ち合わせ後でもご飯とか食べるし、大丈夫」



?「えっと、待ち合わせはここのはずだけど……」



美嘉「……遊びに行くのは初めてだけど。でも友達と遊んだりもよくするしっ」



?「……どこだろ」



美嘉「ふ、二人っきりで。…………二人っきりでっ」



?「あ、いたいた。美嘉ー」



美嘉「……。で、も、もし、もし……、アレとか、ソレとか……」



?「? おーい美嘉ー?」



美嘉「……ぅぅぅぅぅ/// 無理無理、絶対無理っ。……でも、プロデューサーがしたいって言ったら……///」



?「……んーもう」

スーッ



美嘉「……。……アタシ、汗臭くないよね。…………。もしかして、……ってこともあるし」



?「美ぃ嘉ぁーっ!」



美嘉「!!!???」



?「あはは、やっと気付いたね。やあ、美嘉」

美嘉「? 真?」



真「ん。久しぶり。この間収録であったとき以来かな」



美嘉「……あー、多分そだね。真もオフ?」



真「?? ん、そうだけど」



美嘉「あっ、そだ。ねえ真、アタシって汗臭くないよね?」



真「? ……んー。うん、いい香りだね。新しい香水かな」



美嘉「……えへへ、そうなんだ」



真「もしかして、ボクのために?」



美嘉「え?」



真「違うの?」



美嘉「えっと……。ちょっと、今日予定があって」



真「うん」



美嘉「それで、……つけてみて」



真「そっか。……じゃあやっぱりボクのため?」



美嘉「??」



真「??」

美嘉「……えっとね。その予定って、プロデューサーと、あ、遊ぼうって……」



真「……あーそっかそっか。そういうことか」



美嘉「?」



真「プロデューサーも話が通じてないかもっていってたもんなー」



美嘉「??」



真「じゃあまず美嘉が怒って帰らないように事情を説明しなきゃいけないのか

  うわぁ、気が重いなぁ……。でも、ご褒美のために頑張らなきゃ……、へへっ」



美嘉「ど、どうしたの真。顔がえらいことになってるけど……」



真「い、いやなんでもないよ。それで、大切な話があるんだけどさ」



美嘉「? う、うん。プロデューサーが来るまではいいけど……」



真「……うん、まずはそこからかな」



美嘉「?」



真「その……。今日の約束って、デートだよね」



美嘉「/// ……う、うん」



真「男の人に慣れるためって言う話だったよね」



美嘉「うん。……? でもなんで真が知ってるの? アタシの事務所のことなのに」



真「うーん、それがさ。わた、……ボクも、男装が身につくように女の子をエスコートするように事務所から言われてて」



美嘉「ふーん。偶然だね」

真「……偶然というか、なんというか……」



美嘉「?」



真「でさ、そのエスコート相手の女の子ってのが美嘉なんだ」



美嘉「??」



真「……で、美嘉のプロデューサーさんはここには来ない」



美嘉「???」



真「…………つまり、プロデューサーさんがデートしてこいっていったのは、ボク相手ってことで」



美嘉「…………え」



真「……あ、あはは。……それじゃあ今日はよろしくってことで。って……、聞いてないか」



美嘉「」



真「とりあえず……、我に返るまで放っておこうかな」





───



美嘉「……」



真「多分さ。プロデューサーさんも悪気があった訳じゃないと思うよ?」



美嘉「……むー」



真「ボクのこれもそうだけどさ。ちゃんと将来を考えた上でそういう特訓をってことなんだし」



美嘉「……それは、分かるけど」



真「だったらあんまり怒っちゃ可哀想だよ」



美嘉「でも、真にも迷惑掛けてるし」



真「さっきもいったとおり、お互いにメリットあることだし。……それに」



美嘉「それに?」



真「久しぶりに美嘉に会えて、嬉しかったしね」



美嘉「……ぅ///」



真「どうかした?」



美嘉「……アンタのファンの気持ちが、ちょっとだけ分かったかも」



真「へっへー、やーりぃっ。新しいファンゲットっ。……なーんてね」



美嘉「……あは」



真「ははっ、やっと笑ってくれた」



美嘉「……、……はぁ」



真「?」



美嘉「……いや。真が女の子なのが、ほんともったいないなー、って」



真「……複雑だなぁ」

美嘉「あはは。……よぉし、決めた!」



真「何を?」



美嘉「プロデューサーのことは置いといて、とりあえず今日は楽しむことにするっ」



真「そっか、それはよかった!」



美嘉「……? なんか、妙に喜んでない?」



真「いや、このままさよならじゃ寂しいからね」



美嘉「ふぅん? ……ま、いいけど」



真「へへっ、それじゃあ、どうしよう」



美嘉「そうだね。……ゲーセンでも行く?」



真「賛成っ。……へへっ、腕が鳴るなぁ」



美嘉「……いつかみたいにパンチングマシン壊さないでよ?」



真「やだなぁ、アレは機械の寿命だって。さ、行くよっ」

グイッ



美嘉「ちょ、真///」



真「あははっ、特訓なんだから手くらい繋がないとっ」



美嘉「……。……もぅ」

───



真「……はぁ、美味しかったー」



美嘉「うん、……ラーメンなんて久しぶりに食べたけど」



真「ボクも。事務所のみんなはあまり行かないし、……一人行く人はいるけど一緒に行くとただじゃ済まないし」



美嘉「?」



真「ううん。こっちの話」



美嘉「そう。……でも、ちょっと食べ過ぎじゃない? アタシ見てただけで胸焼けしそうなんだけど」



真「そうでもないよ? 7分目くらいかな」



美嘉「……体型とか、大丈夫なの?」



真「大丈夫大丈夫、食べても太らないし」



美嘉「……マジ?」



真「うん。正確には、食べた分使う、だけど」



美嘉「あー、なるほど……」



真「あはは、よかったら今度いっしょに走る?」



美嘉「……やめとく」



真「そっか、それは残念、……あ」



美嘉「?」

真「いやー、あそこのお店がすごい有名なレストランなんだって」



美嘉「へー。……って真、まだ食べる気?」



真「うーん、確かにもうちょっと食べられるけど……。まあどっちにしろ無理だよ、今からじゃ入れないし」



美嘉「そうなの?」



真「うん、人気あるからね」



美嘉「そうなんだ」



真「それで、ランチよりもっと凄いのがディナータイムで、予約が二ヶ月前から埋まっちゃうんだって」



美嘉「マジで? お金も高いだろうし、そこまでして行きたいのかな」



真「きっと、それだけ待ってでも食べたいってくらい美味しいんだよ」



美嘉「……んー、アタシにはよくわかんない」



真「それに、デートスポットとしても人気だしね」



美嘉「そんなに大変なのに人気なんだ」



真「そんなに大変だから、その分大事にしたいって想いがこもるって感じじゃないかな」



美嘉「なるほどねー」



真「へへっ。……やっぱりそういうのって憧れるよね」

美嘉「……うん、分かるかも。でも真詳しいね。……あっ、もしかして誘われたことあるとか?」



真「あはは、ないない。うちのプロデューサーが一回だけ社長に連れて行ってもらったって話を聞いたんだ」



美嘉「え、…………そっち?」



真「それこそないよっ!」



美嘉「あはは、冗談」



真「もう……。えっと、確かそっちのプロデューサーさんとの打ち合わせの時って言ってたかな。二人とも凄い興奮してたって社長が言ってた」



美嘉「……。……ふーん」



真「あ。……まだプロデューサーさんのこと、怒ってる?」



美嘉「……ま、ね」



真「あはは。やっぱりボクじゃ力不足か」



美嘉「そんなことないけど。楽しかったよ」



真「んー。だったらそんな顔、しないでほしいな」



美嘉「……ごめん」



真「いいけどね。んー、……よし、今日はこれで解散!」



美嘉「え? ……でも」



真「多分これ以上はやっても意味ないよ。もう普通にガールズトークになってたし」



美嘉「……だね」

真「でもこれ、一応男装の方の勝負服なんだけどな。仕事に着てく自信、なくしちゃうな」



美嘉「最初はさすがにドキッとしたけどね。やっぱり、真は真だし」



真「んー……、嬉しいような、落ち込むような。それはそれで複雑かな」



美嘉「複雑?」



真「ん……、……やっぱり嬉しい、かな。こういう格好でも、女の子って見てもらえるのは」



美嘉「……ごめんね、そんな格好させて」



真「あはは。いつも仕事でしてるしそれはいいよ。美嘉は気にしないで」



美嘉「……うん」



真「それじゃ。美嘉はどうする?」



美嘉「うん、解散して……、事務所に帰ってプロデューサーをとっちめてくる」



真「ふふっ。……だね」



美嘉「それじゃあ、バイバイ」



真「うん、また遊ぼう」



美嘉「んー。いいけど、今度はいつもの格好でね」



真「ははっ、了解っ」



真「……。……っと、ボクもプロデューサーに採点してもらわないと」



真「……ご褒美もらえるといいなぁ、へへっ」

───



美嘉「プロデューサー!!!」



P「おう、お帰り」



美嘉「た、ただいま。……じゃ、なくて!」



P「なんで俺じゃなかったのか、ということなら、最初から俺が行くとは言っていない」



美嘉「で、でもっ」



P「明日な、っつったのは、解散したその足でお前がここに来るのが分かってたからだ」



美嘉「……っ」



P「担当アイドルの思考パターンくらい読めずに何がプロデューサーか、ってな」



美嘉「……ぅぅぅ!」



P「まあ怒るな、一応言い訳させてくれ。実際、いきなりお前が男と連れ立って歩いたって混乱しっぱなしでまともな経験にゃならんだろ」



美嘉「……そうだけど。真にもいわれたし」



P「そんなお前のことをよく理解してくれているいい友達もいて、そしてそいつは男装がよく似合う。そりゃあこうなるさ」



美嘉「……真とは普段から遊んでるけど?」



P「だから格好を男っぽくさせたし、敢えてそういう振る舞いをさせたわけだ。効果もあっただろう」



美嘉「……むー、まあ」

P「あっちも事務所的にボーイッシュ路線で売り出したいって思惑があるからな。お前をエスコートする王子様役ってのはちょうど渡りに船だったんだろ」



美嘉「……ふぅん」



P「なんだ、何か言いたそうだな」



美嘉「別に」



P「ふぅん?」



美嘉「……なに?」



P「別に」



美嘉「……」



P「菊地に」



美嘉「?」



P「菊地に一番向いてるキャラはアレだ。少なくとも、今の時点での事務所の狙いとしては正しい、彼女が望もうが望むまいが、な」



美嘉「……」



P「お前もそうだ。ちょっと見つめられただけで顔真っ赤、手を握られたら沸騰寸前。そんなカリスマギャルがどこにいる」



美嘉「……ぅぅ」

P「望む自分をそのままさらけ出して、それを認められ、受け入れてもらえるのならそりゃ楽だろうさ

  もしそんな奴がいれば、そいつは生まれついての人たらしってやつだな

 ……だが、俺達はそうじゃない。どこかしらで、人に望まれている自分を演じなきゃならないんだ」



美嘉「……」



P「特にアイドルってのはな、ファンに向けた商品なんだよ。ファンが望む物を見せる、それだけの商売だ

  カリスマギャル、城ヶ崎美嘉。それを補強する以外のお前自身のパーソナリティはファンにとって必要ない、余計な物なんだよ」



美嘉「余計な……、ってそんなの!」



P「……それは、お前だけのものだ。ファンなんかのものであってたまるもんか」



美嘉「……え?」



P「お前が見せたいやつのためだけにとっておけ。その価値が分からないやつに見せてやるにはもったいない」



美嘉「……」



P「お前のそういうところ、俺は好きだぞ?」



美嘉「…………〜〜〜っ///」



P「…………、ははは。次はこんな台詞さらっと躱すくらいには慣れてこい」



美嘉「〜〜〜っ、もうっ!」

───



P「……なあ」



美嘉「……」



P「悪かったよ」



美嘉「……」



P「だまし討ちだったのは認める、すまなかった」



美嘉「……むぅ」



P「……ほら、飯奢ってやるから機嫌直せ」



美嘉「……。……はぁ」



P「こんなに謝ってるのに美嘉は許してくれない……」



美嘉「……別に、怒ってないし」



P「怒ってるじゃないか……」



美嘉「そんなこと、ないし」



P「怒ってるだろ、……この辺とか」

プニ



美嘉「……ひゃっ!」

P「ほらほら」

ムニ



美嘉「ちょ、ゃめてょ!」



P「許してくれないとこれが延々と続くぞ」



美嘉「ぁーわかったってぁ! …………もー///」



P「頬が赤いぞ」



美嘉「それはプロデューサーがいじくり廻したからですぅ」



P「わかったわかった、そういうことにしておこう」



美嘉「……ふんだ」

───



P「じゃあ、機嫌も直ったことだし。ほら、飯行くぞ」



美嘉「ん。……って、なにこれ」



P「ドレスだ」



美嘉「いや、だから……。なんで?」



P「着替えてこい。俺も着替える」



美嘉「え?」



P「ドレスコード、ってやつだ」



美嘉「え?」



P「駅前の……、なんとかっていったかな。有名らしいんだが、たまたまそこの予約が取れてな」



美嘉「…………あは」



P「……なんだよ?」



美嘉「んーん? なーんでも?」



P「なんだよ、ニヤニヤして気持ち悪いな」



美嘉「べっつにー?」



P「……気に入らないならやめるが?」



美嘉「あー、もう、そんなこと言ってないじゃん。……ちょっと待ってて」



P「ああ」

───



美嘉「……どう? 似合うかな」



P「…………まあ、馬子にも衣装って奴だな」



美嘉「うー、もう!」



P「じゃあいくぞ、時間が……、っ!?」



美嘉「……っ///」

ギュッ



P「っ、なっ」



美嘉「……、慣れないと、ダメだから///」



P「……そ、そうか///」



美嘉「うん……///」



P「……そうか」



美嘉「……うん///」



P「……駐車場までな。目立つし、そもそも運転するのに片手捕まれたままじゃ邪魔で仕方ない」



美嘉「……ん///」



P「…………。綺麗な月でも出ていれば、格好も付けられたのかね」



美嘉「?」



P「……いや、なんでもない。行くぞ」



美嘉「……ん♪」

───



莉嘉「あれ? 部屋に電気付いてる」



美嘉「……」



莉嘉「帰ってるのーお姉ちゃん? ……うわドレス! すごいっ、かわいーっ、いーなーっ!」



美嘉「……ふひ、ふひひひひひひ」



莉嘉「……あ、でもまたアイドルにあるまじき顔……」



美嘉「……ふへへへへへ」



莉嘉「けどまっ、楽しかったんだね。よかったよかった」



美嘉「……うぇへへへへへへ」





一方真はというと、美嘉エスコートのご褒美として765P限定まっこまっこりーん撮影会を開催してもらっていましたとさ。



めでたしめでたし





23:30│城ヶ崎美嘉 
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