2014年06月15日

モバP「女神の休日」

モバマスSS アイドルに対する筆者の勝手なイメージがあります



初SSなので変なところは見逃して下さい



女神の休日 海でイチャイチャ編









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1401887254



〜夏〜



モバP(以下、P)「あ”つ”い”い”い”い”い”い”い”い”」



ちひろ「余計暑くなるからやめてくださいよ・・・」



P「暑すぎて死ぬうううううう、なんでこんなときにクーラー壊れるんだ・・・」



ちひろ「この時期だから業者さんも忙しいみたいで、修理に来るの3日後ですよ?」



P「えぇ〜無理死ぬ ちょっとアイス買ってきます」



ちひろ「ハーゲンダッツのストロベリーでお願いします」



P「なんでそんな高いのを・・・いってきます・・・」

‐外‐



P「お”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”つ”い”」



P「なんつー暑さだ 毎年暑い暑い言ってるけど今年は最悪だなぁ」



P「もう気温40度近くが何日も続いてる、ホントに地球溶けるんじゃないか」



P「こんな近くのコンビニ来るのもいやになるよ・・・」



<イラッシャイマセー



P「ちひろさんの分と・・・あと適当に何個か買っておくか 収録行ったアイドルがあとで何人か戻ってくると思うし」



P「よーしたまには奮発してあいつらに見直してもらおうか ハーゲンダッツ10個だ!!」



<アリガトウゴザイマシター



P「財布が空になった・・・ まぁいっかぁ明日給料日だし」



P「さぁ事務所に戻ろう、こんな暑さだと少し外に出ただけでアイス溶けちゃいそうだ」





‐事務所‐





P「ただいまー」



ちひろ「さぁアイス食べましょう!」



P「少しは労ってくださいよ・・・ちょっと歩いただけで汗がこんなになるのに・・・」



ちひろ「男の人は汗流してなんぼですよ、一生懸命って感じがします!」



P「コンビニまで歩いただけなのに・・・」



ちひろ「じゃあ少し休憩してアイスタイムにしましょー」



P「俺はクーリッシュにしますね」

ちひろ「ん〜!美味しいですね!」



P「そりゃそんな高いものなら美味しいでしょうね」



ちひろ「でも10個も買ってきてくれてるじゃないですか、戻ってくる子たちの分ですね?」



P「そうですね、たまにはご褒美あげようかと思って」



ちひろ「さすが真性の女殺しですね、みんな喜びますよ〜!そろそろ帰ってくる頃ですしね」



P「別に殺そうとはしてないんですけど・・・」





ガチャッ







鷹富士茄子「ただいま戻りました〜♪」

P「おう、お疲れ様」



ちひろ「お帰りなさい茄子ちゃん、今日は話題の新しい温水プールのレジャー施設リポートでしたよね?」



茄子「はい、最近○○駅近くに出来たところです。すごく大きかったですね〜人もたくさんいましたよ!」



P「こんだけ暑い日が続いてるしなぁ、都内の人は中々海水浴なんて行く機会ないだろうからああいう場所は人が集まりそうだな」



P「それと、ごめんな?今日は○×TVの人とどうしても外せない打ち合わせがあって収録に同行できなかったんだ」



茄子「あら?のんびりとアイスを味わっているようでとても忙しいようには見えませんね〜?」



P「・・・タイミングが悪かったな・・・いやいやこれは今休憩がてら食べ始めたとこでさ」



茄子「冗談ですよ♪ でも〜、わ・た・し・の・ぶ・ん・は?」



ちひろ「もちろんありますよ!好きなの選んじゃってください!」ドバー



茄子「わぁー♪ハーゲンダッツがこんなに!」



P「俺の自腹なんですけどなんでちひろさんが自慢してるの」



茄子「お外がとっても暑かったので嬉しいです、いただきまーす♪」

鷹富士茄子(たかふじかこ)。この事務所のアイドルで、



今や事務所になくてはならない戦力であり、大きく世間の注目を浴びる存在だ。



うちの事務所は今や日本でその名を知らない人はいないだろうといえるレベルの存在、



渋谷凛や彼女が属するニュージェネレーション、トライアドプリムスなどのユニットが



世間を騒がせている。ソロでもユニットでも大きく活動を展開しているこの事務所だが、



茄子は主にソロでの活動をメインとしている。

その特異な名前からも分かるように、彼女は他とは違う特別な存在感を秘めている。



「幸運の女神」や「強運の才女」と称される彼女は、



その名の通り現代科学では証明できないような「幸運」を引き寄せる力を秘めている。



彼女のアイドルとしての成功はこの力も一端を担っているかも知れないが、



彼女自身がアイドルになるための努力を怠らずに毎日を過ごしてきたことを



俺はプロデューサーとしてずっと見てきた。

そんな特異な力を秘めている彼女が、それを抜きにしても人当たりの良い性格、



愛くるしいキャラクター性、大人で知的な部分もありながら



時には子供のように屈託のない笑みで周囲に幸せを分け与える―――



彼女がアイドル界のトップを争うことになるのは、なんの疑問もなかった。







茄子はただ自分が幸福なだけでなく、人に愛され、



人を幸せにする力がある子だと俺は思う――

茄子「やっぱりお値段が張るものは美味しいんですねぇ〜」



ちひろ「世の中お金ですよ!お金のかかるものがイイものなのは当然なんです!」



P「アイス代払わないのに何言ってんだか・・・」



ちひろ「○すぞ」



P「ごめんなさい」



茄子「ごちそう様でした!Pさん、ありがとうございます♪」



P「このクソ暑い中頑張ってきてもらったからな、これくらいしかできないけど」



P「それはそうとだな茄子・・・」



茄子「はい?」



P「・・・いや、なんでもない」



茄子「?」



P(・・・いえない)



P(若干流れていた汗のせいか、茄子のシャツがしっとりと身体のラインに沿ってはりついて・・・)



P(うっすらとブラが透けているのを・・・!!)





P(ちひろさんは茄子にアイスを手渡してからすぐにデスクに戻ったから気付かなかったのか、しかしこれはいかんな)



P(茄子πは一つの美の極みといえる、その88cmという縁起のいい数字が体を成しているかのようだ)



茄子「どうしましたー?」ポヨーン



P(あーチ○チンむずむずしてきた・・・)



P(でも眼福だからこのままにしておこう・・・)

P「いや、収録はどうだったのかなって思ってさ。確か茄子はリポーターとしてプールのお客さんに感想とか聞いて回ったんだっけ?」



茄子「そうですよー、家族連れやカップルが多かったのでそういったグループを中心にインタビューしてきました」



P「そっかぁ、茄子もプール入りたかったんじゃないか?」



茄子「入りたかったですよー!でもお昼のニュース番組の一部で使われる映像だったからそんなに長い時間は必要なかったみたいで。だから私はプールに入らないでインタビューだけで終わっちゃいましたねー」



P「茄子が水着でプール入ったらそのときにいたお客さんはもうたまんないだろうな、お客さんも茄子ちゃんがプールに入るのか!?ってドキドキしてただろうに」



茄子「そんなことないですよー、もう、Pさんはエッチなんですから♪」



P「茄子ぐらいかわいい子がプールきたら誰でも期待するよ」

P(それにしても・・・)



P(茄子の水着かぁ・・・)ポワポワ







――

―――





水着茄子『水の事故がありませんように、私がお祈りしちゃいますね♪』ボンキュッボーン





―――

――







P(茄子って童顔なのに滅茶苦茶スタイルいいからなぁ、水着なんかきたらやばいだろうな)



P「今度『水難防止を祈る』的な意味合いを持たせて、茄子に水着のグラビアとってこれそうだな」



茄子「えぇっ!私が水着ですかぁ?」



P「ダメか?」





茄子「ん〜、中々機会がないから新鮮かもですけど・・・そもそも私ってあまりグラビアないですよね?」



P「まぁどちらかというと神聖な感じというか、そういう雰囲気を大事にして売り出してるからね」



P「でも茄子ってすごくいいスタイルしてるから、それを武器にしないのは勿体ないと思うぞ?あ、セクハラじゃないからな?」



茄子「むぅ〜、そういわれると困っちゃいますねぇ・・・」



茄子(でも・・・Pさんになら水着姿を・・・)



茄子(あっ!!)



茄子「Pさん!」



P「どうした」



茄子「明日って、Pさんも私もオフでしたよね?」



P「ん?そうだな、っていうか俺オフめっちゃ久々だわ何日連続で出勤してるんだ今」





ちひろ<ナニモカンガエルナ





P「なんか考えちゃいけない気がしたからまぁいいや」

茄子「それなら、明日私に少し付き合ってくれませんか?そしたら水着グラビアの件、考えちゃうかもしれません♪」



P「マジで?」



茄子「マジです♪」



P「それなら仕方ないな、付き合うって買い物とかか?」



茄子「そんなところです♪ 今夜メールするので、詳しくはそれで!」



P「分かった、じゃあとりあえず夜にな」



茄子「はーい♪」

P(その後茄子は女子寮に帰っていった)



P(かなり上機嫌のようで、ニコニコ顔で事務所を出ていったが何を企んでるんだろう・・・)







ちひろ「茄子ちゃんとデートですかぁ、他の子に刺されないように精々気をつけてくださいね」



P「デートって・・・荷物持ちする程度ですよ、多分」



ちひろ「やっぱり刺されろ」



P「なんか最近ちひろさんからの風当たり強くない・・・?」



ちひろ「どっかの鈍感なお方が羨ましいんですよー」



P「まぁ1回だけですよ、第3弾のモバコインカード全種類買うんで見逃してください」



ちひろ「3万5千円になります!!!!!」



P「それでこそチッヒだ」



‐夜‐



P「ふぅー、エアコン最高だああああああああ」



ケータイ<pipipipipipi



P「メールきた。あ、茄子かな?」ピッ



『お昼過ぎに女子寮まで迎えに来てもらえますか?車で!』



P「車?あぁドライブがしたかったのか、お安い御用だ」



『了解、じゃあ明日女子寮前に着いたら連絡するー』



P「送信、っと」ピッ



P「よーし、それじゃあ昼前まではたっぷり寝るかぁ」



‐昼‐





P「今日も元気だ気温が高い!でも快晴!文句なしのドライブ日和!」



P「じゃあ準備もできたし、そろそろ出発しよう」



ブロロロロロ...







‐女子寮前‐







P「『着いたぞー』っと」ピッ



P「休日にドライブするなんて久々だな どこに連れていこうか・・・

いや、もしかしてどっか行きたいところがあるのか?」



茄子「Pさーん、お待たせしました!」



P「おう、助手席座ってくれ」



茄子「はーい♪ 今日はよろしくお願いしますね」



P(茄子は普段の仕事ではイメージもあって和服とか落ち着いた衣装を着ることが多いが私服もキレイめでシンプルなんだよな)



P「ノースリーブ、よく似合ってる。今まで見たことないな」



茄子「Pさんは私が一番欲しい言葉がよく分かってますね、今日のためにおろしちゃいました♪」



茄子「でも、今日はもっと素敵な私をお見せできると思いますよ♪」



P「?」



茄子「さぁ出発しましょー♪」

P「・・・で、車だしたのはいいんだけどどこに行くんだ?」



茄子「とりあえず、○○のスポーツショップに向かってもらえますか?」



P「あ、買い物だったのか? 車だからドライブなのかと思ってたぞ」



茄子「お店で買い物が終わったらドライブですよ♪」



P「了解ー」



‐某スポーツショップ‐





P「着いた 何買うんだ?」



茄子「何だと思います?」



P「なんだろう・・・そもそも茄子ってレッスン以外で運動ってするのか?」



茄子「あまりしませんねぇ。あ、でも最近洋子ちゃんのジョギングにつき合わせてもらってるんですよ! なので最近は運動しやすい格好ができるようにこういうお店にフラフラっと入って色々見てますねー」



P「洋子かぁ、そういえば同い年だったな」



茄子「そうなんですよー、仲良く一緒に走ってるんです」



P「なるほど、じゃあランニングシューズとか?」



茄子「ハズレでーす♪ 今日はジョギングとは関係ないものです!」



P「えー、じゃあ分からんなぁ。っていうかここって・・・」







〜水着売り場〜













P「・・・水着買うの?」



茄子「はい♪」

P「もしかして昨日仕事の話しちゃったせいで?」



茄子「それもありますけど、お仕事とは関係なく欲しいんですよ♪」



P「なんか申し訳ないなぁ、でも水着買うのに男の俺を連れてきちゃダメだろ・・・」



茄子「・・・」ジトー



P「・・・?」



茄子「・・・はぁ」



P「えっ」



茄子(あなたに見てもらわなきゃ意味がないんですよー?)



P「えっ、なんでため息?」

茄子「じゃあ選びましょうか!」



P「あれ、スルーだ」



茄子「Pさんはどんなのが可愛いと思います?」



P「そうだなぁー、そもそも女性の水着ってビキニかそうじゃないかの違いしか分からないんだが。色々種類があるもんなのか?」



茄子「そうですねぇ、ほとんどビキニが主流だと思いますけど他にもワンピースタイプとか、セパレートっていう小さい子がよく着てるようなイメージのスカートっぽいのもありますね」



茄子「際どいところまでいけばハイレグとかもありますよね、ほとんど見ませんけど。最近はビキニにパレオとか小物をアレンジしてオリジナリティを出すのが一般的ですね」





P「そうなのか、やっぱりビキニだとウケがいいのかな・・・」



P(だが競泳水着、そしてなにより忘れちゃいけないスク水があるぞ!!!!!)



P(茄子のスク水か・・・イカンぞ・・・生地が硬いイメージのスク水でさえも茄子πを制御しきれていない画が見える・・・!!)



P(むしろはみ出さんばかりに主張する茄子πと茄子尻・・・)



P(いいものだ・・・)



茄子「・・・」ジーッ



P「どうした」



茄子「スクール水着のこととか考えてますね?」



P「えっなんでバレtっjtvhyfd」



茄子「もうー、私20歳なんですからもうスクール水着は着れませんよー?それに、そんなエッチな顔してるPさんには水着姿なんて見せてあげないんですからっ」



P「いやいやいやいやホントなんで分かるんだよそんなこと考えてないからマジで」



茄子「ふふっ、私には分かるんですよー♪」



P(これもう幸運がどうとかいうレベル超えてない?)



茄子「でも特別に許してあげちゃいます! それはいつか機会があったらにしましょうね♪」



P「えっ」

茄子「それでそれで、Pさんはどんなのがいいと思います?」



P「そうだなぁ、やっぱり無難にビキニがいいと思うな。茄子はスタイルがいいから、こういっちゃなんだが露出が多いほうが絶対に映える」



P「パレオとかで隠しちゃわないで、自然に体一つで勝負できるな、茄子は」



茄子「バリバリのお仕事モードですねー・・・」



P「だってそのために選ぶんだろ?」

茄子「仕事目線じゃなくてPさんの本音で言うと?」



P「[強運の才女]の衣装がすごく美しかったのであれと同じカラーの明るい青のビキニを着てほしいです」



茄子「どれくらい?」



P「着てもらえなかったら仕事辞めたいくらい」



茄子「それなら仕方ありませんね♪」



P「よっしゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ」



茄子「青いビキニ・・・これとこれだったらどっちがいいと思いますか?」



P「んー、どっちもいいなぁ こっちのシンプルなのもいいけど、そっちの柄が派手なのも茄子なら着こなせそう」



P「茄子は顔が整ってるからシンプルなのはそのまま映えるし、柄が派手なのは水着をしっかり引き立てられると思う」



茄子「つまり?」



P「両方試着してみよう(ニッコリ」



茄子「もうっ、仕方ないですねー♪」





〜試着室〜





茄子「〜♪」



P(茄子がこの扉のむこうで水着を着ている)



P(衣擦れの音が俺を掻き立てる・・・!!)



P(んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお)



茄子「Pさーん、いますかー?」



P「いるぞ」キリッ



茄子「じゃあ開けますねー」





ガチャッ

P「」



茄子「まずはシンプルな方です、キレイな青色でかわいいですね!」プリーン



P「」



茄子「? ・・・どうしました?」



P「・・・茄子」



茄子「はい?」



P「合格だ・・・」



茄子「? 合格ですか・・・? 合格???」



P「合格だ・・・・・」



茄子「と、とりあえず良い意味なんですよね? じゃあもう片方も着てみますね!」



ガチャッ





茄子「それじゃあ柄のビキニです! どうですか?」ポヨーン



P「」



茄子「こっちは若干派手ですけど、花柄だからイメージも明るくて素敵だと思います♪」ユサユサ



P「茄子」



茄子「はい!」



P「両方買う」



茄子「え」



P「俺が買う」



茄子「」



P「買わせてくれ」



‐車内‐





茄子「こんなつもりじゃなかったのに・・・ホントにごめんなさい、でもありがとうございます♪」



P「いや、こちらこそありがとうだ。あれを見せられて支払いもしなかったら俺は男として失格だ」



P「なにより仕事で使うかもしれないからな、俺からのプレゼントってことにしといてくれ」



茄子「はい♪」



P「・・・それで、買い物が終わったらドライブだったな。どこか目的地の要望は?」



茄子「そうですねぇー、お天気もいいしまだ時間もありますし・・・海辺に行ってみたいですね! 憧れなんです、潮風を浴びて海沿いをドライブするの。ドライブデートの理想、って感じじゃないですか?」



P「ベタだけど最高に理想的だよな、定番なのになんか憧れるっていうか。それじゃ○○海浜公園の方にいってみようか、海水浴場の隣で立地もよくてキレイっていう人気スポットだし」



茄子「あそこ人気ですよねぇ、毎年夏になるとカップルの定番のデートコースだって! 決まりですね!」



P「よし、じゃあ行くぞー」



茄子「行きましょうー♪」

茄子「ドライブデートといえば?」



P「俺はサザンのイメージだな。デートじゃなくて一人の運転でも、海沿いのドライブならまぁサザンは欠かせないなって感じ」



茄子「私もです、お父さんがぴったりその世代だったので小さい頃からサザンの曲は自然と耳にしてましたねー。お父さんは運転するときに必ずサザンを流してましたよ」



P「若い人でも、曲名が分からなくても『あ、サザンだな』って分かるもんだよな。とにかく夏はサザンを流しておけば間違いない」



茄子「特にどの曲が好きですか?」



P「色々聴くんだけど、ベタなのが好きだな。みんな知ってるだろ、って曲。一番すきなのは『真夏の果実』かな、昼下がりよりは夕方に聴きたいけど」



茄子「いいですねぇ〜♪ しんみりする歌だから、確かに夕方に聞きたい曲です」



P「ドライブで、ってことなら、サザンではないんだけど桑田さんのソロで『波乗りジョニー』だな。これはもう外せないよ」



茄子「ベッタベタですね〜 でもホントに夏には欠かせませんね!」

P「ただ、今日ウォークマンを家に置きっぱなしできちゃったからさ、車で聴けないんだよ。せっかく理想を実現するチャンスだったんだけどなぁ、やっちまった・・・」



茄子「あらあら、それは残念ですね。じゃあ代わりにラジオでも流してみましょうか、この時期だから夏っぽい曲を流してくれてるかもしれませんよ!」



P「そうだな」



ピッピッ・・・







ラジオ<それではリクエスト曲いきましょう、この時期にはピッタリの名曲ですね。

    桑田佳祐さんで『波乗りジョニー』!







P「おぉ!すごいな、こんな偶然あるのか」



茄子「びっくりですね!やっぱりこの時期にみんな聴きたくなっちゃうんですねー♪」



P「ホントにラッキーだなぁ、完全に茄子の賜物だな」



茄子「ラッキーですね♪ あ、海も見えてきましたよ!」







――

―――





青い渚を走り 恋の季節がやってくる



同じ波はもう来ない 逃がしたくない



君を守ってやるよと 神に誓った夜なのに



弱気な性と裏腹なままに 身体疼いてる







だから







茄子( 好きだと言って―――― )







茄子「・・・」



茄子「〜♪」





―――

――







‐海浜公園‐





P「着いたぞー!」



茄子「着きましたー!」



P「都心から行ける距離だし、静かだし、キレイだし。人気スポットなわけだわ」



茄子「そうですねー、でも今日はテレビで紹介されてるほど人がいませんね?」



P「平日だからかな、俺たちはたまたま今日休みだったから」



茄子「そうでした! でも人が少なくて静かで、まったりお散歩するにはいいですね♪」



P「そうだなぁ、潮風が気持ちいい。あ、そこのベンチに座ろうか」



茄子「はーい♪」

P「そういえばさ」



茄子「なんでしょう」



P「茄子をスカウトしたのもこんなシチュエーションだったな」



茄子「あら、懐かしいですね」



P「ここではないけど、あの時も海沿いの公園だったよな」



茄子「そうでしたね。・・・今思えば、あのときってなんでPさんはあそこにいたんですか?平日の真昼間だったような・・・」



P「えぇっと確か・・・俺は営業の帰りだったんだ。電車で移動してたんだけど、駅の近くにあったあの公園を突っ切って駅に歩いてたんだよ」

P「あの時茄子はぼーっと海を眺めてたな、実家から東京に遊びにきてたんだっけ」



茄子「そうですよー、特に目的もなかったんですけど、なんとなくフラフラっと遊びに出かけたくなっちゃって」



P「女の子一人でよくやるなぁ。もうアイドルって肩書きもあるし、あんまりあっちこっちにふらつくのは勘弁な」



茄子「大丈夫ですよ♪ 確かに一人でいると、二枚目半のよく分からないお兄さんに声かけられちゃいますからね?」



P「『半』はいらないんだが」



茄子「ふふっ♪」

茄子「でも不思議でした。あの時は見ず知らずのお兄さんに突然声をかけられて、普通なら怪しがると思うんですけどね」



茄子「なぜかPさんにはそんな感じはしなかったんです」



P「なんでだろうな」



茄子「なんででしょう? ひょっとしたら、運命かも?」



P「・・・」



茄子「顔、赤くなってますよ♪」



P「・・・まぁとにかく、あそこに茄子がいなかったらこうしてアイドルにスカウトできてなかったしな」



茄子「そうでしょう? だから、きっと私がフラフラと意味もなく東京に遊びにきたのも運命の仕業だったのかもしれませんね」



P「茄子がそう思うなら、そうなんだろうな」



P(それが、茄子の『幸運』だったってことだから)



P「アイドルやってみて、どうだ?」



茄子「幸せですよ♪ 私自身が幸せなのもそうですけど、私がいろんな人に幸せを分けてあげられてるんだってことも幸せなんです」



茄子「自分だけじゃない、誰かに何かを与えることができるなら、私という人間が生きている意味があるんだな、って思います」



茄子「大げさだって思うかもしれませんけど、ホントにそう思いますよ♪」



茄子「だから、私の幸せの原点はPさん、あなたです。あなたに会えなかったらこうして幸せをかみしめることも他人を幸せな気持ちにしてあげることもできなかったから・・・」



P「ううん、俺はなにもしてないよ。それは茄子という人間がそういう力を持ってて、それを発揮してるだけ」



茄子「Pさんにとってはそうでも、私にとってはこういう気持ちなんですよ? ・・・だから、私は私を幸せにしてくれたPさんを幸せにしてあげたいと思います♪」



P「茄子が輝いてる姿を見てるだけで幸せだぞ、こんなすごい子と一緒にいられるってだけで信じられないのに。これ以上望んだら罰があたりそうだな」



茄子「そんなことないですよ。それに、近いうちにきっとPさんに幸福が訪れると思います♪」



P「そうなのか?」



茄子「そうなんです、ふふっ♪」







――

―――





P「結構話し込んだな、そろそろ行くか?」



茄子「なに言ってるんですかPさん! これからが本番ですよ?」



P「へ、そうなの?」



茄子「そうです! さぁ、隣の海水浴場になってる砂浜に行きましょう。そこでお散歩ですよ♪」



P「いいな、じゃあ行こうか」





‐砂浜‐





茄子「こっちにも人はいませんねー」



茄子(でも、都合がよかったかも♪)



P「ちらほらいるけど、ほとんど散歩とかかな。泳いでる人はいないな」



茄子「それじゃあ、私たちは海に入っちゃいます?」



P「へ?」



茄子「もう、せっかく水着を買って海に来たんですから、やることは1つじゃないですか!」



P「マジで?」



茄子「マジです♪ そのために、これ、持ってきたんですよ?」



<さっき買った水着が入った袋>



P「あー、だから車からその袋持ってきてたのか。車に置いておけばいいのにって思ってたら、そういうことだったか・・・」



茄子「じゃあ着替えちゃいましょう! 人も多くないですし、私たちだけ水着で海辺で遊びましょう♪ あっちに更衣室が――」



P「いやいやちょっと待て、俺は水着ないぞ? 悪いけど俺は私服のままで眺めてるから・・・」



茄子「と、なることを見越して!」



P「?」



茄子「じゃじゃーん♪」



P「・・・男物の水着じゃん、ハーフパンツみたいな」



茄子「買っておきました!」



P「え、いつ!?」



茄子「さっき買い物が終わって車に戻るときに、私がお手洗いに寄るので先に車へ、って言ったじゃないですか? あの時にこっそりお店に戻って買ってきたんです♪」



P「ウソだろ・・・わざわざ俺の分用意しといてくれたのか・・・」

茄子「Pさんに私の水着プレゼントしてもらっちゃいましたしね、だからこれは私からPさんにプレゼントです♪」



P「もう出かける前からこうなるつもりだったのか、恐れ入るよ」



茄子「昨日事務所で水着の話をしたときから考えてたんですよー」



茄子「水着の仕事もいいんですけど、もし水着を着るなら最初はPさんに見てもらいたいなって思ってましたから♪」テレ



P(あ、ダメだ堕ちる)



P「着替えた サイズもピッタリだ」



P「茄子は天使かなにかなのか・・・いや女神だったわ、現人神だな」



P「茄子と一緒に水着デートかぁ こんなことになるとは思わなかった、俺死ぬのかな」







茄子「お待たせしましたー」



P「おう、シンプルな方にしたんだな よく似合ってる」



茄子「ありがとうございます♪ Pさんのもサイズが合っててよかったです、私と一緒にしようと思ってPさんのも青色にしちゃいました!」

茄子「それじゃあ、水際までいきましょー」タッタッタッ



茄子<ほらほらPさーん、早くきてくださいよー!



P(あぁ・・・水着姿の茄子が浜辺を走っている・・・)



P(照りつける日差し、健康的な肌。そしてなにより走る度に暴れる茄子π・・・)



P「俺もう死んでもいいな」

茄子「はぁ〜、水が冷たくて気持ちいいですね〜♪」



P「今日みたいに暑いと足を水につけるだけでも全然違うなー」



茄子「水かけちゃいます! えいっ♪」パシャパシャ



P「冷たいっ!でも気持ちいい!もっとかけて!」



茄子「じゃあいっぱいかけちゃいますよー♪ えーいっ!」バシャー



P「うおおおおおおおやばいやばい!」バチャバチャ

茄子「あっ、逃げないで下さいよー!」バシャー



P「冷てえええええ 茄子にも水かけてやるっ」パシャー



茄子「きゃあっ! そんなにかけないで下さいよー!」



P「せっかく水着なんだから濡れてなんぼだろー、そぉい!!」バシャッ



茄子「あんっ♪ もうー、おかえしですっ!」バシャッ





キャッキャウフフイチャコライチャコラ



茄子「ふぅー、楽しいですね♪」



P「こんな幸せな休日過ごしたことなかったぞ、いい気分転換になるわー」



茄子「それはなりよりです♪ Pさんはいっつもお仕事ばっかりですから、たまにはこうやって遊ばないとダメですよー?」



P「なかなか時間がとれないからな、仕事がいっぱいなのは嬉しいことでもあるんだけどさ」



茄子「そうですね♪」





茄子「・・・あ、Pさん、むこうに岩場がありますよ」



P「どれだ? あぁ、あそこか」



茄子「ちょっといってみましょうよ!」









P(浜辺の端にあった岩場を越えると、少しだけ開けた浜辺のみの小さな空間があった)







茄子「ここ、素敵な場所ですね!小さい入り江みたいな感じで」



P「そうだな、夕焼け空のオレンジがまたムードあるな」



P「あまり人にも気付かれないだろうし、まさに穴場って感じだ。あ、足元悪いから気をつけて。手ぇ握ってくれ」スッ



茄子「あ、ありがとうございます♪」ギュッ



茄子(Pさんと手繋いじゃいました・・・♪)



茄子「静かで波の音だけが聞こえて、いいムードですね・・・って、きゃあっ!」ズルッ





P「!! あっぶねぇ!」ガシッ



茄子「ご、ごめんなさい!ここの岩が濡れてて、足が滑っちゃいました」



P「大丈夫か?どっか痛いとこは・・・」



茄子「大丈夫です!手を繋いでてくれたおかげで助かりました♪」



P「よかった・・・ ・・・ん?」



茄子「あ・・・」





ムギュー





P「あっ、ごめん! つい勢い余って・・・」



P(茄子を思いっきり抱きしめていた・・・)



茄子「いえいえ、守ってくれてありがとうございます♪」







茄子(・・・!)

茄子「・・・Pさん?」ギュッ



P(おぅふ・・・何故わざわざ強く抱きついて・・・)



茄子「さっきも話したんですけど、私、Pさんに出逢えて本当に幸せです」



P「あ・・・あぁ、俺もだよ?」



茄子「本当は言葉じゃ伝えられないくらいなんです。私のPさんに対する思いはとても複雑で、この思いを表す言葉がこの世にないんじゃないかなって思うくらい・・・」



茄子「それぐらい、どう表現したらいいかわからない・・・」



P(か・・・茄子の2つの果実が俺の胸に・・・)



P(なんという凶悪な果実・・・なんてことだ、これが『真夏の果実』だったのか・・・)



茄子「でも1つだけ、間違いなく、確信をもっていえることがあるんです」







茄子「それは・・・心の底からPさんが好き、っていうことです・・・♪」

茄子「Pさんは、私のこと、好きですか?」



P「・・・俺も言葉に出来ないくらい、茄子が好きだ」



茄子「! 嬉しいです・・・私も好きですよー♪」



茄子「伝えきれないほどの思いなのに、それでもやっぱり好きっていうしかないんです」



茄子「だから、これからどんな時も、それこそ『四六時中も好き』って言ってあげますね♪」



茄子「そしてPさんにも、私のこと好きって言ってほしいです!」



P「ここで『真夏の果実』か・・・そんなこと、頼まれなくてもずっと言ってやるよ」



茄子「じゃあ・・・」



P「・・・・・・」







P「好きだ、茄子・・・」



茄子「私・・・本当に幸せです・・・♪」



P「俺もだよ・・・」



P(茄子の顔が近づいてきて・・・)







茄子「んっ・・・ンむ・・・」





――

―――





P(岩場から去り、着替えをしようと更衣室のある浜辺に戻ってきた)







茄子「あ、ちょっと待ってください!」



P「どうした?」



茄子「せっかく海にきたんです。ベタですけど、アレをやっておかなきゃいけませんね♪」



P(アレ?)





茄子は浜辺に落ちていた流木の枝を手にして、なにやら水際の砂に書き始めた





P「あぁ・・・」



P(・・・全く、茄子はどうしてこうも男心をくすぐってくるんだろう)







茄子「〜♪」カキカキ



http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5105007.png







P「小学生か・・・」



茄子「でもでも、やっぱり憧れちゃいますよね♪」カキカキ



http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5105019.png







茄子「これで・・・完成です♪」



http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org5105021.png





P(・・・照れて何も言えない・・・)



茄子「Pさん、顔真っ赤です♪ 夕焼けのせいじゃなさそうですね?」



P「お前が可愛すぎるせいだぞ」ギュッ



茄子「あんっ♪」



茄子「ふふっ、Pさん♪ ちゅーしてください♪」



P「仕方ないな・・・」



茄子「んっ///」



茄子「・・・ん、Pさぁん・・・好きです///」スリスリ



P(なんだこの女神)



茄子「あ、でも昼間のスクール水着の件、忘れませんからねー?」



P「もう忘れてくれよ・・・」



茄子「エッチなPさんに今日はもう1つお願い事しちゃいます!」



P「ま、まだあるのか」











茄子「・・・今夜、Pさんの部屋に泊めてくださいっ♪」



P「」



P「そ、そそそsそそssそそsそそそそれはどういう・・・」



茄子「Pさんには今日デートに付き合ってもらいましたからね!今度は私がPさんにサービスしてあげようと思いまして・・・」











茄子「一緒にお風呂、入ってあげますね。 











   スクール水着で♪」







P「結論、エッチなのは女神の方だった」











女神の休日 終わり



08:30│鷹富士茄子 
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