2014年06月15日

モバP「女神と聖夜を」


モバマスSS



前作 モバP「女神の休日」 があります

前作を読んでなくても大丈夫です





クリスマスにイチャイチャ編





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1402150224





‐12月24日 朝‐





時計<pipipipipipipi





P「おはよう朝ごはん!」ガバッ



P「・・・」



P「クリスマスイブだってのに全然テンションあがらないな」



P「子供の頃は無条件でワクワクできたんだけどな。今はどうせ一日中仕事だしなー・・・」



P「仕事は全くもって順調だからそれはそれで喜べるけど」



P「そうだ、クリスマスにアイドルが特番に出れることを喜ばなくちゃな」



P「それじゃ行くかー」







-事務所-





P「おはようございまーす」



ちひろ「おはようございます、早いですね?」



P「収録行く前にちょっと準備しなきゃいけなかったんで、その分ね」



ちひろ「クリスマスだっていうのに、お互い馬車馬のごとく働かされてますねぇ・・・」



P「社長って日本のどこにいるか分からないですしね、昨日北海道にいたのに今日は沖縄ってことも珍しくないし」





ちひろ「でも地方のテレビ局や、アイドルを売り込める会社とちゃんとパイプ作ってくれてますから、今もどこかでしっかり仕事してくれてるんでしょうね」



P「年末は戻ってくるみたいなこと言ってましたね、事務所でアイドルも集めて年明けパーティしようとかなんとか」



ちひろ「あぁ、その件については一任されました!しっかり準備しておきますね!」



P「すいません、俺は大晦日までとにかく誰かに付きっきりなんでよろしくお願いします」



ちひろ「でも、年明けパーティの前に明日のクリスマスパーティもありますからね!」



P「えぇ、明日は夕方には事務所に戻ってこれるようにスケジュール組んであるんで大丈夫です」



ちひろ「ほんとは今夜がよかったんですけど、みんなお仕事が終わる時間がバラバラだったから仕方ありません」



P「この時期に集まれるだけ十分じゃないですか、明日もよろしくお願いしますね」



ちひろ「はーい、とりあえず今日乗り切っちゃいましょう!」



P「・・・さて、準備はオッケーだな」



P「そろそろ来る頃かな?」







ガチャッ







鷹富士茄子「おはようございまーす♪」



P「おはよう、こんな朝早くから悪いな」



茄子「大丈夫ですよー♪」



P「前もって話してた通り、今日は収録が2本な。午前中に1本と午後に1本、夕方くらいまでかかるから」



P「せっかくクリスマスイブなのに、1日仕事で潰しちゃったな、悪いな」



茄子「いえいえ!お仕事できることを喜ばなくちゃいけませんからね♪」



茄子「それに、夜までには終わるんですよね?」



P「予定では、な。大きなトラブルがなければ大丈夫だよ」



茄子「分かりました!」



茄子(それなら大丈夫、かな?)



茄子「〜♪」



P「どうした?」



茄子「いえいえ、なんでもありませんよー♪」



P「じゃあ早速だけど行くか、忘れ物ないな?」



茄子「大丈夫ですっ!」



P「それじゃちひろさん、行ってきますね」



茄子「いってきます♪」



ちひろ「気をつけてくださいね!いってらっしゃーい」





‐車内‐





P「確認だけど、午前中がクリスマス特番の収録で、午後がバラエティ番組な」



P「特番の方は『クリスマスデートで利用したい高級レストラン』ってパートで出演するから、ドレスを着てもらう」



茄子「ドレスですか!今までのお仕事でも着たことないですねー」



P「一応『高級』がつくから、それなりの格好した方がいいからさ。控え室に準備されてるはずだから」







P「そして午後のバラエティは生放送なんだけど、『頑張れサンタさん』ってコーナーで、撮影に協力してくれる一般家庭のお父さんが子供のためにサンタさんになって、プレゼントの準備をするってことらしい」



P「そのコーナーの進行が茄子な、それで茄子にもサンタの格好してもらうから」



茄子「ドレスだったりサンタさんだったりで、今日はお着替えが楽しそうですね♪」



P「忙しいと思うけどよろしくな」



茄子「・・・それにしても」



茄子「まだ午前中ですけど、街中はカップルさんが目立ちますねー。さすがクリスマスイブです」



P(レストランが都心にあるせいで人が多い街中を運転してるが・・・)



P「・・・ほとんど男女のペアだな」



茄子「朝からイチャイチャできるなんて、羨ましいですね?」



P「ホントにな・・・」



茄子(・・・まぁ、私もお仕事のおかげでPさんと一緒にいれますけど♪)



P(茄子はなんでニコニコ顔なんだろう・・・)



P「着いたぞー」



茄子「それじゃあ、張り切っていきましょうー♪パパッと終わらせちゃいますよー!」



P(なんかやけに上機嫌だな・・・)



‐控え室‐





ガチャッ



P「失礼しまーす・・・っと、あったあった」



茄子「わぁー♪」



P「これが衣装な、シンプルなディナードレスだけど肩にかけるストールのおかげで落ち着きのある女性の印象を出せてると思う」



茄子「私がこんな素敵なドレスを着て大丈夫でしょうか・・・衣装に負けちゃいそうな気がします・・・」



P「茄子なら大丈夫だよ。今衣装スタッフさん呼んでくるから、来たら手伝ってもらいながら着てみてくれ」



茄子「はーい」



P「では、よろしくお願いします」



女性スタッフ「はい、お任せください。衣装チェックが終わりましたらお呼びいたします」



P「お願いします。 それじゃ茄子、俺は他のスタッフさんに挨拶してくるから」



茄子「はーい、いってらっしゃい」





スタッフ「では、衣装を合わせますね。メイクはお済みでしたか?」



茄子「はい、大丈夫ですよ」



スタッフ「・・・いつも鷹富士さんをテレビで拝見してますが、本当にお顔が整っていらして羨ましい限りです。メイクスタッフの仕事がなくなってしまいますね」



茄子「いえいえそんな! 今まであまりメイクに触れたことがなかったもので、知識がないだけなんですよー。」



スタッフ「ほとんどすっぴんでコレなんですか? まったく、神様は不平等ですね」



茄子「や、やめてくださいー!ホントにそんなことないんですよー!」







茄子「・・・それにしても、このドレス本当に素敵ですね。この落ち着いた雰囲気が私の好みとピッタリです!」



スタッフ「私もそう思います、鷹富士さんの優しい笑顔をよく引き立ててくれると思います」



スタッフ「私なんかがこんなこと言うと失礼かもしれませんが、事務所のプロデューサーさんはとても仕事の出来るお方なんですね」



スタッフ「鷹富士さんのことをよく理解していらっしゃる、優秀なお方だとお見受けします」



茄子「・・・え?」



スタッフ「?」



茄子「このドレスってこちらのレストランで貸し出してるものか、もしくは業者さんからレンタルしたものなのでは?」



スタッフ「いえ、持込だと伺っておりますよ? 鷹富士さんの事務所の名前が衣装の袋に書いてありますので」



茄子「そうなんですか・・・?」



茄子(事務所が用意してくれたドレス・・・っていうことなのかな?)



茄子(それって・・・)



P「茄子ー? スタッフさんに呼ばれたから入るぞー?もう着替え終わってるんだよなー?」



茄子「はい!どうぞー!」





ガチャッ





P「・・・」



茄子「ど、どうですか・・・?」



P(おぉ・・・これはなんというか・・・すごいな・・・)



P(芸術作品の絵画さながら、美しくもありながら顔を赤らめる茄子の笑顔がまた現実的で・・・)



P(言葉にあらわせない・・・)





茄子「・・・?」



P「やっぱり茄子はずるいよなぁ。もう何でもアリだ」



茄子「へ?」



P「茄子に着こなせないものってあるんだろうか、この仕事とってこれてホント良かったわ・・・」



茄子「ほ、褒められてるんですよね?///」



P「もちろん。ホントにすごいぞ、美しいし可愛いし、すごいとしか言えない」



茄子「そんなに言われると照れちゃいますね♪」



茄子(・・・何故だろう・・・)



茄子(Pさんが私のことをかわいいって、きれいだって言ってくれることはもう何度目なのか数え切れないくらいなのに・・・)



茄子(何度言われても、胸が締めつけられちゃうくらいに嬉しくなるのは・・・)







茄子(Pさんだから・・・Pさんが言ってくれるから・・・嬉しいのかな・・・)





茄子「Pさん!せっかくですから写真とりたいんですけど、いいですか?」



P「いいぞ、じゃあケータイ貸してくれ」



茄子「いえいえ、Pさんちょっとこっちにきて下さい」



P「ん?」







茄子「・・・こうやって撮りましょう♪」



P(姿見の前に二人で並んだが)



P「え、茄子がドレス姿を記念に撮っておきたいんだよな?」



茄子「まぁ細かいことはいいじゃないですか、一緒に撮りましょう♪」





P「いいんだけど、茄子はちゃんとしたドレスなのに俺がこんなクタクタなスーツで写るのは恥ずかしいな・・・」



茄子「いいじゃないですか、誰にみられるわけでもありませんし♪」



P「・・・まぁそうだな」



茄子「それじゃ撮りますよー♪ 鏡に向かってー、ほらほらっ、笑ってください♪ピースッ♪」



P「ぴーすー(恥ずかしいな・・・)」





ピロリンッ





―――



――







‐収録後‐





P「お疲れ様、なんの問題もないな」



茄子「お疲れ様でした! スムーズに進行できてよかったです、お料理も美味しかったですし♪」



P「午後も頼むぞ。じゃあ着替えて次に行こう」



茄子「はーい!お昼ごはんは中華の気分です! 着替えてきますねー」



P「りょーかーい」







P「・・・」



P「・・・今収録で高級レストランのコースメニューを食べたのに、今から中華を食べるのか(驚愕)」







―――



――











‐午後の収録現場‐





茄子「それではっ、次のご家庭のサンタさんの様子を見てみましょう♪」



司会「○○さんのお宅のクリスマス、パパさんは娘さんにどんなプレゼント用意するんでしょうか!」







―――



――











――



―――







茄子「いやぁ〜どのご家庭も素敵なクリスマスイブを送れそうですね!勝負は今夜です!全国のお父さん、頑張ってくださいね♪」



司会「そりゃあこんなかわいいサンタさんに応援されたら頑張っちゃうよぉ〜。茄子ちゃん、ミニスカサンタは可愛いんだけど、寒くないの?」



茄子「いやーん♪ 足はアップにしないでくださいよー、お昼の生放送ですよ〜?」





ガヤ<ウオオオオオオオオオオ!!!!!カコチャンノオミアシー!!!!!







P「・・・」



P「茄子はホントになにやらせてもいいな、ちょっとしたジョークがきても上手く返せるし」



P「生放送でもテンパったりしない、状況に合わせた行動ができる」



P「女神かな?」





スタッフ<ハイ、オッケーデース オツカレッシター!!





茄子「Pさん、どうでした?」



P(ミニスカサンタの茄子・・・茄子πが揺れ、茄子尻がミニスカに押さえつけられるも爆発せんばかりにパツパツに主張している・・・)



P「女神だったわ」



茄子「え?」



P「女神」



茄子「」



P「茄子ー、そろそろ行くぞー」



茄子「はーい・・・って、どうしたんですかそんなに大きな紙袋」



P「なんかスタッフさんに色々もらったんだ、クリスマスだから事務所の方々でどうぞって。多分今日の収録で出されてたクリスマスケーキとかが余ったんじゃないかな」



茄子「なるほどー、ラッキーでしたね♪」



P「後ろにこれ載せるから助手席座ってくれ」



茄子「はーい♪」



‐車内‐





P「今日も一日お疲れ様、忙しかったな」



茄子「Pさんもお疲れ様です♪ イブですけど、仕事がなかったら特に予定もなくて部屋にいるだけでしたからね」



茄子「それに、もう夕方ですから街のイルミネーションを見て楽しめますからね♪」



茄子「ほら!あそこの大きなツリー、すごくキレイですよ!」



P「おーホントだ。・・・それにしても朝とは比べ物にならないほど賑わってるな、主にカップルで・・・」



茄子「収録があったレストランのようなところで、これからクリスマスディナーを楽しんだりするんでしょうねー・・・」



P「そうなんだろうなー・・・」



P「・・・・・」



茄子「・・・・・」



P「いったん事務所に寄って報告だけしてくるけど、そのあと茄子を送るよ。ちょっとだけ車で待っててもらっていいか?」



茄子「あっ、はい。分かりました・・・」



P「・・・・・」



茄子「・・・・・」



P「よーし着いたぁ」



P「じゃあちょっとだけ待っててくれ、すぐ戻るよ」



茄子「はーい」





バタンッ





茄子(・・・・・)



P(・・・・・)







((・・・緊張してきた))



ガチャッ





P「お待たせ」



茄子「お疲れ様でした、このあとまた戻ってくるんですか?」



P「いや、俺は直帰だよ」



茄子「そうですか・・・」



P「んじゃ行くなー」





P「・・・・・」



茄子「・・・・・」







茄子「・・・あ、あのPさ――」











P「せっかくイブだし、どこか寄っていくか」





茄子「――ん  ・・・え?」



P「せっかくのイブでまだ7時なのに、このまま帰ったら勿体ないだろ?」



P「・・・っていうか、茄子を連れていきたいとこがあるんだ」



茄子「・・・Pさん?」



P「・・・ん?」





茄子「もっとスムーズに言えたら、カッコいいですよ♪」



P「」







P「・・・今から、デートしよう」







茄子「〜〜〜〜〜///」



茄子「・・・連れてってください♪」



茄子「いつ言ってくれるのかなって、ずっと不安でした・・・」



P「そう思っててくれたことがもう嬉しいぞ」



茄子「もうっ、いじわるなんですからー!」





茄子「それで、どこに行くんですか?」



P「それは着いてからのお楽しみだ」



P「ただ、悪いんだけど街中を二人で散策したりできないのは許してくれよ?」



P「茄子みたいな人気者がイブに男と歩いてたー、なんてパパラッチされたら言い訳できないからな、今日が今日だし」



茄子「クリスマスですもんね、仕方ないです・・・」



P「ただ、明日事務所でやるクリスマスパーティの買出しを明日の午後にやるから、それに付き合ってくれてもいいぞ?」



P「代わりといっちゃなんだけど、気分だけでも買い物デート味えるし・・・」



茄子「行きます♪」



P「おう、楽しみにしてる」







‐高級ビル街‐





P「着いたー」



茄子「着きましたー」



茄子「・・・って、なんかすごく場違いなところに来てしまってませんか・・・?」



P「そんなことないよ、茄子は世間を賑わせてるアイドルなんだから」



P「どっちかっていうと俺が場違いだな、こんなやっすいスーツなんかでこの辺歩いてたらそこらの人に笑われそうだ」



茄子「そんなことないですよー! Pさんはいつもお仕事でいろんな人と関わってて、お酒の席とかも慣れてるでしょうし・・・」



P「それも安いレストランとかだから、俺もこんなとこくるのは初めてだ」





P「じゃあ行こうか。よいしょ・・・っと」



茄子「さっきの袋、それ持っていくんですか?」



P「あぁ、ちょっと使うんだ。リードできなくてごめんな」



P「あのビルの中だから、さぁ行こう」



茄子「はいっ♪」



‐ビル エントランス‐





茄子「うわぁー・・・すごいですね、エントランスの広さが事務所より何倍もありますよ・・・」



P「そりゃあのボロ事務所じゃなぁ・・・あ、あのエレベーター使おう」



茄子「こんな階数の多いビルだとエレベーターもスゴイですね・・・広い・・・」



P「俺の部屋の風呂より広いんだが・・・」



‐エレベーター内‐





茄子「ここってどんなビルなんでしょう?」



P「外資系がほとんどのフロアを占めてるけど、上層はVIPしか利用できないホテルとグランメゾンがあるよ」



茄子「ぐらんめぞん・・・ってなんでしたっけ?」



P「簡単に言えば超高級料理店だな。高そうな料理店ってだいたいまとめてレストランって言っちゃうけど、正確には種類があるんだ」



P「グランメゾン>レストラン>ビストロ>ブラッスリー>カフェって感じだな」





P「午前の収録でいったレストランはそのまんま『レストラン』で、『カフェ』は誰でも行く喫茶店。グランメゾンはあらゆる料理店のトップって位置づけになるのかな」



P「っていうか今から行くのがそこなんだけど」



茄子「へぇ〜、すごいですね・・・『超』高級ですか・・・」



茄子「・・・・・」







茄子「・・・え?」



茄子「え、そのお店に行くんですか?」



P「そうだよ?」





茄子「・・・・・」





茄子「えええええええええええええ!? そんなお店に入れるんですか?」



P「グランメゾンって日本に20〜30くらいしかないらしいけど、特に入店のルールが決まってるお店って数店しかないらしい。ここは大丈夫みたいなんだ」



P「だからあんまり畏まらなくても大丈夫だって」



茄子「そ、それにしたって私みたいな子供がきていいところじゃ・・・それに私、いつもどおりの私服ですよ?」



P「堂々としてれば大丈夫だろー、店側も『あぁ、アイドルの鷹富士茄子さんだ』ってなるはずだし」



P「それに、ちょっとした裏技使ったから心配ないよ」



茄子「裏技ですか?」



P「あとで話すよ。それと、服装は確かに今のままだとダメだね。私服だとお断りされちゃう」





P「そんなこともあろうかと!」





<大きい袋>





P「これをもってきたんですよ」



茄子「はぁ・・・」



P「まぁ見てなって」





エレベーター<チーン



P(うわぁ・・・俺なんかが来ていい雰囲気してないぞ店構えからして・・・)





スタッフ「いらっしゃいませ。ご予約のお客様でしょうか?」



P「はい、『P』でとってあります」



スタッフ「P様でございますね、少々お待ちくださいませ・・・」







スタッフ「確かにご予約いただいております、本日は当店をご利用いただき誠にありがとうございます」



P(すげぇ丁寧すぎて強張ってしまう・・・)



P「確かここって着替え用の更衣室ありましたよね?」



スタッフ「ございます、そちらのお荷物が・・・」



P「そうです、じゃあこれお願いできますか?」



スタッフ「かしこまりました。ただいま女性スタッフを呼びますので少々お待ちください」





茄子「? どうすればいいんです?」



P「今女性のスタッフくるみたいだから、その人についていけばいいってさ。俺は先に行ってるから、テーブルで待ってるね」



茄子「あ、はい・・・」







茄子「・・・・・」ドキドキ







スタッフ「お待たせいたしました、こちらへどうぞ」



茄子「は、はいっ」





‐更衣室‐





茄子(わぁー・・・更衣室でさえこんなに・・・)



スタッフ「・・・ふふっ、どうぞリラックスなさってください。普通の料理店でお食事するのと変わりありません、緊張したままでは料理を美味しく召し上がれなくなってしまいます」



茄子「あ、はい・・・とは言っても、こんなところ来たの初めてですから・・・」



スタッフ「鷹富士様ほどの有名人となれば、これからこのようなところでお食事なさるのは珍しいことではなくなりますよ」



茄子「あ、私のことご存知なんですか?」



スタッフ「もちろんでございます、本日はどうぞごゆっくりなさってください。さぁ、こちらへどうぞ――」



茄子「ありがとうございま・・・って、え?」







茄子(これって・・・)







―――



――







P(喜んでくれるといいんだけど、どう思うかな・・・)







茄子「・・・Pさーん?」



P「お、来たか・・・なんで顔だけ覗かせてるんだ」



茄子「だって・・・」



P「あら、お気に召さなかったか?」



茄子「ちがっ!そういうことじゃなくてっ!」



茄子(〜〜〜〜〜///)



P「分かってるよ、冗談冗談。ほら、座りなよ」



茄子「Pさん・・・」







茄子「これ・・・さっきのドレスですね・・・?」







P「そうなんだよ、実は――」







茄子「『Pさんが』私に用意してくれたドレス、でしょう?」







P「あれ、なんで分かったの?」



茄子「衣装のスタッフさんが言ってたんですよ、このドレス、持ち込まれたものだって」



P「あぁー、そうだったのか。わざわざ言わなくてもよかったのにな・・・」







茄子「ホントにびっくりしたんですから・・・ これ、Pさんが自分で買ったものなんですね?」



P「そう。あの仕事をとれた日、イメージ湧かせるためにドレスの専門店に行ってみたんだよ、どういうのが茄子に合うかなって」



P「そのときにこのドレス見つけてさ、完全に茄子のイメージと合致したからその場で買っちゃったよ」



茄子「どうしてそこまで・・・」



P「最高に美しい茄子を世間に見せてやりたかったからな、俺がみたいってのもあったけど」



茄子「もう・・・」



P「だからそれは、俺からのクリスマスプレゼントってことにしといてくれ。一度目にしちゃってるし、サプライズの欠片もないんだけどさ」



茄子「十分サプライズですよー・・・本当になんていったらいいか・・・」





P「メインは食事だしさ、さぁ高級料理がどんなもんなのか味わってみよう」



茄子「本当に・・・ありがとうございます、私Pさんにはいつも驚かされてばかりですね?」



P「全然そんなことないぞ」



茄子「それはそうと、さっき言ってた『裏技』ってなんだったんですか?スタッフさんに聞いたんですけど、ここっていつも予約がいっぱいですぐには予約が取れないって・・・」



P「あー、実は社長のコネなんだ。あの人全然事務所にいないけど、すごい人だからこの手のことは簡単にできちゃうの」



P「『君とちひろ君にはいつも迷惑かけてるからねぇ、たまには美味しいものでも食べなさい』って」



茄子「それだったらちひろさんを誘わないと・・・」



P「ちひろさんはちひろさんで大人組誘ってここにきたらしいから大丈夫、みんな喜んでたみたいだから」



P「だから俺も俺個人で使わせてもらったんだ、茄子を誘おうって決めてたから」



茄子(・・・///)



茄子「私、本当に幸せです・・・こんな素敵なプレゼントをもらえるなんて・・・」



P「いや、たいしたことしてないよ」



茄子「神様に感謝しなきゃいけませんね♪」



P「大げさだなぁ・・・あ、ほらこっちに来て、夜景がすごいぞ」



茄子「わぁー・・・素敵です、街がイルミネーションでキラキラ輝いて・・・」



P「さっき車でみた大きなツリー、あそこにあるな」



茄子「えっ、どこですか?」スッ





トンッ





P「あっ」

茄子「っ・・・///」





P(茄子を受け止めるかたちになってしまった・・・)



茄子「・・・・・」





茄子「Pさん・・・」







茄子「素敵な聖夜を・・・ありがとうございます・・・」





茄子「んっ・・・」



P「・・・っ」



茄子「・・・んっ、 ふぅ・・・」





茄子「・・・キス、しちゃいました♪」カァァ



P(かわええ・・・)



茄子「もっとしたいです・・・」



P「うん、何回でも・・・」



茄子「Pさん・・・///」







<失礼致します





P茄子「「っ!!?」」





スタッフ「前菜をお持ちいたしました・・・が、もう少ししてからにしましょうか?」



P「いえいえいえいえいえいえ滅相もありません!!うわー美味しそうさすが高級料理店だグランメゾンはちがうなぁ〜!!」



茄子「ほ、本当ですね!!」



スタッフ「ふふっ、ありがとうございます。ワインをお注ぎいたします・・・」











スタッフ「それでは、どうぞごゆっくり――」





P「・・・・・」



茄子「・・・・・」



P「プッ・・・」



茄子「ふふっ・・・」



P「やっとリラックスできたな」



茄子「そうですね♪」



P「それじゃあ、グラスを持って」



茄子「はいっ」



茄子「Pさんっ」



P「ん?」



茄子「・・・いつも私を幸せにしてくれて、ありがとうございます♪」



P「俺の方こそ、茄子と一緒にいれて幸せだぞ」



茄子「ずっと一緒にいましょうね♪」



P「おう」











「「メリークリスマスっ♪」」



カチンッ







P「・・・ふぅー、ワイン美味しいなぁ」



茄子「そうですねー、とっても美味しいです!」



茄子「・・・あれ?」



茄子「Pさん、ここまで車で来てますけど運転は・・・?」



P「あぁ、それなんだけどさ」



P「このビルに入ってるホテルのスイートルームをとってあるんだよ、だから大丈夫」



茄子「あぁ、それなら安心ですね・・・」











茄子「・・・・・」



茄子「それって」





P「ん?」





茄子「つまり」





P「おう」











P「今夜は茄子と泊まっていくよ」







‐食後 スイートルーム‐





ガチャッ



P「ふわぁー食った食ったぁ、すごかったなグランメゾンってのは・・・おぉ!部屋もスゴイなー」



茄子「わぁー、広いですねぇ! あ、窓から夜景が見えてスゴイですよ♪」



茄子「大きなソファに大きなテレビ!大きなお風呂もあって・・・」







茄子「大きな天蓋付きのベッドが1つ!」







茄子「・・・・・・」



茄子「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜//////」



茄子「わ、私お風呂入っちゃいますね! お仕事で汗かきましたし・・・」



P「早いな、食休みしなくて大丈夫かー?」



茄子「大丈夫ですっ! じゃあちょっといってきます!///」



バタバタバタ・・・



P(・・・焦ってる茄子もかわいいなぁ)



カチャッ パタン





茄子「Pさーん・・・? お風呂あがりましたー」



茄子(勘違いだったらアレだから、一応バスローブですけど・・・)



P「ん、おー了解。お風呂どうだった?」



茄子「すごいですよ!ジャグジーで泡がゴボゴボ〜って!」



P「いいなぁ、足伸ばして入れる風呂なんて久々だわ。俺もゆっくり浸かってくるわー」



茄子「はーい、しっかりあったまってくださいね」



パタン・・・











茄子「・・・・・どうしましょう」







茄子(こういうときってどうしてればいいんでしょう・・・)



茄子(もう脱いでベッドに横になってるべき?いや、Pさんはそんなこと微塵も考えてなかったらどうしよう・・・)



茄子(そういうことを期待してたエッチな子に思われちゃうだけで・・・)



茄子(ソファでテレビでも見てればいいのかな、そうしたらPさんも自然に横に座れるし)



茄子(あーでもでも、そこからどうすればいいかわからない・・・)







茄子(・・・・・)



茄子(とりあえず部屋の電気だけ消して・・・あら?)









茄子(ドレスが入ってた袋の底に何か入ってる・・・)





ガサガサ・・・





茄子(!!)



茄子(これって・・・もしかしてこれもPさんが・・・自分で・・・?)



茄子(・・・・・)



茄子(うぅ〜///)







茄子(・・・これで・・・いくしか・・・)



ガチャッ





P「ふぅ〜、すっっっっっげー気持ち良かったぁ。こんなのんびり風呂に入ったの何年振りだろう・・・」



P「・・・え?」



P(部屋の明かりが消えてる)



P(流石に茄子もこの状況じゃ分かってるのか・・・)



P「茄子ー?」







茄子「お、おかえりなさい・・・ゆっくりできましたか・・・?」





P(暗くてみえない・・・)



P「どこだ? あ、ちょっとだけ明かりつけていいか?」



茄子「ッ!! ち、ちょっとまっt」







パッ



P「あぁ、そこに・・・」



P「え」











茄子「お願い・・・そんなに見ないでぇ・・・///」











P(ミニスカサンタの茄子)





茄子「これ・・・これもPさんが用意したんですね・・・」



P「何故それを・・・袋の中見たのか・・・」



茄子「気付いちゃったんですよー、中にあったから、もしかしてPさんがこれ着て欲しいのかなって思って・・・それとも・・・」











茄子「裸の方が、よかったですか・・・?///」





P「か・・・かっ・・・・」



茄子「?」



P「茄子ぉぉぉおおおおお!!!!!!!!!」





ダキー





茄子「きゃあっ! Pさんっ!?」



P「ご、ごめん・・・でもそんなことされたら流石に・・・」



茄子「もうっ、びっくりするじゃないですか!」



茄子「〜〜〜/// で、でも心の準備は出来てますよ///」







茄子「Pさん・・・キスして・・・」







茄子「んんっ・・・/// んっ、んむっ・・・///」





茄子「んん・・・ちゅっ・・ん///」



茄子「・・・っ、ふぅ・・・はぁ、はぁ・・・」



茄子「あっ・・・、Pさんの・・・すごいですね・・・」



茄子「ふふっ、大丈夫ですよ? まだ私たちの聖夜は始まったばかりですから・・・」





茄子「だからPさんはそのままで・・・今夜は私が、エッチな茄子サンタが・・・











   最高に幸せな夜を、プレゼントしますね♪」











茄子「私があなたを幸せにします♪ 愛してますよ、Pさん///」









女神と聖夜を 終わり



17:30│鷹富士茄子 
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