2013年11月05日

P「千早が最近俺を避けるようになった」

春香「おはようございます……」

千早「おはよう、春香。プロデューサー、海外にいったわ」

春香「……そっか。千早ちゃんもいくんでしょ?気をつけて……」

千早「いかないわよ?」

春香「へ?」

千早「春香、勝負をしましょう」

春香「え?え?」

千早「正直いって、春香にあの時背中を押してもらった瞬間から私はあなたに負い目を感じていた」

春香「……そんなの」

千早「そして、春香自身は今なお問題を引きずっている」

春香「っ」

千早「今、私は春香に背中を押して貰った勇気を返したい。だから、4ヵ月後のライブ……私と勝負しましょう」

春香「そんな、私が敵うはずないよ。千早ちゃん、Sランクアイドルなんだよ?」

千早「だから、4ヵ月後なのよ。もし、私が勝ったら……一つ言うことを聞いて貰うわ」

春香「……私が勝ったら?」

千早「プロデューサーと私は別れるわ」

春香「そんな……」

千早「いやとは言わせない。もし、勝負をしないというなら、その時も私は春香に謝罪の意味合いを込めてプロデューサーと別れるわ」

春香「ふふ、言ってる事めちゃくちゃだよ、千早ちゃん」

千早「……」

春香「ん、でも、まぁいいかな」

千早「もし、春香が勝ったら更にプロデューサーと付き合えるようにお膳立てもしてあげる」

春香「っ!」

千早「これなら成立するかしら」

春香「……プロデューサーさんを、自分の恋人を賭けに出すなんて、凄いことするね千早ちゃん」

千早「そのチャンスをあなたから貰ったから。春香以外にはしないことよ」

春香「……私、頑張るよ」

千早「そうして貰わないと困るわ」

千早(あれから春香は見違えるほど魅力が出始めた)

千早(深夜まで汗だくになりながらレッスンを続けたり、テレビ出演のチャンスがあればハードワークの中必ず出演し、うまく自分を売り込んでいった)

千早(私のランクアップの速さは誰にも真似できないと思っていたけれど、春香は私との勝手な勝負の為にこれ以上無いほど真剣に捉えてくれた)

千早(4ヵ月後、Sランク……はいかなかったけれど、Aランクまで上り詰めた)

ワーワーワー!

春香「えへへ、まさかほんとにこんなことするなんてね」

千早「春香がふがいないからじゃない、まったく」

春香「むぅ、元々は誰のせいだったと思ってるの!」

千早「さぁ……きっとどっちも、悪かったんじゃないかしら」

春香「ふふ、そうかもね。私、勝つよ。プロデューサーの事、好きだから」

千早「私もプロデューサーは好きよ。春香以上に」

春香「……」

千早「……」

春香「皆ー!!!今日は来てくれてありがとう!!!」

ワーーーーー!!!

春香「一曲目は!……!」

〜♪〜♪

千早(やれば、できるじゃない。春香……。本当にごめんなさい……)

〜♪〜♪

千早「そろそろ、ね」

春香「ふぅ〜、……交代だね」

千早「そうね」

春香「ねぇ、千早ちゃんが勝ったら、何を私にさせるつもり?」

千早「そうね……私の恋人を好きになったんだから、それなりに残酷な事かもしれないわ」

春香「うわぁ、怖いな〜」

千早「じゃあ、いってくるわ」

春香「いってらっしゃい」

千早「〜♪〜♪」

シーーーン

千早(今、こうして歌っている事できっと多くの人の心に歌の素晴らしさを伝えられている)

千早(本当はこれだけだった。本当はこれで十分だった。でも……)

千早(私の気持ちのせいで、色々な人に迷惑をかけたわね)

千早(でも春香にも、私の気持ちが今届くかしら)

千早「〜♪〜♪」

春香(……)ツー

春香「あ〜あ、やっぱり負けちゃったか」

千早「僅差じゃない……。後3人春香のファンが多かったら負けていたわ」

春香「ふふ、頑張ったから」

千早「知っているわ」

春香「それで、何をお願いするつもりなの?」

千早「プロデューサーに告白しなさい」

春香「へ?」

千早「春香、あなたは私に告白しろと背中を押してくれた。でも、私はあなたの背中をあの時押せなかったわ」

春香「でも、千早ちゃん」

春香「プロデューサーさんは」

千早「ええ、だからプロデューサーに……本当に好きな方を選んで貰いましょう」

春香「……でも今まで千早ちゃんは」

千早「安心して春香。キスすらしてない恋人予定関係よ。わ、私だって本当の事はわからないから、怖いわ」

春香「そ、っか」

prr

千早「プロデューサー?すいません、少し時間いいですか?」

P「おお、どうしたいきなり。今日は確かライブじゃなかったっけ?」

千早「ええ、春香との合同ライブでした。……大事な話があります」

P「ん?ああ、なんだ」

千早「まだ答えないでください。私は、プロデューサーが好きです。ですので、本当に好きな方を選んでください」スッ

P「……」

春香「あ、あああの!ぷろ、プロデューサーさん!お久しぶりです!」

P「あ、ああ。久しぶり、春香。ライブはうまくいったか?」

春香「ええ、といっても、千早ちゃんには負けちゃいましたけど……。そ、それでプロデューサー!あ、あの!」

P「……」

春香「わ、私、プロデューサーが大好きです!!!付き合ってください!!!」

P「!……」

唐突ですが、安価です。

プロデューサーは……

1、千早を選ぶ
2、春香を選ぶ
3、両方選ぶ
4、やっぱりアイドルとは付き合えない

安価↓

P「春香。すまない、俺は、千早が好きなんだ……」

春香「……やっぱりそうですよね。わかって、グス、わかっていましたけど……」ゴシゴシ

春香「あー、なんかすっきりじました。ずっと好きだったんですよねー」

P「そうか……。ありがとう春香」

春香「いえ、では、千早ちゃんに代わります」

千早「プロデューサー……?」

P「千早、やっぱり俺はお前が好きだ」

千早「……」

P「……千早がいっていたのはこういうことだったんだな。辛い役目を押し付けて悪かった」

千早「いえ、私たち、三人の問題ですから」

P「じゃあ、こっちで待ってる。春香のこと、よろしくな」

千早「ええ、では……」ピッ

春香「ぢはやぢゃーん!!!」ピー

千早「ごめんね、春香。こうしないといつまでも、あなた引きずっていきそうだったから……」

春香「うぅ……あんまりだよぅ」ヒックヒック

千早「今日は、家に泊まりに来なさい。昔教えて貰ったお菓子作ってあるから……」

春香「うん……」

春香「おいしいね」モグモグ

千早「やっぱり普通だわ」

春香「ちょっとはすっきりしたかな。ありがとね、千早ちゃん」

千早「ううん……。こっちこそ、春香がいたからここまでこれたし」

春香「プロデューサーさん争奪戦は負けたけど、千早ちゃんが日本に戻ってくるころに千早ちゃんの席があるかどうかは保障しないからね!」

千早「今の春香が言うと本当に脅しになるわね……」

春香「えへへ……。色々ありがとね!この場合お互い様かな?」

千早「そうね」

春香「それじゃあ、近々プロデューサーのところにいくのかな?」

千早「ええ、春香との勝負も終わったしこっちでやる事は全て終わったわ」

春香「そっかー……。いつでも電話していいかな」

千早「ええ、そのくらいは。あ、でも時差は考えてくれると助かるわ」

春香「そっか。時間違うもんね」

千早「まぁでも……きっとまた戻ってくるから。これからもよろしくね」

春香「うん!いってらっしゃい!」

千早(私はいい環境に恵まれた。優しい仲間に頼れるプロデューサー……)

千早(時間が過ぎて少し関係は変わったけれど、それでもきっとこの関係は続いていく)

千早(そして、これからも色々と変わっていく事もあるのだろうけど……)

千早(春香は近いうちにSランクアイドルになる……)

千早(……歌手にしろ、アイドルにしろ……まだまだ私も頑張らなきゃ)

千早(……まぁ、まずはプロデューサーに抱きしめて貰おうかしら)

千早「これからもよろしくお願いします、プロデューサー」



終わり

少し遅くなってすまそ。
飯くってたんや。

流石に三つもスレ進められんから、急ピッチで終わらせましたわ。

ここまで付き合ってくれた人ありがとうございました。

12:29│如月千早 
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