2013年11月05日

春香「だって私達みんな……765バスターズだもんね!」

こんにちは。

できているところまで更新いたします。

―――事務所―――

P「ごめんなみんな。せっかくの休日なのに集まってもらって」

響「それは別にいいぞ。それより、真美が事務所を辞めるって本当なのか?!」

P「ああ。アイツ自身がそう言ってた」

伊織「……どうして?」

P「アイツの親父さんが重い病気で、手術しなくちゃ治らない病気なんだ」

P「だけど手術が成功する確率は五分……もし失敗してしまった時に、アイツは病院を手伝いたいからって……」

美希「そんなの……あんまりなの!」
亜美「……ちかたないよ。真美だって、悩んで苦しんで決めた事なんだと思うし」

真「亜美……」

P「そうかもしれない。でも俺はまだアイツが辞める事に納得してない」

亜美「えっ」

律子「納得してないって……子供ですか貴方は」

P「ああ、俺は子供なんだよ。ずっと前からな」

P「俺はアイツに辞めて欲しくない。だから、引き止める」

春香「!」

千早「……何か、策が?」
P「策なんかない」

小鳥「じゃあどうするんですか?」

P「要はアイツが辞めたくないって思えばいいんだ、だったら、そう思わせるような何かがあればいいんだ」

雪歩「その……何かって?」

P「それが分からないから、こうやってみんなを集合したんだ。俺1人じゃ限界もあるしな」

やよい「みんなで考えよーって事ですね」

P「ああ、そうだ。昔みたいに、作戦を思いつくんだ」

律子「……プロデューサー」

P「なんだ?」
律子「私は……この会議には参加できません」

美希「律子さん?!」

P「……そっか。お前はそう言うと思ってたよ」

律子「私達は昔の私達じゃないんです。それに……真美自身は、それを本当に望んでいるんですか?」

P「望んでいると思いたい。アイツは辞めたくないって言っていたからな」

律子「でも、もしそれが真美の、みんなの足枷になってしまったら……」

P「……」

律子「……すみません」

P「謝る事なんてない。これは俺が勝手に始めようとしている事だしな」

P「お前らの中に、律子のような理由でこの会議に参加したくないヤツがいるなら言ってくれ」

P「俺は引き止めない」

亜美「……ごめんなさい。亜美、真美の気持ち知ってるから」

P「そっか。仕方ないな」

雪歩「私も……ライブに、集中したいので……」

P「わかった。雪歩、ダンス、頑張れよ」

あずさ「……ごめんなさい」

P「謝らなくていいです。あずささんはみんなのまとめ役ですから。近くにいてあげてください」

響「うう……自分は……」

P「響も無理して参加しないでいい。お前がダンスや歌を一番頑張ってるのは知ってるから」

伊織「やよい。行くわよ」

やよい「えっ、でも、伊織ちゃん……」

P「やよいだって忙しいだろう?大丈夫だから。伊織はやよいの事、頼んだぞ」

小鳥「……私、は」

P「小鳥さんも。律子の穴埋めで忙しいでしょう?だから、無理しないでいいです」

P「……さて」

P「残ったのは……春香、千早、美希、真か」

春香「私は……私も、ずっと、真美がアイドルを辞めるって事に納得できなかったんです」

P「そうか、ありがとう」

真「謝るのと一緒で、お礼も言いっこなしですよ」

P「それでも、だよ」

美希「美希、頑張るの。真美とはまだ話したいことが沢山あるの!」

P「俺も、アイツと話したいことがあるんだ」

千早「……」

P「千早が残るのは以外だったな」
千早「……ほんの少し、優の事を思い出したんです」

千早「あの時私は、何も出来ませんでした。ただ、見てるだけでした」

千早「だから……今度は何かしようって、出来る事をしようって、見てるだけは嫌だって、そう思ったんです」

P「……そうか」

P「とりあえず、今日は休日だし解散にする。各自で色々考えてきてくれ」

春香「わかりました!」

真「はい!」

美希「了解なの!」

千早「……頑張ります」
―――Pの部屋―――

P「……」

P「駄目だ……全然、考えつかない……」

P「真美を引き止めるために、無理矢理じゃなくて、真美にここにいたいって思わせる方法……」

P「もう年かな……若い頃は奇抜な作戦をポンポン思いついたのに」ヴーヴー

P「……着信?」

P「はい、もしもし……」

P父『おう、元気にしてるか?』

P「親父?」

P父『ああ、親父だ』
P「なんで急にまた」

P父『事務所に電話したんだが誰も出なかったんでこっちに電話しただけだ』

P「ああ、今日は休日なんだよ」

P父『そうなのか。ならちょうどいい。お前今、暇だな?』

P「まぁ、暇だけど……」

P父『今から会わないか?』

P「会うって、親父今どこに」

P父『お前のマンションの入口の前』

P「えっ」シャーッ

P父「おーい」ブンブン

P「……マジかよ」
―――公園―――

P「ほい、コーヒー」

P父「おう、あんがとさん」

P「……で、何のようだよ」

P父「用なんてないさ。近くに寄ったから、息子の顔を見ようと思っただけだ」

P「そうかい」

P父「で、お前。何か悩んでるな」

P「……」
P父「図星か」

P「なんで分かるんだろうなぁ。毎回毎回」

P父「そりゃお前の父親だからな」

P「そっか」

P父「まぁ、詳しい事は聞かないさ」

P「ありがと」

P父「だけどな。悩みの解決法なんて、案外簡単だったりするもんだ」

P「それは経験論?」

P父「ああ。俺も何ヶ月も悩んだ事が、たった一言で解決しちまった事があるからな」

P「……参考までに、どんな事だったか聞いてみても?」

P父「そうだなぁ……ま、そろそろ言ってもいいかもな」

P父「結婚だ。何ヶ月も俺は悩んだんだが、アイツのたった一言で俺は決断した」

P「結婚……」

P父「実はな。今だから言えるんだが」

P「何を?」

P父「アイツ、元俺の担当アイドル」

P「……は?」
P父「まぁ、そんな反応になるよな」

P「いやいや待て。仮にもプロデューサーがアイドルに手を出しちゃ……」

P父「あの頃は怖かったなぁ。表向きはプロデューサーとアイドル、裏では恋人同士」

P「怖いってレベルじゃねーよ」

P父「まぁ、何が言いたいかっつーと、どんな高い壁でも、向こう側に行くのは簡単だって事だ」

P父「乗り越えるもよし、普通にスルーして横をすり抜けるもよし、穴を掘って下から抜けるのもありだ」

P父「俺はあえてその壁を無視したに過ぎない。他にもいい方法があったかもしれない」

P父「だけどな。俺が一番しっくりきたのは、隠し通すっていう、その方法だったんだよ」

P父「悩むくらいなら色々やってみろ。そんで一番しっくり来たのが、お前にとっての最善策だ」

P「……」
P父「っと、それじゃあそろそろ俺は仕事があるんでな」

P「……なぁ、親父」

P父「なんだ?」

P「いつか俺も、親父みたいなカッコイイ大人になれるかな」

P父「あん?俺はカッコよくなんかねぇよ。だが、お前はそんなカッコ悪い俺の息子だ。それは覚えておけ」

P「そっか」

P父「そんじゃ、頑張れよ。悩み盛りな子供の息子よ」スタスタ

P「ああ、じゃあな。カッコ悪い大人の親父」

P「……色々、やってみろ、か」
―――翌日 事務所―――

P「もしもし?ああ、はい。そうです。その件についてで―――」

小鳥「プロデューサーさん!何か届いてるんですけど……」

P「俺の机の上に置いておいてください!あ、はい。わかりました!では後ほどお伺いします!」

美希「……ねぇ」

真「何?」

美希「ハニー、お仕事の事ばっかなの」

真「そうだね……」
美希「本当に真美の事助ける気があるのかな」

真「あると思うよ。休日にボク達を呼ぶくらいなんだから」

美希「でもでも、あんな様子見てると不安だよ」

真「……それは、確かに」

P「すみません、小鳥さん!この資料に目を通してもらってもいいですか!?」

小鳥「は、はいぃ!」

美希「……」

千早「美希」
美希「千早さん」

千早「今は、プロデューサーに言われた通りにしましょう」

美希「言われた通り……」

千早「私達ができる事を、探しましょう」

美希「うん」

春香「っとっとっと!遅れましたー!」

美希「春香、遅刻なの」

春香「ご、ごめん。本屋さんに寄ったら、読みふけっちゃって……」

千早「本屋?」
真「春香が本屋なんて珍しい……何かあったの?」

春香「見つけたの。私にしかできないだろう事!」

美希「本当?!」

春香「うん。詳しくはまだ言えないけど、そのうちみんなにも伝えるから!それじゃレッスンの用意してくるね!」タタッ

美希「春香は見つけたの……ミキも頑張らないと」

真「ボクも……何か……」

千早「……」
P「はい!はい!ありがとうございます!では失礼します!」ガチャッ

千早「……プロデューサー」

P「ん?ああ、千早か。どうした?」

千早「少し、相談が」

P「……真美の事か?」

千早「はい」

P「わかった。この仕事が一段落ついたら話そう」

千早「よろしくお願いします……」

書けましたのはここまで。

地道に更新していけたらいいな……

13:33│天海春香 
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