2013年11月05日

モバP「可愛くなりたい?」

P「誰がですか?」

ちひろ「私です」


P「じゃあ貯金を下ろして、整形外科に・・・・・・」

ちひろ「なんでそうなるんですか!」

P「だって、可愛くなりたいんでしょ?」

ちひろ「はい」

P「この職場はアイドル事務所ですよ?」

ちひろ「・・・・・・それがどうしたんですか?」

P「可愛い子=アイドルというのも偏見かもしれませんが、所属アイドルはみんな可愛いですよ?」

ちひろ「・・・・・・はい」

P「それじゃあ、なんで俺に聞くんですか?」

ちひろ「そ、それは・・・・・・」

P「可愛く魅せるテクニックなら、いくらでも教えてくれると思いますが」

ちひろ「いや、でも、その、みんな、忙しそうですし」オドオド

P「最近は確かにそうかもしれませんが、まだ全員が全員じゃないですよ?」

ちひろ「そ、それはそうかもしれませんが」

P「という訳で、アイドルに訊いてください」カタカタカタ

ちひろ「冷たいですね」

P「ちひろさんも仕事してくださいよ」カタカタカタ

ちひろ「・・・・・・理由を」ボソッ

P「・・・・・・」カタカタカタ

ちひろ「理由は聞かないんですか?」

P「・・・・・・可愛くなりたいなんて、人それぞれですよ」カタカタカタ
P「話したいなら、聞き流しますけど?」

ちひろ「・・・・・・じゃあ聞き流してください」
ちひろ「所属アイドルも今ではたくさん増えましたね」


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ちひろ「事務員である私は、新人の子が入る度に思うんですよ」

ちひろ「私の存在感が薄くなってきたなーっと」

P「・・・・・・そんな事はないでしょう」カタッ

ちひろ「ちゃんと聞いててくれたんですね」ニコニコ

P「・・・・・・」カタカタカタ

ちひろ「事務員だから薄くても別に問題ないんですが」
ちひろ「せっかくアイドル事務所で働いるんですから、みんなを見習って私も可愛くなろうかなっと」

ちひろ「いくつになっても、可愛く見られるのは嬉しいですし」

P「それなら尚更、俺じゃなくてアイドルに訊いたほうが」

ちひろ「凛ちゃんとか最初の頃から所属しているメンバーは仲良しなんですが」

P「じゃあ凛に訊けば・・・・・・」

ちひろ「そのメンバーはもうみんな売れっ子なんですよね」

P「まあ、そうかもしれませんね」

ちひろ「なんかもう、こう、一般人の私が話しかけられる人ではなくなったような感じがして」アセアセ

P「そうですか?凛はツンケンしてますけど、卯月とかはいつでもニコニコしてるじゃないですか」

ちひろ「オーラですよ!芸能人オーラ!」
ちひろ「プロデューサーはいつも一緒に居るから気付かないんですよ」

P「それじゃあ、新しいメンバーに訊けばいいんじゃないんですか?」

ちひろ「新しい子は、その、ちょっと・・・・・・」

P「どうしたんですか?」キョトン

ちひろ「その、あまり仲良くないので、そういうこと訊くのはちょっと・・・・・・」

P「なにかあったんですか?」

ちひろ「いや、別に仲が悪いってわけじゃなくてですね」
ちひろ「あまり喋った事がないのに、いきなりそういうこと聞くと変に思われそうですし」イジイジ

P「・・・・・・」

ちひろ「し、仕方ないじゃないですかっ!」
ちひろ「事務職でコミュニケーション能力が求められると思わないじゃないですか!」


P「まあ、別に業務上では特に問題はないですけどね」
P「可愛くなりたいっていうのは、ちひろさん個人の願望ですし」

ちひろ「そう、ですけど」イジイジ

P「しょうがないですね」ハァ

ちひろ「お、教えてくれるんですか!?」パァ

P「外見はアイドル達に頑張って訊いてください」
P「俺は内面から可愛くなれるように、お手伝いしますよ」

ちひろ「は、はいっ!」ニコニコ



ーーー



P「じゃあ、まずはアイドルのモノマネからやっていきましょうか」

ちひろ「モノマネ、ですか」

P「彼女たちは、可愛く見られるように仕草とか口調に気を付けている」

ちひろ「ふむふむ」メモメモ

P「はずです!」
P「だから、口調とか仕草をマネれば、少しは近づくと思いますよ」

ちひろ「それじゃあ、さっそく・・・・・・」

P「どうしたんですか?」

ちひろ「誰のモノマネを?」キョトン

P「あー、それじゃあ渋谷凛からやっていきましょうか」

ちひろ「はい!」




ーーー



ガチャ

ちひろ「あ、プロデューサー。おはよー」ボソッ

P「お、おう」

ちひろ「今日の予定はなに?」

P「きょ、今日はダンスレッスンだけだな」

ちひろ「そう」

P「・・・・・・」

ちひろ「・・・・・・」

P「あれ?終わりですか?」

ちひろ「え?ダメですか?」アセアセ

P「ダメじゃないですけど・・・・・・」ウーン

ちひろ「凛ちゃんって基本的に口数少ないですよね?」

P「まあ、あまり多くは喋らないですね」

ちひろ「必要最低限な会話だけを、クールに話すって感じにしてみました」

P「間違ってはいないと思うけど、なんか違うな」

ちひろ「そう、ですか」シュン

P「まあまあ!人それぞれですよ!」アセアセ
P「色んなモノマネをして、ちひろさんが良いと思うのを使えばいいんですよ!」アセアセ

ちひろ「そう、ですか?」

P「そうですよ!」

ちひろ「今のは私の知っている凛ちゃんですけど、プロデューサーの知っている凛ちゃんってありますか?」

P「うーん、意外に寂しがり屋だと思いますよ」
P「犬も飼ってますし、なんて言ってもまだ15歳ですからね」

ちひろ「そうじゃあ、それも踏まえてやってみますね」




ーーー



ガチャ

ちひろ「おはよう、プロデューサー」

P「おう、おはよう。ちひろ」

ちひろ「あっ、あの・・・・・・うん、今日の予定はなに?」

P「今日はダンスレッスンだな」

ちひろ「そう・・・・・・その」

P「ん?どうしたんだ?」

ちひろ「レッスン室までは、ひとり?」

P「ああ、そうなるな。俺は打ち合わせがあるからな」

ちひろ「・・・・・・その、どうしても、無理?」オドオド

P「ん?なにがだ?」

ちひろ「その、レッスン室まで送ってもらえない?」オドオド

P「そ、そうだな。急げばなんとか」

ちひろ「そう。なら急がないとね、プロデューサー」ニコッ

P「・・・・・・いい」ボソッ

ちひろ「え?」

P「いいですよ!ちひろさんっ!」ガシッ

ちひろ「えっ?!」アセアセ

P「凛とはまた違った素っ気なさがすごくいいです!」

ちひろ「ほ、本当ですか?!」ニコニコ

ガチャ

凛「おはよう」

P「あ、本物だ」

凛「本物?」

P「いや、なんでもない」

ちひろ「おはよう、凛ちゃん」

凛「おはよう、ちひろさん」
凛「プロデューサー、今日の予定はなんだっけ?」

P「えーっと、今日はいつものレッスンだけだな」

ちひろ「!?」ジー


凛「そう、いつもの場所だよね?」

P「そうだな。事務所からも近いし、1人で行けるよな?」

凛「場所は分かるけど、今日はちょっと気分が悪い、から」ゴホゴホ

P「風邪か?大事をとって、今日のレッスンは休むか」

凛「ううん、大丈夫」

P「そうか、無理はするなよ」

凛「・・・・・・うん」ゴホゴホ
凛「今日は風が強いね」ボソッ

P「・・・・・・」カタカタカタ

凛「そういえば、事務所に来る時に変な人いた、かも」ボソッ

P「今日は俺もそんなに忙しくないし、車で送ろうか?」

凛「ありがと。近いのに、ごめん」ゴホゴホ

P「気にするな。それよりも体調管理はしっかりな」ナデナデ

凛「うん」テレテレ

P「それじゃあ、ちひろさん。ちょっと行ってきますね」

ちひろ「あっ、行ってらっしゃい」

バタン

ちひろ「風邪のフリや確証のない視線など、相手を心配させるっと」メモメモ



つづく
次のアイドルは最終レスの1つ下のアイドルで書いていこうと思います。

22:18│モバマス 
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