2013年11月07日
P「事務所が桃源郷になった……のか?」
【ある日、事務所】
P「はぁ……最近は暑いなぁ……」
響「自分もこの蒸し暑さは苦手だぞ……」
P「はぁ……最近は暑いなぁ……」
響「自分もこの蒸し暑さは苦手だぞ……」
P「そうだよなぁ……ジャケット脱ぐか」
響「ねぇプロデューサー」
P「ん?」
響「ジャケット使わないなら貸してくれない?」
P「別にいいけど……何に使うんだ?」
響「ありがと!じゃあちょっとお手洗い行ってくるね!」
P「ちょっ――何で!?」
響「えへへっ!内緒さ―!」
ダダッ!
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【十数分後】
響「プロデューサー。これ、ありがとね」
P「う、うん……」
P「それで、結局何に使ったんだ?」
響「もうっ!女の子には色々あるんだぞ!」
P(あれぇ……?会話が成立してなくない?)
響「でも……プロデューサーが知りたいって言うなら、見せてあげなくもないけど……見る?」
P「……何を?」
響「さっきしたばっかりだから充血してるし、あと開きっぱなしになってるかもしれないけど……」
P「開きっぱなしって何が!?」
響「プロデューサーがどうしても見たいなら、今ここで――」
P「待った!何故ホットパンツに手を掛けるの!?」
響「自分のアレ……したばっかりだから今は凄くホットだぞ」
P「そんな返事が欲しいんじゃないんだけどなぁ!それと脱ぐんじゃない!」
響「プロデューサー……触ってみる?」
P「くっ……これ以上、俺の響のイメージを壊さないでくれぇぇぇ!」
ダッ!
響「あ、待ってよプロ――へぶっ!」
響「うぅ……ホットパンツが引っ掛かったぞ……」
響「でも、『俺の響』なんて恥ずかしいな……えへへ……」
響編――END
【一時間後、外】
P(どういう事だ……恥ずかしがり屋の響が、あんな事をするなんて……)
P(何かがおかしいぞ――いや、何がって言うか、おかしいのは頭だけど――それを考慮しなくても絶対おかしい)
P(いくら沖縄生まれだからって脳みそトロピカルすぎるだろ……響のイメージが崩れそうだ……)
P(というか、俺は今まで変態をプロデュースしてきたのか……?だとしたら心が壊れそう……)
あずさ「あら?」
P「あれ?あずささん?」
あずさ「プロデューサーさん。こんな所で会うなんて奇遇ですね」
P「ええ、まぁ……ちょっと色々ありまして……」
あずさ「そうなんですか〜。あ、ところで」
P「何ですか?」
あずさ「アリさんのお話なんですけど」
P「……蟻、ですか?」
あずさ「ええ。アリさんって凄いんですよ」
P「何がです?」
あずさ「アリさんは、迷子にならないようにお尻から液を出しながら移動するらしいんですよ」
P「有名な話ですよね」
あずさ「私っていつも迷子になっちゃいますから、凄いなぁって思うんです」
P「あずささんが迷子になっても迎えに行きますよ」
あずさ「ふふっ、ありがとうございます。でも、あんまりご迷惑ばかりかけるのも申し訳ないですし……」
P「そんな事はないですよ。いい気分転換に――」
あずさ「だから、私もアリさんを見習おうって思ったんですよ」
P(あれ?雲行き怪しくないか、これ?)
P「……あの、それって今『ウィンウィン』って音が聞こえてくるのと無関係ですよね?」
あずさ「あ、気づきましたか?」
P「できれば永遠に気づきたくなかったです」
あずさ「アリさんの話を参考にして、私も液を出しながら移動する事にしたんですよ」
P「足元の水たまりも、きっと影か何かだろうって思っていたかったんですよ」
あずさ「それで今はバイブを付けながら歩いてるんですけど」
あずさ「プロデューサーさんも男性だからこういうのはお好きでしょうし、私も道に迷わないし」
あずさ「これが『win-win』って事ですよね」
P「何をちょっといい感じに言ってるんですか!」
あずさ「もうっ!そんなに褒められたら顔が熱くなっちゃいます……」
P「それは別の事で体温が上がってるからです!」
P「ちくしょうっ……!最悪でも響だけかと思ってたのに、常識人が二人続けてやられたなんて……!」
あずさ「そうそう、それと――」
P「すみませんあずささん!俺はこの辺で失礼します!」
ダッ!
あずさ「あら〜……他にも話したかった事はあったんだけど……残念ねぇ」
あずさ編――END
【数時間後、事務所】
P「響は……居ないな」
P(一応、仕事はこなしてくれてるみたいだが……まさか外でも脱ぎだしたりしないよな?)
P(いや……あずささんに比べれば、響はまだ軽症だし大丈夫だろうな、うん……)
美希「ハニー?さっきから難しい顔してるけど、どうしたの?」
P「ああ、美希か。何でもない――と言いたいところだけど、少し腹が減っててな」
P(まさか美希に『響とあずささんが変態で困ってるんだ』なんて言える訳ないしな)
美希「そうなの?じゃあミキがおにぎり作ってあげる!」
P「おにぎり?それは嬉しいけど、事務所に炊飯器とかあったっけ?」
美希「ミキが持ってきたの!じゃあ準備してくるね?」
P「ありがとな」
美希「これぐらいお安い御用なの!」
【数十分後】
P(美希、遅いな……)
P(おにぎりってそんなに時間かかったっけ?)
美希「ハニー!おにぎりできたよー!」
P「ありがとう美希。それにしても、おにぎりって難しいのか?意外と時間掛かってたけど」
美希「おにぎりは奥が深いの!時間が掛かっても仕方ないって思うな」
P「そうなのか……もっと簡単だと思ってたよ」
美希「ハニーの為に頑張ったんだよ?さあ、食べて食べて!」
P「それじゃあ遠慮なく……」
パクッ
P「ふむ……」
P(あれ?具が入ってない――と言うか、そもそも塩の味すらしないんだけど……)
P(それと何だろう?凄くツヤツヤしてると言うか……いや、これはむしろ――)
美希「美味しい?」
P「あー……いや、その……」
美希「ハニー?」
P「いや、文句言える立場じゃないんだけど……少し塩が足りないかなって……」
美希「あちゃー……ちょっと加減間違えちゃったかもしれないの……」
美希「ミキ、作り直してくるね!」
P「あ、ああ。すまないな」
【更に十数分後】
P(……遅くないか?)
P(いや、おにぎりが難しいのはさっき教えて貰ったけど、それでも遅いような……)
P(さっきはご飯を炊く工程があったと考えれば、数十分掛かるのも分かるけど……)
P(今回は作り直しだけ……ご飯は前回分が残っている筈だし……)
P(そもそも、塩を付けて握るだけなら5分そこそこしか掛からないような気がするんだが……)
P「……様子、見てくるか」
【給湯室】
P「おーい、美――」
美希「んっ……はぁっ……」
グチュグチュ
美希「よし、これで――」
グッ!グッ!
美希「完成なの!」
P「いやいやいや。おかしいだろ」
美希「あ、ハニー。何がおかしいの?」
P「いやこれ、明らかに『しお』違いだよね!?道理で味なんてしない訳だよ!」
P「しかもちょっとヌルヌルしてると思ったらそういう事かよ!何のしおだよ!」
美希「ミキのだよ?」
P「だからそういう返事が欲しいんじゃないんだよおおおぉぉぉ!」
美希「ミキね、ハニーにおにぎり食べて貰うとキュンキュンってなるの。これってなぁに?」
P「病気だよ!」
P「美希、すまないがいきなり唐突に野暮用ができた!おにぎりは誰かにあげてくれ!」
ダッ!
美希「もう……誰かって誰に――」
美希「あ、春香にあげようかな」
美希編――END
【夜、事務所】
P(さて……あの三人も帰った事だし、やっと落ち着け――)
伊織「ただいま」
P「おお、神よ……あなたは思いのほか残酷なのですね……」
伊織「何を一人でブツブツ言ってるの?頭でも打った?」
P「残念ながら、頭を打ったのは俺じゃないんだよ……いっそ俺ならよかったのにな……」
伊織「はぁ?」
P「何でもない。忘れてくれ。ところで、仕事はどうだった?」
伊織「最高だったわよ。カメラが入るとやっぱり違うわね」
P「流石は伊織だな」
伊織「ええ。カメラに映ってる状態で漏らすと気持ちいいなんて、私にしか発見できないでしょうね」
P「――は?」
伊織「まあ、一番よかったのは踊ってる最中に漏らす事だったけど、これはこれで悪くないわね」
P「待って伊織。今なんて言った?」
伊織「え?だから、カメラの前で漏らすと気持ちいいって――」
P「いやおかしいよね!?」
伊織「大丈夫よ。黄金水の方だから」
P「何の慰めにもなってない!」
伊織「私も自分を慰めるのはあんまりしないわね……今度やってみようかしら」
P「俺の所為で伊織がより変態に!?いや、自慰ぐらいならまだマシか……?」
伊織「そうそう。ちゃんとオムツ履いてるから心配しないでいいわよ」
P「俺としてはオツムが心配だよ!」
伊織「あら、面白いわね」
P「さらっと流すな!」
伊織「まあ、そんな事を言っても、お茶の間にはその映像が流れてる訳だけど」
P「そういう意味で言ったんじゃないし、つーかもう流れてるのかよ!」
伊織「当たり前でしょ。生放送だもの」
P「平然と言うんじゃない!」
P「思い返せば、お前のファンレターにやたらと『色っぽい』とか書いてあるのはその所為か!」
伊織「あら。いい方向に働いてるようで何よりだわ」
P「人気の秘密を知ってしまった俺はどうすればいいんだよ……」
伊織「さぁ?それと、あんたもやるならオムツは履きなさいよ?それじゃ、そろそろ帰るわね」
P「うぅ……以前の伊織を返してくれ……」
伊織編――END
【帰宅後】
P「疲れた……風呂入って早く寝よう……」
P「そういえば、頼んでないのにDVDが郵便受けにあったな」
P「気分転換に見てみるか……再生っと」
真『あ、プロデューサー。これ、ちゃんと見えてますか?』
P「ああ、見えてるな。見えちゃいけないところまで」
真『ちゃんと撮れてるといいけど……まあ、早速やっちゃいますか!』
シャワー……
真『あっ……くぅっ……イクッ……!』
ピッ←停止
P「……明日は真の説教から始めないとな」
P「おやすみ……」
【翌日、事務所】
P「おはよう真。いきなりで悪いが、訊きたい事があるんだ」
真「おはようございます、プロデューサー。訊きたい事って何ですか?」
P「昨日俺の家に届いたDVD……アレは一体どういうつもりだ?」
真「あ、見てくれました!?どうです?凄く女の子っぽかったと思うんですけど」
P「いやいやいや、おかしいだろ!?確かに、凄く女の子らしいと言えばらしいけども!」
真「不評ですね……あずささんのアドバイス通りなのになぁ……」
P「あずささあああぁぁぁん!どんなアドバイスしてるんですかあなたは!」
真「『女の子なら誰もが通る道ですから』って言ってましたよ?」
P「日本にエロDVDを送りつけるような文化はない!」
真「あ、それはボクの独断です」
P「ああっ!唆されただけっていう可能性がいきなり潰された!」
真「あずささんは『女の子の性の目覚めはシャワーオナニーにあるのよ』って言ってました」
P「それも大概だけどな!何で至言みたいになってるんだよ!」
真「ボク、感銘を受けました!」
P「感銘よりも手術受けてこいよ!何だよこれ!しかも師匠超えようとしてるし!」
真「出藍の誉れって、カッコいい言葉ですよね」
P「昔の人はそんなに不名誉な使われ方をするなんて思いもしなかっただろうけどな」
真「『菊地真。出藍の誉れ、狙ってM@S!』とか、いいキャッチコピーになりそうじゃないですか?」
P「『より凄い変態になります』って言ってるようなもんだろそれ!」
真「えへへ、照れるなぁ……」
P「DVDを送る前にその感情を思い出して欲しかったなぁ……」
真編――END
【数時間後、事務所】
P「ふぅ……仕事も一段落したな……」
亜美「兄ちゃん兄ちゃん」
P「ん?亜美か。どうした?」
亜美「ヒマなら遊んでよー」
P「暇って訳じゃないんだけど……まあいいか。何をするんだ?」
亜美「そこのソファに座って」
P「座ったぞ」
亜美「それでは……どーん!」
P「おわっ!?」
亜美「んっふっふ〜!兄ちゃんの膝は亜美の物だー!」
P「全く……いつまでもお子様だなぁ」
亜美「そんな事ないよー!亜美も成長してるし!」
スリスリ
P「いやぁ……亜美は普通でよかった――」
スリスリ
亜美「んっ……はぁっ……あっ……!」
P「普通で――」
亜美「あっ……何か来そうだよ兄ちゃんっ!――ああぁぁぁっ……!」
P「普通って、何だろう……?」
亜美「はぁ……はぁ……気持ちよかったぁ……」
P「……ねぇ亜美ちゃん」
亜美「ふぅ……なあに?兄ちゃん」
P「いやその、俺のズボンがベトベトになってるんですけど」
亜美「それが?」
P「いやあの、誰に教わったんだ?これ」
亜美「真美」
P「真美いいぃぃぃ!お姉さんだからって何を指導してるんだよ!」
ギシギシ
亜美「何をって……ナニ?」
P「そういう話じゃ――いや、そういう話だけども!そうではなくて!」
ギシギシ
亜美「じゃあ何の話?」
P「いくらなんでも男の足を使ってオナニーとかヤバいだろ!仮にも思春期に入ろうという年頃なのに!」
ギシギシ
亜美「ああ、そういう事かぁ。それなら……」
P「何だ」
ギシギシ
亜美「ほら、真美はちゃんと兄ちゃんの机でやってるから」
P「さっきからギシギシうるさいと思ったらそういう事かよ!」
真美「あぅ……怒らないでよ兄ちゃん……」
P「ああうん……足をピーンとさせてる姿を見たら、怒る気力が削がれたと言うか――」
P「流石の兄ちゃんもドン引きですよ……」
真美「えぇ〜!それは酷いよ兄ちゃん!真美は恥ずかしいから兄ちゃんの机でしてたじゃん!」
亜美「そうだよー!兄ちゃんの足ではしてないっしょ?」
P「俺の机でやるのもアウトだろ!むしろセーフと思ってた事に驚きが隠せないんですけど!?」
P「そもそも羞恥心を発揮するところがおかしい!やるなとは言わんが家でやれ!」
亜美「とか言って、兄ちゃんも真美をガン見してたじゃん!」
P「目が点になってたの!」
真美「兄ちゃん……知ってる? 大人が中学生に手を出したら、犯罪になるんだよ」
P「百も承知だから!そもそも欲情してないから!」
P「大体、お前らは自分のした事がおかしいと思ってないのか?これは異常だぞ?」
亜美「え?亜美は悪くないよ?」
P「言い訳するな――と言いたいところだが、亜美は真美から教わったんだもんな……」
真美「ちょ、ちょっと待ってよ!真美だって悪くないよ!」
P「お黙り!あなたが一番いけない子でしょうが!」
亜美「兄ちゃんが姉ちゃんになった……」
真美「果てしなくキモイよ……」
P「……冗談はさておき、真美には相応の罰を受けて貰わねばならないな」
亜美「まぁまぁ兄ちゃん。真美が悪くないっていうのはホントだよ?」
P「……うん?じゃあ、一体誰が悪いんだ?」
亜美・真美「律っちゃん」
P「律子おおぉぉぉ!?」
律子「騒がしいですね……どうかしましたか?」
P「むしろ律子の頭がどうかしました!?亜美と真美に何を教えてるんだよ!」
律子「あの子達もそろそろ知っておくべきかと思いまして」
P「竜宮小町でも手一杯なのに、変なところまで手を回してるんじゃない!」
律子「……教えたのは角オナですけど?」
P「手を使うなって言いたい訳じゃないんだよおおぉぉぉ!」
律子「それに、私は角オナ大好きなので」
P「衝撃の事実!できれば知りたくなかった!」
律子「というか、私って基本ノーパンなんですよ」
P「おい!同僚のヤバい性癖を一方的に聞かされる身にもなれ!」
律子「ノーパンで歩くと、こう、スラックスの股の部分が擦れて気持ちいいんですよ」
P「ねぇ?俺はこれからどうやって律子と接したらいいの?」
律子「だから、接するのはスラックスと股間ですってば」
P「絶望的に会話が噛み合わないし!」
律子「あ、プロデューサーもやります?勃起には注意してくださいね?」
P「しません!というか、勧めたらやると思ったの!?俺ってどういう人だと思われてるの!?」
律子「いや、男の人ってそういうものだと聞いてましたから」
P「確かにそうかもしれないけど、それを律子の基準で歪めないでね?」
律子「そうですか、残念です……」
P「残念なのは俺がこの状況に慣れてきた事だよ……」
亜美・真美・律子編――END
【更に数時間後、事務所】
P「はぁ〜……デスクワークは肩が凝るな……」
雪歩「プロデューサー。お茶どうぞ」
P「お、ありがとう雪歩。つかぬことを聞くけれど、変な物とか入ってないよな?」
雪歩「はい?」
P「ああ、いや。ないならいいんだ。ごめんな」
雪歩「そうですか?変なプロデューサー……」
雪歩「それじゃあ、私はソファの方に居ますから、おかわりが欲しかったら言ってくださいね?」
P「うん。ありがとう」
P(……変、か)
P(確かにそうかもしれないな。ここのところ、心の休まる時はなかった……)
P(でも、雪歩のお茶を飲んでいる時ぐらいは、気を緩めてもいいか……)
雪歩「よいしょっと」
ウィンウィン!
P「雪歩もか……予想はしてたけど、結構クるなぁ……」
P「雪歩ー」
雪歩「あ、プロデューサー。おかわりですか?」
ウィンウィン!
P「いや、おかわりじゃなくてね?そのウィンウィン鳴ってる物についてちょっとね?」
雪歩「あ、これですか?」
P「うん、それ。まさかとは思うけど、バイブとか入ってないよね?」
雪歩「駄目ですよプロデューサー」
P「ああいや、すまない。俺だって個人の性癖にケチをつけたい訳じゃないし、デリカシーがない行為だとも思うんだけどな――」
雪歩「バイ『ブ』じゃなくて、バイ『ヴ』です」
P「気を遣った俺が馬鹿だったね。ごめんね」
雪歩「――って、あずささんが言ってました」
P「またあずささんかよ!弟子とりすぎだよあの人!」
雪歩「これもあずささんから貰ったんです」
ズルッ!
P「生々しい!ちょっ――雪歩近づけないで!それ近づけないで!」
P「っていうか、あずささんも凶悪なの渡してるなぁ!どんだけ太いんだよこれ!」
雪歩「私、男の人が怖かったけど、今はもう怖くありません。あずささんのお陰です」
P「お陰って言うべきじゃないよ!?失ったものがあまりにも大きいだろ!?主に羞恥心とか!」
雪歩「プロデューサー……あずささんを悪く言わないでください」
P「……一応、理由を聞いておこうか?」
雪歩「だって『アイドルは処女性が大事だから、入れるなら後ろにした方がいいわよ』ってアドバイスもしてくれましたから」
P「無駄に気配り上手だなあの人!ある意味尊敬するわ!」
P「雪歩は違う穴掘っちゃってるし!どうすればいいんだよこれ!」
雪歩「あはは、面白いですね」
P「ちっとも面白くない!これなら師匠と弟子の関係にない伊織の方がマシだ!」
雪歩「伊織ちゃんですか?」
P「ああ。オムツを履いているとはいえ、生放送で放尿して悦ぶ変態だが、それでもまだ救いようが――」
雪歩「ああ。それは私がきっかけです」
P「は?」
雪歩「以前、伊織ちゃんのオレンジジュースに利尿剤を入れて、トイレの前でディーフェンスしてたら漏らしちゃって」
雪歩「それ以来、漏らし癖がついちゃったみたいです」
P「何という事だ……無意識のうちに師匠になっているなんて……」
P「というかディフェンスしてやるなよ……流石に泣くだろ……」
雪歩「泣いてましたよ。可愛かったなぁ……」
P「……ああ、もう諦めるよ。雪歩はそのまま突っ走ってね。それと、ソファは掃除してね」
雪歩「あ、それは大丈夫です。『立つ鳥跡を濁さず』がモットーですから!」
P「微妙に意味が違ってる上に、伊織は思いっきり汚していったけどね。もう触れないようにするよ」
雪歩編――END
【翌日、事務所】
P「おはようございます」
春香「おはようございます、プロデューサーさん」
P「あれ?春香だけか?」
春香「はい。小鳥さんは備品を買いに出かけてますよ。それと、後で携帯に連絡して欲しいって言ってました」
P「そうか」
P(音無さんに状況を確認したかったが、それは見送るか……)
P(最悪、音無さんまで駄目な可能性もある――というか、駄目な可能性しかないような気もするが)
春香「プロデューサーさん?」
P「……ん?」
春香「小鳥さんに用事でもありましたか?」
P「ああ、いや。そういう訳じゃないんだ。気にしないでくれ」
春香「そうですか。あ、クッキー食べます?」
P「おお。それじゃあ、一枚貰おうかな」
春香「はい、どうぞ」
P「ありがとう。では、いただきます」
サクッ
P「ん……美味しいな。それにしても、何だこれ?」
P「ナッツか?……揚げてあるのか知らないけど、サクサクした食感がいいアクセントになってるな」
春香「ああ。それは私の爪です」
P「爪――!?ゴホッ!ゲホッ!」
春香「美味しいって言って貰えるなんて嬉しいなぁ……濡れちゃいます」
P「ちょ、ちょっと待て!」
春香「はい?」
P「ねえ、さっき爪って言った?俺は春香の爪を食べたの?」
春香「ええ、食べましたね」
P「……濡れたの?」
春香「濡れましたけど?」
P「あぁ……当然のように答えられてプロデューサーマジ困惑状態」
春香「私って、自分の身体の一部を食べて貰うと凄く濡れるんですよ。あ、見ます?」
P「見ません!何でお前らは見せるのが当たり前みたいに言うの!?」
春香「本当の私を見て欲しいので」
P「それがいかに残酷な事か理解してね。お願いだから」
春香「でも、見せるのはちょっと恥ずかしいですね……」
P「だから恥ずかしがるところがズレてるんだよ!」
クイッ←自分の下腹部を確認した
春香「……プロデューサーさん!大洪水ですよ!大洪水!」
P「俺の目元もある意味大洪水な訳だが」
P「ところで、嫌な予感が一つするんだけど」
春香「何ですか?」
P「春香って、美希の師匠だったりするの?」
春香「あ、分かります?」
P「やっぱりかよ!」
P「つーかアレなの!?この事務所は師匠は弟子を取らないといけない決まりでもあるの!?」
春香「私はそうですね〜。他の人がどうかは知りませんけど」
P「やっぱりアレか?レベルの高い師匠につくと弟子もハイレベルな状態でスタートするの?強くてニューゲームなの?」
春香「美希は素質がありましたから、一概にそうとは言えないですね」
P「そうなんだ……そっちの方も天才だったんだ……」
春香「ベタですね」
P「ああ。おにぎりもベタベタだったよ……」
春香「そういえば『ハニーがおにぎり食べてくれなかったから』って、美希が私におにぎりくれたんですよ」
P「まさか……食べたの?」
春香「はい!私は人の体液も大好物なので!」
P「もうお前ら二人で永久機関作ってろよ!」
春香「あー……美希はまだその境地に達してないんですよ」
春香「ある意味、達してはいますけど」
P「だから下ネタはやめろおおおぉぉぉ!」
春香編――END
【数時間後、レッスンスタジオ】
P「事務所に居ると精神がヤバいな……息抜きも兼ねてレッスン見るか……」
P「――っと、ここだな」
『青いぃぃぃ鳥ぃぃぃ!』
P「流石は千早、いい声――」
『んああぁぁぁっ!』
P「千早!?どうした、何が――」
千早「んぁぁぁ――あ、プロデューサー。来てくれたんですか?」
P「……なあ千早。グラデーションの掛かったジーパンとか持ってたっけ?」
千早「持ってませんよ?これはちょっと濡れてしまったので」
P「水を零したとか、そういう可能性は――」
千早「ありません」
P「ですよねぇ……」
千早「私は歌っていると興奮して濡れてしまうんですよ」
P「望んでないよそんな情報」
千早「ほら。サビとかって気持ちを込めて歌うと泣きそうになったり、鳥肌が立ったりするじゃないですか。ああいう感じですよ」
P「作詞家さんと作曲家さんに謝ろう千早」
千早「ふふっ……プロデューサーも本気で歌えば勃つと思いますよ」
P「やっぱりそうなると思ったよ!下ネタ以外持ち合わせてないのかよ!」
千早「あ、怒鳴らないでください……そんなに大きな声を出されたら……」
P「あ……すまない。つい声を荒げてしまっ――」
千早「興奮するじゃないですか」
P「おいいぃぃぃ!どんだけレベル高いんだ!今までで一番レベル高いんじゃねぇ!?」
千早「プロデューサーが事務所で誰に会ったのかは知りませんが、私なんてまだまだですよ?」
P「そんな謙遜は欲しくなかったなぁ!」
ガチャッ←扉の開く音
やよい「あ、プロデューサーも来てたんですか?」
P「やよいか!?いいかやよい。千早には絶対に近づいたら駄目だぞ?」
やよい「はい?何でですか?」
P「やよいが汚れるからだ。後、ご両親に申し訳が立たない」
千早「酷い事を言いますね……高槻さん、ハイタッチして慰めて貰えないかしら?」
やよい「いいですよー。はい、たーっち!」
千早「いぇい!」
やよい「いぇ――ひゃんっ!」
P「どうした!?」
やよい「乳首が擦れちゃいましたー!」
P「俺、もう死のうかな」
千早「高槻さんもやっとチクニ―の良さが分かってきたみたいね」
P「もしかしてと思ったらやっぱり千早が師匠かよ!」
千早「高槻さんもそういうモノを知るべき年頃かと」
P「だから余計な気遣いだって言ってるのが分かんないかなぁ!」
千早「初耳ですが。ちなみに私と高槻さんはノーブラです。大きさ的にも困らないし……くっ」
P「自分で言って自分でダメージ受けるならやめとけよ……」
P「というか、何で教えるのがチクニ―なんだよ!もうちょっと他にもあっただろ!?」
千早「例えば?」
P「まだ角オナの方が健全な気がするんだが――」
やよい「かどおなって何ですかー?」
千早「それはね、高槻さん。こういう角の部分に股を――」
P「ごめん!失言は謝るから!だからここで実践しないで!」
千早「じゃあチクニ―でいいじゃないですか。初心者向けですし」
P「明らかに上級者向けだろ!」
千早「でも、高槻さんは気に入ってるでしょう?」
やよい「はい!」
千早「たーっち!」
千早・やよい「ひゃんっ!」
P「だからチクニ―はやめろって言ってるだろおおぉぉぉ!」
千早・やよい編――END
【数十分後・事務所への帰り道】
P(結局、大丈夫かと思われた二人も犠牲になっていたか――いや、違うな)
P(やよいは犠牲になったのだ……千早の犠牲にな……)
P「そういえば、音無さんに連絡入れないとな」
P「それにしても、何で事務所じゃなくて携帯……?まだ外に居るって事か?」
P「まあいいか。さて――」
プルルルルル……
P「……出ないな」
P「電源は切れてないみたいだし……手が離せないのか?」
P「とはいえ、メッセージを残す程でもないし、手が空いたら折り返してくれるか」
P「事務所に帰ろう……」
【その後、事務所】
P「ただいま戻りました」
小鳥「おかえりなさい、プロデューサーさん」
P「あ、音無さん。電話したんですけど、繋がらなかったみたいで……」
小鳥「いえ、繋がってましたよ?」
P「え?いや、そんな事は……」
小鳥「ま、まさか……忘れたんですか!?」
P「はい――!?」
小鳥「あの時、確かに繋がってたじゃないですか!それを忘れたって言うんですか!?」
P「すみませんが、何の事やらさっぱりです。もう少し詳しく話してください」
小鳥「だってあの時、私とプロデューサーさんは繋がってたじゃないですか!」
P「だから繋がってませんって!ずっとコールしても出なかったでしょう!」
小鳥「いえ!ちゃんと繋がってました!私はプロデューサーさんとセックスしてたんですから!」
P「――はぁ!?」
小鳥「その証拠は……これです!」
ズロォ……←携帯を取り出した音
P「ちょっ!?どこに携帯を入れてるんですかあなたは!」
小鳥「私の中でプロデューサーさんの硬いのが震えて……そして、イったんです!」
P「レベル高っ!小鳥の癖に雲の上まで飛んでるよこの人!」
小鳥「私の初めてはプロデューサーさんに捧げました……だから結婚しましょう!」
P「嫌です!そもそも捧げたのは携帯でしょうが!」
小鳥「でもその携帯を鳴らしたのはプロデューサーさんです!」
P「何故か外堀が埋まってるように思えるのが怖い!でも俺はやってませんからね!」
小鳥「後ろ暗いところがある人は皆そう言うんです!」
P「身の潔白を証明したい人だってそう言いますから!何でこんなに理不尽なんですか!?」
小鳥「往生際が悪いですよ!ほら、ここに婚姻届もあります!さぁさぁさぁ!」
P「や、やめろ……印鑑を押しつけないでくれぇぇぇっ!」
ダッ!
小鳥「あ!ヤリ捨てなんて男らしくないですよ!プロデューサーさーん!」
小鳥「こうなったら、絶対に責任とって貰わなきゃ……!頑張れ私!」
小鳥「ふぁいとぉー!おー!」
小鳥編――END
【翌日の昼、事務所前】
P「事務所行きたくない……でも仕事はサボれないし……」
P「朝は外回りで誤魔化したけど、書類仕事も溜まってるしなぁ……はぁ」
P「……ただいま戻りました」
貴音「おや、おかえりなさいませ。プロデューサー」
P「貴音か……」
貴音「はい、貴音ですが……どうかなさいましたか?」
P「いや、何でもない。それにしても、またラーメン食べてるのか。相変わらずだな」
貴音「ふふ。らぁめんはわたくしにとって無くてはならない物ですから」
ズルルッ……
貴音「ふぅ……ごちそうさまでした」
P「なぁ貴音。一つ訊いてもいいか?」
貴音「何でしょう?」
P「貴音の座ってる椅子が妙に艶やかなんだけど、それはどうして?」
貴音「おや……申し訳ありません。つい愛液が漏れてしまったようです」
P「だよね。他の皆が変態なら君もそうなるよね」
貴音「あ、プロデューサーさえよければ――」
P「見ないからね?というか、自分の陰部を見せるとか普通なら犯罪に――」
貴音「飲みますか?」
P「飲む訳ないだろ!?ジュースだからって飲めるか!」
貴音「そうですか……残念です」
P「自分のところのアイドルが全員変態だった俺よりも残念な事がある訳ないだろ」
P「つーかアレだ。こうしてみると、響が唯一の初級者だったんだな……」
貴音「はい?何を仰っているのですか?」
P「は?いやだから、響が一番マシでよかったなぁって」
貴音「違いますよ?」
P「いやいや、違わないだろ。だって、俺のジャケットでオナニーする程度だからな。他と比べれば可愛いもんだ」
貴音「それは大きな間違いです。響はわたくしの匂いでもイけます」
P「響が一気にレベルアップした!?嘘だろ!?」
貴音「本当です。ちなみに、美希の髪の匂いでも身体を震わせていたのを見た事がありますよ」
貴音「あの子は他人の匂いでイけるのです。香水をつけて来るような美希といると、あの子のアレは開きっぱなしですよ」
P「衝撃すぎて、俺の口も開きっぱなしなんですけど」
貴音「以前、不意に抱きしめたら白目を剥くほど喜んでくれました。写真もありますよ?」
P「その写真はすぐに消せ!流出したらどうしてくれる!」
貴音「そうですね……そうなったら、わたくしが響を養いましょう」
P「違う!お願いだからプロダクションの事を考えて!」
P「ああぁぁぁ……どうしてこうなったんだ……前まではごく普通の事務所だった筈なのに……」
貴音「わたくしの場合は、らぁめんを食べている時にふと降りてきたのがきっかけでした」
P「何がだよ……どうせラーメンの神とか言うんだろ……」
貴音「違います。子宮です」
P「アイドルがどうこう以前に、女の子が口にする言葉じゃないよね!?」
貴音「安心してください。今日はオフですからカメラもありません」
貴音「まあ、わたくしのすいっちはオンになっていますが」
P「だから下ネタに繋げるのはやめろって言ってるだろ!」
貴音「らぁめんを食べているとき、麺がわたくしの喉を犯してゆくのです……」
P「人の話を聞かないばかりか、人を置いてけぼりにするのかよ」
貴音「そして……食べ終わった時に、わたくしは呟くのです。『ふぅ……』と」
P「あの『ふぅ……』って賢者タイムの『ふぅ……』なのかよ!」
貴音「まあ、わたくしの場合は僧侶たいむと言うべきでしょうか」
P「ド○クエみたいな表現はやめろ!」
貴音「ところでプロデューサー」
P「何でしょうか……」
貴音「今わたくしを犯せば確実に孕ませる事ができますが、いかがでしょう?」
P「人をレイプ魔みたいに言うのはやめてくれない!?」
貴音「ふふっ。冗談です。そろそろ、わたくしは失礼しますね」
P「どこに行くんだ?」
貴音「それはトップシークレットです。では」
P「ああ、分かった!トップシークレットだから下半身事情は隠さないんだろ!?そうなんだろ!?」
P「それと、この愛液まみれの椅子の後処理ぐらいしていけよおおぉぉぉ!」
貴音編――END
【数時間後、社長室】
P「社長……俺はもう無理かもしれません」
高木「そう言わないでくれたまえ。あ、ホットミルク飲むかね?搾りたてだよ」
P「遠慮します」
高木「そうかね?こんなに美味しいのに、飲まないとは勿体ないねぇ」
P「いえ、社長の一番搾りは流石に厳しいので」
高木「ふぅ……とはいえ、報告だけを聞いていると、君にとっては天国みたいな状況ではないかね?」
P「すみません。自分勝手だとは思っています。でも――」
P「俺は……不能ですから」
全編――ED
以上で完結となります。お愉しみ頂ければ幸いです。
今書いている作品が行き詰ったので、息抜きのつもりで書きました。
以前、即興でやった時は言葉遣いが汚くなってしまったので
それを反省して、今回はマイルドに仕上げました。
下ネタを嫌う皆様、そして女性の皆様には
不快な作品をお見せしてしまった事を、深くお詫び申し上げます。
>>48
あ、書き溜め途中なんです。すみません
こっちと違ってシリアスなので、少しはっちゃけたかっただけなんです
響「ねぇプロデューサー」
P「ん?」
響「ジャケット使わないなら貸してくれない?」
P「別にいいけど……何に使うんだ?」
響「ありがと!じゃあちょっとお手洗い行ってくるね!」
P「ちょっ――何で!?」
響「えへへっ!内緒さ―!」
ダダッ!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1375845907
【十数分後】
響「プロデューサー。これ、ありがとね」
P「う、うん……」
P「それで、結局何に使ったんだ?」
響「もうっ!女の子には色々あるんだぞ!」
P(あれぇ……?会話が成立してなくない?)
響「でも……プロデューサーが知りたいって言うなら、見せてあげなくもないけど……見る?」
P「……何を?」
響「さっきしたばっかりだから充血してるし、あと開きっぱなしになってるかもしれないけど……」
P「開きっぱなしって何が!?」
響「プロデューサーがどうしても見たいなら、今ここで――」
P「待った!何故ホットパンツに手を掛けるの!?」
響「自分のアレ……したばっかりだから今は凄くホットだぞ」
P「そんな返事が欲しいんじゃないんだけどなぁ!それと脱ぐんじゃない!」
響「プロデューサー……触ってみる?」
P「くっ……これ以上、俺の響のイメージを壊さないでくれぇぇぇ!」
ダッ!
響「あ、待ってよプロ――へぶっ!」
響「うぅ……ホットパンツが引っ掛かったぞ……」
響「でも、『俺の響』なんて恥ずかしいな……えへへ……」
響編――END
【一時間後、外】
P(どういう事だ……恥ずかしがり屋の響が、あんな事をするなんて……)
P(何かがおかしいぞ――いや、何がって言うか、おかしいのは頭だけど――それを考慮しなくても絶対おかしい)
P(いくら沖縄生まれだからって脳みそトロピカルすぎるだろ……響のイメージが崩れそうだ……)
P(というか、俺は今まで変態をプロデュースしてきたのか……?だとしたら心が壊れそう……)
あずさ「あら?」
P「あれ?あずささん?」
あずさ「プロデューサーさん。こんな所で会うなんて奇遇ですね」
P「ええ、まぁ……ちょっと色々ありまして……」
あずさ「そうなんですか〜。あ、ところで」
P「何ですか?」
あずさ「アリさんのお話なんですけど」
P「……蟻、ですか?」
あずさ「ええ。アリさんって凄いんですよ」
P「何がです?」
あずさ「アリさんは、迷子にならないようにお尻から液を出しながら移動するらしいんですよ」
P「有名な話ですよね」
あずさ「私っていつも迷子になっちゃいますから、凄いなぁって思うんです」
P「あずささんが迷子になっても迎えに行きますよ」
あずさ「ふふっ、ありがとうございます。でも、あんまりご迷惑ばかりかけるのも申し訳ないですし……」
P「そんな事はないですよ。いい気分転換に――」
あずさ「だから、私もアリさんを見習おうって思ったんですよ」
P(あれ?雲行き怪しくないか、これ?)
P「……あの、それって今『ウィンウィン』って音が聞こえてくるのと無関係ですよね?」
あずさ「あ、気づきましたか?」
P「できれば永遠に気づきたくなかったです」
あずさ「アリさんの話を参考にして、私も液を出しながら移動する事にしたんですよ」
P「足元の水たまりも、きっと影か何かだろうって思っていたかったんですよ」
あずさ「それで今はバイブを付けながら歩いてるんですけど」
あずさ「プロデューサーさんも男性だからこういうのはお好きでしょうし、私も道に迷わないし」
あずさ「これが『win-win』って事ですよね」
P「何をちょっといい感じに言ってるんですか!」
あずさ「もうっ!そんなに褒められたら顔が熱くなっちゃいます……」
P「それは別の事で体温が上がってるからです!」
P「ちくしょうっ……!最悪でも響だけかと思ってたのに、常識人が二人続けてやられたなんて……!」
あずさ「そうそう、それと――」
P「すみませんあずささん!俺はこの辺で失礼します!」
ダッ!
あずさ「あら〜……他にも話したかった事はあったんだけど……残念ねぇ」
あずさ編――END
【数時間後、事務所】
P「響は……居ないな」
P(一応、仕事はこなしてくれてるみたいだが……まさか外でも脱ぎだしたりしないよな?)
P(いや……あずささんに比べれば、響はまだ軽症だし大丈夫だろうな、うん……)
美希「ハニー?さっきから難しい顔してるけど、どうしたの?」
P「ああ、美希か。何でもない――と言いたいところだけど、少し腹が減っててな」
P(まさか美希に『響とあずささんが変態で困ってるんだ』なんて言える訳ないしな)
美希「そうなの?じゃあミキがおにぎり作ってあげる!」
P「おにぎり?それは嬉しいけど、事務所に炊飯器とかあったっけ?」
美希「ミキが持ってきたの!じゃあ準備してくるね?」
P「ありがとな」
美希「これぐらいお安い御用なの!」
【数十分後】
P(美希、遅いな……)
P(おにぎりってそんなに時間かかったっけ?)
美希「ハニー!おにぎりできたよー!」
P「ありがとう美希。それにしても、おにぎりって難しいのか?意外と時間掛かってたけど」
美希「おにぎりは奥が深いの!時間が掛かっても仕方ないって思うな」
P「そうなのか……もっと簡単だと思ってたよ」
美希「ハニーの為に頑張ったんだよ?さあ、食べて食べて!」
P「それじゃあ遠慮なく……」
パクッ
P「ふむ……」
P(あれ?具が入ってない――と言うか、そもそも塩の味すらしないんだけど……)
P(それと何だろう?凄くツヤツヤしてると言うか……いや、これはむしろ――)
美希「美味しい?」
P「あー……いや、その……」
美希「ハニー?」
P「いや、文句言える立場じゃないんだけど……少し塩が足りないかなって……」
美希「あちゃー……ちょっと加減間違えちゃったかもしれないの……」
美希「ミキ、作り直してくるね!」
P「あ、ああ。すまないな」
【更に十数分後】
P(……遅くないか?)
P(いや、おにぎりが難しいのはさっき教えて貰ったけど、それでも遅いような……)
P(さっきはご飯を炊く工程があったと考えれば、数十分掛かるのも分かるけど……)
P(今回は作り直しだけ……ご飯は前回分が残っている筈だし……)
P(そもそも、塩を付けて握るだけなら5分そこそこしか掛からないような気がするんだが……)
P「……様子、見てくるか」
【給湯室】
P「おーい、美――」
美希「んっ……はぁっ……」
グチュグチュ
美希「よし、これで――」
グッ!グッ!
美希「完成なの!」
P「いやいやいや。おかしいだろ」
美希「あ、ハニー。何がおかしいの?」
P「いやこれ、明らかに『しお』違いだよね!?道理で味なんてしない訳だよ!」
P「しかもちょっとヌルヌルしてると思ったらそういう事かよ!何のしおだよ!」
美希「ミキのだよ?」
P「だからそういう返事が欲しいんじゃないんだよおおおぉぉぉ!」
美希「ミキね、ハニーにおにぎり食べて貰うとキュンキュンってなるの。これってなぁに?」
P「病気だよ!」
P「美希、すまないがいきなり唐突に野暮用ができた!おにぎりは誰かにあげてくれ!」
ダッ!
美希「もう……誰かって誰に――」
美希「あ、春香にあげようかな」
美希編――END
【夜、事務所】
P(さて……あの三人も帰った事だし、やっと落ち着け――)
伊織「ただいま」
P「おお、神よ……あなたは思いのほか残酷なのですね……」
伊織「何を一人でブツブツ言ってるの?頭でも打った?」
P「残念ながら、頭を打ったのは俺じゃないんだよ……いっそ俺ならよかったのにな……」
伊織「はぁ?」
P「何でもない。忘れてくれ。ところで、仕事はどうだった?」
伊織「最高だったわよ。カメラが入るとやっぱり違うわね」
P「流石は伊織だな」
伊織「ええ。カメラに映ってる状態で漏らすと気持ちいいなんて、私にしか発見できないでしょうね」
P「――は?」
伊織「まあ、一番よかったのは踊ってる最中に漏らす事だったけど、これはこれで悪くないわね」
P「待って伊織。今なんて言った?」
伊織「え?だから、カメラの前で漏らすと気持ちいいって――」
P「いやおかしいよね!?」
伊織「大丈夫よ。黄金水の方だから」
P「何の慰めにもなってない!」
伊織「私も自分を慰めるのはあんまりしないわね……今度やってみようかしら」
P「俺の所為で伊織がより変態に!?いや、自慰ぐらいならまだマシか……?」
伊織「そうそう。ちゃんとオムツ履いてるから心配しないでいいわよ」
P「俺としてはオツムが心配だよ!」
伊織「あら、面白いわね」
P「さらっと流すな!」
伊織「まあ、そんな事を言っても、お茶の間にはその映像が流れてる訳だけど」
P「そういう意味で言ったんじゃないし、つーかもう流れてるのかよ!」
伊織「当たり前でしょ。生放送だもの」
P「平然と言うんじゃない!」
P「思い返せば、お前のファンレターにやたらと『色っぽい』とか書いてあるのはその所為か!」
伊織「あら。いい方向に働いてるようで何よりだわ」
P「人気の秘密を知ってしまった俺はどうすればいいんだよ……」
伊織「さぁ?それと、あんたもやるならオムツは履きなさいよ?それじゃ、そろそろ帰るわね」
P「うぅ……以前の伊織を返してくれ……」
伊織編――END
【帰宅後】
P「疲れた……風呂入って早く寝よう……」
P「そういえば、頼んでないのにDVDが郵便受けにあったな」
P「気分転換に見てみるか……再生っと」
真『あ、プロデューサー。これ、ちゃんと見えてますか?』
P「ああ、見えてるな。見えちゃいけないところまで」
真『ちゃんと撮れてるといいけど……まあ、早速やっちゃいますか!』
シャワー……
真『あっ……くぅっ……イクッ……!』
ピッ←停止
P「……明日は真の説教から始めないとな」
P「おやすみ……」
【翌日、事務所】
P「おはよう真。いきなりで悪いが、訊きたい事があるんだ」
真「おはようございます、プロデューサー。訊きたい事って何ですか?」
P「昨日俺の家に届いたDVD……アレは一体どういうつもりだ?」
真「あ、見てくれました!?どうです?凄く女の子っぽかったと思うんですけど」
P「いやいやいや、おかしいだろ!?確かに、凄く女の子らしいと言えばらしいけども!」
真「不評ですね……あずささんのアドバイス通りなのになぁ……」
P「あずささあああぁぁぁん!どんなアドバイスしてるんですかあなたは!」
真「『女の子なら誰もが通る道ですから』って言ってましたよ?」
P「日本にエロDVDを送りつけるような文化はない!」
真「あ、それはボクの独断です」
P「ああっ!唆されただけっていう可能性がいきなり潰された!」
真「あずささんは『女の子の性の目覚めはシャワーオナニーにあるのよ』って言ってました」
P「それも大概だけどな!何で至言みたいになってるんだよ!」
真「ボク、感銘を受けました!」
P「感銘よりも手術受けてこいよ!何だよこれ!しかも師匠超えようとしてるし!」
真「出藍の誉れって、カッコいい言葉ですよね」
P「昔の人はそんなに不名誉な使われ方をするなんて思いもしなかっただろうけどな」
真「『菊地真。出藍の誉れ、狙ってM@S!』とか、いいキャッチコピーになりそうじゃないですか?」
P「『より凄い変態になります』って言ってるようなもんだろそれ!」
真「えへへ、照れるなぁ……」
P「DVDを送る前にその感情を思い出して欲しかったなぁ……」
真編――END
【数時間後、事務所】
P「ふぅ……仕事も一段落したな……」
亜美「兄ちゃん兄ちゃん」
P「ん?亜美か。どうした?」
亜美「ヒマなら遊んでよー」
P「暇って訳じゃないんだけど……まあいいか。何をするんだ?」
亜美「そこのソファに座って」
P「座ったぞ」
亜美「それでは……どーん!」
P「おわっ!?」
亜美「んっふっふ〜!兄ちゃんの膝は亜美の物だー!」
P「全く……いつまでもお子様だなぁ」
亜美「そんな事ないよー!亜美も成長してるし!」
スリスリ
P「いやぁ……亜美は普通でよかった――」
スリスリ
亜美「んっ……はぁっ……あっ……!」
P「普通で――」
亜美「あっ……何か来そうだよ兄ちゃんっ!――ああぁぁぁっ……!」
P「普通って、何だろう……?」
亜美「はぁ……はぁ……気持ちよかったぁ……」
P「……ねぇ亜美ちゃん」
亜美「ふぅ……なあに?兄ちゃん」
P「いやその、俺のズボンがベトベトになってるんですけど」
亜美「それが?」
P「いやあの、誰に教わったんだ?これ」
亜美「真美」
P「真美いいぃぃぃ!お姉さんだからって何を指導してるんだよ!」
ギシギシ
亜美「何をって……ナニ?」
P「そういう話じゃ――いや、そういう話だけども!そうではなくて!」
ギシギシ
亜美「じゃあ何の話?」
P「いくらなんでも男の足を使ってオナニーとかヤバいだろ!仮にも思春期に入ろうという年頃なのに!」
ギシギシ
亜美「ああ、そういう事かぁ。それなら……」
P「何だ」
ギシギシ
亜美「ほら、真美はちゃんと兄ちゃんの机でやってるから」
P「さっきからギシギシうるさいと思ったらそういう事かよ!」
真美「あぅ……怒らないでよ兄ちゃん……」
P「ああうん……足をピーンとさせてる姿を見たら、怒る気力が削がれたと言うか――」
P「流石の兄ちゃんもドン引きですよ……」
真美「えぇ〜!それは酷いよ兄ちゃん!真美は恥ずかしいから兄ちゃんの机でしてたじゃん!」
亜美「そうだよー!兄ちゃんの足ではしてないっしょ?」
P「俺の机でやるのもアウトだろ!むしろセーフと思ってた事に驚きが隠せないんですけど!?」
P「そもそも羞恥心を発揮するところがおかしい!やるなとは言わんが家でやれ!」
亜美「とか言って、兄ちゃんも真美をガン見してたじゃん!」
P「目が点になってたの!」
真美「兄ちゃん……知ってる? 大人が中学生に手を出したら、犯罪になるんだよ」
P「百も承知だから!そもそも欲情してないから!」
P「大体、お前らは自分のした事がおかしいと思ってないのか?これは異常だぞ?」
亜美「え?亜美は悪くないよ?」
P「言い訳するな――と言いたいところだが、亜美は真美から教わったんだもんな……」
真美「ちょ、ちょっと待ってよ!真美だって悪くないよ!」
P「お黙り!あなたが一番いけない子でしょうが!」
亜美「兄ちゃんが姉ちゃんになった……」
真美「果てしなくキモイよ……」
P「……冗談はさておき、真美には相応の罰を受けて貰わねばならないな」
亜美「まぁまぁ兄ちゃん。真美が悪くないっていうのはホントだよ?」
P「……うん?じゃあ、一体誰が悪いんだ?」
亜美・真美「律っちゃん」
P「律子おおぉぉぉ!?」
律子「騒がしいですね……どうかしましたか?」
P「むしろ律子の頭がどうかしました!?亜美と真美に何を教えてるんだよ!」
律子「あの子達もそろそろ知っておくべきかと思いまして」
P「竜宮小町でも手一杯なのに、変なところまで手を回してるんじゃない!」
律子「……教えたのは角オナですけど?」
P「手を使うなって言いたい訳じゃないんだよおおぉぉぉ!」
律子「それに、私は角オナ大好きなので」
P「衝撃の事実!できれば知りたくなかった!」
律子「というか、私って基本ノーパンなんですよ」
P「おい!同僚のヤバい性癖を一方的に聞かされる身にもなれ!」
律子「ノーパンで歩くと、こう、スラックスの股の部分が擦れて気持ちいいんですよ」
P「ねぇ?俺はこれからどうやって律子と接したらいいの?」
律子「だから、接するのはスラックスと股間ですってば」
P「絶望的に会話が噛み合わないし!」
律子「あ、プロデューサーもやります?勃起には注意してくださいね?」
P「しません!というか、勧めたらやると思ったの!?俺ってどういう人だと思われてるの!?」
律子「いや、男の人ってそういうものだと聞いてましたから」
P「確かにそうかもしれないけど、それを律子の基準で歪めないでね?」
律子「そうですか、残念です……」
P「残念なのは俺がこの状況に慣れてきた事だよ……」
亜美・真美・律子編――END
【更に数時間後、事務所】
P「はぁ〜……デスクワークは肩が凝るな……」
雪歩「プロデューサー。お茶どうぞ」
P「お、ありがとう雪歩。つかぬことを聞くけれど、変な物とか入ってないよな?」
雪歩「はい?」
P「ああ、いや。ないならいいんだ。ごめんな」
雪歩「そうですか?変なプロデューサー……」
雪歩「それじゃあ、私はソファの方に居ますから、おかわりが欲しかったら言ってくださいね?」
P「うん。ありがとう」
P(……変、か)
P(確かにそうかもしれないな。ここのところ、心の休まる時はなかった……)
P(でも、雪歩のお茶を飲んでいる時ぐらいは、気を緩めてもいいか……)
雪歩「よいしょっと」
ウィンウィン!
P「雪歩もか……予想はしてたけど、結構クるなぁ……」
P「雪歩ー」
雪歩「あ、プロデューサー。おかわりですか?」
ウィンウィン!
P「いや、おかわりじゃなくてね?そのウィンウィン鳴ってる物についてちょっとね?」
雪歩「あ、これですか?」
P「うん、それ。まさかとは思うけど、バイブとか入ってないよね?」
雪歩「駄目ですよプロデューサー」
P「ああいや、すまない。俺だって個人の性癖にケチをつけたい訳じゃないし、デリカシーがない行為だとも思うんだけどな――」
雪歩「バイ『ブ』じゃなくて、バイ『ヴ』です」
P「気を遣った俺が馬鹿だったね。ごめんね」
雪歩「――って、あずささんが言ってました」
P「またあずささんかよ!弟子とりすぎだよあの人!」
雪歩「これもあずささんから貰ったんです」
ズルッ!
P「生々しい!ちょっ――雪歩近づけないで!それ近づけないで!」
P「っていうか、あずささんも凶悪なの渡してるなぁ!どんだけ太いんだよこれ!」
雪歩「私、男の人が怖かったけど、今はもう怖くありません。あずささんのお陰です」
P「お陰って言うべきじゃないよ!?失ったものがあまりにも大きいだろ!?主に羞恥心とか!」
雪歩「プロデューサー……あずささんを悪く言わないでください」
P「……一応、理由を聞いておこうか?」
雪歩「だって『アイドルは処女性が大事だから、入れるなら後ろにした方がいいわよ』ってアドバイスもしてくれましたから」
P「無駄に気配り上手だなあの人!ある意味尊敬するわ!」
P「雪歩は違う穴掘っちゃってるし!どうすればいいんだよこれ!」
雪歩「あはは、面白いですね」
P「ちっとも面白くない!これなら師匠と弟子の関係にない伊織の方がマシだ!」
雪歩「伊織ちゃんですか?」
P「ああ。オムツを履いているとはいえ、生放送で放尿して悦ぶ変態だが、それでもまだ救いようが――」
雪歩「ああ。それは私がきっかけです」
P「は?」
雪歩「以前、伊織ちゃんのオレンジジュースに利尿剤を入れて、トイレの前でディーフェンスしてたら漏らしちゃって」
雪歩「それ以来、漏らし癖がついちゃったみたいです」
P「何という事だ……無意識のうちに師匠になっているなんて……」
P「というかディフェンスしてやるなよ……流石に泣くだろ……」
雪歩「泣いてましたよ。可愛かったなぁ……」
P「……ああ、もう諦めるよ。雪歩はそのまま突っ走ってね。それと、ソファは掃除してね」
雪歩「あ、それは大丈夫です。『立つ鳥跡を濁さず』がモットーですから!」
P「微妙に意味が違ってる上に、伊織は思いっきり汚していったけどね。もう触れないようにするよ」
雪歩編――END
【翌日、事務所】
P「おはようございます」
春香「おはようございます、プロデューサーさん」
P「あれ?春香だけか?」
春香「はい。小鳥さんは備品を買いに出かけてますよ。それと、後で携帯に連絡して欲しいって言ってました」
P「そうか」
P(音無さんに状況を確認したかったが、それは見送るか……)
P(最悪、音無さんまで駄目な可能性もある――というか、駄目な可能性しかないような気もするが)
春香「プロデューサーさん?」
P「……ん?」
春香「小鳥さんに用事でもありましたか?」
P「ああ、いや。そういう訳じゃないんだ。気にしないでくれ」
春香「そうですか。あ、クッキー食べます?」
P「おお。それじゃあ、一枚貰おうかな」
春香「はい、どうぞ」
P「ありがとう。では、いただきます」
サクッ
P「ん……美味しいな。それにしても、何だこれ?」
P「ナッツか?……揚げてあるのか知らないけど、サクサクした食感がいいアクセントになってるな」
春香「ああ。それは私の爪です」
P「爪――!?ゴホッ!ゲホッ!」
春香「美味しいって言って貰えるなんて嬉しいなぁ……濡れちゃいます」
P「ちょ、ちょっと待て!」
春香「はい?」
P「ねえ、さっき爪って言った?俺は春香の爪を食べたの?」
春香「ええ、食べましたね」
P「……濡れたの?」
春香「濡れましたけど?」
P「あぁ……当然のように答えられてプロデューサーマジ困惑状態」
春香「私って、自分の身体の一部を食べて貰うと凄く濡れるんですよ。あ、見ます?」
P「見ません!何でお前らは見せるのが当たり前みたいに言うの!?」
春香「本当の私を見て欲しいので」
P「それがいかに残酷な事か理解してね。お願いだから」
春香「でも、見せるのはちょっと恥ずかしいですね……」
P「だから恥ずかしがるところがズレてるんだよ!」
クイッ←自分の下腹部を確認した
春香「……プロデューサーさん!大洪水ですよ!大洪水!」
P「俺の目元もある意味大洪水な訳だが」
P「ところで、嫌な予感が一つするんだけど」
春香「何ですか?」
P「春香って、美希の師匠だったりするの?」
春香「あ、分かります?」
P「やっぱりかよ!」
P「つーかアレなの!?この事務所は師匠は弟子を取らないといけない決まりでもあるの!?」
春香「私はそうですね〜。他の人がどうかは知りませんけど」
P「やっぱりアレか?レベルの高い師匠につくと弟子もハイレベルな状態でスタートするの?強くてニューゲームなの?」
春香「美希は素質がありましたから、一概にそうとは言えないですね」
P「そうなんだ……そっちの方も天才だったんだ……」
春香「ベタですね」
P「ああ。おにぎりもベタベタだったよ……」
春香「そういえば『ハニーがおにぎり食べてくれなかったから』って、美希が私におにぎりくれたんですよ」
P「まさか……食べたの?」
春香「はい!私は人の体液も大好物なので!」
P「もうお前ら二人で永久機関作ってろよ!」
春香「あー……美希はまだその境地に達してないんですよ」
春香「ある意味、達してはいますけど」
P「だから下ネタはやめろおおおぉぉぉ!」
春香編――END
【数時間後、レッスンスタジオ】
P「事務所に居ると精神がヤバいな……息抜きも兼ねてレッスン見るか……」
P「――っと、ここだな」
『青いぃぃぃ鳥ぃぃぃ!』
P「流石は千早、いい声――」
『んああぁぁぁっ!』
P「千早!?どうした、何が――」
千早「んぁぁぁ――あ、プロデューサー。来てくれたんですか?」
P「……なあ千早。グラデーションの掛かったジーパンとか持ってたっけ?」
千早「持ってませんよ?これはちょっと濡れてしまったので」
P「水を零したとか、そういう可能性は――」
千早「ありません」
P「ですよねぇ……」
千早「私は歌っていると興奮して濡れてしまうんですよ」
P「望んでないよそんな情報」
千早「ほら。サビとかって気持ちを込めて歌うと泣きそうになったり、鳥肌が立ったりするじゃないですか。ああいう感じですよ」
P「作詞家さんと作曲家さんに謝ろう千早」
千早「ふふっ……プロデューサーも本気で歌えば勃つと思いますよ」
P「やっぱりそうなると思ったよ!下ネタ以外持ち合わせてないのかよ!」
千早「あ、怒鳴らないでください……そんなに大きな声を出されたら……」
P「あ……すまない。つい声を荒げてしまっ――」
千早「興奮するじゃないですか」
P「おいいぃぃぃ!どんだけレベル高いんだ!今までで一番レベル高いんじゃねぇ!?」
千早「プロデューサーが事務所で誰に会ったのかは知りませんが、私なんてまだまだですよ?」
P「そんな謙遜は欲しくなかったなぁ!」
ガチャッ←扉の開く音
やよい「あ、プロデューサーも来てたんですか?」
P「やよいか!?いいかやよい。千早には絶対に近づいたら駄目だぞ?」
やよい「はい?何でですか?」
P「やよいが汚れるからだ。後、ご両親に申し訳が立たない」
千早「酷い事を言いますね……高槻さん、ハイタッチして慰めて貰えないかしら?」
やよい「いいですよー。はい、たーっち!」
千早「いぇい!」
やよい「いぇ――ひゃんっ!」
P「どうした!?」
やよい「乳首が擦れちゃいましたー!」
P「俺、もう死のうかな」
千早「高槻さんもやっとチクニ―の良さが分かってきたみたいね」
P「もしかしてと思ったらやっぱり千早が師匠かよ!」
千早「高槻さんもそういうモノを知るべき年頃かと」
P「だから余計な気遣いだって言ってるのが分かんないかなぁ!」
千早「初耳ですが。ちなみに私と高槻さんはノーブラです。大きさ的にも困らないし……くっ」
P「自分で言って自分でダメージ受けるならやめとけよ……」
P「というか、何で教えるのがチクニ―なんだよ!もうちょっと他にもあっただろ!?」
千早「例えば?」
P「まだ角オナの方が健全な気がするんだが――」
やよい「かどおなって何ですかー?」
千早「それはね、高槻さん。こういう角の部分に股を――」
P「ごめん!失言は謝るから!だからここで実践しないで!」
千早「じゃあチクニ―でいいじゃないですか。初心者向けですし」
P「明らかに上級者向けだろ!」
千早「でも、高槻さんは気に入ってるでしょう?」
やよい「はい!」
千早「たーっち!」
千早・やよい「ひゃんっ!」
P「だからチクニ―はやめろって言ってるだろおおぉぉぉ!」
千早・やよい編――END
【数十分後・事務所への帰り道】
P(結局、大丈夫かと思われた二人も犠牲になっていたか――いや、違うな)
P(やよいは犠牲になったのだ……千早の犠牲にな……)
P「そういえば、音無さんに連絡入れないとな」
P「それにしても、何で事務所じゃなくて携帯……?まだ外に居るって事か?」
P「まあいいか。さて――」
プルルルルル……
P「……出ないな」
P「電源は切れてないみたいだし……手が離せないのか?」
P「とはいえ、メッセージを残す程でもないし、手が空いたら折り返してくれるか」
P「事務所に帰ろう……」
【その後、事務所】
P「ただいま戻りました」
小鳥「おかえりなさい、プロデューサーさん」
P「あ、音無さん。電話したんですけど、繋がらなかったみたいで……」
小鳥「いえ、繋がってましたよ?」
P「え?いや、そんな事は……」
小鳥「ま、まさか……忘れたんですか!?」
P「はい――!?」
小鳥「あの時、確かに繋がってたじゃないですか!それを忘れたって言うんですか!?」
P「すみませんが、何の事やらさっぱりです。もう少し詳しく話してください」
小鳥「だってあの時、私とプロデューサーさんは繋がってたじゃないですか!」
P「だから繋がってませんって!ずっとコールしても出なかったでしょう!」
小鳥「いえ!ちゃんと繋がってました!私はプロデューサーさんとセックスしてたんですから!」
P「――はぁ!?」
小鳥「その証拠は……これです!」
ズロォ……←携帯を取り出した音
P「ちょっ!?どこに携帯を入れてるんですかあなたは!」
小鳥「私の中でプロデューサーさんの硬いのが震えて……そして、イったんです!」
P「レベル高っ!小鳥の癖に雲の上まで飛んでるよこの人!」
小鳥「私の初めてはプロデューサーさんに捧げました……だから結婚しましょう!」
P「嫌です!そもそも捧げたのは携帯でしょうが!」
小鳥「でもその携帯を鳴らしたのはプロデューサーさんです!」
P「何故か外堀が埋まってるように思えるのが怖い!でも俺はやってませんからね!」
小鳥「後ろ暗いところがある人は皆そう言うんです!」
P「身の潔白を証明したい人だってそう言いますから!何でこんなに理不尽なんですか!?」
小鳥「往生際が悪いですよ!ほら、ここに婚姻届もあります!さぁさぁさぁ!」
P「や、やめろ……印鑑を押しつけないでくれぇぇぇっ!」
ダッ!
小鳥「あ!ヤリ捨てなんて男らしくないですよ!プロデューサーさーん!」
小鳥「こうなったら、絶対に責任とって貰わなきゃ……!頑張れ私!」
小鳥「ふぁいとぉー!おー!」
小鳥編――END
【翌日の昼、事務所前】
P「事務所行きたくない……でも仕事はサボれないし……」
P「朝は外回りで誤魔化したけど、書類仕事も溜まってるしなぁ……はぁ」
P「……ただいま戻りました」
貴音「おや、おかえりなさいませ。プロデューサー」
P「貴音か……」
貴音「はい、貴音ですが……どうかなさいましたか?」
P「いや、何でもない。それにしても、またラーメン食べてるのか。相変わらずだな」
貴音「ふふ。らぁめんはわたくしにとって無くてはならない物ですから」
ズルルッ……
貴音「ふぅ……ごちそうさまでした」
P「なぁ貴音。一つ訊いてもいいか?」
貴音「何でしょう?」
P「貴音の座ってる椅子が妙に艶やかなんだけど、それはどうして?」
貴音「おや……申し訳ありません。つい愛液が漏れてしまったようです」
P「だよね。他の皆が変態なら君もそうなるよね」
貴音「あ、プロデューサーさえよければ――」
P「見ないからね?というか、自分の陰部を見せるとか普通なら犯罪に――」
貴音「飲みますか?」
P「飲む訳ないだろ!?ジュースだからって飲めるか!」
貴音「そうですか……残念です」
P「自分のところのアイドルが全員変態だった俺よりも残念な事がある訳ないだろ」
P「つーかアレだ。こうしてみると、響が唯一の初級者だったんだな……」
貴音「はい?何を仰っているのですか?」
P「は?いやだから、響が一番マシでよかったなぁって」
貴音「違いますよ?」
P「いやいや、違わないだろ。だって、俺のジャケットでオナニーする程度だからな。他と比べれば可愛いもんだ」
貴音「それは大きな間違いです。響はわたくしの匂いでもイけます」
P「響が一気にレベルアップした!?嘘だろ!?」
貴音「本当です。ちなみに、美希の髪の匂いでも身体を震わせていたのを見た事がありますよ」
貴音「あの子は他人の匂いでイけるのです。香水をつけて来るような美希といると、あの子のアレは開きっぱなしですよ」
P「衝撃すぎて、俺の口も開きっぱなしなんですけど」
貴音「以前、不意に抱きしめたら白目を剥くほど喜んでくれました。写真もありますよ?」
P「その写真はすぐに消せ!流出したらどうしてくれる!」
貴音「そうですね……そうなったら、わたくしが響を養いましょう」
P「違う!お願いだからプロダクションの事を考えて!」
P「ああぁぁぁ……どうしてこうなったんだ……前まではごく普通の事務所だった筈なのに……」
貴音「わたくしの場合は、らぁめんを食べている時にふと降りてきたのがきっかけでした」
P「何がだよ……どうせラーメンの神とか言うんだろ……」
貴音「違います。子宮です」
P「アイドルがどうこう以前に、女の子が口にする言葉じゃないよね!?」
貴音「安心してください。今日はオフですからカメラもありません」
貴音「まあ、わたくしのすいっちはオンになっていますが」
P「だから下ネタに繋げるのはやめろって言ってるだろ!」
貴音「らぁめんを食べているとき、麺がわたくしの喉を犯してゆくのです……」
P「人の話を聞かないばかりか、人を置いてけぼりにするのかよ」
貴音「そして……食べ終わった時に、わたくしは呟くのです。『ふぅ……』と」
P「あの『ふぅ……』って賢者タイムの『ふぅ……』なのかよ!」
貴音「まあ、わたくしの場合は僧侶たいむと言うべきでしょうか」
P「ド○クエみたいな表現はやめろ!」
貴音「ところでプロデューサー」
P「何でしょうか……」
貴音「今わたくしを犯せば確実に孕ませる事ができますが、いかがでしょう?」
P「人をレイプ魔みたいに言うのはやめてくれない!?」
貴音「ふふっ。冗談です。そろそろ、わたくしは失礼しますね」
P「どこに行くんだ?」
貴音「それはトップシークレットです。では」
P「ああ、分かった!トップシークレットだから下半身事情は隠さないんだろ!?そうなんだろ!?」
P「それと、この愛液まみれの椅子の後処理ぐらいしていけよおおぉぉぉ!」
貴音編――END
【数時間後、社長室】
P「社長……俺はもう無理かもしれません」
高木「そう言わないでくれたまえ。あ、ホットミルク飲むかね?搾りたてだよ」
P「遠慮します」
高木「そうかね?こんなに美味しいのに、飲まないとは勿体ないねぇ」
P「いえ、社長の一番搾りは流石に厳しいので」
高木「ふぅ……とはいえ、報告だけを聞いていると、君にとっては天国みたいな状況ではないかね?」
P「すみません。自分勝手だとは思っています。でも――」
P「俺は……不能ですから」
全編――ED
以上で完結となります。お愉しみ頂ければ幸いです。
今書いている作品が行き詰ったので、息抜きのつもりで書きました。
以前、即興でやった時は言葉遣いが汚くなってしまったので
それを反省して、今回はマイルドに仕上げました。
下ネタを嫌う皆様、そして女性の皆様には
不快な作品をお見せしてしまった事を、深くお詫び申し上げます。
>>48
あ、書き溜め途中なんです。すみません
こっちと違ってシリアスなので、少しはっちゃけたかっただけなんです
08:14│アイマス