2014年07月07日

モバP「俺は結婚しないぞ!」ちひろ「へっ?」

ちひろ「どうしてですか?」



モバP(以下P)「…実は、昔の同級生のほとんどが、もう結婚しているんですよ」



ちひろ「は、はぁ」





P「それで、そいつらとたまに飲みに行くんですが…すごい惚気られるんです」



ちひろ「……え? 惚気られるって……だったら、羨ましいってなるんじゃないんですか?」



P「なりますよ、そりゃ」



ちひろ「…?」



P「話を聞いてて最初は、くそーっ羨ましいなー!って思いましたよ。…でも、そのあとが…」



ちひろ「そのあと?」



P「酒で酔って、あいつら、どんどん惚気より愚痴の方が多くなっていったんですよ…」



ちひろ「あっ」



P「嫁に相手にされない。家庭を持つ苦しみ。そしてーー」



P「自分の金がない!!」



ちひろ「それは…辛いですねぇ…」



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P「何か趣味を始めようとすると、嫁に『もったいない!』って言われるらしいですよ」



ちひろ「へぇ…」



P「それを聞いて、俺、思ったんです…あぁ、結婚しないほうがいいのかなって」



ちひろ「うーん…じゃあ、自分にゆとりを持たせてくれるお嫁さんを貰えばいいんじゃないですか?」



P「そんな簡単に言わないでくださいよ。実際、ちひろさんはどう思います? このことについて」



ちひろ「えっと…うーん、やっぱり、お金は大事にしたほうがいいかなーって…」



P「つまり、無駄な出費はダメだと」



ちひろ「な、何に使うかによるんじゃないでしょうか」



P「何に、か…」

P「でもですよ? これも友人に聞いたんですが、嫁さん曰く、嫁さん自身のおしゃれにお金を使うのはいいらしんですよ」



ちひろ「…? つまり?」



P「我慢するのは夫だけ」



ちひろ「そ、それは…可愛そうですね」



P「それを聞いて、ほんとにショックを受けましたよ」



芽衣子「おはようございまーす」ガチャッ



P「おーっ、芽衣子。なあなあ、ひとつ聞いていいか?」



芽衣子「あ、うん。なに?」

P「芽衣子は、もし、俺と結婚したらどうする?」



芽衣子「え、えーっ!?」



ちひろ(これがセクハラとして訴えられないのが不思議…)

P「いや、例えばの話だぞ」



芽衣子「え、えっと、これは例えばの話で、私がプロデューサーさんと…えーっ!?」



ちひろ「はしょりすぎですよ、プロデューサーさん」



P「おっと、すまん。えっとな〜」カクカクシカジカ



芽衣子「な、なるほど。そういうお話を…」



P「じゃあさ、休日、芽衣子はどうしたい?」



芽衣子「休日? うーん…ゆっくり休みたい、かな?」



P「休む…ふむ。どういう風に?」



芽衣子「家でゴロゴロしたり、かな」



P「エコだな…出かけたりは?」



芽衣子「短い休日だと、あまり遠くに行けないし、いいかな。長い休みだったらどこかに旅行したいな! そうだ、プロデューサー! 今度、一緒にどこかへ旅行しようよ!」



P「きました! 旅行! 出費です!」



芽衣子「へ?」



P「出費! 出費! お金が飛ぶぞ〜」



ちひろ「お金! お金!」

芽衣子「ど、どういう…」



P「芽衣子! 旅行はなぁ…すげぇ金がかかるんだぞ!」



芽衣子「そ、それぐらい分かってるよ」



P「そ、そうか。うん、そうだよな」



芽衣子「うん」



P「…こほん」



P「とにかく! 金かかる!」



ちひろ(もう駄目だこの人)



芽衣子「で、でも!」



P「ん?」

芽衣子「私は…プロデューサーさんと一緒に、どこに行きたいか一緒に考えてさ、どうするかとか計画なんかも考えてさ…。お金がかかってもいい…プロデューサーさんと、一緒に、楽しい時間を過ごしたいの!」



P「芽衣子…」



芽衣子「ダメなの、かな」



P「…ダメ、じゃない」



芽衣子「えっ」



P「ダメなんかじゃ、ない!」



芽衣子「プロデューサーさん!」



P「俺が悪かった、芽衣子。勝手な思想押し付けてさ…」



芽衣子「ううん、いいんだよプロデューサーさん」



P「今度、一緒に行くか、旅行」



芽衣子「えっ、ほんと!? やったあ!」



P「よし、それじゃあ早速、どこ行くか決めるか」



芽衣子「うん!」



ちひろ(なんだよこれ…)

〜杏編〜



杏「こんにちはー…」ガチャッ



P「おっ、杏。珍しいな、自分から来るなん」



杏「おやすみー」



P「おいこら」



杏「んっ…なんだよプロデューサー。杏はおやすみなの」



P「いや、何のために来たんだよ」



杏「寝るためだよ」



P「なら自分の家で寝ろよ」



杏「あー実はさ、エアコン壊れちゃってさー、ここなら涼しいかなーってきたわけ。案の定かかってるし、それじゃ、おやすみ」

P「…はぁ。お前と結婚した奴は苦労しそうだな」



杏「……どういう意味」



P「お、寝るんじゃなかったのか?」



杏「いいから、答えてよ」



P「いやだってさ、オシャレに金を費やす…事はないかもしれんが、お前の場合、娯楽で消えていきそうだ」



杏「なんだよそれー」



P「第一、お前家事するのかよ」



杏「杏だってする時はするよー」



P「ほんとかー? 平日の昼間とか、ゴロゴロしてんじゃないのか?」



杏「えっ、結婚したら仕事しなくていいの?」



P「そこに食いつくか…。まあ、専業主婦でもいいんじゃないか。俺はそう思うぞ」



杏「ふーん…」



P「とにかく! この堕落した現状から察するに、お前は金食い虫になる、そんな気がする」



杏「し、失礼だなー」



杏「…今日のプロデューサー、なんかおかしくない?」



ちひろ「実は〜」カクカクシカジカ



杏「へ、へぇ。なるほど」

P「そういうことだ」



杏「つまり、プロデューサーは嫁の傲慢っぷりが嫌ってわけ?」



P「いや、違う。愛する者が幸せになるために金を使うのはいい。だが、夫の分は無しっていうのがおかしいって言ってるんだ」



杏「なら、杏は関係ないじゃん」



P「へ?」

杏「だってさ、杏、別にプロデューサーの事強く縛ったりしないと思うよ? すると思う?」



P「…いや、しない、かな?」



杏「でしょ? だから、杏は違うの。はい、この件は解決。おやすみ〜」



P「そ、そうか。杏は違うのか…」



P(つまり、希望はあるってことか…!)



P「それにしても、杏が寝るのをやめて反論してくるなんて珍しいな」



杏「…だって」



P「だって?」



杏「…プロデューサーには、杏のこと、誤解してほしくなかったから…」



P「…あ、杏ぅ!」ダキッ



杏「…へへっ」



ちひろ(苦労かけるってのと金食い虫は否定してないけど…いいのかしら?)



おわり



20:30│モバマス 
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