2013年11月08日

あずさ「私はすぐ迷子になりますよ」

初ssです。
変なところもあるかもしれませんがスルー推奨です。

あずささんは俺の女神です。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370103829

……あらあら、ここは一体どこかしら。
おかしいわねぇ、さっきまで何をしていたか思い出せないわ。

周りは一面銀世界。
うふふ、なんだかおとぎ話のお姫様になったみたいね。

やることもないし、お散歩でもしてみましょう。


進む道は分からないけれど。
あらあら、こんなところに綺麗なお花さんが。
紫色、なんだかとても落ち着く色だわ。

でも一人ぼっちでなんだか寂しそうね。


もう何もできない? そんなこと言わないで。
なんだか……私まで悲しくなってきてしまうから。
元気がなくてかわいそうね。
お水をかけてあげたいけれど、残念ながら今は何も持ってないのよ。
ごめんなさいね。


さあ、お花さんには悪いけどもう少し先までいってみましょう。
あなたは必ず戻ってきて?
……分かったわ。 お花さん、必ず戻ってくるわね。


よく分からなかったけれど、これでよかったのよね?
……さっきのお花さんに感化されてしまったのかしら。
さっきからたくさん歩いてるはずなのに遠くに行ってる気がしないわ。

進んでも進んでも停滞。
むしろ戻ってる気さえするわね。
景色が変わらないからかしら。

あら、あれは赤いリボンに青色の板?
うふふ、ここはやっぱり夢の中なのね。
人じゃない子達が動いているもの。

あらあら、とっても仲良しさんみたいね。
私に気付いたみたいね。
こんにちは、であってるのかしら?

リボンちゃんが板ちゃんの上でばってんを作ってるわね。
一体なんなのかしら。

なんだかあの二人をみてるとなつかしい気持ちになるわ。
名残惜しいけどまだ歩きましょうか。
……今度は白いスコップに黒いドレスね。
ドレスはなかなかかわいいデザインだわ。

あらあら、ドレスちゃんに抱きつかれてしまったわ。
スコップちゃん、私の周りにそんなに穴を掘られると困っちゃうのだけれど…

思ってたけど、なんだかみんな悲しそうね。
うふふ、今度はオレンジ色のもやしさんに黄色いお人形さんね。
どうしたのかしら……なんだか無性になでなでしてあげたくなるわね。

と思ったらもうしていたわ。
あら、二人ともそんなに泣かないで。
もう行くから…

なでなでしないほうが良かったのかしら……?
お次は黄緑色のおにぎりに、浅葱色の動物?かしら。
見たことない動物ねぇ。
どうして親近感を覚えるのかしら。

うふふ、二人ともそんなにじゃれてきてかわいいわね。
なのに……なのに、どうしてみんなそんなに悲しそうなの?


先に、進みましょうか。
ピンク色の発光体に…あら?
さっきの黄色いお人形さんによく似た子がいるわね。
双子だったのかしら。

それと緑色のめがねさn……あら?
どうして、かしらね。
涙が……涙が止まらないわ。
とっても悲しい。
みんなも悲しそうね。

あぁ、なんだかいけないことをしてるみたいだわ。
このお散歩は望まれていないお散歩なのかも。

ぴかりちゃんにめがねさん。
二人同時にお説教されると大変だわ…

お人形ちゃん、どうして、どうしてそんなに泣くの?

私が今泣いているのはあなた達のせいですからね…
あらら? 辺りが急に真っ黒になったわね。
何処を見ても、闇…闇。

凄く、怖いわ。

あれ、あそこに見える人たち…
なにかしら凄くなつかしくて、ものすごくずれている気がする。
あそこに行きたいのに行ってしまったらいけない気がする。

でも、今の私は寂しがりやさんだから。
もう少し、近づいてみましょう。

『偽りの表情に騙されてはなりませんよ』

……え?

『あなたは自分自身と約束したのでしょう』

……やく、そく?

『わたくしは……いや、みなが、あなたのことを信じて待っていますよ』

不思議な声。
とても懐かしい声。
……安心、する。
やっとここまでこれたわね。
やっぱり懐かしい気がするわ。

うふふ、あそこがゴールね。
このお散歩もあそこで終わりにしましょう。

みんなが笑って私を迎えてくれる。
みんなが、笑って…
みんなが笑っている。
みんながニヤニヤ笑っている。
みんながニヤニヤ手招きしてる。
悪魔みたいな笑みだわ。
……おいで。……おいで。
……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。……おいで。

なに、いやだ。
怖い怖い怖い。

あ、足が、足が止まらない。
行きたくない、行きたくないのに。
あら、私死ぬのね。
とっても簡単なことじゃない。

死ぬだけ、死ぬだけ。
……死ぬ。

いやだ。いや。
いや…だ……
いやああぁぁぁああああああ!!

『……sん』

あぁ、ああぁぁああああああ。

『……ずささん!!』

もう、だめだわ。

『あずささんっ!!』

この、この声って。
後ろ、後ろに振り向きましょう。

後ろを向いて、前に進みましょう。
そう、私は間違っていた。
最初から進む道は決まってたんですもの。


……約束したんですものね。


「私は、みんなの……ところに」

「プロデューサーさんの、ところに」

「私の、居場所に…」


「……必ず、戻るっ!!」
「あずささん! 起きてください!!」

まだ身体を動かせない。
目も開けられない。
でもプロデューサーさんを確かに感じる。

「……もう絶対に、一人にしませんから。 俺が一生隣にいてあげますからっ」

プロデューサーさんの涙が口に入ったわ。
しょっぱくて、悲しくて。
とっても、あたたかい。
「だから、だから……。 もう一度その目をあけてください! また俺に、俺達にその笑顔をみせてくださいよ!!」

「……ずっと、隣にいてくれるんですね?」

「あず、ささん……?」

「答えてください」

私は少しいじわるかしら?



「……もちろんです。 いつまでだって隣にいます!」

「そうですか。 うれしいです」
「起きれますか? あずささん」

「いえ、起きれませんよ」

「身体、まだ動かせませんか…」

「うふふ、違いますよ」

「え?」

「私、まだ寝てるんです」

「それはどういう…」

「お姫様は王子様のキスで目覚めるんですよ」

あらあら、私ったら何恥ずかしいこと言ってるのかしら。
でも顔が赤くなったプロデューサーさんがかわいいからやめられないわね。

「いいんですか…?」

「もちろんです。 んっ」

あったかい。
あったかくて、とても幸せです。

「これからもよろしくお願いしますね、プロデューサーさん」
月の見える公園。
私はそこにきています。
とても綺麗です。

「ありがとうね。 貴音ちゃん」

「はて、なんのことだかさっぱりですが」

「仲間を助けたいと思うのは当然ではありませんか?」

貴音ちゃんはうそつきね。
顔が少し緩んだのを私は見逃しませんでしたよ。
「それにしても。 私交通事故だなんて…」

「車が歩道に突っ込んだ、と聞きましたよ。 あずさに非はありません」

「それはそうなんだけど。 そうじゃなくてね…」

あの銀世界、あそこで一番最初に出会ったお花。

交通事故に花……あのお花さんの言葉はそういう意味だったのね。

「……あずさ? どうして泣いているのですか」

「え……あら、ごめんなさいね。 なんでもないの」

「あなたが、その分精一杯生きればいいんですよ」

「……貴音ちゃんにはなんでもお見通しね」

ホントに、貴音ちゃんは凄いわね。
貴音ちゃんがいなかったら、あの時、私は…
「あなたは自分の力で抗ったのです。 もっと自信を持ちなさい」

「そうよね。 私がこんなんじゃ『私』に顔向け出来ないものね」

「ふふ、いい顔になりましたね」

「いい仲間をたくさん持っていますから」

「そろそろ、帰りましょう。 待ってる方もいるのでしょう。 迷いの国のあずさ姫?」

「そうね、帰りましょうか」

私を待っている人のところへ。
「ただいま帰りましたぁ」

「あずささん、おかえりなさい」

「ごめんなさいね、遅くなってしまって」

「ホントですよ。 また道に迷ったのかと思いましたよ」

「お話、していたんです」

「……いい話だったみたいですね」 

「はい、とっても」

私はあの後アイドルを辞めた。
竜宮小町のみんなには悪いけど、運命の人と暮らしたかったから。
今はとても楽しくて幸せな日々。 

「あずささんの方向音痴はいつまでたっても直りませんね」

苦笑、でもそれは仮面を被っていない笑み。

「私はすぐ迷子になりますよ」

「あはは、それはまた大胆な宣言ですね」

だって今の私はもう迷子になることが怖くないもの。


「だって、もし私が迷子になったらすぐに見つけてくれるんですよね?」



そのあとの彼の言葉は、私に幸せの贈り物をくれた。
生きているから味わえた本当の幸せだった。

以上で終わりです。
拙い文章でしたが見てくれた人がいればうれしいです。

おなか減った・・・
>>32
ありがとー
見てくれただけでうれしい

>>33
俺が書いてる以上あずささんは不幸にならないっ!
いやちーちゃんは+19がかわいいんだよ……くっ
sageてなかったorz

>>35
そうですそうです
なんか貴音さんが神秘的すぎて勝手にそうなりましたww
>>37
笑ってもらえたなら意図がなかったにしろよかったww

>>38
……うん、なんで言われるまでうさちゃんに気付かなかったのか自分で不思議になってきたww
ありがとうございます
>>40
そんなでこちゃんが好きですww
>>42
それはそれで書いてみたい気も…ww
>>44
それは当たり前ですね!!

>>45
ありがとうございまーす♪

08:12│三浦あずさ 
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