2013年11月08日

美希「ホンキのミキを見せてあげるね!」

不定期更新。多少キャラ改変あり。OKな方はお付き合い下さい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1344837085

トリップミスったwwなしでいくわ。


ミキにフカノウなんてないの。

ミキは小さい頃から何でも出来たの。一輪車だってゴム跳びだって
お遊戯だって、いつもミキが一番最初に出来て一番上手だったんだよ。
スゴイでしょ。ミキはいつだってみんなの憧れで、ヒーローでスターでお姫様だったの。
幼稚園の時なんて、1日に最高30人の男の子に告白されたことだってあるんだよ。

でも中3になった時、そんなミキをムカつくと思った女の子達がいたの。
うーん、思春期ってフクザツだね。ミキイジメられちゃった。と言っても
ミキの中学校はマジメなコが多かったから、そんなヒドいイジメはなかった
けどね。でも靴やノートにイタズラされたり、ムシされたりヒソヒソされるのは
イヤだったな。

だからミキも対抗することにしたの。ある日登校前にマツキヨに寄って、
ヘアカラーを買ったの。それで駅のトイレでマッキンキンに染めて登校しちゃった。
ミキをイジメてたコ達はビックリしちゃって、ミキから目をそらすように
なったの。ひとりだと何も出来ないコばかりだったから、ミキにすっかり
ビビったみたい。イジメもなくなって、ミキの平和な日常が帰ってきたの。

でも今度はセンセイ達が大騒ぎになったの。ミキは生活指導室に呼び出されて、
そのままお説教されちゃった。センセイにはミキがグレちゃったみたいに
見えたのかな。別にそんなつもりないのに。放課後にはパパとママまで
来ちゃった。ふたりともミキのアタマを見てビックリしていたけど、
すぐに何か悩み事でもあったのかって心配してくれたの。パパもママも
優しいからダイスキ。

でもそうなるとちょっと困ったの。どうして髪を染めたのか、なんて言ったら
いいのかなって。正直にイジメられたからなんて言っちゃったら、パパも
ママもすごく心配しちゃう。もしかしたら転校させられちゃうかもしれないの。
ミキこの学校好きだし友達とも離れ離れになりたくなかったから、転校は
イヤだったの。イジメもなくなったし、このままの生活を守りたかった。

だからミキ、なんとなく思いつきでセンセイとパパとママに言ったの。

「ミキ、将来アイドルになりたいの。アイドルになってキラキラしたいの」

って。芸能人だったら、金髪でも問題ないよね。本気でなりたいワケじゃ
なかったけど、われながらナイスアイデアだと思った。

結局髪を染めたことはうやむやにOKになって、授業中居眠りが多い事を
怒られて終わったの。別に金髪になってもミキはミキだし、何も
変わらなかったからそれからも大目に見てくれたみたい。これでようやく
ミキの平和な暮らしが戻ってきたの。
・・・・・・と思ってたら、また厄介な事になったの。

ある日、学校から帰って来ると、奈緒お姉ちゃんがアイドルのオーディションの
パンフレットをいっぱい持って待っていたの。どうやらミキの言葉を
すっかり信じちゃったお姉ちゃんが、ミキの為にわざわざ調べて集めて
くれたみたい。お姉ちゃんはミキのことを可愛がってくれるからミキもダイスキ
なんだけど、時々暴走しちゃう困ったさんなの。

でもせっかくお姉ちゃんがミキの為に集めてくれたんだし、あんまり気は
進まないけどオーディションを受けてみることにしたの。出来るだけ家
から近くて、早く終わりそうなオーディションを選んで申し込んだ。
ちゃんとアイドルになる為にガンバってるってアピールもパパやセンセイに
しなくちゃいけないし、オーディションの実績のひとつくらいは必要かな。
申し込んだオーディションはダンス中心だけど、ミキ運動得意だし自信あるの。

そしてオーディション当日。
もしかしたらグランプリとっちゃうかも。そしたらますますアイドルに向けて
忙しくなるのかなとか、でもそれもちょっと楽しそうかななんて考えながら、
会場に入ったの。

「それではエントリーナンバー21番、星井美希さん準備をお願いします」

「はいなの!」

審査員のオジサン達が見ているステージに立つ。あはっ、なんだかホントにアイドルになった
みたいなの。気分も良いし、ひさしぶりに本気でダンスしちゃおっかな!
今日はここまで。もしもしからだとPCでどんな風に見えるか分からんが、
そんなに見にくいの?普通に書いた方がいいかな。順次改良していきます。
後、キャラ改変と言っても誰もイジメないから安心してくれww
続きがちょっとだけ出来たので再投下する。どっちが読みやすいか意見くれ。
色々試してみるわ。

『それでは第○○回ダンスクイーンオーディショングランプリは・・・・・・エントリーナンバー26番、我那覇響さんに決定しました!!』

スポットライトを浴びて、ミキより背の低い女の子が黒いポニーテールを揺らしてトロフィーを受け取る。そのコは笑顔で会場に手を振っていた。ちなみにミキは準グランプリ。おっかしいな、調子よかったんだけどな・・・・・・

「お前すごいな!!楽勝だと思ったのに結構ぎりぎりだったぞ。やっぱり東京はレベルが高いな。自分達は今日からライバルだぞ!!」

オーディション終了後に、グランプリのガナハがミキに声をかけてきた。なんだか熱血っぽくて疲れるの。ミキはもっとゆるーく暮らしたい主義だから、このコとは合わないかな。

「悪いけど、ミキもうオーディション受けるつもりないの。だからガナハとバトルすることも、もうないと思うよ。これからも頑張ってね」

「そうなのか?おまえくらい踊れたらダンサーでもアイドルでもなれるのに勿体ないぞ・・・・・・って、おーい、ちょっと待つさーっ!!」

そのまま帰ろうとしたミキを、ガナハは追いかけてきた。どうやらメアドを交換したいみたいなの。

「いつでも連絡してきてくれ。自分沖縄から出て来たばかりだから、こっちの友達募集中さー」

ひまわりみたいな笑顔でガナハは笑った。さっきライバルって言ってなかった?でも友達が増えるのはいい事なの。悪いコじゃなさそうだし、せめてヒビキって呼んであげようかな。ガナハでもヒビキでもあまり変わらない気もするけど。

こうしてミキのアイドルへの第一歩は、準グランプリというビミョーな結果に終わった。こんなものかなと思いつつも、なんだか面白くないの。もしまたオーディション受ける事になったら、次はもうちょっとだけ頑張ってみようかな。

「いつでも連絡してきてくれ。自分沖縄から出て来たばかりだから、こっちの友達募集中さー」

ひまわりみたいな笑顔でガナハは笑った。さっきライバルって言ってなかった?でも友達が増えるのはいい事なの。悪いコじゃなさそうだし、せめてヒビキって呼んであげようかな。ガナハでもヒビキでもあまり変わらない気もするけど。

こうしてミキのアイドルへの第一歩は、準グランプリというビミョーな結果に終わった。こんなものかなと思いつつも、なんだか面白くないの。もしまたオーディション受ける事になったら、次はもうちょっとだけ頑張ってみようかな。
ぐあ、連投しちまった・・・・・・orz
短いけどここまでです。もしもしからだとだいぶ見やすくなったと思うが、
PCだと横に長くなってるんだろうな・・・・・・。
で、どっちが見やすいかな?
ありがと。じゃあこれでいくよ。PCで確認出来たらいいのだが手元になくてな。
慣れてきたらもう少しマシになるかもだから今後もよろしくお願いします。

それからしばらくして、またミキの家の近くでやるオーディションに申し込んだ。今度はビジュアル重視のオーディションで、モデルさんなんかも受けるみたい。

これならグランプリいけるかも!ミキプロポーションには自信あるもんね♪街でナンパされることもしょっちゅうあるんだから。

でもまた響みたいな強敵が来るかもしれない。だから今回はしっかり準備することにした。オーディション前の二週間は好きなお菓子もおにぎりもガマンして、夜も10時には寝たの。

それからお姉ちゃんに美容室に連れて行ってもらって、ちゃんと髪を染めてパーマもあててみた。ミキ元々くせっ毛だったんだけど、ますますふわふわになっちゃった。

そしてオーディション当日。お姉ちゃんの勝負服を借りて、ミキは気合満タンで会場に入ったの。ミキを見た他の参加者の女の子達はみんなビックリしていた。ふふん♪どう、ミキカワイイでしょ?ミキも自分でビックリしてるくらいだもん。

モデルの歩き方とかポージングはちょっと間に合わなかったけど、でも今回はアイドルのオーディションだからあまり重視されないみたい。だからモーマンタイなの!

ミキはステージの上のティアラとトロフィーをロックオンする。見えるの、あのティアラをかぶってトロフィーを持ってスポットライトを浴びているミキが。

待っててねトロフィーくんにティアラちゃん、すぐにミキが迎えに行ってあげるからね!

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

『それでは大変お待たせしました!第○○回ビジュアルクイーンオーディショングランプリは・・・・・・エントリーナンバー19番、四条貴音さんに決定しました!』

審査員さん達と会場のお客さんに丁寧に頭を下げて、ミキより背の高い銀色の髪の女の子が頭にティアラを載せてもらっていた。くやしいけどスゴく似合ってたの。

ちなみにミキはまた準グランプリ。今回はしっかり準備してたから、前よりショックが大きかったの。でもあんなの勝てっこないよ。

金髪のミキが言うのもアレだけど、四条貴音は銀色の髪に紫色の目で、白人さんより色白でおっぱいもお尻もケタ違いなの。あのコゼッタイ日本人じゃないの!

主催者のオジサンが、ミキに小さなトロフィーをくれた。

ミキの隣では、グランプリの四条貴音がミキのトロフィーの三倍くらい大きいやつをもらっていた。あんな大きいの持って帰れないの。

ふんだ、ゼンゼンうらやましくないもん。ミキのやつくらいが部屋に飾るのもちょうどいいし、カワイイもん。だからミキ、ゼンゼン悔しくないもんね!

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

「あ〜っ!く〜や〜し〜い〜!こうなったらヤケ食いしてやるの!」

オーディションも終わったし、今日くらいいいよね。ミキ元々好きなだけ食べてもあまり太らないし、デカいパフェでも思いっきり食べてやるの!

「あ、ちょうどいいところにバケツパフェがあるの。あれにチャレンジするの!」

駅前の喫茶店でバケツパフェを見つけて、ミキはルンルンで店に入った。女の子は甘いものならいくらでも食べられるんだよ。

「おや。奇遇ですね星井美希」

「げ・・・・・・」

いきなり声をかけられて振り向いたら、頭にティアラをのっけたままの四条貴音が三杯目のバケツパフェを食べてたの。そのまま回れ右して帰りたくなったけど、すぐに呼び止められちゃった。

「折角ですし、少しお話でもしませんか。ぱふぇも美味ですよ」

正直食欲なくしたし話すこともないけど、ここで帰ったら逃げたみたいでイヤだったから仕方なく座ることにしたの。

「手短に頼むの。ミキこれでも忙しいんだから」

「ふふ、お時間はとらせません。すみません、紅茶をふたつ」

ウェイターのお兄さんに注文して、四条貴音は口元を拭いた。あれ?いつの間にぜんぶ食べたの?もしかしてさっきのオーディションって大食い選手権だったっけ?

とにかく相手のペースに引きずられてはダメ。このコは油断ならないの。そのためにもミキがしなくちゃいけないことは・・・・・・

「そのひとつに砂糖とミルクをたっぷり入れて。あま〜くしてねお兄さん♪」

ウインクもサービスしてあげる♪ウェイターさんは顔を赤くしてカウンターに帰って行った。ふふん♪どう?これで女子力はミキの勝ちなの。

目の前では四条貴音がニコニコ笑ってる。いつまでその余裕が続くかな。さあ覚悟するの、女の戦い第二ラウンドスタートだよ!

ストック出し切った。また書きために戻る。ということで今日はここまで。
「ごちそーさまでした!!」

「「「「ごちそーさまでした!!」」」」

「ご、ごちそうさまでした、なの」

 やよいの家でもやしだけの鉄板焼を食べ終 わった。最初に晩ご飯を見た時はちょっと がっかりしちゃったけど、食べてみたら意外 とおいしかっ秘伝のタレのおかげかな。帰るときにレシピを聞いておこう。

「はいっ、じゃあみんなかたづけるよ!長介はお皿運んで、かすみはお風呂わかして、こうぞう達はお布団敷いてきて!」

「わかった!!」「うん」「「おーっ!」」

 やよいの家に来た時から思っていたけど、 やよいの家事スキルは異常なの。晩ご飯を 作っているときも、洗濯と赤ちゃんの面倒も 同時に見ていたし、手が回らないところは弟 達に任せている。ミキもお手伝いしようと思ったけど、

「美希さんはお客さんですから、ゆっくりし ていてくださ?い」

 って笑顔で断られた。結局やよいはあっと いう間に、晩ご飯の片づけを終わらせちゃっ た。

「食後のお茶です。美希さん、今日は来て いただいて本当にありがとうございました」

「ううん、でもやよいってスゴいんだね。一度にあんなにたくさ んの事、ミキには出来ないの」

 ミキがそう言うとやよいは少し照れくさそ うな顔をして、

「うちはお父さんもお母さんも働いています から、もう慣れっこですよ。それに弟たちも 助けてくれるし、どうってことないです」
 ミキもやよいみたいな家の子だったら、これくらい出来るようになるのかな。でもミキ はお姉ちゃんに甘えちゃうからあまり変わら ないかも。1コしか違わないのに、やよいは ミキよりとてもしっかりしてるの。

「それだけじゃねえんだぜ。やよいお姉ちゃ んはアイドルだってやってるんだからな!! 」

 ミキ達が話をしていると、一番上の弟が 入ってきた。確か長介だっけ。なんでアンタ が得意気なの。やよいみたいなお姉ちゃんだったら自慢したくもなるだろうけ ど。でもこれ またびっくり。やよいがアイドルさんだったなんて。

「こ、こら長介!! すみませんに・・・・・・。アイドルと言っても2ヶ月前にスカウトされた ば かりで、家の事とか忙しくてあまり事務所に 行けてないんですけど・・・・・・」

 やよいはちょっと残念そうに話してくれ た。そうなんだ。確かに学校にも行かないと いけないし、小さい弟達もいたらレッスンも 厳しいかもしれないよね。

「でも皆さんには申し訳ないんですけど、近 いうちに辞めさせてもらおうと思ってるんで す。アイドルの活動は楽しいし、事務所の人 達も優しく してくれるんですけど、私のせ いでみんなに迷惑かけちゃってるところもあ るし・・・・・・」

「え?!! そんなのもったいないじゃん姉ちゃ ん!! せっかくアイドルになれたのに、まだまだこれからじゃんか!! 家のことなら俺に任せて くれればいいし、かすみ達だって姉ちゃんが テレビに出るの楽しみにしてるんだからやめ んなよ!! 」

 やよいの言葉に長介が答える。やよいはそ んな長介をまた叱っていたけど、でもミキも 長介と同意見なの。

「長介はいいことを言ったの。ミキもやよいがアイドル辞めちゃうなんてもったいないっ て思うな」

「美希さん!?」

「さすが美希さん!話がわかるぜ!」

 そんなの当然なの。やよいみたいなカワイ くてキラキラしているコがアイドルになれい なんて、世の中の方が絶対におかしいに決 まってるの。
「でも今の状態だったら。どっちみちちゃん とお仕事も出来ないし・・・・・・」

 やよいがうつむく。う?ん、問題はそこか あ。確かに主婦スキルMAXのやよいでも、体 がふたつない限りはアイドル活動も満足に出 来ないよね。

 "誰かの為に本気になることですよ"

 ・・・・・・あれ?もしかしてこれってそういう ことなの?どこからか貴音の声がした気がし た。その瞬間、ミキはビビビッとひらめいた の!!

「よ?し!! だった らミキがやよいのアイドル 活動を手伝ってあげるの!! ミキに任せたら、 やよいはすぐにでもトップアイドルになれる の!! 」

「「ええ?????っ!?」」

 ミキの言葉に、やよいと長介が驚いた。 ふっふ?ん、ミキにフカノウなんてないの!! それにやよいみたいなコのお手伝いだった ら、ミキは喜んでやるよ!! 貴音の言ってるこ とはまだよく分からないけど、ミキがやよい のためにホンキになってあげるね!!
ーーー翌日・高槻家

「で、そのやよいって子をトップアイドルに するために自分と貴音が呼ばれたのか。いき なりメールが来たからびっくりしたぞ」

「ふふ、響の言った通り素直な方ですね。で すがまさかわたくし達まで刈り出されるとは 思いませんでした」

 次の日の夕方、やよいの家にミキと響と貴 音が集合した。あれからどうやったらやよい のお手伝いを出来るかシンケンに考えたんだ けど、アイドルの素人のミキより、 ある程 度ギョーカイに詳しそうなふたりの力 を借 りた方が良いと思ったの。で、来てもらった わけ。

「お願いふたりとも!! ふたりもやよいを見た らきっと助けたくなると思うの。やよいは とっても一生懸命で、とってもイイコで、 とってもキラキラしてるんだよっ!! 」

「まあ今更断らないけどさ・・・・・・」

 ちなみにやよいはまだ帰って来ていない。 学校終わりにレッスンがあるとかで、ちょっ と遅くなるって連絡が入った。だから長介達 に言って先に上がらせてもらっている。で、 その長介達はと言うと、

「スゲー、美希さん外人と友達だったんだ。 グローバルだな・・・・・・」

「長介お兄ちゃん、やよいお姉ちゃんがいな いのに勝手に家に入れてよかったのか な・・・・・・」

「なんくるー」「ないさー」

 ふすまの隙間から遠巻きに見てる。確かに 響も貴音もインパクト強いもんね。下の弟達 は早くも響の沖縄弁を面白がっているみた い。
「ふたつ条件があります」

 その時、畳に正座していた貴音がすっと背 筋を伸ばしてミキに言った。響は協力的だけ ど、貴音はそうじゃないのかな。

「いえ、協力するうえでの確認です。そのやよいという子は、ぷろのあいどる事務所 に所属するあいどる候補生なのですよね?」

「そう言ってたよ。全然有名じゃない小さい 事務所みたいだけど」

 確か765プロだっけ?聞いたこともない名 前なの。オーディションの時 にもらったスカウトの名刺の中 にもそんな名 前なかったし。

「765プロ?自分も聞いたこと無いな。あれ?でも確かこの間オーディションで会った 誰かがそんな名前の事務所だったよう な・・・・・・」

 響は知ってるみたいだけど、それでもあま り有名じゃないみたいなの。

「でしたらわたくしと響の素性は隠しておい た方が良いでしょう。事務所の中には他のあ いどるの介入を嫌う所もあります。わたくし も響も厳密にはまだあいどるではありません が、近い業界では名前が知れ 渡っておりま すので」

 ふ?ん、そういうものなの?ま、別にいい けど。

「それにわたくし達は、まだ東京に来たばかりで新たな所属先を探している最中で す。そ のような段階でひとつの事務所のあ いどると 接していることが知れれば、今後 他の事務所 の勧誘を受けにくくなります し、わたくし達も行きにくくなりますゆえ」

 だったら765プロに入っちゃえば?あんた 達だったらどこでも選びたい放題なんで しょ?
「と、とんでもないぞ!! 自分はビッグになる ために東京に出てきたんだから、有名な事務所に入りたいぞ!! 沖縄のみんなの期 待にも答えないといけないしな!! 」

 これには響が反対した。そっか、ミキにはピンとこないけど、ふたりともこの業界で 生きていくってもう決めているんだね。だっ たらミキは言うことを聞くしかないの。

「じゃあ念のために偽名でも考えよっか。 貴音はなんだかハクチョウっぽいからシラト リさんね。 やよいの前ではシラトリタカコ さんってことで」

「ふふ、悪くない名前ですね。ではここで は、わたくしの事は白鳥貴子とお呼び下さ い」

 ミキの提案に、貴音は嬉しそうに賛成して くれた。そうでしょ?ミキもなかなかいいセ ンスしてると思ったもん。

「じゃあ響は・・・・・・」

「お、自分にも考えてくれるのか?出来れば 沖縄っぽい名前がいいな!! 」

 それじゃあ偽名の意味な いの。ただでさ え我那覇なんて一発で出身地 がバレそうな 名前してるのに。でも沖縄っぽい名前ね。 だったら・・・・・・

「ノグチさん。ノグチキョウコさんに決定な の!! 」

「どこが沖縄っぽいさ!? 」

 あれ?沖縄の県鳥のノグチゲラから取った んだけど、気に入らなかった?

「そんな沖縄県民でも知らなさそうなマイ ナーな鳥より、もっと有名なヤンバルクイナ とかさ・・・・・・」

 ヤンバルキョウコ?そんなのすぐにバレ ちゃうの。キャッカね。
「よいではありませんか響。貴女は今日から 野口響子です。沖縄を代表する鳥の名に恥じ ぬよう、貴女も精進するのですよ」

 貴音の言葉に、響は「わかった ぞ・・・・・・」ってしぶしぶ納得した。だんだん ふたりの関係がわかってきたの。

「それからもうひとつ。こちらが本題です。 美希、わたくしは貴女にもやよいと同じ稽古 をつけます。やよいだけではなく、この際貴 女にも本気でとっぷあいどるを目指し ても らいましょう」

「へ?ミキもレッスン受けるの?でもそれ じゃあ誰かの為に頑張ってることにならなく ない?」

 そりゃあミキも協力はするけど、これは予 想外の展開なの。

「ひとりでは成し得ない目標でも、共に頑張 る仲間がいれば達成することもあるのです。 貴女は自分の為だけではなく、やよいの目標 の為にも頑張ってもらいましょう。責任重大 ですよ」

「それは面白そうだな。ビシバシしごいてや るぞ!! 」

 貴音と響がワルい笑顔をミキに向ける。上 等なの。オーディションでちょっと勝ったく ら いでナメないで欲しいな。ふたりまとめ て相手してやるの。

「遅くなりましたぁ?!! 美希さんもう来てま すかぁ??」

 話がまとまったところで、やよいが帰って きた。

「それじゃあはじめよっか、準備はいい?シ ラトリさん、ノグチさん?」

「いつでも」「どんとこい!! 」

 玄関をぱたぱたと走ってくるやよいを、ミ キ達は笑顔で出迎えた。
ここまで。ではみなさんよい休日を。
ぐあ、カッコ悪い……orz
安価出来てないうえに「?」が直ってない……

×ちなみに不自然な「?」は「?」だ。
○ちなみに不自然な「?」は「〜」だ。

回線遅いがテザリングが出来るようになったので、ちょっと試してみる。


♪I READY I'M READY!! 歌を歌おう♪

♪ひとつひとつ笑顔と涙が 夢になるエンターテイメント♪


 貴音と響・・・じゃなくてタカコとキョウコを紹介した後、まずはやよいにパフォーマンスを見せてもらうことにしたの。今、ミキ達の前ではラジカセの曲をBGMにしてやよいが踊っている。やっぱりちゃんと事務所に入ってレッスン受けてる子はカタチが出来てるというか、しっかりしてるんだね。ミキも勉強になるの。

「はぁ、はぁ ・・・・・・どうでしょうかぁ?」

「スゴいのやよい!! カッコよかったし、とってもカワイかったよ!! 」

 パフォーマンスの終わったやよいに、ミキはタオルとお水を渡した。ミキもガンバらないと!!

「ふむ・・・・・・、これは・・・・・・」

「う〜ん、どうしたらいいかな・・・・・・」

 でもミキ達の後ろでは、貴音と響が難しいカオをして悩んでいた。何?何かダメだったの?

「いえ、その逆です。やや鍛錬が不足している面は感じられますが、おさえるべき所はしっかりおさえているといいましょうか・・・・・・」

「わかりやすく言えば、じぶ、私達が教える事は特にないし、逆に教えたらダメな気がするんだ」

 ふたりのハナシでは、やよいはしっかり っちり事務所からレッスンを受けているみたいで、時間はかかるかもしれないけど今のままでもちゃんとしたアイドルになれるらしいの。


「やよい、貴女は事務所に大切にされているうですね。満足に稽古が受けられなくて悩んでいるそうですが、貴女の事務所が貴女を見捨てることはないでしょう」

「良い事務所に入ったんだね。デビューまでちょっと時間はかかるかもしれないけど、しっかり続ければきっと立派なアイドルになれるぞ!!・・・なれるよ!! 」

「は、はい!事務所のみんなもやさしくしてくれるし、プロデューサーも社長さんも私に合わせてスケジュールを組んでくれるし、とって感謝してます!」

 貴音と響の言葉に、やよいは少し嬉しそうなカオをしていた。ミキもちょっと感動しちゃったもん。

「でも、だからこそ私も事務所の一員としてみんなの役に立ちたいんです。大事にされているままじゃなくて、私もみんなをサポートできるようになりたいんです!」

 やよいはミキ達の目を見てはっきりと言った。貴音も響も今のままで問題ないって言ってるのに、やよいはイヤみたい。大家族のおねえちゃんだからかな。やよいは事務所でもしっかりおねえちゃんしたいみたいなの。

「その決意、何か理由があるのですか。近いうちに大事なおーでぃしょんやこんてすとに参加するのでは」

 貴音がそう言うと、やよいは少しもじもじしてから、

「実は、来月にうちの事務所でユニットを作るみたいなんです。今はまだそのメンバーを選んでいるみたいなんですけど、私も選ばれてみたいな〜って・・・・・・」
 
って言った。なるほどね、でも今のやよいの状態じゃユニットもしっかり活動出来ないんじゃないの?実力があっても選ばれるのはキビシイんじゃないかな。

「いや、そうとも言えないよ。やよいをユニットとしてデビューさせて利益が出るって事務所が判断したら、やよいの家族にもお金が支払われるとかの援助があるかもしれないぞ・・・よ。業界じゃよくある話さ」

 ヘンな標準語で響が教えてくれた。スゴいね芸能界。ここは日本だけど、アメリカンドリームも夢じゃないの。

「来月までおよそ三週間ですか。ではゆにっとのめんばーに選ばれることを目標にして、わたくし達は貴女を指導致しましょう。やや厳しい内容になるかもしれませんが、よいですか」

「は、はいっ!よろしくおねがいします!! 」

 両手をぐいーんとあげて、やよいが頭を下げた。よ〜し、ミキもガンバルの!!

「あれ?でもさっきやよいに教えることは何もないって言ってなかった?逆に教えちゃダメになっちゃうって」

 ミキが首をかしげると貴音と響はニヤリと笑って、

「わたくしもそのつもりでしたが、やよいのひたむきさに心変わりをしてしまいました。特別にもでるの奥義を伝授致しましょう」

「じぶ、私もやよいのことが気に入ったよ! やよいの持ち味はそのままにして、今よりもっとパワーアップさせてあげる。やよいならきっと素敵なダンサーになれるよ!」



 ゼンゼン心配してなかったけど、やっぱりやよいはみんなに好かれるんだね。ミキもやよいのことダイスキだもん。

「ではさっそく始めましょうか。美希、貴女も準備は良いですね」

「いつでもOKだよ!! モデルでもダンスでもカラテでも何でも来いなの!! 」

 ミキがそう言うと貴音はちょっとびっくりしたカオをした。どしたの?ミキなんかヘンな事言った?

「よくわかりましたね。今からわたくしが教える事は空手ではありませんが、大陸の拳法の練習です。それでは準備をしましょうか」

「たいりく?ですかぁ?」

 やよいがハテナいっぱいに聞いた。ミキもワケわかんないの。大陸って中国だよね?やよいもミキもブルース・リーみたいなマッチョさんになっちゃうの?

うがーっ!!回線が遅くてイライラするぞーっ!!

ってことで短いですけどここまでです。またストック出来たら投下します。
以上

17:36│星井美希 
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