2013年11月09日

渋谷凛「ココロのスキマ、お埋めします…?」

注意 キャラ崩壊、鬱エンド、ブラックな感じ。元ネタがわかる方は大丈夫でしょうが、わからない方はご注意ください

この世は老いも若きも男も女も心の寂しい人間ばかり そんなみなさんのココロのスキマをお埋めいたします

いいえお金は一切いただきません、お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます


喪黒「さて、今回のお客さまは…」


渋谷凛(15) アイドル

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372249454

凛「ねえプロデューサー」

モバP「はいもしもし!その節はお世話になっております!はい!」

凛「ねえプロd…」

モバ「え〜と来週は大阪に出張で再来週は広島に出張で…」

凛「プr…」

モバP「あああしまった!千枝の迎えに行って杏を寮から引きずり出さなきゃ!」ダダダ

凛「…」

凛「はあ…」

喪黒「おやあ?どうかされましたか?」

凛「えっ、おじさん誰?(さっきまで全く気配を感じなかったのに…)」

喪黒「あ、失礼しました。私こういうものです」

凛「コ・コ・ロ・の・ス・キ・マ・お埋めします…モグロフクゾウ?」

喪黒「凛さん顔色が優れませんねえ。何かお悩みがあるんじゃあないですか?」

凛「(何で私の名前を…?)ええ、まあ。でもおじさんには関係ないから」

喪黒「まあそうおっしゃらずに。何か力になれることがあるかもございません」

凛「いや、おじさんに話してもしょうがないし、遠慮しとくよ」

喪黒「そうですか。ではもし何かありましたら名刺の裏にある場所まで来てください。きっとアナタのお力になれるはずです。それではごきげんよう」

凛「…不気味なおじさん」
後日

凛「ねえプロデューサー、買い物に…」

モバP「はい!はい!その節は申し訳ありませんでした!」

凛「ねえプロ…」

モバP「え〜っとこの時間はきらりがテレビ出演でこの時間は…」

凛「プ…」

モバP「はいもしもし。え!?乃々が現場から逃げた!?あの野郎!」ダダダ

凛「…」
魔の巣

喪黒「なるほど、プロデューサーさんが構ってくれない」

凛「最近アイドルの人数も増えて、忙しいのはわかるんだけど…でもそれにしても、私と話してくれる回数が減りすぎだと思うの」

喪黒「なるほど、でしたらどうぞこれをお使いください」

凛「何これ?ただのブレスレットにしか見えないけど?」

喪黒「これは古代ローマの遺跡から発掘された石を使用したものなのです。あなたの恋愛運気にバツグンの効果をもたらしますよ」

凛「いらない。うさんくさいし。どうせ高くふっかけるんでしょ?」

喪黒「いいえ。お代なんていただきません。私は全てボランティアでやっていますから」

凛「ふーん。ま、タダならアクセとして貰っておくね。きれいだし」

喪黒「た・だ・し」

凛「?」

喪黒「1週間経ったら絶対私に返してくださいよ。また同じ曜日、ここで待っておりますから」

凛「ま、わかったよおじさん。とりあえずありがと」

翌日

凛「(こんなのが役に立つとは思わないけどね…)」

モバP「お、何だ凛。今日はブレスレットしてるのか?」

凛「あ、プロデューサー。うん、この前学校の友達と買いに行ったんだ」

モバP「そうか。とても似合ってるぞ。凛のクールな印象とばっちり合ってる」

凛「ほ、本当?」

モバP「もちろん。嘘なんかつかないよ」

凛「ね、ねえプロデューサー。私今度はネックレスが欲しいんだけど、今度の休みに一緒に買いに行ってくれない?」

モバP「ああ、いいぞ。ちょうど今週は土日がどっちも休みなんだ」

凛「やった。約束だよ?」

モバP「ああ。おっと外回りの時間だ。また後でな」

凛「うん、また後でね」

凛「(すごい…もしかしたらこのブレスレット本当に効果あるのかも…)」

日曜日

凛「遅いよプロデューサー」

モバP「悪い悪い、ちょっと寝坊しちゃって」

凛「ほら、せっかくの休みなんだから楽しまないと損だよ。早く行こっ」

モバP「わかったわかった」


凛「このネックレスきれい…」

モバP「お、いいなこれ。今のブレスレットと色もマッチしてるし。ちょっとつけてあげよう。よっと」

凛「あ…(か、顔が近い///)」

モバP「うん。思ったとおり似合ってるな。さすが凛」

凛「じゃあこれにする…」ポー

モバP「そろそろいい時間だな。帰るか」

凛「(ふふっ…このブレスレットをつけてからプロデューサーとの仲が絶好調って感じ。喪黒さんに返したくないなあ…)」

凛「ん?あのブレスレット、これとそっくり…」

凛「…」
魔の巣

凛「こんばんは」

喪黒「おや凛さん。こんばんは」

凛「約束どおり、返しに来たよ」

喪黒「これはこれは。こんなオジンとの約束を守ってくださるなんて、さすが売れっ子アイドルですねえ」

凛「約束くらい守れないとやっていけないからね」

喪黒「……はい、そうでございますね」

翌日

凛「あ、プロデューサー…」

モバP「あ、はい!その節はどうも!はい!ええ!」

凛「プロd…」

モバP「今日は智絵理を送ってまゆを迎えに行って響子を送って…」

凛「プ…」

モバP「zzz」グォオオオ

凛「…」



凛「おかしいなあ…」

喪黒「凛さん」

凛「きゃっ、も、喪黒さん」

喪黒「あなた約束を破りましたねえ?」

凛「な、何のこと?言いがかりはよしてくれない?」

喪黒「とぼけたって無駄です。あなたが私に偽のブレスレットを渡してきたのはもうわかっているんです」

凛「ひ…あ…ご、ごめんなさい…私、もっとプロデューサーと仲良くなりたくて…」

喪黒「いいえ、言い訳なんて必要ありません。あなたには罰を受けてもらいます」

喪黒「ドーーーーーーーーーーーン!!!!!!!」

凛「きゃあああああああああああああ!!!!」

凛『えっ、私のプロデュースを外れる!?そんな!?どうして!?』

モバP『すまん、もうお前にはうんざりなんだ』

凛『ねえ待ってよ!私に悪いところがあったなら治すから!』

モバP『すまん。じゃあな』

凛『待ってよ!待ってってば!』

凛「う〜ん…、う〜ん…」

凛母「もう3日も寝てるんです…それもひどくうなされて…」

モバP「凛…一体どうしたんだ…」



喪黒「いくら意中の人とお近づきになりたいからって、オカルトに頼り切るのは良くありませんよねえ。オーッホッホッホッホッ…!」


前川みく(15) 猫系アイドル


みく「おっつかれさまにゃー」

モバP「おうみくお疲れ。冷蔵庫におやつがあるぞー」

みく「さすがPチャン気が利いてるのにゃ!何かにゃ何かにゃ〜?」

魚の形をした何か「」デデドン

みく「にゃああああああああああああああ!!!!」

みく「Pチャン酷いにゃ!あんなのみくに食べさせようとするなんて人間じゃないのにゃ!」

モバP「おいおい何言ってるんだみく。これは魚にそっくりなケーキだぞ。ほら」グサッ

みく「ほ、本当にゃ…」

モバP「ほら、あーん」

みく「あ、あーん…///甘いにゃ」

モバP「でも少しは魚も食べられるようにならないとなあ」

みく「みくは自分を曲げないよ!」

モバP「そんなこと言っても、実際お前が魚食べられないからって断った仕事も何件かあるしなあ」

みく「…」

モバP「猫キャラなんだから、少しずつでいいから努力していこう。な?」ナデナデ

みく「わ、わかったにゃ…」

みく「ふう〜。何か楽に魚が食べられる方法ないかにゃあ」

喪黒「おやあ?あなたは猫系アイドルの前川みくさんじゃあありませんか?」

みく「そうにゃ。ていうかおじさん誰にゃ?」

喪黒「申し訳ありません。私こういう者でございます」

みく「コ・コ・ロ・の・ス・キ・マ・お埋めします…モグロフクゾウ?」

喪黒「はあい。私、人に喜ばれることを仕事にしております」

みく「ふーん。何だか怪しいのにゃ」ジトー

喪黒「何か悩みがあるように見えますねえ。顔色が優れませんよ?」

みく「…アイドルには色々あるのにゃ」

喪黒「話してみると楽になるかもしれませんよ?どうです?おいしいジュースでもご馳走しましょう」

魔の巣

喪黒「ほう、魚が嫌い」

みく「そうなのにゃ…みくは猫キャラなのに魚が食べられないのにゃ…」ズーン

喪黒「それはそれは。アレルギーなどではないのですか?」

みく「それはないにゃ。ただ嫌いなのにゃ…。口に入れた瞬間吐き出しちゃうのにゃ…」

喪黒「なるほど、だいぶ重症のようですねえ」

みく「でも、食べられるようにならないと、Pチャンにもファンのみんなにも色んなところに迷惑かけちゃうのにゃ…。もぐろチャン何かいい考えないのにゃ?」

喪黒「私いい物を持っております。これです」

みく「…?普通のお醤油にゃ?」

喪黒「いいえ、これはヨーロッパの伝説の料理人が50年をかけて開発した、日本ではほとんど流通していない伝説のタレなのです。これをかければどんな料理でも美味しく食べられますよ」

みく「何だかうさんくさいのにゃ」

喪黒「ここにマスターが用意してくれたマグロのお刺身があります。これにタレをかけて…さあ前川さんどうぞ」

みく「ええ〜うう〜…」

喪黒「さあ」ずいっ

みく「ひっ、う、うにゃあ〜〜〜〜〜〜…」パクッ

みく「…美味しいのにゃ!」

喪黒「でしょう。何しろ伝説ですから」

みく「もぐろチャンありがとにゃ!これでお魚食べられるようになるのにゃ〜」

喪黒「ただし1つ忠告があります」

みく「?」

喪黒「私が持っているのはその中に入っているのだけです。それを使い切るまでに克服できなかったときは、そのときは責任持てません」

みく「わ、わかったのにゃ。頑張ってみるにゃ…」

ある日

みく「Pチャンこれを見るにゃ!」

モバP「そ、それは刺身!?や、やめろみく!早まるんじゃない!」

みく「もぐもぐ…」

モバP「なん…だと…?」

みく「もぐもぐ…完食にゃ!」

モバP「みく…お前…」

みく「ふふーん。どうにゃ?少しは見直したにゃ?」

モバP「みくううううううううううううううううううう」ガバッ

みく「きゃっ」

モバP「みく良くがんばったな!俺は嬉しいぞ!さすが俺が見込んだ子だ!」ギュウウウウウ

みく「ちょ、ちょっと恥ずかしいのにゃ///」

モバP「みくうううううううううう」ギュウウウウウウ

みく「(ふっふっふ、これでPチャンはみくにぞっこんなのにゃ〜。お刺身生臭いからいっぱいタレ使っちゃったけど気にしないのにゃ)」

その晩

みく「ふっふ〜ん。今日のみくは一味違うのにゃ!今夜のお夕飯は焼き魚にお刺身に海鮮づくしなのにゃ〜」

みく「う〜ん、やっぱりこのタレがあれば鬼に金棒なのにゃ。もう無くなったけど、もぐろチャンなら多分どっかから持ってきてくれるにゃ」
魔の巣

みく「こんばんはにゃ〜」

喪黒「おやあ?前川さんじゃありませんか」

みく「今日はもぐろチャンにお願いがあるにゃ」

喪黒「何でございましょう?」

みく「あのタレ、全部使っちゃったにゃ。もう1本欲しいのにゃ〜。もちろん今回からはお金も払うにゃ」

喪黒「前も言ったでしょう?あれは1本きりだと」

みく「そ、そんにゃ!お願いなのにゃ!今ならサインも握手もハグもするにゃ!」

喪黒「そんなこと言ったって無いものは無いのです。お引取りください」

みく「このままじゃPチャンきっとお魚系のお仕事いっぱい取ってくるにゃ!どうにかしてにゃ!」

喪黒「…そこまで言うならいいでしょう。魚を食べられるようにして差し上げます。ただしもうどうなっても承知しませんよ?」

喪黒「ドーーーーーーーーーーン!!!!!」

みく「にゃああああああああああ!!!」
ある日

卯月「はいみなさんこんにちは!今日は私島村卯月と、前川みくちゃんでお魚釣りに行くよー!」

みく「何でもいいから早くお魚食べさせるのにゃ!」フーフー

卯月「…?それじゃあさっそく海のほうに出てみましょー!」

海岸

卯月「釣れませんねえ。みくちゃんの方はどうかな?…ん?」

スタッフ「おい誰かあいつどうにかしろ!」

AD「カメラ止めて!」

みく「離すにゃ!みくはお魚食べたいのにゃ!」ジタバタ

卯月「ちょ、ちょっと!何魚を生で食べようとしてるの!?お腹壊しちゃうよ!?」

みく「うるさいにゃ!みくは猫なのにゃ!早く魚を寄越すにゃ〜!」ジタバタ



喪黒「猫キャラを演じるのは結構ですが、演じるならそれなりにキャラ作りというものをしてほしいものですよねえ。オーッホッホッホッホッ…!」
双葉杏(17) ニートアイドル


杏「あー今日も仕事行きたくないなあ。突然隕石が落下したりしないかなあ」

モバP「何言ってんだそんなこと言ってないでとっとと行くぞ。ほら、飴」コロン

杏「しょーがないなあ。今日だけだからね。で、今日はどんな仕事?」

モバP「えーっと、今日はバラエティ番組の収録の後に写真撮影、それと打ち合わせも…」

杏「…飴。もっと」

モバP「すまん…」



スタッフ「はい、では打ち合わせはこれで終わりということで…お疲れ様でした」

モバP「ありがとうございました!ほら、杏も」

杏「あー、お疲れさまー」

モバP「まったく…。お前はやればできる子なんだから、もっとやる気を出してほしいんだがなあ」

杏「んー。まあそのうち私もやる気になるかもしれなくなくなくなくはないよー」

モバP「はあ…」

休日

杏「まったく。プロデューサーは杏に期待しすぎなんだよ。杏はできればずっと寝てたいのにさ」

ドンッ

杏「あ、おじさんごめんね。ちょっと考え事してた」

喪黒「いえいえ。お嬢さんこそ大丈夫ですか?」

杏「うん、杏は大丈夫だよ」

喪黒「何か悩みがあるようですねえ?私に何かお力になれることはございませんか?おっと失礼、私こういう者でございます」

杏「ココロのスキマお埋めします、モグロフクゾウ?」

喪黒「はあい。私、色々な方のお悩みを解決する仕事をしているのです」

杏「ふーん。でも杏お金ないよ。ただでさえCDの印税を全部ドリンク剤に換えられちゃってるからね」

喪黒「いいえお金はいただきません。お客様が満足されればそれで十分でございます」

杏「へえ、よくわからない商売してるんだね。まあ話だけならいいよ」

魔の巣

喪黒「ほう、仕事に行きたくない」

杏「ま、簡単に言えばそういうことだね。だってだるいじゃん。1番いいのは何もしなくてもお金が入ってきて、寝て起きて過ごすことだね」

喪黒「それを転換して考えると、体力とやる気が出ればいいんでございますね?」

杏「うーん、あんまり想像つかないけど、まあそうとも言えるかな…」

喪黒「いいものがございます。こちらの部屋へどうぞ」キィ

杏「何この機械?カプセル?」

喪黒「はあい。このカプセルはあなたの心と体をとてもリラックスさせた状態であなたを眠りにつかせてくれるものなのです」

喪黒「人間は一生のうちの多くを寝て過ごします。良い睡眠ができてこそ、仕事もはかどるというものです。どうです?1度試されてみませんか?」

杏「ふーん。気持ちよさそうだし、居心地よさそうだからちょっと入ってみるよ。いい時間になったら起こしてよね」

喪黒「ええ。ではお休みなさいませ…」



杏「うーん…。あれ?今何時…?」

喪黒「おや、おはようございます」

杏「うん、確かにすっきり眠れた気がするよ。じゃあ杏はそろそろ帰るね」

喪黒「それはようございました。お気をつけて」
後日

喪黒「杏さんまたいらっしゃったんですか?」

杏「しょうがないよ。事務所で寝てたらすぐプロデューサーが怒るんだもん」

喪黒「たまには仕事の方もしたらどうです?最近あまりメディアで見かけませんよ?」

杏「しらなーい。杏はここで寝てた方が幸せだもーん。じゃあおやすみー」

喪黒「ホホホそうですか、それではおやすみなさい…そうそう、私、いい夢が見られるおまじないを知ってるんです。いいですか?私の指を見てください…」

杏「?」

喪黒「ドーーーーーーーーーーン!!!!」
…そこで、杏は長い長い夢を見た

それは、自らがアイドルとして大成功し印税生活を送り、寝て起きて寝る生活。

そして、プロデューサーがいつも隣にいてくれるという夢だった…

杏「…やっぱり、プロデューサーは仕事の出来る子のほうが好きだよね…。事務所戻ろうかな」

喪黒「おや、お目覚めになりましたか。ずいぶんとぐっすり寝ておられたようですね」

杏「うん、杏ちょっと事務所に戻るね」

喪黒「はあい。…もっとも、戻る事務所があればいいがね」
杏「おかしい…町並みがぜんぜん違う…」

杏「確か事務所はこの辺…ええーっ!?」

張り紙「シンデレラプロダクションは倒産いたしました。長い間ありがとうございました」

張り紙「金返せ!」張り紙「ドロボープロデューサー!」張り紙「鬼!悪魔!ちひろ!」

杏「えっ…?えっ…?どういうこと…?」バサッ

週刊誌「2032年6月26日号 一躍時の人だったモバP自己破産。20年前のアイドル失踪事件で信用堕とし、転落人生」

杏「嘘…!やだよお…。ねえプロデューサー!そんなのやだよおおおおおおお!!!!!」

うわあああああああああああ!!!!!



喪黒「現代社会に生まれてきた以上、働くことということを避けて通ることは不可能なようですねえ。オーッホッホッホッホッ…!」
これで終わりです。ほとんど原作の焼き増しだけど読んでくれた人いたらありがとうです。あとでHTML化以来を出しときます
>>29
さすがにアイドルを亡き者にしちゃうとボコボコにされると思ったのでww

12:59│渋谷凛 
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