2013年11月09日
P「千早と雪歩だと…」
P「はぁ...」
小鳥「ため息なんてついてどうしたんですか?」
P「実はバラエティ番組の一部でアトラクションの紹介をする仕事があるんですけど…」
小鳥「ため息なんてついてどうしたんですか?」
P「実はバラエティ番組の一部でアトラクションの紹介をする仕事があるんですけど…」
小鳥「何か問題でも?」
P「先方から千早と雪歩にオファーがあったんです」
小鳥「珍しい組み合わせですね」
P「普段大人しい2人だからこそ、良いリアクションが見れるんじゃないか!...だそうです」
P「理由は分かるんですけど、あの2人はバラエティに慣れてないので大丈夫かなと」
小鳥「う〜ん...」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1349095166
小鳥(怖すぎて声も出せずに必死に千早ちゃんに抱きつく雪歩ちゃん…)ハァハァ
小鳥(自分も怖いのに怖がる雪歩ちゃんのために必死に堪える涙目の千早ちゃん…)ハァハァ
小鳥「ピヨォォォォォォォォ!!」
P「!?」ビクッ
小鳥「ありです!ありですよプロデューサーさん!」
P「考え込んだと思ったら急にテンション上がりましたね」
小鳥「当然です!あの2人には秘めた可能性を感じます!」
P「そうですね。これがきっかけで様々な仕事を・・・」
小鳥(キャラ的に言えば、間違いなく千早ちゃんは王子様側…胸囲的にもね)ウヘヘヘ
小鳥(いや、ここは大穴で、恐怖のあまり弱みを見せた千早ちゃんを守る雪歩ちゃんもアリか...)ニヤニヤ
P(この人はダメだ…早くなんとかしないと…)
P「はぁ…2人に話してから決めるか」
P「というわけで、2人にアトラクションのレポーターの仕事がきたんだが」
千早(萩原さんと?)
雪歩(千早ちゃんと?)
P「...どうだ? 俺としてはバラエティ慣れするためにも受けてもらいたんだが?」
千早(萩原さんと2人っきり…今までありそうでなかったわね)
千早(一緒にカラオケに行ったこともあるけど)
千早(春香と真がいたから2人でじっくり話したことはなかったわね‥)
千早(そもそも普段の私は無愛想だから話しかけにみたいだし)
千早(2人でレポートのお仕事をちゃんとこなせるかしら…)
雪歩「えっと...」
雪歩(どうしよう。普段は春香ちゃんや真ちゃんがいるから千早ちゃんとも話せるけど)
雪歩(うぅ…2人きりでちゃんと話せるかな…)
雪歩(そういえば千早ちゃんとお仕事って、『inferno』を一緒に歌った時ぶりかな?)
雪歩(久しぶりだし、このお仕事がきっかけでもっと仲良くなれるかな…)チラッ
チハユキ(……)サッ
チハユキ(思わず目を逸らしちゃった///)カァー
P「無言で見つめ合って赤くなってないで答えを聞かせてくれ」
P「お前たちの仲が良いのは充分伝わってるからさ」ニコッ
千早(この人は、空気を読めないのかしら)ハァッ
雪歩(プロデューサーは本当にダメダメですぅ)ハァッ
P「なぜ残念な子を見る目で俺を見る?」
P「まぁ慣れてないから不安なのは分かる」
P「でも、いつまでもバラエティを避けてはいられないだろ?」
千早「それを言われると…」
雪歩「…」
雪歩「や‥やってみようよ千早ちゃん!」
千早「えっ!?」
雪歩「私はバラエティって慣れてないけど、久ぶりに千早ちゃんとのお仕事だし…」
千早「確かに久しぶりね。一緒にお仕事するのは『inferno』以来かしら?」
雪歩(あっ…覚えててくれたんだ!)
雪歩「そうだよ♪ 久ぶりだけど一緒に頑張ろう!」
千早「そうね。プロデューサーが取ってくれたお仕事だし頑張りましょう!」
千早(萩原さんがこういう仕事に前向きって珍しいわね…)
P「じゃあ決まりだな。当日は俺が送ってくから○時に事務所に来てくれ」
チハユキ「分かりましたー」
P「よし!今日はこれで解散。気をつけて帰れよー」
撮影日当日/事務所
早めに来てPを待つ2人
千早「おはよう萩原さん」
雪歩「おはよう千早ちゃん」
千早「今日はよろしくね」
雪歩「こちらこそよろしくね♪」
〜〜〜〜〜〜待ち始めて10分後〜〜〜〜〜〜〜
雪歩(頑張ろうとは言ったけど…)
千早(2人きりだと上手く話せないわね)
チハユキ(沈黙が気まずい…)
雪歩(穴掘って埋まってたいですぅ…)
雪歩(プロデューサー早く来てー><)
〜〜〜〜〜〜〜さらに10分後〜〜〜〜〜〜〜
P「おはよう!」
千早「おはようございます…」
雪歩「おはようございますぅ…」
P「2人とも今から緊張してるのかぁ?失敗しても笑いはとれるから気楽でいいぞ?」ハハハ
チハユキ(ホントに空気が読めないわね(ですぅ))
P「とりあえず出発するから車に乗ってくれ〜」
千早 雪歩(そういえば、どこに乗ればいいんだろう?)
千早(できればプロデューサの隣の席がイイ…でも、萩原さんが後部座席に1人なのは…)
雪歩(プロデューサーの隣がイイけど…今日は千早ちゃんとお仕事だし…どうしよう…)オロオロ
小鳥「プロデューサーさーん!ちょっと待ってくださーい」
P「音無さん?」
小鳥「間に合った」ゼェゼェ
P「どうして音無さんがここに?」
小鳥「今日って〇○○ハイランドでお仕事ですよね?」
P「そうですけど…」
小鳥「前から1度行ってみたかったんです!」フンス
P「……仕事で行くんですけど?」
小鳥「私は有給取ったから大丈夫です!」ドヤッ
P「ハァ……分かりましたから乗ってください」ガチャッ
小鳥「話が早くて助かります!」
P「というわけで、鳥が迷い込んできたから2人は後ろに乗ってくれ」
チハユキ「はい…」
チハユキ(た…助かった。音無さんGJ!)
千早「でも1人で○○○ハイランドってどうなのかしら?」ヒソヒソ
雪歩「…千早ちゃん、世の中には触れちゃいけないタブーってあると思うんだ」ヒソヒソ
千早「…まぁ、なんでも、いいですけれど。」
○○○ハイランド とある迷宮近くの控え室
チハユキ「・・・」
P「おいおい、まだ撮影が始まるまで時間あるからリラックスしてて大丈夫だぞ?」
P「黙ってると不安になるから、何か話してた方が気が紛れるし」
千早「そう言われても…」
P「前に春香と真でバラエティの仕事した時は、撮影直前まで2人で変顔して盛り上がってたな」
雪歩「真ちゃんの変顔…見たいかも」
P「俺は細かい打ち合わせしてくるから、時間まで待機しててくれ」
チハユキ「はい…(また2人きりになっちゃう…)」
P(緊張しすぎだろ…ホントに大丈夫かな…)ガチャ
ガチャッ
小鳥「ヒハヤちゃーん、フキホちゃーん」モグモグ
千早「音無さん…食べながら喋らないでください…」
小鳥「ごめんね〜朝から何も食べてなくて〜」ピヨピヨ
雪歩「それで、どうしたんですか?」
小鳥「んん〜プロデューサーが心配してたわよ?緊張しすぎだって」
千早「緊張は確かにしてますが…」チラッ
雪歩「うぅ…」チラッ
小鳥「2人とも何かあったの?車の中でもあまり話してなかったけど?」
千早「何かあったわけではないのですが…」チラッ
雪歩「なんでもないですぅ…」チラッ
小鳥(…? 普段あまりない組み合わせだからお互いに緊張してるのかしら?)
小鳥「ケンカでもしたの?それともあの日?」
雪歩「違います!!」カァッ
千早「音無さん…女性しかいないとはいえ、その発言はないです」
小鳥「ごめんね〜」クスクス
小鳥「でも、それだけ元気があれば大丈夫そうね」
小鳥「じゃあ私はガ○ダ○クライシスを体験してくるから!撮影頑張ってね〜!」ガチャッ
チハユキ「あっ…」
小鳥「……」ピタッ
小鳥「2×歳の私から少しだけアドバイスをあげるわ」クル
小鳥「悩むくらいなら言葉にした方がいいわよ」
小鳥「コミュニケーションはまず話すことからだと私は思うわ」
小鳥「千早ちゃんも雪歩ちゃんも気を使いすぎて自分を押し込めちゃうことがあるけど…」
小鳥「伝えたいことがあるなら、ちゃんと相手に伝えないとね!」
小鳥(私みたいに伝えられないままで、後悔しか残らない…なんてことのないようにね)
小鳥「説教みたいになっちゃったけど、よーく考えてみてね」
小鳥「じゃあ撮影頑張ってね!またあとで〜」バタン
千早「・・・」
雪歩「・・・」
チハユキ「・・・」チラッ
チハユキ「あっ…あの」
千早「萩原さんからどうぞ」
雪歩「ち…千早ちゃんからでいいよぅ」ビクビク
千早「じゃあ私から…」
千早「萩原さんと一緒にいる時間は長いのに、2人で話したりする時間はほとんどなかったじゃない?」
千早「正直…何を話したらいいのか分からなくて、沈黙が気まずかった…」
千早「ホントはこのお仕事も断ろうと思っていたけど、萩原さんが一緒に頑張ろうって言ってくれたから…」
千早「私と一緒に頑張ってくれるんだと思うと嬉しかった」
千早「この機会に、もっと仲を深められたらって思ったの」
千早「だけど、私は高圧的だし女の子らしい話題もよく分からないし…」
千早「どうしたらいいか分からなくて…結局黙ってしまって…」
千早「上手く言えないのだけど…雰囲気を悪くしてごめんなさい」
雪歩「わ…わたしだって…」
雪歩「千早ちゃんともっと仲良くなりたくてお仕事頑張ろうって言ったのに」
雪歩「お仕事前までは、あれを話そう、これも話そうって思ってたのに」
雪歩「いざ当日になったら、話しかけることに緊張しちゃって」ヒック
雪歩「同じ事務所の仲間なのに、友達なのに話しかけるのが怖くなって」グスッ
雪歩「考え出したらどんどん話しかけるタイミングを逃しちゃって…」ウゥッ
雪歩「いっぱいお話したいのに、できなくてごめんなさい」ウワーン
控え室のドア越し
小鳥(悩んだり本音でぶつかったり…若いっていいな〜♪)
小鳥(お互いを気遣い過ぎてすれ違ったままなんて悲しいことにならなくて本当に良かった♪)
小鳥(もし私もあの時逃げずに話しかけれたら…)
小鳥(………)
小鳥(フフッ、歳をとるとダメね、思い出に逃げたくなっちゃう)
小鳥「さっ!2人はもう大丈夫だろうから、せっかくの有給を楽しもう♪」
小鳥「どうか負けないで〜自分を信じて大丈夫だから〜♪」
ガチャッ
P「おーい、そろそろ準備…って、雪歩!なんで目が赤いんだ?」
雪歩「すぐに冷やすので撮影は問題ないです!」
P「…? まぁ暗闇での撮影だからイイけど、ギリギリまでアイシングしとくんだぞ」ガチャッ
千早「萩原さん、氷袋と目薬でアイシングしましょう」
雪歩「・・・」
千早「萩原さん?」
雪歩「ゆきほ・・・」
千早「えっ?」
雪歩「雪歩って呼んで欲しいんだけど…ダメかな?」
千早「…ダメじゃないわ」
雪歩「じゃぁ…」
千早「雪歩!こっちに来て!アイシングしましょう」
雪歩「うん♪」パァッ
とある迷宮の撮影開始
スタッフ「それじゃ〜撮影始めます!3・2・・・」ドゾ
千早「今日は〇〇○ハイランドのとある迷宮に来ています」
雪歩「とある迷宮はギネスに載るくらい怖くて距離も長いらしいよ」
千早「そんな迷宮を今から2人で実況したいと思います」
雪歩「ち…ちなみに、千早ちゃんはお化け屋敷とかは得意?」
千早「どちらかというと苦手ね…まぁ怖かったら雪歩を頼るから」
雪歩「頼られても困るよぉ…私もお化け屋敷ムリだよぉ…」ウルウル
千早(怖がる雪歩…可愛い♪)
千早「では、さっそく行ってきます」コレハイジメタクナルワネ
雪歩「私へのフォローはなし!?」
ここからは大人の事情で全ては放送できません。一部を御覧ください。
雪歩「真っ暗で怖いよぉ…」
千早「雪歩…そこまでくっつかれると歩けないのだけど…」
雪歩「だってぇ…」ウルウル
千早「暗いだけでまだ何も出てないから安心して」
雪歩「……手繋いでいいかな?」スッ
千早(これは反則ね、こんな可愛い顔されたら断れないわ)
千早「えぇ」ギュッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
千早「そろそろ出口かしら」
雪歩「ち…千早ちゃん…」
千早「どうしたの雪歩?」
雪歩「う…うしろ…」
千早「うしろ?」クルッ
オバケ「チャオ!」
千早「キャァァァァァアアアアー」ダキッ
雪歩「千早ちゃん…抱きしめすぎ…苦しい…」
千早「というわけで、〇〇ハイランドのとある迷宮からでしたー」
雪歩「またの機会にお会いしましょうー」
スタッフ「ハイOKでーす!」オツカレサマデシター
千早「ふぅ…雪歩!お疲れさま!」
雪歩「千早ちゃんもお疲れさま!」
P「2人ともお疲れさま!すごく良かったぞ!」
チハユキ「それは雪歩(千早ちゃん)と一緒だったから…」チラッ
雪歩「またハモったね」フフ
千早「えぇ」フフ
P「なんでそんなに嬉しそうなんだ?」
雪歩「秘密です♪」
P「そんなこと言わずに教えてくれよー」
千早「さっ!音無さんを探して帰りましょう!」
帰りの車内
小鳥「2人とも寝ちゃいましたね」
P「えぇ、慣れない仕事で疲れたんでしょう」
小鳥「フフ、手を繋いで肩を寄せあって寝てる姿を見ると、本当に絵になりますね」
小鳥「プロデューサーさん、本当は気づいてたんじゃないんですか?」
P「何のことですか?」
小鳥「千早ちゃんと雪歩ちゃんが気まずそうにしてたこと」
P「…プロデューサーですからね」
小鳥「分かっててこの仕事を?」
P「千早にはもっと仲間とのコミュニケーションをとってもらいたかったのと」
P「雪歩にはもっと自分の意見を伝えることをして欲しかったんです」
小鳥「さすがですね〜」
P「小鳥さんもでしょ?」
P「2人が悩むと思ったから、有給までとって一緒に来たのでは?」
小鳥「モチロンデスヨ(言えない…本当に遊びたかっただけだなんて…)」アセッ
P「…まぁ今回のことで2人にとってプラスになることがあったと思います」
P「千早と雪歩の組み合わせも意外とアリでしたし」
P「これから、『千早×雪歩=ちはゆき』が広く認識されるように頑張りますよ!」チラッ
チハユキ(幸せそうな顔で寄り添い合って寝る2人)
後日談
雪歩「千早ちゃーん!お茶にしよー♪」ニコッ
千早「えぇ!頂くわ♪」ニコッ
雪歩「そういえばね、この前美味しい紅茶とケーキがあるお店見つけたんだ!」
雪歩「今度のお休みに一緒に行かない?」
千早「雪歩が用意してくれたお茶も美味しいけど…」
千早「雪歩のオススメのお店も知りたいから是非お願いするわ!」
千早「その…雪歩のことも、もっと知りたいし」ボソボソ
雪歩(下を向いて照れてる千早ちゃんも可愛い)
雪歩(ちょっとイジワルしちゃおうかな)
雪歩「私も、ちーちゃんのこともっと知りたいよ!」
千早「え!?」
雪歩「?」
千早「雪歩…今なんて?」
雪歩「もっと知りたいよ?」
千早「その前!」
雪歩「私も?」
千早「もぅ…イジワルしないで…」チョットナミダメ
雪歩「イジワルしちゃってごめんねちーちゃん♪」
千早「あうぅ…改めて言われると恥ずかしいわね…」
雪歩「可愛いよちーちゃん♪」
千早「もぅ!」マッカ
ジー
春香「プロデューサーさん、最近あの2人急に仲良くなりましたよね?」
P「確かに一緒に仕事してから雰囲気変わったなー」
春香「むぅ…千早ちゃんが雪歩と仲良くなるのは嬉しいですけど」
春香「あれだけ仲良くされるとちょっと妬いちゃいますねー」
真「ボクも雪歩と話す時間が減ったのはちょっと寂しいかな」
P「俺は雪歩のお茶が飲めなくて寂しいよ…」
P「それに…」チラッ
小鳥(真っ赤になって照れてる千早ちゃんキターー!!)ハァハァ
小鳥(ちょっぴりSな雪歩ちゃんと、イジワルされて涙目の千早ちゃんも良いわね)ハァハァ
小鳥(ケーキの食べさせあいとかやってくれないかしら?)
小鳥(天使の笑みであーんしてくれる雪歩ちゃん)
小鳥(嬉しいんだけど、ちょっぴり恥ずかしい…でも最終的に照れながらあーんしてもらう千早ちゃん)
小鳥(イケナイ…この2人の可能性は無限大だわ)ハァハァ
P「隣には異世界に飛び立った鳥もいるし…」
真「あぁーもう我慢出来ない」
真「雪歩に千早ー何の話してるの?」
春香「あっ待ってよー、私も混ぜてー!」
小鳥(『ちはゆき』か『ゆきちは』なのかが重要ね…)ハァハァ
P「ハァ…infernoで音無さんも全て燃えて灰にならないかな…」
終わり
P「先方から千早と雪歩にオファーがあったんです」
小鳥「珍しい組み合わせですね」
P「普段大人しい2人だからこそ、良いリアクションが見れるんじゃないか!...だそうです」
P「理由は分かるんですけど、あの2人はバラエティに慣れてないので大丈夫かなと」
小鳥「う〜ん...」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1349095166
小鳥(怖すぎて声も出せずに必死に千早ちゃんに抱きつく雪歩ちゃん…)ハァハァ
小鳥(自分も怖いのに怖がる雪歩ちゃんのために必死に堪える涙目の千早ちゃん…)ハァハァ
小鳥「ピヨォォォォォォォォ!!」
P「!?」ビクッ
小鳥「ありです!ありですよプロデューサーさん!」
P「考え込んだと思ったら急にテンション上がりましたね」
小鳥「当然です!あの2人には秘めた可能性を感じます!」
P「そうですね。これがきっかけで様々な仕事を・・・」
小鳥(キャラ的に言えば、間違いなく千早ちゃんは王子様側…胸囲的にもね)ウヘヘヘ
小鳥(いや、ここは大穴で、恐怖のあまり弱みを見せた千早ちゃんを守る雪歩ちゃんもアリか...)ニヤニヤ
P(この人はダメだ…早くなんとかしないと…)
P「はぁ…2人に話してから決めるか」
P「というわけで、2人にアトラクションのレポーターの仕事がきたんだが」
千早(萩原さんと?)
雪歩(千早ちゃんと?)
P「...どうだ? 俺としてはバラエティ慣れするためにも受けてもらいたんだが?」
千早(萩原さんと2人っきり…今までありそうでなかったわね)
千早(一緒にカラオケに行ったこともあるけど)
千早(春香と真がいたから2人でじっくり話したことはなかったわね‥)
千早(そもそも普段の私は無愛想だから話しかけにみたいだし)
千早(2人でレポートのお仕事をちゃんとこなせるかしら…)
雪歩「えっと...」
雪歩(どうしよう。普段は春香ちゃんや真ちゃんがいるから千早ちゃんとも話せるけど)
雪歩(うぅ…2人きりでちゃんと話せるかな…)
雪歩(そういえば千早ちゃんとお仕事って、『inferno』を一緒に歌った時ぶりかな?)
雪歩(久しぶりだし、このお仕事がきっかけでもっと仲良くなれるかな…)チラッ
チハユキ(……)サッ
チハユキ(思わず目を逸らしちゃった///)カァー
P「無言で見つめ合って赤くなってないで答えを聞かせてくれ」
P「お前たちの仲が良いのは充分伝わってるからさ」ニコッ
千早(この人は、空気を読めないのかしら)ハァッ
雪歩(プロデューサーは本当にダメダメですぅ)ハァッ
P「なぜ残念な子を見る目で俺を見る?」
P「まぁ慣れてないから不安なのは分かる」
P「でも、いつまでもバラエティを避けてはいられないだろ?」
千早「それを言われると…」
雪歩「…」
雪歩「や‥やってみようよ千早ちゃん!」
千早「えっ!?」
雪歩「私はバラエティって慣れてないけど、久ぶりに千早ちゃんとのお仕事だし…」
千早「確かに久しぶりね。一緒にお仕事するのは『inferno』以来かしら?」
雪歩(あっ…覚えててくれたんだ!)
雪歩「そうだよ♪ 久ぶりだけど一緒に頑張ろう!」
千早「そうね。プロデューサーが取ってくれたお仕事だし頑張りましょう!」
千早(萩原さんがこういう仕事に前向きって珍しいわね…)
P「じゃあ決まりだな。当日は俺が送ってくから○時に事務所に来てくれ」
チハユキ「分かりましたー」
P「よし!今日はこれで解散。気をつけて帰れよー」
撮影日当日/事務所
早めに来てPを待つ2人
千早「おはよう萩原さん」
雪歩「おはよう千早ちゃん」
千早「今日はよろしくね」
雪歩「こちらこそよろしくね♪」
〜〜〜〜〜〜待ち始めて10分後〜〜〜〜〜〜〜
雪歩(頑張ろうとは言ったけど…)
千早(2人きりだと上手く話せないわね)
チハユキ(沈黙が気まずい…)
雪歩(穴掘って埋まってたいですぅ…)
雪歩(プロデューサー早く来てー><)
〜〜〜〜〜〜〜さらに10分後〜〜〜〜〜〜〜
P「おはよう!」
千早「おはようございます…」
雪歩「おはようございますぅ…」
P「2人とも今から緊張してるのかぁ?失敗しても笑いはとれるから気楽でいいぞ?」ハハハ
チハユキ(ホントに空気が読めないわね(ですぅ))
P「とりあえず出発するから車に乗ってくれ〜」
千早 雪歩(そういえば、どこに乗ればいいんだろう?)
千早(できればプロデューサの隣の席がイイ…でも、萩原さんが後部座席に1人なのは…)
雪歩(プロデューサーの隣がイイけど…今日は千早ちゃんとお仕事だし…どうしよう…)オロオロ
小鳥「プロデューサーさーん!ちょっと待ってくださーい」
P「音無さん?」
小鳥「間に合った」ゼェゼェ
P「どうして音無さんがここに?」
小鳥「今日って〇○○ハイランドでお仕事ですよね?」
P「そうですけど…」
小鳥「前から1度行ってみたかったんです!」フンス
P「……仕事で行くんですけど?」
小鳥「私は有給取ったから大丈夫です!」ドヤッ
P「ハァ……分かりましたから乗ってください」ガチャッ
小鳥「話が早くて助かります!」
P「というわけで、鳥が迷い込んできたから2人は後ろに乗ってくれ」
チハユキ「はい…」
チハユキ(た…助かった。音無さんGJ!)
千早「でも1人で○○○ハイランドってどうなのかしら?」ヒソヒソ
雪歩「…千早ちゃん、世の中には触れちゃいけないタブーってあると思うんだ」ヒソヒソ
千早「…まぁ、なんでも、いいですけれど。」
○○○ハイランド とある迷宮近くの控え室
チハユキ「・・・」
P「おいおい、まだ撮影が始まるまで時間あるからリラックスしてて大丈夫だぞ?」
P「黙ってると不安になるから、何か話してた方が気が紛れるし」
千早「そう言われても…」
P「前に春香と真でバラエティの仕事した時は、撮影直前まで2人で変顔して盛り上がってたな」
雪歩「真ちゃんの変顔…見たいかも」
P「俺は細かい打ち合わせしてくるから、時間まで待機しててくれ」
チハユキ「はい…(また2人きりになっちゃう…)」
P(緊張しすぎだろ…ホントに大丈夫かな…)ガチャ
ガチャッ
小鳥「ヒハヤちゃーん、フキホちゃーん」モグモグ
千早「音無さん…食べながら喋らないでください…」
小鳥「ごめんね〜朝から何も食べてなくて〜」ピヨピヨ
雪歩「それで、どうしたんですか?」
小鳥「んん〜プロデューサーが心配してたわよ?緊張しすぎだって」
千早「緊張は確かにしてますが…」チラッ
雪歩「うぅ…」チラッ
小鳥「2人とも何かあったの?車の中でもあまり話してなかったけど?」
千早「何かあったわけではないのですが…」チラッ
雪歩「なんでもないですぅ…」チラッ
小鳥(…? 普段あまりない組み合わせだからお互いに緊張してるのかしら?)
小鳥「ケンカでもしたの?それともあの日?」
雪歩「違います!!」カァッ
千早「音無さん…女性しかいないとはいえ、その発言はないです」
小鳥「ごめんね〜」クスクス
小鳥「でも、それだけ元気があれば大丈夫そうね」
小鳥「じゃあ私はガ○ダ○クライシスを体験してくるから!撮影頑張ってね〜!」ガチャッ
チハユキ「あっ…」
小鳥「……」ピタッ
小鳥「2×歳の私から少しだけアドバイスをあげるわ」クル
小鳥「悩むくらいなら言葉にした方がいいわよ」
小鳥「コミュニケーションはまず話すことからだと私は思うわ」
小鳥「千早ちゃんも雪歩ちゃんも気を使いすぎて自分を押し込めちゃうことがあるけど…」
小鳥「伝えたいことがあるなら、ちゃんと相手に伝えないとね!」
小鳥(私みたいに伝えられないままで、後悔しか残らない…なんてことのないようにね)
小鳥「説教みたいになっちゃったけど、よーく考えてみてね」
小鳥「じゃあ撮影頑張ってね!またあとで〜」バタン
千早「・・・」
雪歩「・・・」
チハユキ「・・・」チラッ
チハユキ「あっ…あの」
千早「萩原さんからどうぞ」
雪歩「ち…千早ちゃんからでいいよぅ」ビクビク
千早「じゃあ私から…」
千早「萩原さんと一緒にいる時間は長いのに、2人で話したりする時間はほとんどなかったじゃない?」
千早「正直…何を話したらいいのか分からなくて、沈黙が気まずかった…」
千早「ホントはこのお仕事も断ろうと思っていたけど、萩原さんが一緒に頑張ろうって言ってくれたから…」
千早「私と一緒に頑張ってくれるんだと思うと嬉しかった」
千早「この機会に、もっと仲を深められたらって思ったの」
千早「だけど、私は高圧的だし女の子らしい話題もよく分からないし…」
千早「どうしたらいいか分からなくて…結局黙ってしまって…」
千早「上手く言えないのだけど…雰囲気を悪くしてごめんなさい」
雪歩「わ…わたしだって…」
雪歩「千早ちゃんともっと仲良くなりたくてお仕事頑張ろうって言ったのに」
雪歩「お仕事前までは、あれを話そう、これも話そうって思ってたのに」
雪歩「いざ当日になったら、話しかけることに緊張しちゃって」ヒック
雪歩「同じ事務所の仲間なのに、友達なのに話しかけるのが怖くなって」グスッ
雪歩「考え出したらどんどん話しかけるタイミングを逃しちゃって…」ウゥッ
雪歩「いっぱいお話したいのに、できなくてごめんなさい」ウワーン
控え室のドア越し
小鳥(悩んだり本音でぶつかったり…若いっていいな〜♪)
小鳥(お互いを気遣い過ぎてすれ違ったままなんて悲しいことにならなくて本当に良かった♪)
小鳥(もし私もあの時逃げずに話しかけれたら…)
小鳥(………)
小鳥(フフッ、歳をとるとダメね、思い出に逃げたくなっちゃう)
小鳥「さっ!2人はもう大丈夫だろうから、せっかくの有給を楽しもう♪」
小鳥「どうか負けないで〜自分を信じて大丈夫だから〜♪」
ガチャッ
P「おーい、そろそろ準備…って、雪歩!なんで目が赤いんだ?」
雪歩「すぐに冷やすので撮影は問題ないです!」
P「…? まぁ暗闇での撮影だからイイけど、ギリギリまでアイシングしとくんだぞ」ガチャッ
千早「萩原さん、氷袋と目薬でアイシングしましょう」
雪歩「・・・」
千早「萩原さん?」
雪歩「ゆきほ・・・」
千早「えっ?」
雪歩「雪歩って呼んで欲しいんだけど…ダメかな?」
千早「…ダメじゃないわ」
雪歩「じゃぁ…」
千早「雪歩!こっちに来て!アイシングしましょう」
雪歩「うん♪」パァッ
とある迷宮の撮影開始
スタッフ「それじゃ〜撮影始めます!3・2・・・」ドゾ
千早「今日は〇〇○ハイランドのとある迷宮に来ています」
雪歩「とある迷宮はギネスに載るくらい怖くて距離も長いらしいよ」
千早「そんな迷宮を今から2人で実況したいと思います」
雪歩「ち…ちなみに、千早ちゃんはお化け屋敷とかは得意?」
千早「どちらかというと苦手ね…まぁ怖かったら雪歩を頼るから」
雪歩「頼られても困るよぉ…私もお化け屋敷ムリだよぉ…」ウルウル
千早(怖がる雪歩…可愛い♪)
千早「では、さっそく行ってきます」コレハイジメタクナルワネ
雪歩「私へのフォローはなし!?」
ここからは大人の事情で全ては放送できません。一部を御覧ください。
雪歩「真っ暗で怖いよぉ…」
千早「雪歩…そこまでくっつかれると歩けないのだけど…」
雪歩「だってぇ…」ウルウル
千早「暗いだけでまだ何も出てないから安心して」
雪歩「……手繋いでいいかな?」スッ
千早(これは反則ね、こんな可愛い顔されたら断れないわ)
千早「えぇ」ギュッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
千早「そろそろ出口かしら」
雪歩「ち…千早ちゃん…」
千早「どうしたの雪歩?」
雪歩「う…うしろ…」
千早「うしろ?」クルッ
オバケ「チャオ!」
千早「キャァァァァァアアアアー」ダキッ
雪歩「千早ちゃん…抱きしめすぎ…苦しい…」
千早「というわけで、〇〇ハイランドのとある迷宮からでしたー」
雪歩「またの機会にお会いしましょうー」
スタッフ「ハイOKでーす!」オツカレサマデシター
千早「ふぅ…雪歩!お疲れさま!」
雪歩「千早ちゃんもお疲れさま!」
P「2人ともお疲れさま!すごく良かったぞ!」
チハユキ「それは雪歩(千早ちゃん)と一緒だったから…」チラッ
雪歩「またハモったね」フフ
千早「えぇ」フフ
P「なんでそんなに嬉しそうなんだ?」
雪歩「秘密です♪」
P「そんなこと言わずに教えてくれよー」
千早「さっ!音無さんを探して帰りましょう!」
帰りの車内
小鳥「2人とも寝ちゃいましたね」
P「えぇ、慣れない仕事で疲れたんでしょう」
小鳥「フフ、手を繋いで肩を寄せあって寝てる姿を見ると、本当に絵になりますね」
小鳥「プロデューサーさん、本当は気づいてたんじゃないんですか?」
P「何のことですか?」
小鳥「千早ちゃんと雪歩ちゃんが気まずそうにしてたこと」
P「…プロデューサーですからね」
小鳥「分かっててこの仕事を?」
P「千早にはもっと仲間とのコミュニケーションをとってもらいたかったのと」
P「雪歩にはもっと自分の意見を伝えることをして欲しかったんです」
小鳥「さすがですね〜」
P「小鳥さんもでしょ?」
P「2人が悩むと思ったから、有給までとって一緒に来たのでは?」
小鳥「モチロンデスヨ(言えない…本当に遊びたかっただけだなんて…)」アセッ
P「…まぁ今回のことで2人にとってプラスになることがあったと思います」
P「千早と雪歩の組み合わせも意外とアリでしたし」
P「これから、『千早×雪歩=ちはゆき』が広く認識されるように頑張りますよ!」チラッ
チハユキ(幸せそうな顔で寄り添い合って寝る2人)
後日談
雪歩「千早ちゃーん!お茶にしよー♪」ニコッ
千早「えぇ!頂くわ♪」ニコッ
雪歩「そういえばね、この前美味しい紅茶とケーキがあるお店見つけたんだ!」
雪歩「今度のお休みに一緒に行かない?」
千早「雪歩が用意してくれたお茶も美味しいけど…」
千早「雪歩のオススメのお店も知りたいから是非お願いするわ!」
千早「その…雪歩のことも、もっと知りたいし」ボソボソ
雪歩(下を向いて照れてる千早ちゃんも可愛い)
雪歩(ちょっとイジワルしちゃおうかな)
雪歩「私も、ちーちゃんのこともっと知りたいよ!」
千早「え!?」
雪歩「?」
千早「雪歩…今なんて?」
雪歩「もっと知りたいよ?」
千早「その前!」
雪歩「私も?」
千早「もぅ…イジワルしないで…」チョットナミダメ
雪歩「イジワルしちゃってごめんねちーちゃん♪」
千早「あうぅ…改めて言われると恥ずかしいわね…」
雪歩「可愛いよちーちゃん♪」
千早「もぅ!」マッカ
ジー
春香「プロデューサーさん、最近あの2人急に仲良くなりましたよね?」
P「確かに一緒に仕事してから雰囲気変わったなー」
春香「むぅ…千早ちゃんが雪歩と仲良くなるのは嬉しいですけど」
春香「あれだけ仲良くされるとちょっと妬いちゃいますねー」
真「ボクも雪歩と話す時間が減ったのはちょっと寂しいかな」
P「俺は雪歩のお茶が飲めなくて寂しいよ…」
P「それに…」チラッ
小鳥(真っ赤になって照れてる千早ちゃんキターー!!)ハァハァ
小鳥(ちょっぴりSな雪歩ちゃんと、イジワルされて涙目の千早ちゃんも良いわね)ハァハァ
小鳥(ケーキの食べさせあいとかやってくれないかしら?)
小鳥(天使の笑みであーんしてくれる雪歩ちゃん)
小鳥(嬉しいんだけど、ちょっぴり恥ずかしい…でも最終的に照れながらあーんしてもらう千早ちゃん)
小鳥(イケナイ…この2人の可能性は無限大だわ)ハァハァ
P「隣には異世界に飛び立った鳥もいるし…」
真「あぁーもう我慢出来ない」
真「雪歩に千早ー何の話してるの?」
春香「あっ待ってよー、私も混ぜてー!」
小鳥(『ちはゆき』か『ゆきちは』なのかが重要ね…)ハァハァ
P「ハァ…infernoで音無さんも全て燃えて灰にならないかな…」
終わり
13:07│如月千早