2014年07月19日

加蓮「かわいいね」李衣菜「うん、かわいい!」




泰葉「……もぐもぐ」







李衣菜「ね、泰葉。ショートケーキ美味しい?」





泰葉「……。……もぐ」コクン





加蓮「もぐもぐする泰葉かわいいっ」キャー



李衣菜「もうなでなでしてあげたいくらいかわいいっ」ナデー





泰葉「……っ」ペシー





李衣菜「加蓮ー、はたかれちゃったよー」



加蓮「ふふ、照れてるんだよきっと」



李衣菜「えへへ、そっかぁ」





泰葉「…………」プク





李衣菜「ほっぺ膨らませてる泰葉もかわいい!」



加蓮「かわいい!」





泰葉「ぁむっ。もぐもぐ……」ムゥー…



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405514016



加蓮「泰葉はイチゴ、取っとく派なんだね」





泰葉「!」





李衣菜「私もそうだよー。甘酸っぱくて好き!」



加蓮「えー、李衣菜は逆なイメージかなぁ。好きなものはすぐ食べちゃう」



李衣菜「そんなことないよ、最後のお楽しみに取っとくのっ。泰葉もそうでしょー?」





泰葉「ぱくっ」





李衣菜「あー!」



加蓮「李衣菜と同じはヤダってさ」クスクス



李衣菜「そんなぁ……」





泰葉「!? っ、っ!」ブンブン

加蓮「あれ、違うみたい?」



泰葉「……か、しい……」



李衣菜「へ?」



泰葉「恥ずかしいの! 食べてるところ実況されて、かわいいかわいい言われて……」モジモジ…





泰葉「もう……ばかっ」ボソ





李衣菜「…………」



泰葉「……あ、あれ? り、李衣菜?」



加蓮「…………」



泰葉「加蓮……? 二人とも、どうし――」





「「かわいいいいいいいいい!!!!」」ガバーッ



泰葉「っひゃぁぁぁああん!!?」

加蓮「はーもう、ほんとかわいいんだからっ!」ナデナデナデー



泰葉「やっ、ちょ、ちょっとぉ……!?」



李衣菜「反則だよ反則! なにその上目遣い! なんのマスコットなの泰葉は!」ワシャワシャー



泰葉「あぅっ、も、もうやめって……っ!」



李衣菜「今度またお泊りしに行くね? 美味しいものいっぱい作るからさっ!」



加蓮「ねぇそしたら抱き枕にしていい? いいよね泰葉っ?」ムギュー



李衣菜「それ採用! 私右側で加蓮左側ね!」ギューッ

泰葉「く、くるし……! 今の時期は絶対暑いってばぁ……!」



「「それでもいいから!」」



泰葉「よくないでしょう!? あぁもう、いい加減に……しなさーいっ!」ペシペシッ





李衣菜「ひゃー、泰葉が怒ったー♪」



加蓮「逃げろーっ♪」



泰葉「あ、こらっ待ちなさいっ!」





きゃいきゃいっ





ちひろ(はぁー……もうすっかり馴染んじゃってますね、泰葉ちゃん♪)●REC



ちひろ(LINEに動画をペタリ、っと。うふふ、プロデューサーさん見てくれるかしらっ♪)



『かわいい! かわいい!! かわいい!!!』



ちひろ(って早すぎますよプロデューサーさん!?)

―――





泰葉「……もぐもぐ」ツーン





加蓮「……本気でご機嫌ナナメになっちゃった」



李衣菜「ちょっとやりすぎちゃったね……反省」



加蓮「うん、反省……」





李衣菜「……えへ、でも良かったね」コソッ



加蓮「?」



李衣菜「ケーキ。……へへへ、まさか私たちの手作りとは思ってないみたい」



加蓮「あぁ……ふふっ、バレてないってことは、ある意味成功かな?」ポソポソ

李衣菜「だねっ。……ネタばらし、しちゃう?」



加蓮「したらしたで、顔真っ赤にしてぽかぽかぽかーってしてきそう」クスッ



李衣菜「あは、ありそうっ」



「「♪♪」」





泰葉「…………むぐむぐ」





泰葉(……そんなこと、とっくに気づいてるんだから)



泰葉(こんなに美味しいケーキ……初めて。気持ちが込もってるの、伝わってくるよ……)



泰葉(だからね――)







泰葉「ありがとう。李衣菜、加蓮」







李衣菜「? あぁうん、どういたしまして?」



加蓮「ふふ。それじゃ、こっちも改めまして……」





「「お誕生日、おめでとう!」」





泰葉「……うん。ありがとう」



泰葉「お祝いしてくれて……それに、」





泰葉「私の友だちになってくれて。……大好き!」ニパッ





李衣菜「……へへ、なんかむず痒いや」



加蓮「ここまでデレてくれると、私も恥ずかしいかも。えへ」



泰葉「……この流れは、また私をイジる方向に持っていきそう」



加蓮「そんなことないヨー?」



李衣菜「うん、ないヨー?」



泰葉「棒読み。……やっぱり二人とも嫌いっ」

李衣菜「いやよいやよも?」



加蓮「好きのうちー?」



泰葉「もうっ、ばかばかっ」





李衣菜「えへへ♪」



加蓮「ふふっ♪」



泰葉「……くすっ♪」





「「「みんな大好きっ♪」」」





ちひろ(早く帰ってきてくださいプロデューサーさん! そろそろ動画だけでは伝えきれません!)ムハー



ちひろ(いやでも、このままこのほんわか空間を独り占めしたい……!)



ちひろ(あぁ神さま、こんな時間が永遠に続きますように……♪)

がちゃっ





P「ふいー、ただいま戻りましたー」



P「うおう、エアコン最高だな……生き返るー……」





李衣菜「あっ、Pさん。お疲れさまでーす」



加蓮「お疲れさまPさん。暑かったでしょ?」



P「おー、お疲れさま。今日もムシムシしてるなー」

泰葉「Pさん、お疲れさまです」



P「うん、泰葉もお疲れさま。……ん?」



泰葉「……どうしました? なにか顔に――」



P「あぁ、ほっぺたにクリーム付けっぱなしなんだけど」





泰葉「!?」バッ





P「いや、反対側。李衣菜、加蓮……教えなかったのか?」



李衣菜「……えへへへ」



加蓮「かわいかったから、つい……ね?」



李衣菜「ねー?」





泰葉「……ふふ。うふふふ……」ゴゴ…

泰葉「いい、いいわ……二人とも懲りてないようだし……」



泰葉「『先輩』として、ちょっとばかり“指導”……してあげないとね?」ニッコリ





李衣菜(あっ……)



加蓮(これは……)



((死んだかも……!?))

泰葉「Pさん、少しレッスン場、借りても?」



P「あ、あぁ……いいけど。泰葉、目から光が消えてるぞ……?」



泰葉「ふふ、心配しないで。ちゃんと元に戻せるように練習しましたから」





泰葉「ほら」パッ



泰葉「ね?」フッ…





P「どんな練習だよ……あんまり無理させないでくれな?」



泰葉「ふふ、分かってます。ふふ、ふふふふ……」



P(こわい……)

泰葉「さ、二人とも?」



李衣菜「は、はひ」



加蓮「ひぃっ」





泰葉「岡崎先輩の特訓メニュー、行ってみましょう?」



「「助けてPさぁん!?」」





P「おーう、頑張ってこいよー」ヘラヘラ





「「薄情者ー!」」



泰葉「うふふ、二名様ご案内ー……なんてね……♪」ズルズル



「「いやぁぁぁぁぁぁ…………!」」

P「あ、忘れるとこだった」





P「おーい、泰葉ー。ちょっとこっちこっち」



泰葉「はい、なんでしょうPさん」





P「言いそびれてたけど……誕生日、おめでとう。これからも笑顔で、ファンを元気付けていこうな?」



泰葉「……はいっ! ありがとう、ございますっ」ニコッ



P「ん。あんまり二人をイジメるなよ?」ナデナデ



泰葉「……向こうが先だったのっ」プク

P「あはは。夕飯、また一緒に食いに行こう。それでチャラにならないか?」



泰葉「……うーん。それじゃ、考えてもいいかな……」



P「ふふ、そうしてくれ。自主レッスンってことで、俺もついてくからさ」



泰葉「お願いします。ちょっとだけ、今度のLIVEの練習しますね」



P「了解。おーい、そこで絶望してる二人ー?」





李衣菜「ハイ…」



加蓮「ナニ…?」



P「声を張れって……次のLIVEの流れを通しでやるだけだから、安心してくれ」

加蓮「ほんと……?」



泰葉「うん、ほんと。……私もちょっと子供っぽかったし……ごめんね?」



李衣菜「私たちもごめんね……?」



泰葉「ふふ、いいの。友だちなら些細なこと、水に流さないと。ねっ?」





加蓮「泰葉ぁ……! やっぱり好きっ」ガバッ



泰葉「きゃんっ。もう、だから抱きつかないでってば……」



李衣菜「えへー、私もー♪」ギュ



泰葉「うぅぅ! このっ、私だってっ」ムギュギュッ





「「「あはははっ♪♪」」」





P「……いやー、女の子がじゃれ合う姿はいい目の保養になりますねぇ」



ちひろ「同感です……私ももう少し若かったらなぁ……あの輪に入れるのに」



P「いやぁ、今でもイケると思いますけど」



ちひろ「あらお上手♪」



P「ふふ。……ところでちひろさん」

ちひろ「はい?」



P「さっきのLINEの動画ですが……他にもまだあります?」



ちひろ「ふっ、言わずもがなです。一部始終、すべて撮っていますよ!」ドヤァ



P「さすが我がアシスタントさんですね。……お願いします」bグッ



ちひろ「がってんです♪」

泰葉「Pさん、そろそろ行きましょう?」



P「おお、よし。行くか!」





李衣菜「Pさ……じゃなかった、プロデューサー! ちょっと確認してもらいたいステップがあって――」



加蓮「あ、私もお願い、プロデューサー。どうしても遅れちゃうターンがね――」



P「分かった分かった、一度に喋るなって……レッスン場に着いたらな?」



「「はーいっ!」」

泰葉「……ふふ。相変わらず慕われてますね」



P「まるで他人事だな、泰葉?」



泰葉「あはは……知らないうちに、私も絆されちゃったのかも」



泰葉「李衣菜と、加蓮と、ちひろさんと……それに、Pさんにも」



P「表情、柔らかくなったもんな」



泰葉「えへ。みんなのおかげですね。……この場所が、とても愛おしい」



P「うん。本当に良かった、泰葉をここに連れてきて」

泰葉「それに関しては、感謝の言葉しかありませんね」



P「いやぁ照れるなぁ。へへへ」



泰葉「ふふ♪」





泰葉「――やっと見つけられた夢。みんなを笑顔にすること」



泰葉「一歩ずつ、一歩ずつ。これからも一緒に……」





泰葉「――夢、叶えてくれますか?」





P「おう、もちろん。なんたって俺は、プロデューサーだからな!」



泰葉「ふふ、はい。よろしくお願いしますね。……プロデューサー!」





加蓮「二人ともー、早く早くーっ」



李衣菜「なにこそこそイチャイチャしてるのーっ!」





P「してません! ……じゃ、行くか。夢に向かって」



泰葉「ふふふっ。行きましょう、夢を追いかけて」







泰葉(今から未来へ、私たちの笑顔を届けるために!)







おわり



23:30│岡崎泰葉 
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