2013年11月10日
響「プロデューサーの様子がおかしいぞ……」
―――朝、765プロ。
響(いつもは自分に負けないくらい元気なのに、最近はすごく疲れた顔してる)
響(いつもは自分に負けないくらい元気なのに、最近はすごく疲れた顔してる)
響(今だって、自分が事務所に入ってきたことに気づかずにため息ついてるし)
※昨日立ててたんですが、急用により途中放棄になってしまいました。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1349869051
響「おはようございまーす!」
P「はぁ……あっ、響!おはよう!」
響「おはよープロデューサー!今日も頑張ろうねっ!」
P「おうっ!」
響(なんていつも通りの会話だけど、どう見たってプロデューサーは無理してる)
響(何かあったの?って聞いても)
(P「ん?何もないぞ!俺はいつも元気ムンムンだ!」)
響(なんて言って誤魔化されたし)
響(なんでだろう……今までプロデューサーと二人三脚で頑張ってきて)
響(自分が辛い時はプロデューサーが話を聞いてくれて)
響(反対にプロデューサーも悩みとかを打ち明けてくれて)
響(た、たまにだけど、ふっ、夫婦みたいだなーって思うことも、あったりして)
響(なのに……)
響「プロデューサー」トテトテ
P「ん?どうした?」パタン
響(さっきまで見てたPCの画面を閉じちゃったぞ)
響「うん、今日のレッスンのことで……あっ、なに見てたの?」
P「ん?いや、仕事の資料だよ」
響「ふーん、そっかぁ」
P「それで、今日のレッスンだが―――
響(いつもなら)
(P「これか?ふふふ、知りたいか!実は、今度の仕事の資料でな……!」ババッ)
(響「普通の資料じゃないかー!期待して損したぞー!」ウガー)
響(なんて言って、こっちが聞いてもないのに細かく教えてくれたのに)
響(今日だけ特別、見せられない資料だったってこともないことはないけど)
響(やっぱり、何か隠してるような……)
響(でも、あのプロデューサーが?)
>>6
お、サーセンアンドサンキューガッツ
てかスレ名で検索すれば出てきたはずやもんな、探す努力を怠ってはいけない(戒め
響(もしかして自分、何かしちゃったかな……)
響(自分だって馬鹿じゃないから、わかるさー)
響(今まで、自分が仕事でミスした時、裏でプロデューサーが謝ったりしてること)
響(でも、そんな時だって、ミスはミスでちゃんとプロデューサーは教えてくれた)
響(今は、何も言ってくれない)
響(だとしたら……)
響「自分、嫌われちゃったのかな」ボソッ
P「午後からはこのレッスン場で―――ん?何か言ったか?」
響「いや、今日ちょっと寒いなーって!」
P「ん、そうだな、すっかり秋の空気だしなぁ」
響「自分も、そろそろ長袖出さないとね」
P「よーし、とりあえず、今日も張り切って行くぞ!おー!」
響「おー!」
―――夕、公園。
響「はぁー……」キィーキィー
響「プロデューサー、結局、自分といる間ずっと元気な振りしてたぞ……」
響「でも、自分が、休憩って言って側を離れる振りして」
響「こっそり戻ってきて様子を見たらぐったりしてたし」
響「……やっぱり、自分、嫌われたのかな」
響「確かに自分、今までいっぱい迷惑かけてきたし」
響「自分で言うのもおかしいけど、この無駄に明るい性格も、もしかしたら鬱陶しかったりして」
響「嫌われても、おかしくは、ない、かな……」ポロッ
響「イヤ、だなぁ」ポロポロ
響「プロデューサー……」グスッ
―――翌日、朝、765プロ。
P「今日も元気に行くぞー!」
響「おー!」
響(プロデューサー、目の下のクマがひどくなってる)
響(多分、全然寝てないんだ……)
響(やっぱり自分のせい、なのかな)
―――夕、765プロ。
響「ただいまー!」
小鳥「響ちゃん、レッスンお疲れ様」
響「あれっ、プロデューサーは?」
小鳥「今日は用事があるからって、先に帰ったわよ?」
小鳥「えっ、もしかして、プロデューサーさんから何も聞いてないの?」
響「全然、聞いてないぞ……」
小鳥「うーん、そっか、プロデューサーさんもミスくらいはあるだろうから、あまり気にしないで、響ちゃん」
響「うん……」
響(”ミス”、かぁ……)
響「……それじゃ、自分、そろそろ帰るね!また明日!」パタパタ
小鳥「はーい」
小鳥「はぁ……連絡も忘れるくらい無理して……」ボソッ
―――翌日、朝、765プロ。
響「えぇっ!プロデューサーが倒れた!?」
小鳥「えぇ……過労と風邪で、病院で点滴をしてもらって、今は家で休んでるって」
小鳥「幸い、今日の予定はレッスンだけだから、響ちゃんはいつも通りにね」
響「う、うん……」
小鳥「あと、プロデューサーさんの家には行っちゃダメよ?」
響「えぇっ!なんで!?」
小鳥「風邪が伝染ったら、大変なことになっちゃうでしょ?」
小鳥「これは、プロデューサーさんからも言われたことなの」
響「分かったぞ……」
小鳥「……心配なのは、分かってるわ」ナデナデ
響「うん……」
―――夕、レッスン場。
トレーナー「はい!じゃあ今日のレッスンはお終い!」
響「ありがとうございましたっ!」
響「……」
響「はぁ……」
春香「響ちゃん、どうしたの?ため息なんてついて」
響「あ、春香」
響「……自分、鬱陶しいかな、うるさいかな」
春香「えぇっ!?いきなり何言い出すの!?」
響「実は、さ……」
春香「……そうなんだ、そんなことが」
春香「それで、あんなことを?」
響「うん……」
春香「響ちゃん」
春香「響ちゃんは、私たちが765プロに入るずっと前から、いたんだよね?」
響「……うん?そう、だけど?」
春香「初めは、響ちゃんと、響ちゃんのプロデューサーさん二人で頑張ってきて」
春香「遅れて入った私たちも、それぞれのプロデューサーさんと頑張ってる」
春香「……社長さんがね、言ってたんだ」
春香「『あの二人のお陰でこのプロは大きくなったんだ』」
春香「『あの二人の絆は、誰にも断ち切れないだろうね』って」
春香「傍から見ていたって、二人が仲良いのはすごく分かるんだ」
春香「だからきっと、響ちゃんのプロデューサーさんが何も言わないのも、理由があると思う」
春香「それは、響ちゃんが一番よく分かってるんじゃない?」
春香「それにね」
春香「響ちゃんとプロデューサーさんの仲ならきっと、素直に伝えればいいと思うんだ」
響「伝える?」
春香「そう、自分の想いを」
響「そっか……うん、そうだよね!」
春香「うんうん」
響「ありがと春香!」ガチャ
春香「……響ちゃんのプロデューサーさん、気合入ってるのはいいことですけど、響ちゃんを不安にさせちゃったら、ダメじゃないですか」ハァー
響「あっ!春香!」ガチャ
春香「響ちゃん!行ったんじゃ?」
響「言っておきたいことがあって!」
春香「言っておきたいこと?」
響「春香も、素直になったほうがいいよ!」
春香「ふぇっ!?」
響「じゃあねっ!」ガチャ
春香「もう……」
春香「……メ、メールを……」カチカチ
響「待っててプロデューサー……!」ダダダダ
響「自分、自分……!」ダダダダ
―――プロデューサー宅。
ピンポーン
P「げほげほ……こんな時に、誰だろう」
ガチャ
P「はいはー
響「プロデューサー!」
P「うわっ、響!?どうしてここに!」
響「どうしてもこうしてもないぞ!」
響「プロデューサー、最近ずーっと疲れた顔して、ため息ばっかりついて」
P「た、ため息って、ば、バレてたのか……」
響「当たり前さー!」
響「ずっとプロデューサーと一緒にいたんだもん!」
響「……なのに、自分に、何も言ってくれなくて」
響「自分、嫌われちゃったのかなって、ずっと……!」
響「そしたら、いきなり「倒れた」って」
響「自分が何かしちゃったのなら、言って欲しいさー」
響「……じ、自分のことが、嫌いになったのなら、それでも、言って欲しいさー……」
響「だけど……だけどね」
P宅隣に住んでいる、尾前羅さん「ったく、うるさいなお隣」
尾前羅「おーいちょっと静かに……」ガチャ
響「大好きな人が辛そうにしてるのなんか、見てられないよ!」
尾前羅「……する、ことも、ない、かな、うん」ガチャ
P「ひび、き……」
P「……違うんだ、響」
P「響が何かしたわけでも、俺が響のことを嫌いになったわけでもない」
響「じゃあ、なんなのっ?」ズイッ
P「いや、そ、それは、だな」チラッ
響「あっ、今部屋の中を見たぞ!部屋の中に何かあるんだなっ!」
P[あっ、いや、そんなことは……っ!」バッ
響「甘いぞっ!」スルッ
P「あっ!こら響!」
響「入ったぞー!」ドタドタ
響「はいっ……た……」
『響、誕生日おめでとう!!』
響「ぷ、プロデューサー、これって……」クルッ
P「……う、うん、そういう、ことなんだ」
響「じゃ、じゃあ、ずっと疲れて見えたのは」
P「恥ずかしながら、飾りつけとか、張り切ってたら夜遅くまでかかってなぁ」
響「そ、そんな……」
P「響?」
響「じゃあ自分、自分のために無理してくれてたプロデューサーのこと、疑って……?」
P「そんな大げさn
響「ご、ごめんなさいっ!」
P「響っ!?」
響「ごめんなさい、プロデューサー!」
響「自分、プロデューサーのこと何も考えてなくて、自分のことばっかり……」
響「そんなんじゃ、パートナー失格だz
P「そこまで」ダキッ
響「ひゃあっ!?」
P「謝るのは、俺の方だ」
響「ぷ、ぷぷぷ、プロデューサー?」
P「ごめんな、こんな大事な日に、風邪なんか引いちまって」
響「そ、そんな」
P「誕生日おめでとう、響」
響「……う、うん」
P「……響、お前は、弱小だった765プロを選んでくれて、そして、強くしてくれた」
P「まるで経験のない俺をとことん信じてくれて、付いて来てくれた」
P「響といるとさ」
P「俺はいつも、なんだろうなぁ、太陽が近くにあるような暖かさを感じてた」
P「俺は、さ、お前と出会えて、幸せなんだよ」ポロッ
P「だから、そんなこと言うな、言うなよ」ポロポロ
響「ぷろ、でゅう、さぁ……!」ガシッ
P「……」
響「……」
P「……なぁ、響」
響「な、なにさー?」ゴシゴシ
P「返事、してもいいか?」
響「返事?って…… !」ハッ
『響「大好きな人が辛そうにしてるのなんか、見てられないよ!」』
P「そう、何考えてるかわかんないけど、多分、それ」
響「わ、分かったぞ……!」
P「響」
響「う、うん」
P「俺は」
響「うん」
P「お前を」
響「うん」
P「愛して
響「かなさんどー!」ガバッ
P「るぅーっ!?」
P「こ、こら!最後までちゃんと……!それに、かなさんどーって―――
響「沖縄の言葉で、『愛してる』って意味だよ!」
P「―――どういう、意味、で……」
響「……」
P「……」
響「……大好き」
P「……」
P「……かなさんどー」
―――数ヵ月後、アイドルとしての頂点を極めた我那覇響は、プロデューサーとの熱愛を告白。
今度は、歌って踊れる歌手として、輝き続けた。
太陽に例えられる明るさと、口癖のように言う「自分、完璧だからね!」のセリフ。
その二つを合わせて、彼女にはあるあだ名が付けられた。
『パーフェクト・サン』
と。
―――エピローグ。
P「お疲れ、響」
響「ふー、今日も完璧だったよ!だよね!」
P「おう、完璧だ」
響「でも、踊って歌ってって、私、アイドル時代とあんまり変わってないよね」
P「まぁ、そこは気持ちの問題なんだろうな」
P「『アイドル』は結婚しちゃいけないから、結婚したら『歌って踊れる歌手』になればいい、みたいな」
響「それ、すっごく屁理屈っぽくない?」
P「結局、なんでもいいんだ」
P「アイドル時代のファンの人も、ずっと応援してくれてるだろ?」
響「うん!自分も、それがすっごく嬉しいんだ!」ニパッ
P「おっ、久しぶりに出たな、『自分』」
響「あっ//」
P「いやぁ、日本一可愛かったなぁ、あの頃の響は」
響「むー、なに、今の私は可愛くないって?」
p「世界一可愛いに決まってんだろ」
響「あうっ///」
以上です、ありがとうございました。
人生初SS、しかも、高等学校、尚且つ中間試験という過酷極まる副業をこなしながらということで、非常に危うかったですが、なんとかこの日に間に合って良かったです。
アイマスキャラは765もそれ以外(モバマスも含む)も全員大好きで、誰が一番と言われても全員としか答えられませんが、一番思い入れがあるのは響です。
一番初めに響に☆ティン♂ティン☆ときて、SPを購入したのが自分のアイマスの始まりでした。
響、ありがとう、素晴らしいこのアイマスの魅力を教えてくれて。
そして、誕生日おめでとう。
見てくださった方、そして響。
全ての方に感謝を。
そして最後に。
響は俺のよmおっとこんな時間に誰だろう。
※昨日立ててたんですが、急用により途中放棄になってしまいました。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1349869051
響「おはようございまーす!」
P「はぁ……あっ、響!おはよう!」
響「おはよープロデューサー!今日も頑張ろうねっ!」
P「おうっ!」
響(なんていつも通りの会話だけど、どう見たってプロデューサーは無理してる)
響(何かあったの?って聞いても)
(P「ん?何もないぞ!俺はいつも元気ムンムンだ!」)
響(なんて言って誤魔化されたし)
響(なんでだろう……今までプロデューサーと二人三脚で頑張ってきて)
響(自分が辛い時はプロデューサーが話を聞いてくれて)
響(反対にプロデューサーも悩みとかを打ち明けてくれて)
響(た、たまにだけど、ふっ、夫婦みたいだなーって思うことも、あったりして)
響(なのに……)
響「プロデューサー」トテトテ
P「ん?どうした?」パタン
響(さっきまで見てたPCの画面を閉じちゃったぞ)
響「うん、今日のレッスンのことで……あっ、なに見てたの?」
P「ん?いや、仕事の資料だよ」
響「ふーん、そっかぁ」
P「それで、今日のレッスンだが―――
響(いつもなら)
(P「これか?ふふふ、知りたいか!実は、今度の仕事の資料でな……!」ババッ)
(響「普通の資料じゃないかー!期待して損したぞー!」ウガー)
響(なんて言って、こっちが聞いてもないのに細かく教えてくれたのに)
響(今日だけ特別、見せられない資料だったってこともないことはないけど)
響(やっぱり、何か隠してるような……)
響(でも、あのプロデューサーが?)
>>6
お、サーセンアンドサンキューガッツ
てかスレ名で検索すれば出てきたはずやもんな、探す努力を怠ってはいけない(戒め
響(もしかして自分、何かしちゃったかな……)
響(自分だって馬鹿じゃないから、わかるさー)
響(今まで、自分が仕事でミスした時、裏でプロデューサーが謝ったりしてること)
響(でも、そんな時だって、ミスはミスでちゃんとプロデューサーは教えてくれた)
響(今は、何も言ってくれない)
響(だとしたら……)
響「自分、嫌われちゃったのかな」ボソッ
P「午後からはこのレッスン場で―――ん?何か言ったか?」
響「いや、今日ちょっと寒いなーって!」
P「ん、そうだな、すっかり秋の空気だしなぁ」
響「自分も、そろそろ長袖出さないとね」
P「よーし、とりあえず、今日も張り切って行くぞ!おー!」
響「おー!」
―――夕、公園。
響「はぁー……」キィーキィー
響「プロデューサー、結局、自分といる間ずっと元気な振りしてたぞ……」
響「でも、自分が、休憩って言って側を離れる振りして」
響「こっそり戻ってきて様子を見たらぐったりしてたし」
響「……やっぱり、自分、嫌われたのかな」
響「確かに自分、今までいっぱい迷惑かけてきたし」
響「自分で言うのもおかしいけど、この無駄に明るい性格も、もしかしたら鬱陶しかったりして」
響「嫌われても、おかしくは、ない、かな……」ポロッ
響「イヤ、だなぁ」ポロポロ
響「プロデューサー……」グスッ
―――翌日、朝、765プロ。
P「今日も元気に行くぞー!」
響「おー!」
響(プロデューサー、目の下のクマがひどくなってる)
響(多分、全然寝てないんだ……)
響(やっぱり自分のせい、なのかな)
―――夕、765プロ。
響「ただいまー!」
小鳥「響ちゃん、レッスンお疲れ様」
響「あれっ、プロデューサーは?」
小鳥「今日は用事があるからって、先に帰ったわよ?」
小鳥「えっ、もしかして、プロデューサーさんから何も聞いてないの?」
響「全然、聞いてないぞ……」
小鳥「うーん、そっか、プロデューサーさんもミスくらいはあるだろうから、あまり気にしないで、響ちゃん」
響「うん……」
響(”ミス”、かぁ……)
響「……それじゃ、自分、そろそろ帰るね!また明日!」パタパタ
小鳥「はーい」
小鳥「はぁ……連絡も忘れるくらい無理して……」ボソッ
―――翌日、朝、765プロ。
響「えぇっ!プロデューサーが倒れた!?」
小鳥「えぇ……過労と風邪で、病院で点滴をしてもらって、今は家で休んでるって」
小鳥「幸い、今日の予定はレッスンだけだから、響ちゃんはいつも通りにね」
響「う、うん……」
小鳥「あと、プロデューサーさんの家には行っちゃダメよ?」
響「えぇっ!なんで!?」
小鳥「風邪が伝染ったら、大変なことになっちゃうでしょ?」
小鳥「これは、プロデューサーさんからも言われたことなの」
響「分かったぞ……」
小鳥「……心配なのは、分かってるわ」ナデナデ
響「うん……」
―――夕、レッスン場。
トレーナー「はい!じゃあ今日のレッスンはお終い!」
響「ありがとうございましたっ!」
響「……」
響「はぁ……」
春香「響ちゃん、どうしたの?ため息なんてついて」
響「あ、春香」
響「……自分、鬱陶しいかな、うるさいかな」
春香「えぇっ!?いきなり何言い出すの!?」
響「実は、さ……」
春香「……そうなんだ、そんなことが」
春香「それで、あんなことを?」
響「うん……」
春香「響ちゃん」
春香「響ちゃんは、私たちが765プロに入るずっと前から、いたんだよね?」
響「……うん?そう、だけど?」
春香「初めは、響ちゃんと、響ちゃんのプロデューサーさん二人で頑張ってきて」
春香「遅れて入った私たちも、それぞれのプロデューサーさんと頑張ってる」
春香「……社長さんがね、言ってたんだ」
春香「『あの二人のお陰でこのプロは大きくなったんだ』」
春香「『あの二人の絆は、誰にも断ち切れないだろうね』って」
春香「傍から見ていたって、二人が仲良いのはすごく分かるんだ」
春香「だからきっと、響ちゃんのプロデューサーさんが何も言わないのも、理由があると思う」
春香「それは、響ちゃんが一番よく分かってるんじゃない?」
春香「それにね」
春香「響ちゃんとプロデューサーさんの仲ならきっと、素直に伝えればいいと思うんだ」
響「伝える?」
春香「そう、自分の想いを」
響「そっか……うん、そうだよね!」
春香「うんうん」
響「ありがと春香!」ガチャ
春香「……響ちゃんのプロデューサーさん、気合入ってるのはいいことですけど、響ちゃんを不安にさせちゃったら、ダメじゃないですか」ハァー
響「あっ!春香!」ガチャ
春香「響ちゃん!行ったんじゃ?」
響「言っておきたいことがあって!」
春香「言っておきたいこと?」
響「春香も、素直になったほうがいいよ!」
春香「ふぇっ!?」
響「じゃあねっ!」ガチャ
春香「もう……」
春香「……メ、メールを……」カチカチ
響「待っててプロデューサー……!」ダダダダ
響「自分、自分……!」ダダダダ
―――プロデューサー宅。
ピンポーン
P「げほげほ……こんな時に、誰だろう」
ガチャ
P「はいはー
響「プロデューサー!」
P「うわっ、響!?どうしてここに!」
響「どうしてもこうしてもないぞ!」
響「プロデューサー、最近ずーっと疲れた顔して、ため息ばっかりついて」
P「た、ため息って、ば、バレてたのか……」
響「当たり前さー!」
響「ずっとプロデューサーと一緒にいたんだもん!」
響「……なのに、自分に、何も言ってくれなくて」
響「自分、嫌われちゃったのかなって、ずっと……!」
響「そしたら、いきなり「倒れた」って」
響「自分が何かしちゃったのなら、言って欲しいさー」
響「……じ、自分のことが、嫌いになったのなら、それでも、言って欲しいさー……」
響「だけど……だけどね」
P宅隣に住んでいる、尾前羅さん「ったく、うるさいなお隣」
尾前羅「おーいちょっと静かに……」ガチャ
響「大好きな人が辛そうにしてるのなんか、見てられないよ!」
尾前羅「……する、ことも、ない、かな、うん」ガチャ
P「ひび、き……」
P「……違うんだ、響」
P「響が何かしたわけでも、俺が響のことを嫌いになったわけでもない」
響「じゃあ、なんなのっ?」ズイッ
P「いや、そ、それは、だな」チラッ
響「あっ、今部屋の中を見たぞ!部屋の中に何かあるんだなっ!」
P[あっ、いや、そんなことは……っ!」バッ
響「甘いぞっ!」スルッ
P「あっ!こら響!」
響「入ったぞー!」ドタドタ
響「はいっ……た……」
『響、誕生日おめでとう!!』
響「ぷ、プロデューサー、これって……」クルッ
P「……う、うん、そういう、ことなんだ」
響「じゃ、じゃあ、ずっと疲れて見えたのは」
P「恥ずかしながら、飾りつけとか、張り切ってたら夜遅くまでかかってなぁ」
響「そ、そんな……」
P「響?」
響「じゃあ自分、自分のために無理してくれてたプロデューサーのこと、疑って……?」
P「そんな大げさn
響「ご、ごめんなさいっ!」
P「響っ!?」
響「ごめんなさい、プロデューサー!」
響「自分、プロデューサーのこと何も考えてなくて、自分のことばっかり……」
響「そんなんじゃ、パートナー失格だz
P「そこまで」ダキッ
響「ひゃあっ!?」
P「謝るのは、俺の方だ」
響「ぷ、ぷぷぷ、プロデューサー?」
P「ごめんな、こんな大事な日に、風邪なんか引いちまって」
響「そ、そんな」
P「誕生日おめでとう、響」
響「……う、うん」
P「……響、お前は、弱小だった765プロを選んでくれて、そして、強くしてくれた」
P「まるで経験のない俺をとことん信じてくれて、付いて来てくれた」
P「響といるとさ」
P「俺はいつも、なんだろうなぁ、太陽が近くにあるような暖かさを感じてた」
P「俺は、さ、お前と出会えて、幸せなんだよ」ポロッ
P「だから、そんなこと言うな、言うなよ」ポロポロ
響「ぷろ、でゅう、さぁ……!」ガシッ
P「……」
響「……」
P「……なぁ、響」
響「な、なにさー?」ゴシゴシ
P「返事、してもいいか?」
響「返事?って…… !」ハッ
『響「大好きな人が辛そうにしてるのなんか、見てられないよ!」』
P「そう、何考えてるかわかんないけど、多分、それ」
響「わ、分かったぞ……!」
P「響」
響「う、うん」
P「俺は」
響「うん」
P「お前を」
響「うん」
P「愛して
響「かなさんどー!」ガバッ
P「るぅーっ!?」
P「こ、こら!最後までちゃんと……!それに、かなさんどーって―――
響「沖縄の言葉で、『愛してる』って意味だよ!」
P「―――どういう、意味、で……」
響「……」
P「……」
響「……大好き」
P「……」
P「……かなさんどー」
―――数ヵ月後、アイドルとしての頂点を極めた我那覇響は、プロデューサーとの熱愛を告白。
今度は、歌って踊れる歌手として、輝き続けた。
太陽に例えられる明るさと、口癖のように言う「自分、完璧だからね!」のセリフ。
その二つを合わせて、彼女にはあるあだ名が付けられた。
『パーフェクト・サン』
と。
―――エピローグ。
P「お疲れ、響」
響「ふー、今日も完璧だったよ!だよね!」
P「おう、完璧だ」
響「でも、踊って歌ってって、私、アイドル時代とあんまり変わってないよね」
P「まぁ、そこは気持ちの問題なんだろうな」
P「『アイドル』は結婚しちゃいけないから、結婚したら『歌って踊れる歌手』になればいい、みたいな」
響「それ、すっごく屁理屈っぽくない?」
P「結局、なんでもいいんだ」
P「アイドル時代のファンの人も、ずっと応援してくれてるだろ?」
響「うん!自分も、それがすっごく嬉しいんだ!」ニパッ
P「おっ、久しぶりに出たな、『自分』」
響「あっ//」
P「いやぁ、日本一可愛かったなぁ、あの頃の響は」
響「むー、なに、今の私は可愛くないって?」
p「世界一可愛いに決まってんだろ」
響「あうっ///」
以上です、ありがとうございました。
人生初SS、しかも、高等学校、尚且つ中間試験という過酷極まる副業をこなしながらということで、非常に危うかったですが、なんとかこの日に間に合って良かったです。
アイマスキャラは765もそれ以外(モバマスも含む)も全員大好きで、誰が一番と言われても全員としか答えられませんが、一番思い入れがあるのは響です。
一番初めに響に☆ティン♂ティン☆ときて、SPを購入したのが自分のアイマスの始まりでした。
響、ありがとう、素晴らしいこのアイマスの魅力を教えてくれて。
そして、誕生日おめでとう。
見てくださった方、そして響。
全ての方に感謝を。
そして最後に。
響は俺のよmおっとこんな時間に誰だろう。
08:17│我那覇響