2013年11月10日
李衣菜「つめーつめーつめっ!」
ガチャッ
早坂美玲「おはよーございまーす」
早坂美玲「おはよーございまーす」
多田李衣菜「美玲ちゃあぁぁぁああん!!」ガバッ
美玲「うぇぇっ!?」
李衣菜「お願いします! 私にロックとは何なのかを教えてください!」
美玲「ななななんだよッ急に! ビックリしたじゃん!」
李衣菜「だって……だってぇ……」グスグス
美玲「……なんで泣きながらこっち来たんだ りーなは」
李衣菜「だってね……こないだ新しく買ったギターの写真を見せたらプロデューサーが……」
P『お前、これギターじゃなくてベースだぞ』
李衣菜「って、うわぁぁぁあん!!」ブワッ
美玲「それ、りーなが間違えただけじゃないのか……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372418238
李衣菜「美玲ちゃんって眼帯つけてるけど」
李衣菜「歩くときに周り見えなかったり、邪魔にならないのかな?」
美玲「そんなの! いつも付けて慣れてるから平気だし!」
李衣菜「へー、案外大丈夫なものなんだ」
美玲「ふふん! あ、喉かわいたからちょっと飲み物を―――」ガンッ
美玲「〜〜〜ッッ!!」
李衣菜「ちょっ、大丈夫!? おもいっきり足ぶつけたけど!」
美玲「た、たまたまだから……っ!」プルプル
李衣菜「ギターの、あの……なんか弾くのを『ピック』と言います!」
美玲「ふむふむ」
李衣菜「また『ピック』という言葉には『ツメ』という意味もあります!」
美玲「うんうん」
李衣菜「そして今、美玲ちゃんが手に持っているのは『ツメ』ですね?」
美玲「そうだな」
李衣菜「この三つから考えられる事はつまり……!」
美玲「つまり……?」
李衣菜「そのツメでギター弾いてみたいから貸してく」
美玲「貸さないぞ」
美玲「そういえば事務所に入った時に、少し李衣菜のことを紹介されたなー」
李衣菜「そうだったの? 紹介どんな感じだった?」
美玲「たしか『あいつロックロックうるさいけど気にするなよ』って」
李衣菜「ひどくない!? 誰だそんなこと言ったの!」
美玲「プロデューサーとかだったけど」
李衣菜「とか!? プロデューサー以外にも言ってたの!?」
李衣菜「じゃじゃーん! どうだー! これが私のギターだ!」
美玲「おー本物だー……でも本当に弾けるのか?」
李衣菜「失礼な! なつきちに教えてもらったからちゃんと弾けるよ!」ジャーン
美玲「おお!」
李衣菜「ふふふ、どう? 今、私サイコーにロックな……」
美玲「りーなっ! もう一回! もう一回さっきみたいに弾いて!」ピョンピョン
李衣菜「えっ!? えーっと……こ、こう?」ジャラーン
美玲「わー……カッコいいなりーな……」
李衣菜「そ、そこまで言ってもらえるとは……なんだか私も照れちゃうなぁ……はは」テレテレ
李衣菜「多分この辺に……あーあったあった」ゴソゴソ
美玲「何探してるんだ? あ、それって……」
李衣菜「そう! この前のライブで使ってた美玲ちゃん専用ヘッドホン!」
李衣菜「いやー、こういうの見つけたら性能を確かめずにはいられなくってねー……」カチャ
李衣菜「ってあれ、コードは? もしかしてワイヤレス?」
美玲「それ作り物なんだよ。ちゃんと使えるやつじゃないぞ」
李衣菜「えー!? せっかく2時間探して見つけたのに……」
美玲「よくそんな探してられたな!」
李衣菜「〜〜♪」シャカシャカ
美玲「りーな! ちょっとりーなっ!」
李衣菜「ん? ああごめん! ヘッドホンしてたから聞こえなかった……どしたの?」
美玲「いや、暑いからアイス買ってこようと思って声かけたんだけど……」
美玲「ずっとそれ聴いてるしそれも少し気になって」
李衣菜「これ? なつきちが私が好きそうなやつをって選んで入れてくれたんだー」
李衣菜「美玲ちゃんも聴いてみる?」
美玲「え? んー、じゃあちょっとだけ……」スッ
美玲「 !!! 」
美玲「りーなっ! なんっ、これスゴい! カッコいい!」バタバタ
李衣菜「こんな一瞬で気に入ってくれたんだ……そっちもスゴいかも」
李衣菜「あ、そうだ! 美玲ちゃんアイスは?」
美玲「ふんふん、ふんふん……」
李衣菜「聴き入ってるなあ。まいっか、私がちょっと行って買って来ちゃおう!」ガチャッ パタン
美玲「あ、これで終わりか……」カチャ
美玲「…………?」キョロキョロ
美玲「りーな?」
美玲「りーなー?」トコトコ
美玲「りーいーなー!」
美玲「……帰っちゃったのか?」
美玲「…………」
美玲「うっ……」ジワッ
ガチャッ
李衣菜「アイス買って来たよー、ってうわぁ! どうしたの美玲ちゃん!」
美玲「勝手にいなくなるなよばかぁっ……!」ポロポロ
―――
―
李衣菜「ごめん! まさか泣いちゃうとは思ってなくて……」
美玲「あ、謝んなくていいって! りーなが悪いって訳じゃないし……」
美玲「代わりにさっきの忘れてくれれば……」
李衣菜「さっきのって?」
美玲「その……泣いたの……」
李衣菜「あーなるほど、恥ずかし」
美玲「忘れろッ!!」ガー
李衣菜「お、オッケー! 今ので全部忘れたよ!」
李衣菜「まーいろいろスッキリしたことだし、早速アイス食べよっか!」ガサガサ
美玲「行ってきてくれたんだ……あ、その前にこれ」スッ
李衣菜「ん? 何?」
美玲「プレイヤー。さっき聴き終わったから」
李衣菜「美玲ちゃん、他にもなんか聴いた?」
美玲「いや……聴いてないけど?」
李衣菜「もし良かったら、も少し聴いててもいいよ?」
美玲「え? でも……」
李衣菜「他にもいっぱい入ってるし、さっきのも気に入ってたみたいだから」
李衣菜「これでロック好きになってもらったら私がきっかけ、って感じでなんか嬉しいしね! 選んだの私じゃないけど!」
美玲「借りてもいいのか? りーなのヤツなのに……」
李衣菜「もちろん! まあ美玲ちゃんが良かったらだけどね」グッ
美玲「……うん、じゃあもっと聴いてみる。 ありがと、りーな!」
李衣菜「ふっふっふー、どういたしまし……」
美玲「あ、このアイス溶けてる」
李衣菜「えっ、嘘!?」
次の日
李衣菜「美玲ちゃぁぁあああん!!」ガバッ
美玲「また!?」
李衣菜「またなんですよぉ……またプロデューサーがぁ……」グスン
美玲「今度は何があったんだよ……」
李衣菜「あのね、どんなギターが好きなのかってプロデューサーと話してたら……」
P『お前アコギとエレキ一緒だと思ってたのかよ……』
李衣菜「ってプロデューサーが! うわぁぁぁああん!」ブワッ
美玲「えっ」
李衣菜「えっ?」
おしまい
お粗末様でした
もう少し二人とも可愛く書きたかったとです
つながりはありませんが前にもちょっと書きました。良ければそちらも
モバP「もふ顔ダブルクロー」
美玲「うぇぇっ!?」
李衣菜「お願いします! 私にロックとは何なのかを教えてください!」
美玲「ななななんだよッ急に! ビックリしたじゃん!」
李衣菜「だって……だってぇ……」グスグス
美玲「……なんで泣きながらこっち来たんだ りーなは」
李衣菜「だってね……こないだ新しく買ったギターの写真を見せたらプロデューサーが……」
P『お前、これギターじゃなくてベースだぞ』
李衣菜「って、うわぁぁぁあん!!」ブワッ
美玲「それ、りーなが間違えただけじゃないのか……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372418238
李衣菜「美玲ちゃんって眼帯つけてるけど」
李衣菜「歩くときに周り見えなかったり、邪魔にならないのかな?」
美玲「そんなの! いつも付けて慣れてるから平気だし!」
李衣菜「へー、案外大丈夫なものなんだ」
美玲「ふふん! あ、喉かわいたからちょっと飲み物を―――」ガンッ
美玲「〜〜〜ッッ!!」
李衣菜「ちょっ、大丈夫!? おもいっきり足ぶつけたけど!」
美玲「た、たまたまだから……っ!」プルプル
李衣菜「ギターの、あの……なんか弾くのを『ピック』と言います!」
美玲「ふむふむ」
李衣菜「また『ピック』という言葉には『ツメ』という意味もあります!」
美玲「うんうん」
李衣菜「そして今、美玲ちゃんが手に持っているのは『ツメ』ですね?」
美玲「そうだな」
李衣菜「この三つから考えられる事はつまり……!」
美玲「つまり……?」
李衣菜「そのツメでギター弾いてみたいから貸してく」
美玲「貸さないぞ」
美玲「そういえば事務所に入った時に、少し李衣菜のことを紹介されたなー」
李衣菜「そうだったの? 紹介どんな感じだった?」
美玲「たしか『あいつロックロックうるさいけど気にするなよ』って」
李衣菜「ひどくない!? 誰だそんなこと言ったの!」
美玲「プロデューサーとかだったけど」
李衣菜「とか!? プロデューサー以外にも言ってたの!?」
李衣菜「じゃじゃーん! どうだー! これが私のギターだ!」
美玲「おー本物だー……でも本当に弾けるのか?」
李衣菜「失礼な! なつきちに教えてもらったからちゃんと弾けるよ!」ジャーン
美玲「おお!」
李衣菜「ふふふ、どう? 今、私サイコーにロックな……」
美玲「りーなっ! もう一回! もう一回さっきみたいに弾いて!」ピョンピョン
李衣菜「えっ!? えーっと……こ、こう?」ジャラーン
美玲「わー……カッコいいなりーな……」
李衣菜「そ、そこまで言ってもらえるとは……なんだか私も照れちゃうなぁ……はは」テレテレ
李衣菜「多分この辺に……あーあったあった」ゴソゴソ
美玲「何探してるんだ? あ、それって……」
李衣菜「そう! この前のライブで使ってた美玲ちゃん専用ヘッドホン!」
李衣菜「いやー、こういうの見つけたら性能を確かめずにはいられなくってねー……」カチャ
李衣菜「ってあれ、コードは? もしかしてワイヤレス?」
美玲「それ作り物なんだよ。ちゃんと使えるやつじゃないぞ」
李衣菜「えー!? せっかく2時間探して見つけたのに……」
美玲「よくそんな探してられたな!」
李衣菜「〜〜♪」シャカシャカ
美玲「りーな! ちょっとりーなっ!」
李衣菜「ん? ああごめん! ヘッドホンしてたから聞こえなかった……どしたの?」
美玲「いや、暑いからアイス買ってこようと思って声かけたんだけど……」
美玲「ずっとそれ聴いてるしそれも少し気になって」
李衣菜「これ? なつきちが私が好きそうなやつをって選んで入れてくれたんだー」
李衣菜「美玲ちゃんも聴いてみる?」
美玲「え? んー、じゃあちょっとだけ……」スッ
美玲「 !!! 」
美玲「りーなっ! なんっ、これスゴい! カッコいい!」バタバタ
李衣菜「こんな一瞬で気に入ってくれたんだ……そっちもスゴいかも」
李衣菜「あ、そうだ! 美玲ちゃんアイスは?」
美玲「ふんふん、ふんふん……」
李衣菜「聴き入ってるなあ。まいっか、私がちょっと行って買って来ちゃおう!」ガチャッ パタン
美玲「あ、これで終わりか……」カチャ
美玲「…………?」キョロキョロ
美玲「りーな?」
美玲「りーなー?」トコトコ
美玲「りーいーなー!」
美玲「……帰っちゃったのか?」
美玲「…………」
美玲「うっ……」ジワッ
ガチャッ
李衣菜「アイス買って来たよー、ってうわぁ! どうしたの美玲ちゃん!」
美玲「勝手にいなくなるなよばかぁっ……!」ポロポロ
―――
―
李衣菜「ごめん! まさか泣いちゃうとは思ってなくて……」
美玲「あ、謝んなくていいって! りーなが悪いって訳じゃないし……」
美玲「代わりにさっきの忘れてくれれば……」
李衣菜「さっきのって?」
美玲「その……泣いたの……」
李衣菜「あーなるほど、恥ずかし」
美玲「忘れろッ!!」ガー
李衣菜「お、オッケー! 今ので全部忘れたよ!」
李衣菜「まーいろいろスッキリしたことだし、早速アイス食べよっか!」ガサガサ
美玲「行ってきてくれたんだ……あ、その前にこれ」スッ
李衣菜「ん? 何?」
美玲「プレイヤー。さっき聴き終わったから」
李衣菜「美玲ちゃん、他にもなんか聴いた?」
美玲「いや……聴いてないけど?」
李衣菜「もし良かったら、も少し聴いててもいいよ?」
美玲「え? でも……」
李衣菜「他にもいっぱい入ってるし、さっきのも気に入ってたみたいだから」
李衣菜「これでロック好きになってもらったら私がきっかけ、って感じでなんか嬉しいしね! 選んだの私じゃないけど!」
美玲「借りてもいいのか? りーなのヤツなのに……」
李衣菜「もちろん! まあ美玲ちゃんが良かったらだけどね」グッ
美玲「……うん、じゃあもっと聴いてみる。 ありがと、りーな!」
李衣菜「ふっふっふー、どういたしまし……」
美玲「あ、このアイス溶けてる」
李衣菜「えっ、嘘!?」
次の日
李衣菜「美玲ちゃぁぁあああん!!」ガバッ
美玲「また!?」
李衣菜「またなんですよぉ……またプロデューサーがぁ……」グスン
美玲「今度は何があったんだよ……」
李衣菜「あのね、どんなギターが好きなのかってプロデューサーと話してたら……」
P『お前アコギとエレキ一緒だと思ってたのかよ……』
李衣菜「ってプロデューサーが! うわぁぁぁああん!」ブワッ
美玲「えっ」
李衣菜「えっ?」
おしまい
お粗末様でした
もう少し二人とも可愛く書きたかったとです
つながりはありませんが前にもちょっと書きました。良ければそちらも
モバP「もふ顔ダブルクロー」
08:39│多田李衣菜